後味の悪い話 その116at OCCULT
後味の悪い話 その116 - 暇つぶし2ch600:本当にあった怖い名無し
10/09/28 07:44:45 GZsOMBVv0
あ、弟がってより弟の婚約者が言ってたんだっけ

601:UIT
10/09/28 08:20:45 EAZyLO1T0
凶家体験をしに去った人々が
1月が経っても帰って来ないです
もちろん体験を主催した人も行方不明;;
数日前緊急 SOSメッセージを受信したが
IP追跡結果横浜海辺近くです
この方面で分かっていらっしゃる方助けが必要です!

602:本当にあった怖い名無し
10/09/28 11:01:39 Xudxax6f0
>>597-598
出産の苦しみの強調なら、女への牽制にはなっても
男側はべつに直接は関係ないんじゃないか…と思ったけど、
「罰としての産みの苦しみ」みたいな原罪観念は
キリスト教圏の読者だとわりとすんなり感覚的に解りやすいんだろうか。


作者はアメリカ人のようだし、カルト宗教の集団自殺って
「人民寺院事件」あたりをモデルにしてるのかな?
外部からの捜査員が入る→手詰まりになって集団自殺(外部へ救出されていた少数の信者も抹殺を図る)
の流れも、似た感じに見える。
URLリンク(ja.wikipedia.org)
URLリンク(www.nazoo.org)
URLリンク(www.nazoo.org)

でも、フィクションの物語だと、そういうカルト教団の信者達は
一枚岩で粛々と自らの意志で進んで自決していって異様さを際立たせる展開が多いが、
現実の事件では、やっぱり頭数が多いと熱狂的な盲信者となんとなく環境や惰性で入信してきた人と温度差があるようで、
死にたくないと言って泣き叫ぶ人を皆で無理やり押さえ付けて毒薬を飲ませたり
必死に逃走する人々を追いかけて射殺したり、訳も分からない幼児に騙してフルーツ風味の香料を付けた毒を飲ませたり
“上”(幹部)の意思による“下々”の民衆の道連れ大量虐殺
の要素も多分にあるのが後味悪い。
得てしてこういう新興宗教の信者って、他では居場所がなくて
その弱者救済を謳っている教団に流れ着いた経緯の社会的マイノリティーも多いだけに。

603:本当にあった怖い名無し
10/09/28 11:11:17 Xudxax6f0
加えて、「その実、建前とは裏腹に幹部達は人種差別主義者」あたりの要素も>>597と共通してるか。
(人民寺院の一般信徒は大多数が黒人だったが、側近や幹部連中の取り巻きは全員白人で固められていた。)

604:本当にあった怖い名無し
10/09/28 12:01:57 ab1WuRiP0
テンダーとビディが外界で出稼ぎってのが一番リアリティを欠いてる。
いくら奴隷教育しても外に出したらなかなか戻ってくるもんじゃないよ。
それこそ>>584の次男と同じで、
外で裕福な人に可愛がられて身奇麗にして仕えてたら、
田舎のボロボロのアダムに威厳なんか感じなくなるよ。

605:本当にあった怖い名無し
10/09/28 12:33:14 59k93qkj0
>>602
自分が直接味わう苦しみじゃなくても、
目の前で女がぎゃーぎゃー喚き苦しみながら、股間から
血やら、粘膜やら、血まみれのなんだか分かんない生き物を
ひり出してたらトラウマかも。

げんに出産に立ち会ったせいでEDになっちゃう旦那が
結構いるし。

606:本当にあった怖い名無し
10/09/28 12:37:52 Xudxax6f0
>>605
ああ、なるほど。>立会い出産でED

607:本当にあった怖い名無し
10/09/28 14:06:38 6Cv4hvjd0
>>602
出産現場見せるのは自分もそこまでピンと来なかったけど、実際に見たこと無いから何とも言えんなぁ、とも。
>>605の言う通り、血垂れ流して絶叫してる人をいきなり見せられたら怖いだろうね。

人民寺院の事件については、作中でも触れてた。
他にも、ロシアの修道士集団自殺とか、ブランチ・ダビディアン事件とか太陽寺院集団自殺とか。
「すべての事象には前例がある」ってくだりで。

>>604
コミュニティでは子供に、"外界の事象は全て罪悪者だ"と教え込むようにしてたって設定。
外界の人間は汚辱にまみれていて、あらゆる文明の利器は魔物が作りだしたもので、五感に伝わるものは全て罪悪だ。
コミュニティの素朴で簡素な生活は美しく簡素なものだ、コミュニティは天国だ。
外界の地獄を少しでも浄化させる為に、"テンダー""ビディ"は外界で労働奉仕をする殉教者である。
加えて、外界での生活にも戒律が厳しく定められてた。服装・人との会話・食事、その他諸々。

まぁ、リアリティあるのか?なんて分からんけど。小説読んでる分には面白かったよ。

608:本当にあった怖い名無し
10/09/28 14:08:33 6Cv4hvjd0
ごめん訂正。
"外界の事象は全て罪悪者だ"→"外界の事象は全て罪悪だ"
コミュニティの素朴で簡素な生活は美しく簡素なものだ→コミュニティの素朴で簡素な生活は美しいものだ

609:本当にあった怖い名無し
10/09/28 14:37:22 L+oQdQhr0
>>602
>得てしてこういう新興宗教の信者って、他では居場所がなくて
>その弱者救済を謳っている教団に流れ着いた経緯の社会的マイノリティーも多いだけに。
ああ、これはわかるわ。
カルトにはまった人を何人か知ってるけど、そのいずれも根は悪くないけど
プライドがやたら高くて「選ばれた人間」って言うのが大好きな人だった。
中には宗教入ってることを後悔っつーかうさんくさいのを理解してる人もいた。
それでも教団でチヤホヤされる感覚が捨てられなくて悩んでいた。

そうじゃない人は、純粋すぎる人。
お人好しで優しくて穏やかで…でもそれ信仰心がある故なんだよなあ。
たいていみんな目がきらきらしている。

610:本当にあった怖い名無し
10/09/28 15:41:20 4z5xGDH00
不安の種を描いた人の漫画、童話を基にしてる

母を亡くした幼い姉妹
姉は地味な顔立ちで、妹は輝くばかりに美しい。
父はとうにいないし姉の方に母は「妹を頼んだよ」と言って亡くなった。
姉は幼い妹を守り、食いぶちを稼ぐため昼は店の手伝い、夜は売春をして何とか糊口を潤す。
姉は自分の容姿が悪い事には気づいていたので、売春婦としての価値があるのは
少女である今だけだと、必死にいやらしい親父たちの要求に応えていた。

月日は流れ妹は美しく成長し、どうやら恋人もできたようだ。
大人になった姉も地味ながら、細々食っていく程度の仕事は出来るようになった。

ある日、国の王が「この種を芽吹かせ見事花を咲かせた女を、王子の妻とする」とおふれを出した。

それは正式なおふれで、種は国の兵士が配布するので、どんな身分の女にも平等に権利がある。
町ではその話題で持ちきりだった、姉も「ばかばかしい」と少し思いながら、
もしかしたら?という期待を込めて鉢に花の種を植えた。

611:その2
10/09/28 15:42:41 4z5xGDH00
夜、何度も芽が出ていないかとこっそり見に行く姉、そう簡単に芽吹くようならおふれも出ない、そう思いつつかすかな期待を抱く。
いつからそこに居たのか、姉の背後には妹が鉢を持って立っていた。見事に花を咲かせた鉢を持って。
「どうして?!それにあなた恋人は?!」
と問い詰める姉に妹は
「まさか姉さんが花を育てているなんて思わなかった、実は私の恋人と言うのは王子なの、
 普通では結婚は許されないから王を持ちあげてこんなおふれを出したの、
 私の鉢が芽吹いたのはこの種が取れる土地の土を使っているから、でも姉さんならきっと祝福してくれると思って」
妹はそんな事を言うけれど許せない、祝福なんてできない、自分は10になるかならないかで売春までして、堕ちるところまで堕ちたのに!
自分が働いている間も恋人と乳繰り合い、それでも妹が掴む幸せが平凡なものならば祝福もできたのに、王妃になるなんて、
しかも他の自分を含めた「王子の妻になれる」と哀れな夢を見た女たちを影で嘲笑っていたのか!
かっとなった姉は自分の植木鉢で、妹を殴り殺した。
妹の遺体を川に捨てた後、姉は花を持ってお城へと向かう、王は二言はなかった、王子に姉との結婚を申しつけ、姉は王子の妻となる。
しかしあくまで王子はこのおふれは恋人と仕組んだ事であり、その姉が花を持ってくるなど予想外だった。
命令で結婚した後も事あるごとに「妹はどうしたんだい?」と尋ねる王子
姉の方は「さあ、急に姿を消して…」と言葉を濁す。
そのうち、川で誰かが『姉さんが私を殺した』と歌っている、という怪談話が持ち上がった。
噂は城にも届き姉はだんだん精神を病んでいき、王子も川をさらえて見るように指示、
すると頭がぱっくり割れた頭蓋骨が引き上げられ、姉や王子の見ている前で声高に歌いだした。
『姉さんが私を殺したの』
かつての恋人の声で歌う頭蓋骨に、やはり!と姉を責め立てる王子、すっかり気が狂った姉はケタケタと笑いながら、
兵士が持っていた妹の骨に食らいつき、そのまま川へと身を投げた。

姉が不憫すぎる

612:本当にあった怖い名無し
10/09/28 18:29:41 RnEzEHdVO
同じ話をありがとう
ヾ(≧∇≦*)ゝ

613:本当にあった怖い名無し
10/09/28 18:47:49 oXsi7seo0
>>594
現実でもからゆきさん(明治期に東南アジア方面に出稼ぎに出た女性たちの通称)が帰国して
自分の仕送りで見違えるように立派になった実家の門の前で首を吊った、なんてことが後を絶たなかったそうだ。


614:本当にあった怖い名無し
10/09/28 20:51:45 dehcoj9f0
かなり成功したじゃぱゆきさんが知り合いにいるんだけど
お父さんやお爺さん差し置いて、彼女の食卓だけ一品多いw
その辺が日本とタイの違いだろうな

615:本当にあった怖い名無し
10/09/28 22:53:03 uD+midAo0
タイいい国だなあ

616:本当にあった怖い名無し
10/09/28 23:04:20 /ZGZldNb0
タイも結構すぐに人殺すよ

617:本当にあった怖い名無し
10/09/28 23:35:48 UJ62739l0
>>616
すぐに人を殺すから明るいんだよ。
ぐじぐじ暗い嫌がらせをねちねちやらずに、ぱっと明るく殺す。
そしてさっぱりする。

618:本当にあった怖い名無し
10/09/28 23:46:51 /ZGZldNb0
>>617
じゃあなぜ中国人はすぐに人殺すのに、ぐじぐじねちねちしてるの?

619:本当にあった怖い名無し
10/09/28 23:52:23 UJ62739l0
>>618
中国人はぐじぐじねちねちしてないだろ。
実に明るく爽やかに、島をよこせとアッピールしてきてるじゃんww

620:本当にあった怖い名無し
10/09/29 00:02:57 6nZLpDl30
>>619
そっか、あれは明るいのか
以前中国国内の動画で、万引きした二人組を執拗にリンチしてトドメに大きな石もってきて
二人の頭潰して殺してるのみたけど、周りの見物人もニヤニヤしながら見てたのは
明るい民族性だからなのか

621:本当にあった怖い名無し
10/09/29 00:03:25 Ik6z+OwDO
明るさも爽やかさも無いだろあれは

622:本当にあった怖い名無し
10/09/29 00:13:42 v9ZDhVDMO
中国人にとって人殺しはゴキブリを踏み潰すようなもの。
とくに都市から遠く離れた田舎になるほど平気で殺す。

623:本当にあった怖い名無し
10/09/29 00:17:00 /8dnDZceO
中国は爽やか通り越してカラカラに乾ききってる気がする
国土も文化も人の心にも余裕や満たされた気配を感じない
日本の高度成長期もこんな雰囲気だったのかな

624:本当にあった怖い名無し
10/09/29 03:04:27 EvbU9eC/O
ダークファンタジーの洋画。要約が難しくて長くなってしまった、すまぬ。


1944年、内戦終結後のスペイン。
 おとぎ話大好き少女・オフェリアは内戦で父親を亡くし、
臨月を迎えた母親はフランコ軍のヴィダル大尉と再婚、森の中にある軍の砦に向かう。
母親は体長を崩しており、馬車を降りて休んでいる最中、
オフェリアは森の中で不思議な形をした石を見つけた。それは不気味な石像の破片で、
元の場所にはめると石像の口の部分から不思議な昆虫が出てきた。

 その昆虫が気になりながらもオフェリア達はヴィダル大尉のいる拠点へと着く。
ヴィダル大尉は、独裁政権軍でレジスタンス掃討を指揮する、冷酷で残忍な男。

彼はもうすぐ生まれる自分の息子だけが望みで、オフェリアの事は疎ましく思い、オフェリアもまた、冷たく乱暴な大尉が気に入らなかった。
しかしヴィダル大尉の小間使い、メルセデスだけは二人に優しく接してくれた。
(メルセデスはレジスタンスの一人、所謂スパイ)



