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米司法省は15日、4月に起きたメキシコ湾の原油流出事故をめぐり、英石油大手BPや
三井物産系の石油開発会社MOEXなどに損害賠償を求める訴訟を、米南部ルイジアナ州
ニューオーリンズの連邦地方裁判所に起こした。同省は「(BPなどは)流出した原油の
除去費用や天然資源などが被った損害に対し、無制限に責任を負う」などとしている。
BPなどは原油流出事故をめぐる訴訟を多く抱えているが、連邦政府による賠償請求訴訟は
初めて。司法省は今回、米国の原油汚染法や水質汚染防止法に基づき、原油の除去費用や
経済的損失、環境汚染被害の補償などを求めている。
請求額は不明だが、ロイター通信によれば、水質汚染防止法に基づく請求額は
最大約210億ドル(約1兆7600億円)に上る可能性があるとしている。
訴えられたのは、2社のほか米エネルギー企業のアナダルコ・ペトロリアム、
スイスの油田掘削大手トランスオーシャンなど。
流出した油田の権益は、BPが65%、アナダルコが25%、MOEXが10%を保有
している。
ホルダー司法長官は声明で、「民事、刑事の両面で調査は継続中」と指摘しており、
今後もさらに関係企業が法的責任を追及される可能性がある。