10/10/08 12:25:25 R258KZGY0
うちには二匹の猫がいた。
二匹は赤の他猫だけど本当の姉妹の様に仲が良かった。
ある日、妹分の猫が死んでしまった。
死因は不明だが、うちのベランダの排水溝の上で死んでいた。
私も悲しかったがそれ以上に姉猫は悲しかったようで
5kgあった体重も半分になり、活発でおしゃべりな猫だったのが大人しく無口な猫に変わってしまった。
それから2年くらいその状態だったので、子猫を貰ってくることにした。
姉猫は面倒見がいいので子猫が来れば前のように元気になるんじゃないかと思って。
それで色んな方面から妹猫と同じ色の子猫情報を見たり、聞いたりするようにしていた。
そんな時に友達から「アナタが探している条件に合う子猫がいるから、一緒に見にいかないか?」と誘われた。
その猫というのは友達がネットの里親募集で見つけたらしく、当時ネットも車もない私には
ネットでわざわざ探してくれて、しかも車で送ってくれるなんて「凄くいい友達を持った」と感動したもんだ。
その当日。私はてっきり友達のお父さんが車で5~10分程度のところに行くと思い込んでいた。
来たのは友達の彼氏で、行ったのは車で片道3時間半かかる田舎だった。
色んな意味での申し訳なさとかぐるぐるしている間に着いた先には…
地味な感じの女性が申し訳なさそうに「これが子猫です」と成猫になりきる前くらいの大きさの猫を差し出してきた。
見た目からしてもう無理だと思った。
そのまま「こんな大きな仔じゃ無理です」と断ったが、友達・その彼氏・女性の3人がかりで「一日だけでも様子を見て」
とか「ダメならまたここまで送るから」とか粘られたら持って帰らないというのが無理な状況だった。