10/09/29 05:58:25 oo4sTMO7O
>>38
月に水が存在した痕跡は無い
しかし「海」と名付けられたクレーターは確か、複数存在する
三島由紀夫が死ぬ前に連作小説を書いていたが、
その題名が「豊饒の海」
彼は自分自身で、一滴の水もないクレーターの名を豊饒の海と呼ぶところから、
小説の着想を得たと言っている
この作品集は、一面では仏教の教義にも依存している
それはアーラヤだ
アラヤ識と言って、仏教における究極の認識の段階を指す
なおかつ、三島がこの作品に着手したとき、
アメリカが月面着陸に成功した
その衝撃は、作品に何らかの影響を及ぼしたと私は思う
話をまとめよう
アラヤ識とは何か?
分かりやすく言えば、五感や六感さえ超えて、
すべてをメタ化して捉える識のことだ
例えば、人が自分の人生を振り返り、
俺はこれだけの困難を乗り越えてここまで来たんだ、などと主張したとしよう
アラヤ識はそれに対してこう言い放つ
「夢でも見たんじゃない?」と