625:続き2
10/09/29 03:11:54 EvbU9eC/O

 その夜、体調の悪い母親とベッドで休んでいたオフェリア。そこに昼間の昆虫が現れる。
「あなた、もしかして妖精?」
すると昆虫は妖精に変身し、家の近くにある迷宮(ラビリンス)へと誘うように飛んでいく。

それを追うオフェリア。迷宮へたどり着いたオフェリアは、ヤギの頭をしたパン(牧神)に出会い、

『あなたはこの地底にある魔法の国のプリンセスの生まれ変わりだ。
満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、あなたの父がいる王国へ戻れる』といい、
「道を標す本」をオフェリアに与えた。

砦に戻りひとり本を開くと、ひとつめの試練がページに浮かぶ。
古い大木の根に住み着く化けガエルへ魔法の石を飲ませて、腹の中にある黄金のカギを手に入れる、というもの。

半信半疑のオフェリアは、とりあえず本に記された大木に向かう。
大木の中には、不気味な化けガエルが住み着いていた。
オフェリアはなんとかカエルをやっつけ鍵を得ることに成功。

泥だらけの格好で家に戻ったオフェリアは母親に叱られるが、喜びを隠せない。


砦に戻ったオフェリアが第二の試練を知る為に本を開くと、真っ白いページが血のように赤く染まる。
直後、隣の部屋から母親が助けを求めていた。下腹部からは血が流れ出ている。
ヴィダル大尉に母親の事を伝え、医者(この人もレジスタンスの一人。でメルセデスの仲間。
主に負傷した仲間を治療)に診てもらう。



626:続き3
10/09/29 03:21:41 EvbU9eC/O

パンが試練を促すも、オフェリアは母親が心配で仕方ない。するとパンがマンドラゴラの根を(育つと母の体調がよくなる)オフェリアに与えた。
言われたとおりにすると、母は少しずつ回復。

ある夜、再びパンが現れオフェリアへ直に第二の試練を告げ、魔法のチョークを渡す。

第二の試練は、壁に別世界へ繋がる扉を魔法のチョークで書き、
部屋の奥にある三つの鍵穴のうち一つを選び、第一の試練で手に入れた鍵を使用して中にあるものを取りに行くこと。
ただし、眠る番人の晩餐は絶対に食べないこと。
そして砂時計の砂が落ちきる前に元の世界へ戻ること。

どの鍵穴を選べば良いのかはお供の妖精が教えてくれるとパンから言われるも、
オフェリアは自分の力で鍵穴を選び(妖精が示した鍵穴は間違い)中にあった黄金の短剣を手に入れる。

しかし帰り道、艶やかな晩餐の誘惑に負け、引き止める妖精を無視して葡萄を2粒食べてしまい、
番人は目覚てしまう。

お供の妖精3人の内2人が番人に頭を食いちぎられ、オフェリアは扉に戻ろうとするも砂が落ち切り扉は消える。

オフェリアは慌てて白いチョークで再び扉を書き、何とか脱出。
しかし禁断の晩餐に手をつけてしまったため
『あなたは約束を破り罪を犯した。王国へ戻ることは出来ない』とパンから見放されてしまう。


一方でレジスタンスは物資を運ぶ鉄道を襲撃。同時にヴィダル大尉率いるフランコ軍の基地からメルセデスの誘導で物資を盗みに入る。
しかし何人か捕まってしまい、ヴィダル大尉から拷問を受ける。

彼らを診るようにと命じられた医師だったが、ひとりの捕虜が死を望んだため安楽死させる。
しかし、ヴィダル大尉に見つかり射殺。



627:続き4
10/09/29 03:44:37 EvbU9eC/O

オフェリアの不自然な行動から、ベッドの下に隠していたマンドラゴラがヴィダル大尉に見つかってしまう。
『魔法の根なの!ママの体もよくなったでしょ!』と主張するもヴィダル大尉が激しく非難し、
母親も『ファンタジーはもう終わりにしなさい』とマンドラゴラを自ら処分する。

それと同時に母親の容態が急変、なんとか男の子を産むもそのまま死亡。
結局メルセデスも内通していることがばれ、オフェリアと共に逃亡をはかるもあっさり捕まり、
オフェリアは暴力のあと軟禁される。

メルセデスも拷問を受けるが、隠し持っていたナイフで大尉に反撃し逃げることに成功。
仲間と合流し、オフェリアを保護するためレジスタンス一同と砦へ向かう。

その頃、絶望していたオフェリアの前にパンが『最後のチャンスを与えましょう』と現れる。
3つ目の試練とは、魔法の国への入り口に弟(大尉の部屋にいる)を連れてくること。
道がないなら作れば良い、と魔法のチョークを渡す。
オフェリアは魔法のチョークで扉を作り、ヴィダル大尉の部屋にいる弟を奪うことに成功するもヴィダル大尉に見つかり追われてしまう。

オフェリアは入り口に弟を連れて行くと、パンは入り口を開くためには無垢な血が必要、ほんの少しでいい、短剣で軽く突くだけだという。

オフェリアは弟にそんなこと出来ないと立ち去ろうとするが、ヴィダル大尉に見つかり銃で撃たれてしまう。
ところがヴィダル大尉もレジスタンス達に見つかり、
『息子に伝えてくれ、父は名誉ある死を迎えたと』『いいえ、このこに父親はいないわ』とヴィダル大尉を射殺。
 一足遅くメルセデスがオフェリアへかけつけるも、オフェリアは反応しない。

オフェリアの血が入り口へと流れていき、魔法の王国への扉が開く。『よく戻ってきた』王様である父と、王妃である母がいる。
『姫様の選択は正しかった』とパンは言う。オフェリアが幸せそうに笑う。

オフェリアの前で泣き叫ぶメルセデス。流れ続ける、オフェリアの血。次第に意識が遠ざかっていく。

628:本当にあった怖い名無し
10/09/29 05:45:36 DmCNXggC0
そして花が咲きました。

629:本当にあった怖い名無し
10/09/29 06:10:53 BLj0F9pkO
あのスペイン映画か
以前このスレで教えてもらって面白そうだったから借りたよ
正当派の後味悪さだった

630:本当にあった怖い名無し
10/09/29 08:23:26 /8dnDZceO
ヴィダルサスーンってスペイン発祥なのかな

631:本当にあった怖い名無し
10/09/29 08:36:43 w9deFeRk0
AXNで放送していたよね。
スペイン発、ダークファンタジーという宣伝だったけど、
主人公、最後死ぬことでの救いというのが哀しかったね。
それにしても、ヤギの頭をした牧神が、悪魔にしか見えませんでした。

632:本当にあった怖い名無し
10/09/29 10:09:33 XM2sBrfh0
>>624
「パンズ・ラビリンス」だね。監督はハリウッド映画の「ヘルボーイ」とか撮ってるギレルモ・デ・ル・トロ。
その映画、劇場版予告とかポスターでは、ファンタジー部分の映像画像ばっかつかって
当時ブームの真っ只中だったハリポタ映画とかに並ぶような「ファンタジー映画!」として
宣伝してたのに、実際見てみたら物語の8割がリアルな民族紛争の話で、
残り2割のファンタジー部分も、悪魔みたいな気味悪い「妖精」たちとの緊張感漂うやりとりで、
本当に華やかにきらびやかにファンタジーしてくれるのは、いっちばん最後の部分の
実在する魔法の国なのか、主人公が死の間際に見た幻覚なのかわからん玉座の間のシーンだけ。

きらびやかなファンタジー映像を期待して観に行った客にはそういう意味でも後味の悪い映画だった。
自分は大好きでDVDも買いましたがw

633:本当にあった怖い名無し
10/09/29 10:35:08 987p4PnN0
パンズ・ラビリンスは、途中経過はともかく
ちゃんと魔法の国があって、あの女の子はそこのプリンセスで
最後には幸せになれるんだろうと思って観てたのに、
あの最後で「全部、この子の妄想だったのかも」って可能性に思い至り
可哀相でボロ泣きしてしまった

634:本当にあった怖い名無し
10/09/29 10:38:39 hYOUawON0
可能性というより、あれ、完全に妄想だよなぁ…って感じで
ダンサー・イン・ザ・ダークと同じ感想に至った

635:本当にあった怖い名無し
10/09/29 11:36:31 4GGkOUfXP
デルトロって最近の監督の中では評価も高いし才能あると思う
デビルズバックボーンとかも良いね このスレにいるヤツ向け

636:本当にあった怖い名無し
10/09/29 12:16:53 zBhLqksFO
大尉にパンが見えないシーンで、妄想の可能性に気付いて絶望したなあ。
絶対パンが大尉殺してくれる展開だと思ってたのに

637:本当にあった怖い名無し
10/09/29 12:50:15 1z+mNqY3O
>>634
でも、終盤で魔法のチョークを使わないと弟を義父の部屋から連れ出せない
妄想か現実かを断言できないように上手くつくってあると思った

638:本当にあった怖い名無し
10/09/29 14:09:43 JGZeJQ3W0
自分としては、ラストの魔法の国の王妃の顔が女の子の母親だったところで
ダメだこりゃあ~ と思ったよ。
ああ、女の子の空想の産物だったんだなって感じ。


639:1/2
10/09/29 18:25:00 skzq/ETQ0
>>624
昔読んだホラー小説を思い出した。
「だからドロシーかえっておいで」ってタイトル。

ごく普通の平凡な主婦の主人公は、買い物帰りに異世界に迷い込んでしまう。
まるでオズの魔法使いのような世界で主人公はドロシーと呼ばれ、元の世界に戻るための旅が始まる。
魔物をやっつけたり試練をくぐり抜けたりしながら大冒険を繰り広げるが、
その過程で過去の自分と向き合い、欺瞞に満ちた今の自分を認識する。

彼女は父親から虐待されて育った。
あまりの辛さに虐待された記憶を「なかった事」にしていたが、成長してからも逃避は続いた。
仕事で失敗しても気づかなかったふり、夫に暴力をふるわれてもなかったふり、辛い記憶は全て「なかった事」にしていた。
自分は夫と子供に恵まれてささやかな幸せを満喫している主婦だと思い込んでいた。
しかしトラウマを乗り越えたことで主人公は現実と向き合い成長していく。

640:2/2
10/09/29 18:27:04 skzq/ETQ0
その頃、現実世界では猟奇殺人が頻発していた。
被害者はいずれも男性、そして妻や娘を虐待していた過去を持っていた。
犯人とおぼしき人物はドロシーと名乗る主婦っぽい女だった。

やがてドロシーは異世界を救い、現実世界へ戻ってきた。
父・夫・彼氏など男性に虐げられていた女性達はドロシーと同化する。
辛い記憶を「なかった事」にしなくていいんだ…悟った女達は父・夫・彼氏をぶち殺していく。

一方、現実世界の主人公は、買い物帰りに男に襲われて犯人を殺してしまい、発狂していた。
妻がレイプされた&気が狂ったことを恥じた夫は、病院にも警察にも連れて行かずに家の中に監禁していた。
そこにもドロシーがたどり着き、夫をぶち殺しやっと主人公は解放された。

641:本当にあった怖い名無し
10/09/29 18:59:03 s6qim4YG0
>>639-640
後味スッキリに感じた

642:本当にあった怖い名無し
10/09/29 20:16:08 jiqXX+vr0
私には弟がいる
母は10年前の連続強姦事件の被害者で
父の決断によりその時できた子供を産んだ
それが私の弟だ

憎き強姦魔の居場所を突き止めた
会社の仕事という理由を作りあげその男の家に上がりこむことができた
すぐにでも殺してやりたいと思ったが、私の正体を明かすわけにはいかない
途中、男は若い頃の話をはじめ、自らの悪行を自慢話の様に話した
驚いたことに次のようなことを言った

―「強姦ってあるだろ、あれって良いこと?悪いこと?」
「そりゃあ悪いことじゃないですか」
―「悪いこと、だよね?なぜ悪いかって、被害者が可哀想だからだよ」
「はあ…」
―「俺は被害者が受ける痛みや苦しみを想像することができる」
―「そしてさらにその先を考える。その苦痛を受けてるのは被害者であって、俺ではない」
―「俺はそこまで想像できるんだ」
「…」
―「犯罪の快楽は俺にあって、被害は俺の外部にある」
―「だから、強姦は悪じゃない」

私は込上げてくるものを押さえ込み、必死の努力の末、悟られないよう言った
「鋭いですね」


確か「重力ピエロ」だったはず

643:本当にあった怖い名無し
10/09/29 20:20:36 jiqXX+vr0
↑10年前じゃなく、24年前だったかも
うろ覚えです、ごめんなさい

644:1/2
10/09/29 20:34:07 mmELGaal0
太平洋戦争のとき、パラオのペリリュー島に日本軍が進駐し陣地が作られた。
その際、パラオの人達は日本兵と共にその作業に参加したことで
日本兵とパラオ人は仲良くなり、日本の歌を一緒に歌ったりしたという。
やがて戦況は日本に不利となり、いつ米軍が上陸してもおかしくない状況になった。
日本軍としては「島民を戦火に巻き込んではならない」という配慮から、
戦局を予期した日本軍司令部の命令により「すべての島民のパラオ本島への移住」をほぼ完了させ、
「一部に残った島民も、疎開させるために戦火の中をパラオ本島へ」と送り出したのだった。
しかし、パラオ人の代表数人が共に「自分達も一緒に戦わせて欲しい」と
日本の守備隊長のもとへ申し出た。
それを聞くなり日本兵隊長は激高し叫んだという
「帝国軍人が、貴様ら土人と一緒に戦えるか!」
日本人は仲間だと思っていたのに…みせかけだったのか。
裏切られた想いで、パラオ人はみな悔し涙を流したという…
船に乗って島を去る日、日本兵は誰一人見送りに来ない。
パラオ人達は、悄然と船に乗り込んだ。
しかし、船が島を離れた瞬間に日本兵全員が浜辺に走り出てきた。
そして一緒に歌った日本の歌を歌いながら、手を振って彼らを見送った。
先頭には笑顔で手を振るあの隊長が。
その瞬間、パラオの人達は悟ったという。
あの言葉は、自分達を救うためのものだったのだと・・・。


