10/10/04 12:22:03 S1Z7uKIX0
流れを切り、昨晩の話を投下。
(1)
自分と4歳の娘で、一緒のベッドに寝た。
最近にしては珍しく蒸し暑い夜だった。
寝苦しいので、足側の窓を開けて、網戸で風が入るようにしていた。
よふけに、ふと目が覚めると、雨が降り始めた音がする。
『少し涼しくなるかな?』
と、ぼんやり考えていると、スーッとした風が足に触れ、
『よし、いいぞ』
と、思った瞬間、明らかに最初の風とは異質な、
モアッとした冷たい空気の塊が自分の足から体へ流れた。
ゾクッとして完全に目が覚めて、窓のあたりを見つめていると、
自分と背中合わせで寝ていた娘が、ドッタンバッタンと手足を
ばたつかせて苦しそうに「おがあさん」とつぶやいた。
あわてて、娘のほうを向いて確認したが何も見えず、
呼吸もしていたが、【何か】がいるような気がしたので、
手のひらでブンブンと娘の周りの虚空をかき回した。