10/10/17 01:37:15 T/F9cqQyO
小学生のころの話
近所の友達の家に遊びに行くと、そこんちは猫を10匹飼っていた。
ところが餌は一つのお皿に少量の猫まんまだけ。
「ちょっと少ないんじゃない?」と聞くと「いいんだよ。足りなかったらネズミでも捕って食うから」と乱暴なお答え。
数日後の夕飯時、自分ちの裏庭にその子んちの猫が一匹だけいて、ちょこんと座って私をジーっと見てる。
不憫に思って夕飯のウィンナーを一個だけやった。
その次の日、夕飯時にふと裏庭を見ると、そこには友達の猫10匹が全員集合していた。
全員がちょこんと座ってジーっと私を見てる。ウィンナーを貰った猫が他の猫に話したらしい。
うちも猫を3匹飼ってたし、よその猫でしかも総勢10匹に餌はやれない。
「頼む、ネズミを捕ってくれ!」と叫んでカーテンを閉めた。
それきりそこんちの猫が来ることはなかった。
あれから20年経つけど、期待に胸ふくらませたような猫達の顔を思い出すと今だに胸が締め付けられる。