645:2/2
10/09/29 20:36:21 mmELGaal0

戦いが終って島に戻った島民達は、日本兵の遺体を見て泣き崩れたという。
「アメリカ人は日本人の遺体には見向きもせず、自国兵の遺体だけを整理した。
ここに征服民族の本性を見る」として「島民はこぞって日本軍の遺体」を葬り、
そして「日本の人達」がいつ来てもよいようにと「その後も墓地の清掃」に心掛けた。
それから月日が経ち1995年10月1日、パラオでは「独立一周年」を祝う式典が催され
「世界の国家元首」が祝電を送る中、反日国家に土下座する「村山元首相」だけは
「親日国家」であるパラオを無視し、この日「世界各国の国旗」の中に「日の丸」の旗はなく、
パラオのクニオ・ナカムラ大統領は深い悲しみと怒りに手を振るわせたという。

先人達が命を賭けてまで守ったパラオの独立記念日なのに
戦後の日本政府は馬鹿ばかりで、後味悪い。
10月1日(明後日)がパラオ独立記念日なので、
一人の日本人として祝ってあげたいわ。

参考動画:URLリンク(www.youtube.com)


646:本当にあった怖い名無し
10/09/29 21:31:32 j9Wg5+dL0
>>593
似てる実話を思い出した。
『医者の目に涙』ってお医者さんが書いたエッセイ集に載ってる話。

冷たい雨が降ってるクリスマス・イヴの夜10時頃、著者の病院に
車にひき逃げされた40歳の女性が運ばれてくる。
内臓破裂の疑いで緊急手術をすることになり、白血球数を調べたところ、白血病ということが判明。
無事手術を終えたが、白血病の話は女性には伏せておくことに。
術後三日目、女性は著者に「ほんの少しの間でいいですから私の話を聞いてください」と、自分の生い立ちを話しはじめた。

順さん(仮名)は、3歳下の弟と上海で終戦を迎え、父は行方不明、母と病気の弟は上海にとどまり、
順さんだけが、一人、広島の実家に帰ることになった。しかし実家は原爆で跡形もなく、親戚も見つからず
上海の母とも連絡がつかなくなってしまう。
14歳の順さんは施設に引き取られ、施設を出てからは、工場の女工をはじめ幾つも勤務先を変え、今はバー勤め。
一度、結婚をしたが、別れて今は独り身だった。

実は、順さんは、弟と奇跡的な20年振りの再会をしていた。
銀行に貼ってあった顔写真入りの行員紹介のポスターがきっかけだった。
弟は銀行員で、一男一女の父となっており、母親は順さんを手を尽くして探したこと、
母親は10年前に亡くなっていたことを知った。
順さんはみじめな過去を弟に全て話さなかったが、「お母さんの位牌にお線香をあげたい」と言っても
弟の家に呼んでもらえず、いつも外で会い、この2年は会ってもいなかった。

順さんは、「弟と会わなければよかった、もうこの世に未練なんかないです。いやなことばかりの一生でした。
早くあの世にいって、母の胸の中で思いきり泣きたいんです」と語った。
弟は自分にとってはただ一人の肉親だから、自分が私が死んだらハンドバックの中の貯金通帳とハンコを
弟に渡してくださいと、著者にお願いをした。

その翌日、順さんは息を引き取り、連絡を受けて駆けつけてきた弟は、順さんの亡骸にしがみついて
「姉さん、かんべんしてぇ」と大きな声で号泣。
二ヵ月後、弟から順さんの遺骨を母親の墓地に埋葬したと著者に知らせがあった。

647:本当にあった怖い名無し
10/09/29 21:46:05 V6M8qxXo0
>>646
被爆後の広島に帰ったから白血病になったんかな・・


648:本当にあった怖い名無し
10/09/29 22:33:28 U2TK/7e20
実話
知り合いは滅茶苦茶不幸な生い立ちで母親がおらず一人っ子
結婚するも働かない旦那で5年結婚したが子供も恵まれず
旦那が女作って財産もってトンずら→離婚
手に職もなく、看護学校に働きながら行ってたんだけど
実習でもいろいろ目を付けられて結局留年。働きながらもう一年行くも
看護師になった姿を父親に見せられず
父が病気で亡くなってしまった。

現在准看護師免許取って三年だが
病院のあまりの指導という名の苛めの酷さになかなか経験が積めなくて
今は三件目の病院で徹底的に看護師と介護士のババアにネチネチ言われつつ
胃薬と精神薬飲みながら勤めてる。なんとか一年クリアした。
彼女曰く「なる職業間違ったかもしれん」らしい
会うたびに痩せていくんだ・・・

649:本当にあった怖い名無し
10/09/29 22:56:57 987p4PnN0
母親の知人の娘が看護学校の寮に入ってたんだけど
拒食症になって帰ってきたらしい。

看護学校、こえーな……

650:本当にあった怖い名無し
10/09/29 22:58:52 NJsNY3Yz0
やっぱり女の世界だから?

651:本当にあった怖い名無し
10/09/30 01:43:23 WHHUdQUXO
医者の話
検査の結果、あなたの患者がエイズだと判明した
彼は既婚者で、子供を望んでいる
「奥さんも検査しましょう」と当然の提案をするが患者は拒否
それどころか病気のことを一切、誰にも明かさないように求められる
理由は「自分がエイズだとバレて離婚になると困る」から
こんな時、医者であるあなたはどうしますか?

倫理の問いかけなので正解はない

652:本当にあった怖い名無し
10/09/30 01:55:44 SGn40hFo0
スレ違いにつき却下

653:本当にあった怖い名無し
10/09/30 02:54:14 HNin+dSxO
>>646
会う気があるってことは好きなんだろうに、なんで家に上げて
あげなかったんだろ・・・

654:本当にあった怖い名無し
10/09/30 03:10:06 zNY/CB3f0
集られると思い込んで妻子が再会に反対してたとか

655:本当にあった怖い名無し
10/09/30 03:27:05 M9KVVZS60
バツイチでバー勤めってとこからして、
たとえ根は真面目だとしても、表面的な言動や容姿が
銀行員が身内扱いしたがらないタイプだったと思われる

656:本当にあった怖い名無し
10/09/30 07:50:24 nxj8/vUOO
そもそも 本 当 に 弟 だったのか?
子供の時別れたきり大人になるまで顔みてないんだし
通帳貰ってたトカ
著者はお墓に骨壷納めているところ見たわけでもなさそうだし

657:本当にあった怖い名無し
10/09/30 10:33:44 w5PzLbGUO
かなり昔に読んだ小説

妻子が殺されて犯人を追うことになった主人公(刑事)

捜査を進めてくと先祖代々DQNの血筋があって、その一族は江戸時代くらいから殺人をはじめとするその他諸々の犯罪に手を染めてる。
主人公と妻の家系もその一族の末裔にあたる血筋なのが発覚。
主人公の妻子だけじゃなく、会ったこともないくらい遠縁の親戚なんかも謎の死を遂げていたりする。

結局犯人は政府が雇ってた殺し屋。
DQN一族が起こす犯罪や事件は国に対して莫大な損害を与える。
だから秘密裏に一族を根絶やしにしちまおうという魂胆。

真面目に慎ましく生きてきたつもりの主人公は納得いかず、妻子の仇を討つ為に独りで国家権力に立ち向かう。

終盤で件の殺し屋と戦闘になり、殺し屋から驚愕の事実を聞かされる。
「お前の女房は死ぬ直前まで浮気相手の男に股開いてたぜ。しかも子供の目の前でな」

主人公は絶望するが、引くに引けず殺し屋を道連れにして谷底へ消えていく。



658:本当にあった怖い名無し
10/09/30 11:34:35 xhouEbH60
>>656
でた、そもそも厨

659:本当にあった怖い名無し
10/09/30 14:36:42 XOd9L2BaO
(´)∀`)もそもそ

660:本当にあった怖い名無し
10/09/30 15:35:51 JiA1HrrI0
>>657
何で殺し屋の言う事鵜呑みにしちゃうんだよ。
ブラフかもしんねーだろ。
色々とトンデモ設定すぎる話だな。
タイトルと著者は何て言うんだ?

661:本当にあった怖い名無し
10/09/30 17:40:50 HNin+dSxO
他人から聞く第三者の噂って、良い話より悪い話のほうを
信じてしまうらしいと聞いたことある・・・
自分も心当たりあるよ

662:本当にあった怖い名無し
10/09/30 19:26:27 soAsRwK7O
そもそもそもそも

663:本当にあった怖い名無し
10/09/30 19:30:36 yP0p1y1oO
まさかのそもそも荒れ
オカ板の地雷は独特だな

664:本当にあった怖い名無し
10/09/30 19:34:12 v3HyDcok0
書かれてること以外のことを勝手に妄想しておかしな事言う奴は多いね

665:本当にあった怖い名無し
10/09/30 19:55:28 x5nN14FW0
>>656
かなりはしょって書かなかったんだけど、お姉さんが
自分の七五三のお祝いのときに撮った家族4人の写真を見せて
弟さんは、写真の母は間違いなく亡くなった母であると確認。
それまでの出来事を、父親は行方不明のままどうやら死んだらしいとか、語り合った。

後味悪くねえじゃねえかと言われるかと思った。
だって姉さん自殺じゃないし、弟を恨んでないし、天国に還っただろうから。


666:本当にあった怖い名無し
10/09/30 21:12:21 VLeY1UlI0
>>653-655
実際、そういうケースはよくあったようだよ。
戦後に家族離ればなれ。
やっと見つけて会いたがるけど、
片方はすでに仕事も家族も持ってまっとうな生活を送っている。
関わりたくないから…と会うのを拒否したりね。

弟が独身で子供いないとか
姉が結婚してるとか真面目につとめていれば反応変わったかもなー。

667:本当にあった怖い名無し
10/09/30 22:39:31 94lFza4O0
弟さんの奥さんの立場からすると、
長年行方不明だったお姉さんが突然現れた、
しかもあまり堅い商売ではないみたい…となると、
少々警戒してしまうのも無理はないような気がする。

>>648
今更言うのもなんだけど、最初から看護師を目指した方がよかったと思う…。
准看護師制度を廃止して看護師と一本化しようって動きはだいぶ前からあるんだけど、
医師会が「同じような仕事内容で看護婦より安く使えるから」
という理由で反対しているそうだ。


668:1
10/09/30 23:13:05 udXw9XbT0
既出かなあ。曽野綾子の『長い暗い冬』

現代、北欧のどこかの国。
石山は、幼い息子と二人で冬を迎えようとしていた。
母親はいない。石山が単身赴任して一年後、呼び寄せようとする直前に部下と心中したのだ。
既に家族で住むための家を購入してしまっていたので、宅内は無駄に広く感じる。
暗がりの目立つ居間で、息子は暖炉の残り火を前に「カチカチ山」を読みふけっていた。
日本から持ってきた唯一の絵本。
それは言語の壁に邪魔されこの土地で孤立していた息子の、ささやかな拠り所となっていた。

石山は、息子にそろそろ眠るようにと告げてから外出した。
自分を訪ねてきた旧い友人と、バーで落ち合うためだ。
街路のナトリウム灯が、通行人達の顔を死人のように浮かび上がらせる中を、彼は陰鬱に歩く。
そして精神科医である友人の顔を見るや、グラスを空ける間もなく尋ねた。
自分は錯乱してはいないかと。

彼は恐れていた。妻の死以降、眠れないこと。絶え間ない孤独感。息子との距離も測れず。
アルコールを浴びるように飲って、無理に眠っても見るのは悪夢ばかり。
そうした薄暗い時間を経る中で、ふと誰かを殺してしまうのではないかと。たとえば息子を、と。
友人は明るく、頼もしく、石山の肩を叩いた。そんなことないさ。大丈夫だ。
医師らしくない簡単な言葉だったが、それだけで石山は励まされる自分を感じていた。
そうして貴重な友人の存在に心で感謝する。
それでも拭いきれない不安から逃れるため、彼は友人に家に泊まるように勧めた。
そうすれば、今晩だけでも安らかに過ごすことが出来る。全てを察して頷く友人。
二人はタクシーに乗り込み、饒舌に語り合いながら石山の家へと向かった。

