10/10/14 13:37:36 wMs06VOc0
俺がまだ小学生だった頃のリアル体験談。
小雪がぱらつく中、俺は二つ年下の弟と一緒に外へ遊びに出かけた。
外へ出ると路面にはほんのりと雪が積もり始めていて、シャリシャリと
音を立て、細い轍を残しながら、ラジコンを抱えて歩く弟の歩く
スピードに合わせ、ゆっくりと自転車を走らせていた。
雪がぱらついていた為か、外には人影も無く辺りは薄暗く、やけに
静かだった記憶がある。
家を出て数百メートル、直角に曲がった路地を曲がり切ったところで
何かが動いた。
進行方向の右側に立つ電柱に、身を隠すようなかたちで、人が立っていた。
上下黒っぽいジャージに黒いニット帽を被った男性がこちらを見ていた。
まだ小学生だった俺には、その男がやけに大きく不気味に感じた。
その男を警戒しつつ、横を通り過ぎようとした時、その男が動いた!
その男は手袋をした手で、被っていたニット帽を自分の顎までずり下し
顔を完全に隠し、ズボンのポケットから手ぬぐいの様な物を取出し
片方の手で、その手ぬぐいの様な物をねじり始め、こちらに向かって
一歩、二歩と歩み寄ってきた。