10/10/08 23:22:36 kAKPokdWO
あ、下げ忘れた。すまん。
というわけでちょっとその話をさせてくれ。
三日前に、家に四人の客がきた。
連れだってじゃなく、別個に、バラバラに。
昔、オカルトにドップリ浸かってた時の知り合い。
その人達が全員、その知人の話を聞きに来た。
その人は、俺と四人との接点になった人で、とにかくオカルトに強かった。
俺にとって、某シリーズの師匠みたいな存在だった。
学校の先輩だったその人は、一年ほど前に失踪してたから、勿論俺は何も知らない。
そう伝えると、四人が四人とも
「何か今更になって急に気になって」
と言って帰っていった。
俺にはそんな虫の知らせ無かったから、すごい偶然だなあくらいに思ってた。その時は。
一日経って気付いたんだけど、家の二階、窓から見える景色の中にあり得ない物があった。
昔、あるゲームで見た『管男』を連想した。
というか、多分元ネタは同じだ。
遠くの空にしっぽが垂れている。
空間から生えたチューブがゆらゆらしている。
窓に映ってるのかな、と思って窓を開けたけど同じ。
俺の頭か目がおかしくなったのかと思って、とりあえず眠ってみた。
起きても変わらずチューブは揺れていた。
その時、もしかすると先輩は死んだんじゃないかなって思えた。
先輩は時々、俺に見えない物が見えていた。
それを俺に遺して死んだんじゃないかなって。
単純に俺がおかしくなっただけかも知れないけど。
で、久しぶりにこのスレを覗いて、反射的に書き込んでしまった。
まだ管は見えている。
嘘のようなお話。