669:2
10/09/30 23:14:24 udXw9XbT0
居間には息子がいた。出かける前と同じように、暖炉の前に座って本を開いている。
石山は「いつまで読んでいるんだ?」と彼に軽く声をかけつつ、暖炉の火を入れ直した。
そして、寝室を暖めるために2階に上り、全ての電気ストーブのスイッチを入れる。
さらに、もう一度1階に下りて台所のガスコンロの火を付けた。
彼はバーナーの火をじっと眺める。手をかざして熱を感じ取る。
心地よかった。たとえそれが一時的なものであっても。仮初の熱であっても。
全ての火を灯し、この家は今、暖かい家庭になったのだと思った。
すみずみまで活動し、人の気配と笑いに満ちた、人間の住む場所になったのだと。

しかし突然彼は、言い知れぬ不安を感じ振り返った。台所の間口に立つ友人と目が合う。
ちょっと来てくれ、と友人は言った。どうしたんだ、と問いかけても答えはない。
ただ、来てくれ、と告げる友人に訝りながらも、後を付いて居間に向かう。
息子はまだ座っていた。座り続けていた。そして「カチカチ山」の絵本を開いている。
友人は唐突に、絵本の筋を知っているか、と尋ねてきた。困惑しながら答える石山。
悪さをしては逃げる狸。それを兎を捕まえ、お爺さんに報告する。喜ぶお爺さんの姿で幕。
それだけの話。
だがふと絵本に目を落とした石山は気づいた。最後の場面の後に、もう一ページめくるところがある。
乱丁になっていたのだ。めくってみると─狸が逃げ出すシーン。これでは、狸の悪さはまだ続くことになる。
続く物語。終わらない話。いつまでも読んでも読み続けても、悪い話は終わらない。
息子は絵本を開いたままうつむいていた。ずっとずっとうつむいていた。
暖炉の火の爆ぜる音。それも聞こえなくなる。静寂が肌を刺す。
石山は息子の名を呼んだ。息子は姿勢を崩さない。もう一度呼んだ。腕を掴んで立たせようとした。
それを友人が制した。石山は、なぜだ、と問いかける。目に恐怖の色をたたえ、友人は答えた。
「君は問題ない。けれど、息子の方は、もう狂ってしまっているんだ!」

670:本当にあった怖い名無し
10/09/30 23:27:40 udXw9XbT0
あ。以上です。
自分のあらすじだとラストが唐突に見えてしまうかもですが、
原作は物凄い緊迫感とともに上手く纏めてます。

671:本当にあった怖い名無し
10/10/01 00:47:43 4oF0VCpfO
>>699
そもそも息子さんは本当に存在していたのでしょうか?
それらはすべて石山さんの頭の中だけの存在ではなかったでしょうか?
バーにも北欧にも行ってなかったのでは?
むしろ曽野綾子が小説を書いていた事こそあなたの妄想では?

672:本当にあった怖い名無し
10/10/01 00:50:00 HIRPn+920
そもそも>>699という存在があんたの妄想だよ

673: 【大吉】
10/10/01 00:52:14 aiayQw2m0
そもそも厨だからそっとしておいてあげて

674:本当にあった怖い名無し
10/10/01 01:02:54 4oF0VCpfO
>>670
乙です。凄く読みやすかったし緊迫感も伝わりました
オチには背筋が凍った

675:本当にあった怖い名無し
10/10/01 01:07:04 Ted791DQ0
>>668-670
乙。息子は死んでると思ったので、いい意味で裏切られたw

676:本当にあった怖い名無し
10/10/01 01:56:49 nTdy6XHgO
>>671
バーはゲイバー、北欧は北欧館という…

677:本当にあった怖い名無し
10/10/01 02:26:45 dt24XBe3O
冬の北欧ってだけで陰鬱なイメージが伝わってきたから
雰囲気バツグンだったよ♪乙でした

678:本当にあった怖い名無し
10/10/01 02:31:07 T7cMwyqfO
>>670
いいねえ
てっきり本物の息子は暖炉の中に、的な展開かと思ったw

679:本当にあった怖い名無し
10/10/01 03:28:06 CQL1Xui50
>>667
というか、奥さんに話してたかどうかも怪しくない?
もし自分のところに、姉が一見DQN風になって20年ぶりに来たとしたら、
やっぱり「借金背負って金せびりに来たかな」くらい考えるし
そうでなくても恥ずかしくて今の家族に紹介したくない。
20年も経てばそれぐらい相手の事がわからなくなるだろうし、
自分の身内意識も薄れると思う。

この場合は姉が亡くなって弟が遺産を相続したから、

・それなりの財産がある (←たかり目的で家族を探したわけではない)
・その財産を弟に残す (←20年会ってなかった弟でも、本気で身内と思っている)

という事がやっとわかって、弟も姉を認めて後悔したんじゃないかな。

680:本当にあった怖い名無し
10/10/01 04:43:56 lF6ZeTHR0
そんなに妄想広げられるってすごいね

681:本当にあった怖い名無し
10/10/01 08:27:03 Egr4WliAP
同じく、息子は本読んでる姿勢のままずっと凍死してるのかと思ったw

682:1
10/10/01 11:05:23 CW4T9iF70
同時に読んでた別の話もついでに投下します。
『長い暗い冬』は後味悪いという噂を聞いてたので、心を中和させようと
思って読み始めた作品です。全然中和にならなかったわけですが…。

ハイペリオンの作者シモンズのゾンビもの。『黄泉の川が逆流する』

母が死んだ。
父は悲しみのあまり、母を復活主義者達に委ねた。
「ちょっと病気で入院してたのが帰ってきただけだ」
父は親族達に繰り返しそう説明していた。まるで自分に言い聞かせているようだった。
そうして墓場から帰ってきた母は、かすかな笑みを顔に貼り付けていた。
父が抱きしめても、兄がすがり付いても、その面差しに変化はなかった。

全部、わかっていたはずのことだった。
僕はすぐに、母がまばたきをしないことにも、言葉を発しないことにも気付いた。
それでも、母を愛する気持ちに変わりはなかったのだけれど。

肌の色は、蝋のように青白いものだと思っていた。だけど実際は赤みを帯びて健康そうだった。
触れてみてもふわりと温かく、ただ漠然とした異質さを感じるだけだった。
異質さ。たしかにそこにいるのに、だからこそ、それは日を追うごとに僕達を苛んだ。
昼には、庭の鉢植えに水遣りをしている姿を見かけた。
入院中に枯れて捨ててしまった鉢のあった場所でも、それと気づく様子もなく。
夜になると、窓際に立って裏手の森の方をじっと眺めていた。
暗がりに引きつけられているのだ、と僕は思った。

父は酷く酒を飲むようになった。兄はどんどんと無口になっていった。
夜、灯かりの消えた寝室に入ると、母が僕と兄のベッドを眺めていた。
「やあ、母さん」僕は囁いた。「さびしいよ」そうして母の手を握った。
腕が疲れるほど握り続けていたけれど、母は握り返してくれることなくやがて部屋から出て行った。

683:2
10/10/01 11:08:00 CW4T9iF70
僕達は、復活主義に加担したことで、様々な嫌がらせを受けるようになった。
僕は公立から私立へ学校を変えることになったし、父の講義を受けに来る生徒は日に日に減っていった。
そんなある日、兄の残り少ない友人であった隣家の双子が、冷蔵庫に閉じ込められて死んでしまった。
たった一人になった兄は、僕に家出しようと言ってきた。復活に一番反対していた叔父の家に行こうと。
僕達はその日の夕方には家を抜け出した。途中、テントで仮眠を取って、明日には着く目算だった。
けれど僕は、夜中にテントの中で目を醒ました。周囲から覚えのある気配を感じたのだった。
外に、母がいる。いや、そうじゃない。母のようなものたちがいる。
僕はテントの三角窓から外を覗き見た。暗がりには誰の姿もない。
けれど理解した。朝日は闇を打ち払うことはしない。闇はいつでも僕達に忍び寄っているのだと。
恐怖に駆られた僕は、翌朝兄に帰ろうと言った。意外なことに兄はあっさりとそれに同意した。
そして、帰宅。父はまだ眠っていたので、地下室へと向かった。
地下は暗かったが、母がそこにいるのはわかっていた。
「家出したけど、戻ってきたんだ」僕は言った。「家に帰ろうって思ったんだ」

ある日、復活主義者達の集いとして海辺のホテルへ泊まることになった。
現地には復活を経た人がたくさんいて、みんな暗いホールをずるずると歩いていた。
僕はいつのまにかいなくなっていた兄を探して外を歩いた。でもどこにもいない。
そのうちに、偶然父が叔母の頬にキスしているところを目にしてしまった。
僕はそれが許せなくて、すぐに母を探しに出かけた。
そして遊歩道を走っているうちに、ふと気配を感じて首を上に向けた。
はじめに認識したのは、木の枝から垂れ下がる洗濯紐だった。
次に認識したのは、それにぶら下がる兄の体だった。

684:3
10/10/01 11:09:35 CW4T9iF70
兄が死んだあと、父は教職を辞し、復活主義者達の団体から斡旋された警備員の職に就いた。
僕も同じ団体から奨学金を得て、大学に通い始めた。
けれど契約には違反して、僕は滅多に家に帰らなかった。
ごくたまに帰った時には、父は必ず酔っ払っていた。
一度だけ、キッチンで一緒に飲んで一緒に泣いたことがあるが、その時にはもう父の髪は
ほとんどが抜け落ち、落ち窪んだ両目は皺の中に埋もれるようになっていた。
そして僕が大学を卒業する三日前に、父は風呂場で手首を切り裂いて兄の後を追った。

自殺にも関わらず、団体は保険金を払ってくれたので、生活に困ることはなかった。
やがて社会で職を得た僕は、子供の頃に皆で住んでいた家を買い戻した。
殆どの家具は捨てずに取っていたので、幾つかを補充するだけで済んだ。
そして、一番大事だったものにその場所へと帰ってきてもらった。

古い家は維持にお金がかかったが、浪費しているつもりはなかった。
だって家に帰れば、そこでは昔のように、皆が笑顔で僕を待っているのだから。


以上。短く書けば、父が死んだ母をゾンビとして復活させる
→家族がゾンビという状況に追い詰められた父と兄が自殺
→ゾンビに抵抗のあった主人公だが、悲しみに負けて結局父・兄をゾンビ化させてしまう
……で終わりの話ですが、それだと侘びも寂びもあったもんじゃないので
原文と同じ一人称あらすじにしてみました。長くなってすみません。
同じ人間が連続で投下するのもどうかと思うので、これでしばらくROMります。

685:本当にあった怖い名無し
10/10/01 12:07:51 wOIp7lCk0
>>671-672
クソワロタ。今一番後味悪い思いをしているのは>>671

686:本当にあった怖い名無し
10/10/01 12:14:15 8NLk3kiu0
かゆうま

687:本当にあった怖い名無し
10/10/01 13:04:20 TxPm0kXV0
>>682-684
シモンズってそんな話も書いてたんですね。乙です、面白そうだなー
ハヤカワから出てますか?

688:本当にあった怖い名無し
10/10/01 13:49:17 KqNSShXK0
>>670
カチカチ山の背中に火をつけるのを
息子が真似して死んでるという展開かと思った。
なので、逆に生きてて良かった~と思ってしまった。

689:本当にあった怖い名無し
10/10/01 17:09:14 763y5fiU0
うちの近所の話。
ある家が火事になって、二階で寝ていた子供二人が犠牲になった。
父親は助け出そうと全身火傷まみれになったけど、結局助けられなかった。
(母親は近所の人に、火の中に入らないよう羽交い締めにされてた)

後日、父親が
『相続問題でノイローゼ気味だった自分が火を付けた』
と言い残して、亡くなった。
『誰も逃げられないように、わざと玄関に火を付けた』
と。
でも、消防署の調べでは火元は玄関じゃなかったんだよね。

それが本当だとすれば、旦那と子供を一気に亡くしてしまった奥さんが可哀相すぎるし
かと言って、全てを引っ被るようにして亡くなった旦那の気持ちもあるし…。

真相が藪の中な気持ち悪さと、無関係な子供達が犠牲になってしまったって事で
二重に後味が悪い。


690:本当にあった怖い名無し
10/10/01 17:18:00 gs66bWYX0
藤沢周平の時代小説の「暁のひかり」

二五歳の市蔵は夜っぴいての賭場からの帰りで
暁の朝を迎えようとしている、江戸の町を歩いていた。
数年前までは堅気の鏡師だったが、手慰みの賭博に溺れて
いつの間にか、壺振りを生業にするやくざ者になり下がっていた。

しかし、ふと「頑張れば元の堅気に戻れるかも知れないな」と
希望を抱く時があって、それはこういう清々しい暁のひかりの中を歩いて
いる時だったが、市蔵自身もどっぷり闇のやくざな生活に漬かった
今の自分がもう堅気に戻れない事は判っていた。

その日の朝、大川橋の前まで来た時に、暁の靄の中に女がゆっくりと
橋を渡ってくるのが見え、女が大きく前かがみになっているので
市蔵は、女が落し物を探しているのだと最初は思った。

続く



691:690
10/10/01 17:18:55 gs66bWYX0
続き2
しかし近付いてきた女は、竹竿に縋りつくようにゆっくりと、足を運び
竹竿の両手は身体を支える重みでブルブルと震え、そして
市蔵の目の前で、女はバランスを崩して倒れ込んでしまったので
思わず「危ない!」と手を貸そうそすると
「駄目!今、自分で歩く稽古をしているんだから!」と小気味いい声で
言うと、ゆっくり竹竿に縋りつくように立ちあがり、市蔵の方に顔を向けたのは
まだ十三~四歳の少女で、痛々しいほどの肩の薄さや起き上がる時に見えた
胸を突くような足の細さをとは裏腹に、瞳を輝かせた生気に溢れる笑顔だった。

