10/10/20 12:25:25 77CZXM17O
奴隷は奴隷の境遇に慣れすぎると
驚いたことに自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める
どっちの鎖が光っていて重そうで高価か などと
そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする
だが奴隷たちを繋いでいるのは 実は同じたった一本の鎖に過ぎない
そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない
過去の奴隷は 自由人が力によって征服され やむなく奴隷に身を落とした
彼らは 一部の甘やかされた特権者を除けば
奴隷になっても決してその精神の自由までをも譲り渡すことはなかった
その血族の誇り 父祖の文明の偉大さを忘れず 隙あらば逃亡し
あるいは反乱を起こして 労働に鍛え抜かれた肉体によって
肥え太った主人を血祭りにあげた
現代の奴隷は 自ら進んで奴隷の衣服を着 首に屈辱のヒモを巻き付ける
そして 何より驚くべきことに 現代の奴隷は
自らが奴隷であることに気付いてすらいない
それどころか彼らは 奴隷であることの中に
自らの唯一の誇りを見出しさえしている
リロイ・ジョーンズ