10/10/06 14:02:31 KaIiH7ymO
キョンシーやゾンビなんてのは、宗教等の秘術や神秘術、法術によって、第二の生命を与えられた、
又は生物や無生物を操る術、若しくは歩く死体、動く人形等広範囲を含む、総じて死霊魔術の一環を指している。
金属や非金属、泥や土などで人や動物を型どり、魂などを吹き込んで、動かす奇術や魔術も似たような類だ。
アフリカにも木や泥や土で作り上げた人型の物を動かしたなどという話も真偽は定かではないがあるし、錬金術の一環にはゴーレムなどという話もある。
キョンシーについては、中国や台湾などに、夜に生き血を求めてさ迷う亡霊の事をそう呼ぶ始まりがあり、
それらに長い歴史の神秘術や法術、風水を絡めて、死物の操作という死霊魔術が重なり、派生したのがキョンシーという存在だろう。
ゾンビについては映画等の影響もあり、科学薬品や隕石による未知の物質やウイルスで蘇ったとされる死人が大暴れするという印象が強いが、
語源そのものはハイチのブードゥー教の黒魔術の内でも、今では禁じられた方法を用いて、死んだ者や生き物を動かす事が発端となっている。
ゾンビパウダーなる劇薬の生成レシピも極秘に伝承され残っていると云われている。
科学や医学の見地からは、あくまでサイエンスフィクションの範疇であるが、一種の仮死状態や麻痺状態から、
時間の経過により毒素が抜けて、蘇生するものであるというものだ。仮死から蘇生までの時間により、脳や身体に支障をきたし、
蘇ったものの大半は記憶を失っていたり、びっこを引いて歩くようになるという。
真偽は定かではないが、今では禁じられた黒魔術や古来から伝わる環境に根付く土俗的な文化の裏の面であるとも取れるだろう。