おことという名のこの娘は、大川橋を渡った角の蕎麦屋の娘で
生まれた時から身体が悪く、ずっと寝たきりだったが、今年になって
やっと身体が動くようになったので、こうやって人通りの少ない
早朝に大川橋を往復して歩く稽古をしているのだという。

この日から市蔵は朝帰りの道筋で、おことに会うのが楽しみになった
おことの朗らかさや一途さは、市蔵には眩しく、おことを見ていると
やくざな闇の世界にいる自堕落な自分が情けなく感じるようになり
おことのいる、日の当たる場所に戻りたいという気持ちが強まっていった。

何度も出会っているうちに、市蔵とおことは親しく口を利くようになり
おことは市蔵を「夜なべ仕事帰りの職人のおじさん」だと思い込んでいて
市蔵は鏡師ということから、小さな手鏡を作ってやる約束をしてしまった。

続く

692:690
10/10/01 17:19:40 gs66bWYX0
続き3
そんなある日、市蔵は賭場の胴元から「いかさま賽」をやらないかと
持ちかけられた。(いかさまを見破られた壺振りは命は無い)
命がけの代わりに、見破られなかった賭場の分け前は大きかったし
壺振り師として「いかさまの技術」を極めるという誘惑は強かったが
いかさま師になれば、もう二度と表の世界に戻れないという事なので
流石に市蔵は躊躇った。

そして市蔵は昔に勤めていた鏡師の親方を訪ねて行った。
堅気に戻ってもう一度雇ってもらえば、おことに約束の手鏡を作ってやれる
と思ったのだが、親方から「お前はもう鏡師ではない」と断られてしまう。
鏡師をやめて数年のうちに、市蔵の指は無骨な職人の指から
「賭博師」しなやかな指に変えてしまっていて、職人には戻れないと
いうのだが、それよりも市蔵を見た時に親方の顔に浮かんだ
やくざ者を見るそのものである、恐怖と嫌悪の表情が市蔵を打ちのめした。

そんな中、いつものように早朝に大川橋に行くと、おことが酔っ払いに
絡まれていたので助けに入ったが、男の酒に濁った眼や執拗な絡み方に
自分と同じ匂い、やくざな闇の住人でおことにとって最も忌むべき人種
男の醜さに自分を重ねた同族嫌悪から、凶暴な欲求を抑えられずに
我を忘れて男を殴り倒すと、何度も何度も倒れた男を蹴り続けた。

ふと我に返ると、男は半死半生で逃げ去り、おことは恐怖に打ち震えた
表情をしていたので「怖かったろう」と慰めようとしたら「嫌!触らないで!
おじさんが怖いの」という目には恐怖は広がり、逃げるように去っていった。

続く


693:690
10/10/01 17:22:44 gs66bWYX0
続き4
市蔵はおことに見せてはならない正体を見せてしまった事に気がついた。
おことは翌日から大川橋に姿を見せなくなった。
市蔵を避けて練習場所や時間を変えたのだろうが、市蔵は思った
「自分が作った(買ったものだが)手鏡」を持参して怖がらせた事を謝ったら
許してくれて、また前のように笑いかけてくれるかも知れない
おことは市蔵にとって暁のひかりのような存在になっていた。

おことが姿を見せなくなって2ヶ月後、思い切って市蔵は手鏡を持って
蕎麦屋に入ったが、おことの姿はなく、どこかへ出かけたのかと
聞くとおことは2ヶ月ほど前に死んだという。

おことはある朝、いつものように訓練に出かけていって、何かひどく
恐ろしい目に遭っらしく、真っ青になって汗だくになって帰って来たが
その時にあまりに身体に無理をしたのと、汗で身体が冷えたせいで
風邪をひいてそのままどんどん悪くなって・・いい子だったのに・・と
泣く蕎麦屋夫婦の話に愕然とする市蔵。

で結局、市蔵はその後、より一層生活が荒れて、深酒をしては
堅気の人間に絡むようになったり、いかさま賽を使って賭場で
いかさまをしかけて、最後は同じやくざの親分にいかさまを見破られて
殺されて終わり。

なんて言うか、途中まではおことの健気さが市蔵が立ち直る切っ掛けに・・
と期待していたから、この終わり方は後味悪かった。



694:本当にあった怖い名無し
10/10/01 17:32:23 Egr4WliAP
木枯らし紋次郎みたいな救いの無さだな

695:本当にあった怖い名無し
10/10/01 20:04:49 FSUKoSgL0
昔読んだ漫画の最終回。うろ覚え
多分打ち切り。内容は全然覚えてないのに、何故かラストだけ覚えている

ファンタジー世界を勇者っぽい少年の主人公が旅する話
ある時主人公は一人で森をさ迷っていたが、美しい少女が怪物に囚われているのを見付ける
主人公は少女を助けようとするが、実は少女は怪物の身体の一部であり、主人公は罠にかかって捕まってしまい、そのまま眠りに付いてしまう

主人公が眼を覚ますと、そこは平和な現代日本で、主人公はそこで家族や友人に囲まれて平凡だが幸せな暮らしを続けた
主人公が高校生くらいに成長した時、主人公の頭の中に主人公に助けを求める声が聞こえるようになる
その声はファンタジー世界で主人公の相棒だったヒロインの声で、主人公が眠ってしまっている間に怪物が世界を滅ぼそうとしているから、目覚めて戦ってほしいと言っていた
だが、主人公はその声を撥ね退け、平凡な高校生として生きて行こうとする
ヒロインの主人公の名を呼ぶ声が何度も続いて終わり

696:本当にあった怖い名無し
10/10/01 20:34:12 JQ41+GoH0
>>668は書いてないけど「長い暗い冬」の中で出てくるカチカチ山の乱丁になってたページというのは
おじいさんが狸にダマされておばあさんを「狸汁」にして食べてしまい
狸が「ヤーイじじいがばばあ食った~」とか言いながら逃げて行くシーンだった。
本当に薄ら寒くなるようないやぁな小説でしたよw

697:本当にあった怖い名無し
10/10/01 22:54:18 9t1pIC770
>>679
>というか、奥さんに話してたかどうかも怪しくない?

推測の通りです。はしょったばっかりに、すみません。
お姉さんが弟さんに、「あなたの奥さんや子供たちにも会いたいわ。いつが都合がいいかしら」ときいても
「家内は妊娠6ヶ月だから、もう少し先になってからにしてよ」と、家に来て欲しくない感じだったそうです。

何度か会っても、家への誘いはなく、奥さんからも手紙電話もなかったので、
たぶん、自分のことは奥さんには話してないんだろうと著者には語ったそうです。


698:本当にあった怖い名無し
10/10/02 02:03:54 rDuiNojkO
現代でも自分の身内に水商売従事者とか無職引きこもりとかいたら、
別に犯罪者とか悪い人じゃないけどなんとなく恥ずかしく思うよね
本人が銀行員みたいな堅い職業だったら尚更気にしてしまうのかも

699:本当にあった怖い名無し
10/10/02 02:16:55 KRK1zYVV0
自分に置き換えたら弟の気持ちもわかるわな。
銀行勤めで家族持ちの30過ぎの自分の元に、
10才の頃に生き別れた姉がやってきたらどうするか。

ぶっちゃけ「姉よ」と言われてもわからんだろう。
「本当に姉かも?」と思っても、水商売で酒焼けした顔や声、
派手な外見の女に懐かしさを覚えるかどうか。
記憶にあるのは素朴な中学生の姉だもんな。

700:本当にあった怖い名無し
10/10/02 03:59:36 I2ucZsWo0
痛んだ金髪を頭のてっぺんで結んで、
アラフォーなのにキティちゃんグッズ集めてて、
どこ行くのにもジャージにサンダルで
煙草スパスパ吸いまくり、仕事はホステス趣味はパチンコみたいな女が
姉を名乗って現れるのを想像したら、気持ちがわかったw

701:本当にあった怖い名無し
10/10/02 11:33:19 NFNphPpyO
中島らもの小説、「人体模型の夜」の中の一編「邪眼」

主人公は仕事の都合により、夫婦でインドネシアに移り住む。

家政婦を雇っての優雅な暮らし。現地で気さくなアメリカ人、アレックスと知り合い親友になったり、妻が妊娠したりと順風満帆な生活だった。

しかし、現地人の年老いた家政婦が妙なことを言い出した。
「奥様の中には悪魔がいます。」

主人公は苦笑いを浮かべた。現地の人々はやたらと迷信深い。

見る人を不幸にする「邪眼」それは青い目をしているそうだ。外国人への差別、嫉妬、そういったものがない交ぜになっているのだろう。

やがて主人公は家政婦の視線に恐怖を覚えるようになり、クビを言い渡した。

主人公は気だての優しい妻がかばい立てしないことを不思議に思うが、その冷ややかな視線は、妊娠で気が立っているのだろうと思う。



702:本当にあった怖い名無し
10/10/02 11:42:33 NFNphPpyO
やがて妻は出産を迎える。

別室で待っていた主人公は、赤ん坊の異様な泣き声を聞く。

急いで駆けつけると、あの家政婦が、赤ん坊の目を縫い付けていた。

家政婦は悲しそうな声でこう言った。 「旦那様、この子はやはり災いを招く存在でした。今なら間に合います。」

主人公は家政婦を押しのけ、赤ん坊を取り返した。幸い、一針しか縫われていない。

家政婦の目が一瞬、青く光ったように見え、主人公は身震いする。しかし、そのくぼんだ目は深い悲しみをたたえているだけだった。

不意に赤ん坊が目を開けた。その瞳は、青空のような深いブルーだった。
そう、アレックスと同じに…。


手元に本が無く記憶だけで書いたので、細かい所間違えているかも。

703:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:15:36 eetF+mnRO
予想通りのオチだ

704:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:39:38 EsA5+BgKO
>>701
簡潔にすればアメジョになりそうな話だな

705:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:58:29 W1nGX9MR0
一応マジレスすると、青い瞳は劣性遺伝なので妻も青い瞳の遺伝子を持ってないと子供には遺伝しない

706:本当にあった怖い名無し
10/10/02 14:45:00 gSwtCapb0
妻の妊娠と友達が出来たのと一緒くたにする所が気色悪い。

707:本当にあった怖い名無し
10/10/02 15:05:09 hWItdWg20
東北の方とかたまーに青い瞳の日本人いるけどね。

708:本当にあった怖い名無し
10/10/02 15:16:35 Wz3B7/Rl0
さあ、人とは違う見方が出来る俺ってカッコイイ祭りの開催ですw
みなさん、頑張って下さいw

709:本当にあった怖い名無し
10/10/02 15:20:16 m2wjEsF60
>>708
お前が優勝

710:本当にあった怖い名無し
10/10/02 15:57:27 xFi3BRMxP
劇で見た奴はコメディータッチだったな
奥さんもノリが軽くて

家政婦は重宝されてたのに
赤ちゃんの目を針で刺そうとして解雇されるんだったか
理由は「邪眼を潰さないと赤ちゃんが不幸になる」

赤ちゃんを救った主人公は高い高いをしながら
生まれてすぐにパパに救われるなんでなんて運のいい娘だ
とか親馬鹿っぷりなセリフを連発

おや、君の目は青いんだな
まるで○○そっくりだ…

で終わり

それとは別に同じ劇団の寸劇で「エレベーターの二人」?って言うのがあったんだが、
原作では男女で密室に閉じ込められていたのに
劇では男同士になっていて、それだけなのにセリフが同じだからものすごいギャグになっていた

711:本当にあった怖い名無し
10/10/02 16:30:06 E51JWbr50
マサシーがまた捕まったあと味悪いかった
改心して薬やめたんにね?

