10/09/21 20:34:56 B3D74gXn0
サロメさん。以下のような韓国の祖先信仰はどのような位置づけですか?
韓国では「宗中」(ジョンジュン)という慣習法上の非法人社団が存在する。
宗中は共同の先祖を有する子孫によって構成されるが、共同先祖の墳墓守護
と祭祀、および、宗員相互間の親睦を主たる目的としている。このような宗中
の内部的法律関係は、主に慣習法により規律される。しかし、従来の大法院判例
は、宗中の構成員である宗員は成年男子のみであり、女性は宗員になることが
出来ないというのが慣習法であるとし、女性を宗員に認める宗中規約を無効と
していた。しかし、大法院が2005年7月21日に全員合議体判決で、従来の
判例を変更した。当該宗中がその所有財産を処分して、共同祖先の子孫である
成年男子のみならず、未成年男子、未婚女性にも分配したが、既婚女性である
子孫を完全に排除したことが、「変化した我々の法秩序全体に適合せず、
正当性と合理性があるとはいえない」とした。既婚女性にも分配を認めたのだ。
本判決は、韓国において「慣習法が法秩序全体に適合しない」とされた二つ目の
大法院判決である。