後味の悪い話 その117at OCCULT
後味の悪い話 その117 - 暇つぶし2ch244:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/17 21:58:59 M/pkFiuN0
以前皆川博子が紹介されてたので、別作品の短編集より。一度しか読んでないので
かなりうろ覚え。長文です。

主人公は50代の女性。夜、主人公は本を読んでいた。現代の拷問についての本で、そこには
殴られ、水責めにされ、電流を流された人々の話が綴られている。すると
電話がかかってきた。結婚して別に暮らす娘の京子は仕事だし、孫の由美は修学旅行で不在のはずである。
誰からかと思いつつ出てみると、相手は「もしもし、いのちの電話でしょうか…?」と尋ねた。
まだ若い、少女のようだ。主人公は何故か気にかかり、間違いを告げず話を聞くことにする。

彼女は、自分はこれから友人と「自殺ゲーム」をするのだと言った。主人公が学生だった頃
流行った遊びを思い出す。皆で一斉に盃をあおり、その中に一つ毒が入っているという設定の遊びだった。
もちろん実際に毒は入れない。まず人数分水を入れたグラスを用意し、一つだけ飽和寸前まで塩を溶かす。
それに当たった者は悶え苦しんで死ぬふりをするのである。不健全だと教師に禁止されたものの、
ゲームのもつ薄ら暗い愉しさに「死海ゲーム」と名を変えてそれは続けられていった。

相手は続ける。自分はそのゲームで、本物の毒を入れて死のうと考えていると。友人に毒入りのグラスが
いかぬよう、グラスを選んでから毒をいれるつもりです。生きていたくない。でもまだ死にたくない、
誰かに止めてほしいとも思うんです。



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