712:1
10/10/02 18:28:42 Sumnhe230
既出だったらスマン「リリア 4-ever」

ダンサーインザダーク系の救われない強烈な後味の悪さ。

リリアは16歳。ボロボロのアパートで売春をしながら暮らしている。
例え電気を止められていても、母との思い出が詰まったアパート。
アメリカに移住しよう必ず迎えにくるからと言い残し、先に恋人とアメリカに旅立った母は
結局リリアを迎えにくる事はなかった。

そんな時、おなじ境遇の男の子ボロジャと知り合う。
なけなしのお金でボロジャにバスケットボールを買ってあげるリリア。
麻薬・売春が横行するストリートで2人は姉弟のように肩を寄せ合いたくましく生きていた。

そんなどん底の生活の中、リリアはスウェーデンから来たイケメンと恋に堕ちる。

713:2
10/10/02 18:33:30 Sumnhe230
つづき

ソ連を出てスウェーデンで仕事をしよう。この絶望から抜け出そう
‥彼はまさにどん底に差した一筋の光だった。
スウェーデンでの生活を夢見るリリア。
リリアはボロジャの心配をよそに暴言を吐いた後スウェーデンへと旅立ってしまう。
たった一人の友達リリアを失ったボロジャは冷たいストリートの上で自らの命を絶つ。

しかしスウェーデンでリリアを待っていたのはあまりにも酷い現実だった。
無情にもイケメンはリリアを売春宿に預けたあと姿を消す。
リリアはまた騙されてしまった。
逃げたら殺すと部屋には鍵をかけられ馬車馬のように売春をさせられるリリア。

全てを悟ったリリアは死を選ぶのだった。

最後リリアとボロジャがまばゆい光の中、無邪気にバスケットボールで遊ぶシーン。
2人の背中の白い翼はそこが天国だと意味していた。

あー見るんじゃなかったと思った映画の一つ。後味悪すぎて何て言うかもう‥
鬱だし脳状態が2~3日続いた。

714:本当にあった怖い名無し
10/10/02 19:05:19 OWgdRyHK0
この話に限らず、どんな不幸な境遇であっても
>リリアはボロジャの心配をよそに暴言を吐いた後スウェーデンへと旅立ってしまう。
的な経緯があるとどうも同情心が薄らいでしまう

715:本当にあった怖い名無し
10/10/02 20:08:48 PJIbrBA40
>>714
でもそういう心の行き違いを描写したシーンがあることで
より心を通わせてたときとの落差が激しくなって一層後味悪くなるんだよね
あの時ボロジャを信じていれば、とか後悔しても遅いしね。


716:本当にあった怖い名無し
10/10/02 20:33:50 +0hIo8I30
>>710
リリパットアーミーは基本コメディタッチだからね。
『はなびえ』とか『セラフィムの血』は巧い感じに怖かったが。

ちなみに解雇理由は『奥様に悪魔が宿っている』としつこかったため。
加えて家政婦の名前がハーリティー。これが鬼子母神の意を持つから。
で、解雇したはずの家政婦を妻が呼び戻し、「やはり旦那様に不幸をもたらす存在でした」と、赤ん坊の目蓋を
縫いつけようとして追い出される。

そろそろビデオテープをデジ化しておかないとなぁ・・・。

717:本当にあった怖い名無し
10/10/03 10:32:50 d+nDcqu9O
>>716
リリパは、面白い時とそうでないときの落差がすごかった記憶が
ギャグが滑ったときの、あのとんでもないいたたまれなさと言ったらもう…
好きだけど

関西演劇といえば、升毅の劇団「MOTHER」は
エンドレスエンドが多くて、気持ちのよい後味の悪さが満載だったなあ。

うろ覚えだけど
あるカップルがデパートに入ったら変な店員が変な商品ばかり売っていて
(「昼の弁当のごまのカスが歯の隙間に入ってて
数時間後にふっと口のなかに広がるごまの風味の感覚」とか)
へとへとになりながら、やっと出口にたどり着き、脱出できる!と思ったら
開けるためには店員全員の持つ鍵が全て必要なドアで
店長が最後の一本を店のどこかで紛失してしまい、探さなければ…
みたいなのとか


718:本当にあった怖い名無し
10/10/03 11:13:00 kEJsfY4JO
中島らもといえば、死後に夫人が書いた「らも」という暴露本がめちゃくちゃ後味悪かった。

彼がエッセイで作り上げた「無頼でラリりだけど、ロマンチストな優しいオッサン」というイメージは見事にぶち壊された。

自宅に女を連れ込み、夫人にも友人と寝ることをすすめる(二階には子どもがいるのに)そしてDV。 そんな酷い仕打ちをも受け入れてしまう夫人。

浮気相手への、本当に夫を理解してたのは自分アピールもなんか怖かった。(相手も有名人なのに名指しだし)

本人が隠したかったことはそっとしていて欲しかった。



719:本当にあった怖い名無し
10/10/03 12:21:45 48RhC5EF0
>>718
「無頼でラリりだけど、ロマンチストな優しいオッサン」
↑このイメージ自体が愛人わかぎえふとの共同作業でそれが成功してしまった
夫婦じゃないけど演劇文学界じゃオシドリだった

公に意見発表の場を持つ愛人と違って
本妻さんとしては死後はせめて「それは違う」と言いたかったんじゃないかな

720:本当にあった怖い名無し
10/10/03 12:28:09 ZT4FLUWs0
あとでぐちぐち言うなら離婚しとけばよかったと思うんだけど。
なんで結婚続けてたのかわからん。
やっぱ生活できないからかな。

721:本当にあった怖い名無し
10/10/03 12:39:13 uXJtsLnoO
破滅型人格の人間にとりこまれちゃったんだろ。
よくあること。


722:本当にあった怖い名無し
10/10/03 12:44:34 48RhC5EF0
わかぎさんの発言力が強かったし死後じゃないとあからさまに言えなかったと思う。
中島らも的には家庭(奥さん子供と)と仕事(愛人と)でギリギリバランスが取れていたらしく
なんかでバランス崩す→薬や病気に逃げる→妻と愛人の一時休戦で一時的にバランスが戻る
奥さんへのインタビューで何度か離婚を提案したらお前は俺を潰す気か、と泣きじゃくったらしいし夫婦で共依存ぽい

723:本当にあった怖い名無し
10/10/03 13:14:06 nd8bXCHz0
勝手な話だな。
潰れたら良かったのに。

724:本当にあった怖い名無し
10/10/03 13:28:42 iufegbmi0
ラリラリな人と好き好んで結婚して別れなかったのは自分なんだし、死後にいちゃもんつけられてもなー。

725:本当にあった怖い名無し
10/10/03 13:42:31 XiSulOOf0
中島らもって先天的な人格障害だったんだと思う。

726:本当にあった怖い名無し
10/10/03 14:24:25 x0Cpg/bdP
才能はあったからねえ


727:本当にあった怖い名無し
10/10/03 15:35:34 8qeg11jE0
>>595
なんっつうかお前ただ単に自分が知ってるものを語りたいだけだろ
せっかく>>535読んで後味悪いなーって思ってニヤニヤしてたのに、お前のせいで興醒めして台無しになったわ
悪意が無いことは分かるが黙ってろよ


728:本当にあった怖い名無し
10/10/03 15:36:52 8qeg11jE0
>>727
ミス
俺がニヤニヤしたのは>>535じゃなくて>>550

729:本当にあった怖い名無し
10/10/03 16:15:32 SOWFuIWb0
>>724
いちゃもんなのかな?
一種の愛じゃない

730:本当にあった怖い名無し
10/10/03 16:33:58 2fKgkoqeO
>>727-728
これはひどい

731:本当にあった怖い名無し
10/10/03 16:47:53 TC26YG0rO
>>730
後味悪いな

732:本当にあった怖い名無し
10/10/03 17:07:16 3Dfsr+GkO
>>701の主人公は日本人?

733:本当にあった怖い名無し
10/10/03 17:53:58 l7ywxv/N0
>>718
DVもあったんなら、一種の拘禁症状みたいなのもあったのでは。
精神的にとらわれて思考力も低下して逃げられなくなってしまう。
ある種の人間の病的な執着心は異常。

734:千九人童子の件 1/3
10/10/03 17:56:03 oQP85IhG0
羽生生純の漫画、「千九人童子の件」。

売れない漫画家が主人公。
連載を切られ、収入も無くしたのだが
プライドだけは高いために漫画以外の仕事をしようとしなかったために
住居を追われ、やむなく実家の村に帰ることにした漫画家。
大言壮語の割りに何もしない漫画家は実家では明らかに邪険に扱われるのだが、
それを無視して居座り続ける。
漫画のネタを探すために千人塚と呼ばれる場所に行ってみた漫画家はそこで小さな祠に泣きながら
「千九人童子様お願いします」と訴える少女の姿を目撃する。
はじめて見る筈のその姿に何故か既視感を覚えた漫画家は途中で狐の死骸に驚いて少女に気づかれたのも有り、
少女に話しかけようとしたが逃げられてしまう。
少女の言っていた「千九人童子」という言葉に漫画の発想を得た漫画家は色々と調べて周り、
昔の同級生とも話しをするのだが話題は逸れて漫画家の初恋の人の話になり、
その女性の家に電話をかける事になるのだが番号は使われていないというオチに
完全に場は白けて同級生は帰っていくことになる。
同級生は帰り際に思い出したように「あそこの池には千人の首が埋められている」という
千人塚に纏わる恐ろしい噂のみ語っていった。

735:本当にあった怖い名無し
10/10/03 17:58:22 oQP85IhG0
しまった保存してたの間違って消しちまったorz

書き直すのにちょっと時間かかります…

736:本当にあった怖い名無し
10/10/03 18:14:31 oQP85IhG0
翌日、虐められていた少女を助けた漫画家は少女から千九人童子は実在すると訴えられる。
漫画家は少女を頭のおかしい子かそれとも本当に千九人童子が実在するのかどちらにせよ
漫画のネタになると思い、一先ず少女に信じると告げて信用を得る。
少女が山奥の家で一人で暮らしていたことに驚いたり、アクシデントで少女の胸に惨たらしい傷跡があるのを
知ったりしながら漫画家は千九人童子の調査を続け、千九人童子の九人とは生贄にされた子供の数だと知り、
童子は孤児を仲間にしようとするという話を聞く。
そして夜まで漫画家を待ち続けていた少女の姿に漫画家は漫画ではなく少女の為に行動しようと決意するが、
そこに八体の怪物が現れた為に逃げ帰った先で漫画家も少女の言う事を信じることになる。
少女を守る為に一緒に暮らそうと思い、一旦実家に荷物を取りに戻った漫画家は行き違いから
祖母から自分は不倫で出来た子であり、だから家族から邪険に扱われていたのだと知る。
事実を知った漫画家は家族に一生の別れを告げて、少女と暮らす事を始める。
罠を作ったり、少女との明るい食卓に心癒されたりしていた夜に訪問者が来る。

737:千九人童子の件 3/3
10/10/03 18:40:02 oQP85IhG0
訪問者は少女の民生委員の女性であり、漫画家の初恋の人だった。
以前に知っていた中の上、少女の保護者だったこともあり漫画家は女性にも
協力を頼もうとするのだが冷たい目をした女性に不意に左足を包丁で刺されてしまう。
止めようとした少女も女性に気絶させられ、戸惑う漫画家に女性は告げる。
少女は女性と漫画家が学生だった頃に出来た子であり、
漫画家として成功したら迎えに来ると約束していたくせに自分のことを完全に忘れていたでしょう?と。
さらに育てるのが辛くなり捨てたが、気になって民生委員の振りをしていた事。
少女の胸の傷も女性がつけたものであると漫画家に教える。
最悪の事実と痛みで気絶した漫画家は目が覚めたときには少女が連れ去られた事を知る。
そこにタイミング悪く現れる怪物たちに漫画家は少女が連れ去られた事を半ば逆上して告げると、
バイクのような形に変形した怪物に取り込まれ、一緒に追いかけることになる。
怪物の視点で見た女性は首の無い怨霊に取り付かれており、それが女性を狂わせた原因だと知るが
漫画家の制止も虚しく女性は食い殺され、少女は連れ去られてしまう。

738:千九人童子の件 4/3
10/10/03 18:40:51 oQP85IhG0
一人解放された漫画家は追いかけて干上がった千人塚の池の底で蠢く夥しい数の怨霊と怪物にとらわれる少女を目撃する。
少女を介して怪物は漫画家に話しかける。
この怨霊を鎮める為に怪物(千九人童子)は本来九体いたのだがその内の一体が消耗しすぎて消滅したため、
少女を仲間に加える必要があったこと、だが気の狂った女性が側にいた為に迎えにいけず、
やむなく力を使って少女と縁のある漫画家を呼び戻したのだと。
そしてそのまま少女を取り込んだ怪物は一つに纏まり巨大な少女の顔面となり、
漫画家に対して「お父さん」と囁いた。
それを見た漫画家は発狂し、持っていた包丁を突き立てると顔面は崩壊し、
後には包丁の刺さった少女の姿だけが残り、怨念を鎮めるものが消えたため大地震が村を襲う。
少女の亡骸を抱え漫画家は夢だと思い込もうとしたり、自分は漫画の登場人物なんだから
とメタな発言をしたりしながら少女の亡骸すら置いていき、狂いながらさ迷う内に避難所の前を通りがかる。
そこで同級生から今回の大地震の被害者の数が千人だと聞かされた漫画家は九人足りないと思い。
自分の家族を惨殺し、それに先に死んだ女性と少女を含めて八人。
最後はやっぱり自分だろうと再び水が湧き出した池に水没し、
最後の最後に苦しんで死んでいった。

739:本当にあった怖い名無し
10/10/03 19:06:46 TNCOeqZn0
「ファミ通のアレ(仮題)」の人そんな漫画かいてるのかー

740:本当にあった怖い名無し
10/10/03 21:05:48 ZT4FLUWs0
なんかパッとしない話のように思う。いろいろと話の筋に無理な面が多い。

ファミ通のアレ(仮題)の時はめちゃくちゃおもしろかったが、
原作者がいないとだめなのかな。

741:本当にあった怖い名無し
10/10/03 21:09:54 op0aBiq/0
ただそれっぽい話を延々と書きこまれてもな
後味悪いか?
マジで問いたいわ

742:本当にあった怖い名無し
10/10/03 21:45:47 ikFOLNPV0
というかこれに限らず、明らかな悲劇と後味悪い話は別ジャンルじゃないかと
思ったり思わなかったり。

743:本当にあった怖い名無し
10/10/03 22:46:47 nIbP6HvRO
民生委員なんか嫌いだ!

