10/10/14 18:41:32 vOoJfyUI0
洒落にならない怖いおっさん
これはある秋の夜の話・・・
私はその日仕事の飲み会で飲みすぎてフラフラしながら帰路についた。
電車は混んでいて揺れで吐き気を催すが、終電も近いのでがんばって最寄り駅まで
なんとかこぎつけた。
しかしあまりにも気持ち悪かったため立っているのが辛かったので、駅についてすぐ
ホームにあるベンチにもたれこんだ。
首都圏から2時間程度の片田舎にある駅その駅の時間帯には次の電車は20分はこないので
とりあえず人目を気にしないで休める。
しばらくするとホームから人気が一切なくなった。
が、おかしい。
一人、黒いコートのような服を着た男が誰もいない駅のホームの片隅にたたずんでいる。
よく考えると私が駅に降りたときもいた。電車待ちというわけでもなさそうだ。
駅のホームにはベンチで横になっている私とその仁王立ちの男のみ。
異様な雰囲気だ。
気になったので男の方に目をやる。
なにやら子声で何かをつぶやいている。
「・・こ・・と で・・こ」
小声でよく聞き取れない。