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>>346続き 聖母マリアの出現
このように何度も彼女がキリストの御姿に接したあと聖母マリアの御出現が続きました。カタ
リナは最初の御出現の様子を次のように語っております。
「聖ヴインセンシオ(愛徳童貞会創立者)の祝日の前夜、修院長マザー・マルタは諸聖人への
信心、とりわけ聖母マリアに対する信心についての話を、私たちにしてくださいました。この話
は、聖母マリアにお目にかかりたいという、私の望みを一層強くさせましたので、その夜、それ
が実現するかもしれないという思いで床についたのです。それは、私が長い間念願していたもの
でした」
「私たちは聖ヴインセンシオの祭服の一部をいただきました。私はその布切れを半分にさき、
呑み込みました。そして聖ヴィンセンシオが聖母にお目にかかれる恵みを取り次いでくださるこ
とを確信して眠りについたのです」
「11時半に『シスター、シスター』と、だれかが私の名前を呼ぶのを聞きました。はっきり
目が覚めた私が声のする方を見ると、白衣をまとった4、5歳の男の子が見えました。その子は
私に、『早く起きて聖堂にいらっしゃい。聖母マリアがそこであなたをお待ちです』と言いまし
た。とっさに私には次のような考えがひらめきました。だれかが気付くのではないか、と。子供
は答えました。『心配しないで。今は11時半です。みんな眠っています。いらっしゃい。待っ
ています』
私は子供といっしょに御聖堂の方へ歩いて行きました。非常に驚いたことには、私たちの行く
先々には、燈がともされていました。聖堂の入口で私の驚きは頂点に達しました。その子が指先
で扉に触れるか触れないうちに、扉がひとりでに開いたのです。すべてのランプとロウソクが燃
え立っているのを眺めることはほんとうにすばらしいことでした。それは、クリスマスの深夜ミ
サを思わせました。しかし聖母の御姿は見えませんでした。子供は私を祭壇のそばにある司祭用
の椅子の方へ連れて行き、彼もそこで待っていました。長い時間が経ったと思われましたが、遂
にその時がやって来ました。子供は私に告げました。『聖母マリアがいらっしゃいます。ここに
いらっしゃいます』