744:本当にあった怖い名無し
10/10/03 22:51:11 Lvicccef0
たみおが何だって?

745:本当にあった怖い名無し
10/10/03 23:12:27 AAVjK7w10
民生委員ってスパイみたいでかっこいい

746:本当にあった怖い名無し
10/10/03 23:26:49 ZT4FLUWs0
ソ連とかにいそうだな。民生委員は。
各家庭を見まわって、幸せかどうか聞いて、不幸だと答えた人間を収容所に送る。
素晴らしい社会なのに、不幸になるということはそれ自体が社会への反逆だから。

747:本当にあった怖い名無し
10/10/03 23:57:54 iufegbmi0
それで後味悪い話がひとつ書けそうだな。
誰か書いてみれば?w

748:本当にあった怖い名無し
10/10/04 01:28:02 AtKnTk110
そういえば読んだこと無いけど、誰もが何不自由なく幸せに暮らせるけど、その引き換えに一人の人間を生贄(よく分からんが)にしている理想郷の話があった
その秘密を知った理想郷の一部の住人が理想郷から出て行くってオチらしい
>>2でゴメン


749:本当にあった怖い名無し
10/10/04 01:47:38 skbe1ptU0
一人の生贄で皆が幸せになれるなら、理想的な社会ではあるよね
普通、どんな社会でも不幸な人間がある程度いるんだから

750:本当にあった怖い名無し
10/10/04 01:53:09 hWD1zjlEO
>>748
懐かしのCLAMP「レイアース」思い出した

人の思いの強さが力となる世界レイアース
混沌を避け世界をまとめるため、一人の強い意志を持つ人間が"柱"となって世界の理を作っている
心美しい少女が"柱"を努めていたおかけで美しく平和な世界だったが、あるとき少女の側近が
突如少女をさらい幽閉してしまう
少女の恐怖の心が反映したせいか、世界に凶暴な魔物が出現するようになる
主人公はそんな折に現代日本からレイアースに迷い込んだ女学生3人
いわゆる"世界に危機が迫るとき現れる選ばれし勇者達"として、柱の救出を任される
思いの強さで武器や魔法に果ては巨大な魔神を操り、悪の側近に立ち向かう主人公達
数々の罠や試練を乗り越えようやく側近を倒し、柱の少女のもとに辿り着く
が、少女は激しい憎しみをもって主人公達を殺そうとした
真実のところ、世界に魔物が現れたのは側近が少女を誘拐したからではなかった
少女が側近に恋をしてしまい、二人きりの世界を願う邪な心が魔物を生んだのだ
憎しみで我を失いかけながらも、少女は主人公達に「私を殺してください」と願う
主人公達はそのために異世界に呼び寄せられたのだ。柱がレイアースに害をなすとき、
世界の理の外側にいる者によって柱が殺されるように
少女の願いを聞いて少女を殺す主人公達。主人公の一人が泣き叫んだとき、主人公達は
抱き合って元の日本にいた

751:本当にあった怖い名無し
10/10/04 01:59:10 hWD1zjlEO
>>750
側近はたとえ一時でも少女の願いを叶えてやりたくて少女をさらった
柱として全てを世界に捧げる少女を側近もまた愛し、少女が犠牲になることに憤っていた

752:本当にあった怖い名無し
10/10/04 02:28:24 AtKnTk110
>>749
いや、よく分からんが生贄にされた人間は生き地獄みたいな状態になるらしい
漫画形式でその小説を解説してるのを流し読みしたんだが、
暗い小部屋の中に一人の子供(性別は判別できんかった)が監禁されていて、なんか薄汚れた感じで形容しがたい負のオーラをかもし出してた(絵を描いた人は控えめに描いてるのかもしれんが)
その部屋を覗いてしまった女の子が涙を滲ませながら口を押さえてた

読んだこと無いからなんとも言えんが、監禁されてる子は理想郷の全ての人間の不幸を全て一人で受けているのかもしれん

753:本当にあった怖い名無し
10/10/04 02:29:32 AtKnTk110
昔読んだ漫画。うろ覚え

江戸時代くらいの話。海辺の村に、生まれた時から泣いたことが一度も無い少年がいた
少年は村中から忌み嫌われていたが、少年の唯一の肉親であり、育ての親である姉だけは少年に優しかった
やがて少年は捕鯨で大人顔負けの活躍をするようになる
(この時代の捕鯨は、息継ぎに水面まで上がって来た鯨の背に飛び乗って鯨の急所に銛を突き刺す。一撃では殺せないから、
そのまんま水中に潜る鯨にへばり付いて銛をぶっ刺し続ける。鯨が弱って浮上すれば止めを刺して成功。鯨が弱らずに潜り続ければ人間は溺死)

ある時、少年は捕鯨の最中に海で死に掛けてしまうが、一匹の雌の鯨に命を救われる(何故助けてくれたのかは忘れた)
その鯨は、人間の脳に直接語りかけることができるという特殊な力をもった鯨だった
その後少年は捕鯨に参加するのを辞めてしまう

しばらくして、少年の姉が病に倒れてしまう。病を治す薬は高額で、貧乏な少年には買うことが出来なかった
捕鯨の元締め(?)が少年の所にやって来て、また捕鯨に参加すれば薬の代金を立て替えてやると言って来た
少年はその提案に乗り、捕鯨に参加する。
しかし、少年が銛を突き刺した鯨は、あの時少年の命を助けてくれた鯨だった
鯨は少年に語りかけてきた。「私には今、一匹の子供がおります。幼いこの子が一人でも生きていけるよう育てなくてはなりません。
一年後、またこの海を訪れた時には、私は自ら身を差し出します。どうか今だけは見逃して下さい」
少年は鯨と共に海中へと沈みながら葛藤するが、やがて鯨は弱って浮上してしまう。鯨の背に乗って浮上してきた少年は、
鯨へ止めを刺すことを躊躇したが、そんな少年を見た元締めは「姉の薬が欲しくないのか」と止めを刺すように促した
少年は生まれて初めて涙を流しながら銛を振り上げた

その後、少年の姉は病が治らずに死んでしまった
数十年後、海辺の崖の上に一人の老人が蹲り、海を見ながら泣いていた。村の子供達が「泣き虫ジジイがまた泣いてる」と笑い、老人に石を投げた
老人は眼を押さえながら「昔泣かなかった分、今泣くんだ」と心の中で呟きながらその場を去って行った
終わり

754:本当にあった怖い名無し
10/10/04 03:01:11 ZeMj7nXZ0
渋いなあ

755:本当にあった怖い名無し
10/10/04 03:19:06 skbe1ptU0
>>752
うん、多分不幸を一身に受けて生き地獄になるだろうとは、察しがついてたんだ

でも現実の世界で、虐待や犯罪で
生き地獄みたいな目にあう人間(特に子供)が大勢いる事を考えると、
一人で済んで他は漏れなく幸せになれる分、社会としてはマシかなって

756:本当にあった怖い名無し
10/10/04 04:09:24 8SR63RVGO
>>753
乙です!それ自分もうろ覚えで知ってます
どこかの漫画雑誌の投稿企画の入選作品じゃなかったですか?
割と年齢層高めの雑誌でしたが絵柄は日本昔話に出てきそうな
ちょっと幼いながら荒削りな感じで世界観に合ってましたよね
多分スピリッツ系だったような気がします!
まとめが上手で思い出してまた読みたくなりました♪

757:本当にあった怖い名無し
10/10/04 05:45:42 AtKnTk110
>>756
ビックコミックスだったような気がする。小学館だったのはたしか

758:本当にあった怖い名無し
10/10/04 06:19:32 AtKnTk110
ミュージカル映画『スウィニー・トッド』うろ覚え。元々は都市伝説上の殺人鬼の話だったものが舞台化
やっぱ1レスで書いた方がまとめとして喜ばれてると思いつつも4レス行ってしまった

19世紀のイギリス。ある腕の良い理髪師には美しい妻と生まれたばかりの娘がおり、とても幸せだった
しかし、ある悪徳判事が理髪師を無実の罪で逮捕し、孤島の牢獄に投獄してしまう

15年後、命からがら脱獄した理髪師は、海を漂っていたところを偶然にも水夫の青年に助けられる
理髪師は水夫に感謝し、偽名を名乗り、自分に出来ることであれば何か恩返しをしたいと言った
その後、水夫の船で自分が暮らしていた街へと送り届けられた理髪師は、かつて家族と一緒に暮らしていた家(二階が理髪店)へと向かうが、そこは薄汚れたパイ屋になっていた
パイ屋の経営者である不健康そうな夫人は理髪師の正体を見抜いてしまう
理髪師は焦るが、夫人は理髪師を警察に突き出す気は無いから安心しろと言った
理髪師は自分が逮捕された後に家族がどうなったのかを夫人に尋ねた
「悲しみにくれていた奥さんは、判事に付け込まれて騙されてレイーポ、その後服毒。生まれて間もない娘は判事の養子」と夫人は語った
理髪師は絶望したが、夫人は店の二階へと理髪師を案内した
そこには理髪師が仕事場としていた理髪店がそのまま残っており、理髪師の愛用の剃刀(ナイフみたいな業務用の本格的なやつ)もしっかりと保管されていた
夫人は「過去は忘れてまたここで理髪店を営めばいい」と言うが、理髪師は剃刀を眺めながら判事への復讐を決意する

翌日、理髪師を街に送り届けたついでに、街を散歩していた水夫は、ある大きな家の窓辺に寂しそうに座っている美しい少女と目が合う
水夫は少女に一目惚してしまい、少女も水夫の気持ちに答えるかのように水夫を見つめ返した
ここで乞食女が現る。彼女は完全に気が狂っていた
乞食女は「あの娘は判事の養女。15年間監禁されている。あの娘に言い寄る男は皆判事に酷い目に遭わされる。あと関係ないけど金くれ」と警告をしてきた。乞食女の顔は前髪で隠れていた
その言葉通り、その直後に水夫は判事から「娘と見つめ合っていた」という理由だけで折檻されてしまう
路上に放り出された水夫は、少女との駆け落ちを決意する
つづく

759:本当にあった怖い名無し
10/10/04 06:21:13 AtKnTk110
『スウィニー・トッド』つづき2
偽名を使って仕事を再開した理髪師は腕の良さで多少有名になるが、そこへ理髪師の過去を知る悪党の男が現れる
男は理髪師を脅し、大金を要求してきた。理髪師は剃刀で男の首を切り裂いて殺してしまう
それを知った夫人は、死体を処理する為に死体の肉でパイを作ることを思いつく
最近は肉が高額で買うことが出来ず、パイ屋のパイが不味くて店の経営が傾いているのは肉が無いことが原因だった
理髪師もそれに賛成し、今後も人を殺してパイを作ろうと誓い合った。二人で窓の外の人間達を一人一人観察し、どんな味がするだろうかと話し合った
殺した男には召し使いの少年がいたが、夫人はその少年を引き取ってしまう。殺した男は行方不明ということにした

(途中色々はしょる。
ちなみに理髪師は店を改造して、二階の理髪店で殺した客を地下のパイ製造場まで一気に落とす装置を作る。判事は養女に求婚する気満々で、娘の部屋の壁に穴を開けて毎日覗いてたりする)

理髪師が人を殺し、その肉で夫人がパイを作るパイ屋は大繁盛し、理髪師と夫人と召し使いの少年(殺人と人肉の事実を知らない)は裕福な暮らしが出来るようになる
街を徘徊する気狂い乞食女は妙に勘が鋭く、パイ屋のことを怪しいと感じ、頻繁にパイ屋の周りを嗅ぎ回るようになる
夫人は乞食女に妙に怯えて敵視し、少年に言い付けてすぐに追い払らうようにさせた

やがて夫人は理髪師に結婚の話を持ち出すようになり、召し使いの少年と共に三人で海辺に店を開いて幸せに暮らそうと言った
その話に躊躇する理髪師に対し、夫人は理髪師が妻の顔を忘れてしまっていることを指摘し、妻も娘も復讐も全て忘れて幸せになろうと言った
事実、理髪師自身も娘への恋しいという想いが日に日に薄れているのを薄々自覚していた

やがて水夫の青年と少女の駆け落ちの計画が判事にバレてしまい、懲らしめれば考えを改めるだろうと考えた判事は少女を精神病院送りにした
手も足も出なくなった水夫が理髪師の店を訪れて助言を求めると、理髪師は最適の方法を教えることで水夫を助けた。その後水夫は少女の救出に成功する

そして、理髪師は判事宛に「あなたの娘が悪い水夫と共に駆け落ちしようとしています。私の店へ来てください、二人を捕まえました」という手紙を出した
つづく

760:本当にあった怖い名無し
10/10/04 06:21:55 AtKnTk110
『スウィニー・トッド』つづき3
前の主人(殺された男)から虐待されていた召し使いの少年は、自分を引き取って優しくしてる夫人を慕っていた
少年は内心で理髪師を怪しいと感じており、悪党の理髪師に心優しい夫人が騙されているのではないかと思っていた
少年はそのことを夫人に告白し、理髪師の殺人の証拠を見付けて「あの男を警察に突き出しましょう」と言った
夫人は咄嗟の機転で少年を地下のパイ製造所へと閉じ込めた。少年はそこでパイが人肉パイであったことを知る
(この辺りから記憶が曖昧っぽい)
二階で判事を待つ理髪師の所へ夫人が賭け付け、少年に殺人が知られてしまったと言った。二人は少年を殺すために地下へと降りて行くが、少年は下水道へと逃げ込んでいた

