10/09/18 22:22:36 9upz9rBN0
>>268
思うに、疑いを知らぬ無邪気なものにしか、その姿は見えないのかも。
ヒトの思考が神であるなら、一億の人に一億の神あり。
…がしかし、無邪気には到底なりえない自分には一生、見ることあたわらざるのだろう。
ただ、景色や風や朝露、洪水に轟く荒れ川の流れ、死にかけたセミの鳴き声。
全てに神性を感ずることがある。
また、死にゆく者を天使のような性質に生まれさせる神の皮肉にも、気付くことがある。
難病で５歳の命と医者に言われた子が身近にいた。
危篤に陥るたびに、もう言うまい、もう辛い思いをさせるまい、頑張れ死ぬなとは言うまい、と思いながら、息を引き取る間際、
やはり『頑張って！ 死なないで』と言ってしまった。
素直なあの子はそれから３日生きのびた。
優しい子だった。痛い治療にも苦しい治療にも、我儘を言わず耐えていた。
痛い苦しいなぜ自分を産んだ、と暴れても良かったのに。
あの子こそは神の子だったと思う。
だが自分は神を恨む。なぜ結局は私たちから取りあげるのにあの心根の優しい子をわざわざくれて、そして奪うのか。
神は私たちを引き裂くために与えて、その反応を楽しんでいるのか。
神よ、あなたのなさりようは残酷だ。
私は神を恨む。