10/11/05 20:19:58 aZvTai780
なんか前に読んだ短編。
市役所に勤める主人公はごみ屋敷の処理に駆り出されることになった。
現場に着くとひどい悪臭がし、老人たちが張り切って手伝いに来ていた。
主人公の回想を交えながら話は進む。
小学生の時に父が死んだ。
暴動が起こり、祖母の家に行った母を心配して迎えに行き、家を出たところで襲われて食われてしまった。
主人公は父に香水を振り掛けられ、絶対家から出てはいけないと言われており、
窓から父が食われるのを見ていた。
父が親切にしていた中華料理屋の主人や近所の人が列を作って父を食べていた。
ある時死者が生き返った。
蘇生者と呼ばれる彼らは灰色の皮膚をして普通の食事をせず、生きた人間の匂いを嗅ぐことができる。
生きた人間の肉が一番のごちそうなのだが、しかし理性があるので普段はそんなことしませんよ、という風に生活している。
最初は蘇生者は少数でまわりからさけられていた。。
近所の中華料理屋の夫婦は蘇生者になった途端に客が来なくなったが、主人公の父だけは外食というとそこに通い続けた。
普段は優しい父が主人公がゾンビの作った料理は食べたくないと言ったときだけは主人公に手を挙げた。
蘇生者になった近所のおじいさんは子供好きだったのに子供からさけられるようになった。
そんな優しいおじいさんも暴動の時にこっそりと人肉を食べていた。
主人公の担任は蘇生者になったが死んだ時に顔を食べられていた。
顔が半分ないまま仕事を続けたが、まわりからの抗議にあい学校をやめていった。