10/09/24 21:03:16 g+JOsp8a0
「人を呪わば穴二つ」の本当の意味を知ってる奴はもういないみたいだな。
人を呪うと自分も被害を受ける、という意味で使う奴が多いけど、これは間違い。
(その意味で使われる言葉は「人を呪えば身を呪う」が正しい)
「穴二つ」の「穴」は隙とかミスのこと。
日本の古い呪術というのは(術を行う者達を除けば)誰にも見られてはいけないというのがほとんどだった。
(地方なんかには御守りを他人に見せない方が良いとされるところがあるけど、そのなごりだろうね)
誰にも見られていないつもりでも、長期間術に集中していると、見られていることに気づかなかったりする。
完璧なつもりでも隙が二つくらいはあるものだという意味なわけだ。
それがいつしか、「穴」は墓穴のことだと思われるようになって、ついには現在のような意味にされてしまった。
だいたい昔は仇討ちが当たり前に行われていたのに、悪人を呪うなって方が不自然かつ偽善的なんだよな。
日本以外でも大昔には、名君のために怨敵を呪殺しようって連中もいたくらいだし。
怨まれないように生きるのは良いとしても、怨まれるようなことをしといて楽に生きようなんて甘い。