理髪師と入れ違いで水夫と男装(変装)した少女が理髪店を訪れていた。水夫は逃避行する前に理髪師に一言お礼を言おうとしていたのだが、理髪師がいないと分かると少女をそこに残して理髪師を探しに行った
丁度そこへ手紙で呼び出されていた判事が現れ、少女は咄嗟に物置の中に隠れてしまう

判事の訪問に気付いた理髪師は、二階に上がり、判事に「彼女は改心されたようで、駆け落ちなどせずに貴方の求婚を承諾すると申しておられました」と言った
歓喜し、早速娘に会おうとする判事に主人公は「身だしなみを完璧に整えて求婚すれば、彼女は貴方の虜です」と言葉巧みに椅子へと座らせた
そして、最高に気分が高揚している様子の判事に対し、理髪師は自分がかつて判事に貶められた人間であることをほのめかし、それによって判事が理髪師の正体に気が付いた瞬間、判事の喉を掻っ切って殺し、地下へ落とした
つづく

761:本当にあった怖い名無し
10/10/04 06:24:19 AtKnTk110
『スウィニー・トッド』つづき4
その直後、パイ屋を嗅ぎ回っていた乞食女が理髪店に現れる。乞食女は理髪師に「この下のパイ屋は危険です。きっと人肉を焼いています」と警告を始めた
しかし、乞食女は理髪師の顔を見ると「どこかで会いましたか?」と言った
理髪師はかまわず乞食女の首を切り裂き、地下へ落とした。それを物置の隙間から見ていた少女は物音をたててしまい、理髪師に見付かってしまう
男装した少女を男だと思った理髪師は、「君も髭を剃りに来たのかい?」と言って無理矢理椅子に座らせた
理髪師は少女の喉元に剃刀をあてがったが、その瞬間に地下から夫人の悲鳴が響いた。理髪師は返り血で血まみれになった自分の顔を少女に近づけ「この顔は忘れろ」と言い残して去り、地下へと向かった

理髪師が地下のパイ製造場に入ると、かすかに生きていた判事が夫人の足を掴んでいた。理髪師は判事にとどめを刺した
理髪師がふと乞食女の死体に目を向けると、前髪がはだけてあらわになった女の顔は、かつての妻の顔だった
理髪師が夫人にどういうことかと問い詰めると、夫人は「服毒したとは言ったけど、死んだとは言ってないわ。その後精神病院に入れられて、頭がおかしくなったの」と言った
何故そんな重要なことを隠していたのかと理髪師が問うと、夫人は「あなたと結婚したかったの。15前からずっと貴方が好きだったの。あなたが好きでやったことなの」と言った
理髪師はしばらく妻の死体を眺めていたが、やがて声高らかに「過去のことはどうでもいい」と言い、夫人を許すと言った
夫人は戸惑いつつも期待を込めて「本当に許してくれるの?結婚してくれるの?」と聞き、理髪師は全てにイエスと答えた。夫人を抱きながら夫人への愛の歌を歌い、二人で地下室を踊り回った
歌と踊りが最高潮に達した時、理髪師は夫人をパイを焼く大きな窯の中へと放り込み、蓋を閉めて夫人を焼き殺した

理髪師はしゃがみこんで妻の死体を抱きしめた
の後ろから下水に潜んでいた召し使いの少年が現れ、理髪師が落とした剃刀を拾い、理髪師の喉を掻っ切って去っていった
理髪師は妻を抱きしめた姿勢のままびどうだにせず、首からボタボタと血を流し続けた

理髪師を見付けられなかった水夫は、馬車を待たせているのでしかたなく少女を連れて逃げた
END

762:本当にあった怖い名無し
10/10/04 07:10:05 aveNtdMr0
完全にジョニーデップで再生された。
イギリスらしいじめじめした救いようのない話だなぁ。
でも最後に水夫おいしいトコ取りなのもちょっと笑えるしw
面白くて懐かしくなった。乙!

763:本当にあった怖い名無し
10/10/04 09:29:38 jhvDPvCW0
>>755
あなたは「その一人」になれますか?

764:本当にあった怖い名無し
10/10/04 11:43:37 KLV745fz0
>>547

漫画になってなかったっけ?

765:本当にあった怖い名無し
10/10/04 12:53:46 5yCS9GA80
またか

766:本当にあった怖い名無し
10/10/04 13:02:34 5ajLqB970
>>746
コンピューター乙

767:本当にあった怖い名無し
10/10/04 13:10:53 lvTc5/z/0
>>758
「自殺ウサギの絵本」って絵本を思い出した。
ウサギが様々な方法で自殺する様子を描いた絵本。

なんつーかイギリス人のユーモア感覚は理解できん。
アメ・ジョのブラック・ユーモアはわかりやすくて笑えるんだけどさ。

768:1
10/10/04 13:16:57 F0CJvO2k0
タイトル失念小説。ややウロ。ややグロ。

主人公は数学者崩れのチンピラ。
自身の起こした交通事故がきっかけで身を持ち崩し、今では覚醒剤の運び屋となっていた。
しかしそこでもヘマをやらかし、命を助ける代わりにある仕事を担当させられてしまう。
その仕事とはオメガと呼ばれる男の身の回りの世話だった。

オメガは象のような外見の巨大な男だった。厳重に管理された地下室に住んでいる。
彼は以前はサーカス団で大食いを芸とする男であったが、主人公の所属する暴力団のボスに
娘を人質に取られ、この地下室に監禁されているのである。
そこでの彼の仕事とは、暴力団から送られてくる人間の死体を食うこと。
それには証拠隠滅の目的もあったが、単にボスが悪趣味なだけというのが実情のようだった。

オメガは人を食う。1体食らい尽くすのに3日とかからない。
それゆえ極度の肥満である。糖尿病に罹患しており視力もほぼなく歩くことも出来ない。
頻繁に吐瀉物を撒き散らし、座ったまま小大便を垂れ流す。吐く息は腐臭がする。
主人公はそんなオメガの世話をする。主な仕事は死体の解体と調理だ。
オメガがレアでと望んだ一部の部位を取り分け、内臓をシチューなどにして煮込む。
眼球や脳はプディングにし、四肢はスペアリブとする。
慣れれば大して時間のかからない作業であったが、嫌悪感は拭い切れない。

さてオメガだが、彼は風貌に似合わずインテリである。
衒学的表現を好み、普段は10万ページを越えるという露語辞典を読みふけっている。
「それでは、私のオムレツを始末してくれるだろうか」
これは彼が主人公へ指示した最初の依頼である。オムレツとは彼の吐瀉物のことだ。
指を1本立てて彼は言ったものである。「あまり汚らしい表現は使うものではないだろう?」

769:2
10/10/04 13:18:24 F0CJvO2k0
しかし彼は始めから明晰な頭脳を持っていたわけではない。
オメガ自身が言うには、人を食うようになって知能の閃きを感じるようになったのだという。
他人の脳を食うことで、その知恵を我が物とする。なんとも荒唐無稽な話だった。

ある日、主人公は暴力団配下の闇医師と共に、オメガの足を切断する作業を行った。
糖尿病により併発した膿が足を覆い、全身に広がろうとしていたのだ。
その前に、足を落とす。麻酔が効くような相手ではない。押さえつけて強引に鋸で切る。
オメガが獣のような咆哮を上げる。血飛沫が舞う。露出した骨が嫌に白い。それを掴んで固定。
オメガが失神したのを契機に、主人公は一気に作業を完了させる。

目覚めたオメガは、汗まみれの顔で主人公にある依頼を持ちかけてきた。
1.養蜂家(特定の誰、というわけではない)の死体を自分に食わせること。
2.娘の現在の安否を調べること。
この条件を満たしてくれたら、何か一つ、数学の大命題を、自分が代わりに証明してみせる。
君がその証明内容を自分の功績として発表すれば、こんな生活からは縁を切れるはずだ。

数学界に返り咲きたい主人公は、この提案を呑んだ。
まず、娘はとうに解放されて海外で暮らしていることが判明。
それを伝えてから、主人公のライバルだった数学者の脳をオメガに食わせる。
(ライバルはある大命題の研究家。彼の知識を得ることでオメガの証明の助けとするため)
その後オメガは、メモに命題の証明式を書きつけた。
そしてメモと引き換えに養蜂家の死体を差し出すよう主人公に求める。それに従う主人公。
だが養蜂家の死体を食したオメガは、その直後に苦しみだした。焦る主人公に彼は語る。

770:3
10/10/04 13:20:09 F0CJvO2k0
自分の脳は、数多くの他人の知能を取り込んだことで平衡を失いかけている。
そこに母親との記憶を注ぎ込んだら、極度の刺激でバランスが崩れ、死に至るだろう。
そして私の母親の記憶とは、ハチミツの匂いと共にあったのだ。
母の作ってくれた紅茶やパイ、あの金色に輝くサフラン畑─。
この養蜂家の記憶は私の記憶とリンクするものではないが、起爆剤にはなったようだ。
今、私の眼前には幼い頃の光景が見えている。今、私は幼い頃の自分となっているのだ。

娘の安全を確かめたオメガは、そうして自殺を遂げた。
主人公は呆然としながらもメモに視線を落とす。
愕然とした。これは望んでいた命題に対する証明ではない!
オメガが解いたのも、数学の大命題の一つではあった。
しかしそれは、主人公が望んでいた命題が証明された上で成り立つ内容だったのだ。
極めて画期的な内容ではあるが、この証明単体では意味をなさないのである。

頭を抱える主人公。そこにオメガ死亡の報を聞き怒り狂ったボスの配下がやってくる。
このままでは殺される。追い詰められた主人公は、ある提案をした。

そしてラストシーン。
主人公はオメガの後を継いでいた。
正しくはオメガの脳を食い、彼の知恵を得た上で、死体を食う役目を負ったのだ。
彼の脳内にはいまや望んでいた大命題の証明式も確立されていた。
それを伝え聞かせる相手もいない地下室で、彼は酷い腐臭のする息をゆっくりと吐き出した。


以上。書いてから思ったけど、これは後味が悪いというより単に悪趣味というべきか…?
突っ込みどころも多いしなあ。

771:本当にあった怖い名無し
10/10/04 13:21:51 F0CJvO2k0
そしてageてしまっていたことに今気付きました。ゴメン。

772:本当にあった怖い名無し
10/10/04 13:40:54 FzAWZqquQ
乙。後味はともかく普通に面白かったよ。
本を読む程度の視力は残ってたってことかな。

773:本当にあった怖い名無し
10/10/04 13:46:37 Fk8PlbzgO
平山夢明の「独白するユニバーサル横メルカトル」
Ωの聖餐だな

774:本当にあった怖い名無し
10/10/04 15:29:35 pIVqo4vZO
見たことある

775:本当にあった怖い名無し
10/10/04 16:09:57 0g0FQ3oc0
>>748
ル・グウィンの「オメラスから歩み去る人々」かな。
748に書いてあることそれだけの寓話みたいな短くて静かな話だけど印象に残る。

古いSFつながりで思い出した。うろおぼえですが
ハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」

この世界とは別次元にある世界でのこと。
その世界からすべての悪を抽出して他の世界に流し込めば悪のない世界になる。
そう考えた科学者?たちによって、すべての悪は別世界(私たちの世界)に注ぎ込まれた。
そのうち一人の科学者が別世界に悪を押しつけることに反対したが罰され、
永久に彫像にされてしまう。(このあたり忘れました、処刑されたかも)
けれども彼は最後に、自分の世界への愛をも別世界に注ぎ込んだ。
私たちの世界に現れる凶悪な犯罪者や暴君は、彼らがそうしたくてしているのではなく別世界から注がれた悪が原因であり、
彼らが一瞬良心をみせたり、処刑される瞬間に「世界を愛している」と叫んだりしたらそれは処刑された科学者が注入した愛が発現したからである。

なんとなくもやもやする読後ですがそれより
そっくりな題名の日本の小説が大人気なところが後味悪いですね。














776:本当にあった怖い名無し
10/10/04 16:33:23 wlgect100
>そっくりな題名の日本の小説が大人気なところが後味悪いですね。
ネットの一部でやたらこの部分を気にしてる人がいるが、よくわからん。

面白いタイトルがそれだけ一人歩きするのは昔からあったことだよな?
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」なんて無数に似たタイトルを生み出したし。

777:本当にあった怖い名無し
10/10/04 16:47:07 +Z30nW6d0
>>764
漫画化されてるよ。んで、その漫画の最終刊が先月発売されて、
>>547で書かれてた頓挫していた原作の復刊も発表された。
-----------------------------------------------

「ゴーストハント」原作リライト版がメディアファクトリーより発売予定
2010年11月より隔月発売とのこと。(タイトルは第1巻含めすべて仮です)

2010年11月19日刊行予定 『ゴーストハント1 旧校舎怪談』 (旧題『悪霊がいっぱい!?』1989年刊)
2011年1月刊行予定     『ゴーストハント2 人形の檻』 (旧題『悪霊がホントにいっぱい!』1989年刊)
2011年3月刊行予定     『ゴーストハント3 乙女ノ祈リ』 (旧題『悪霊がいっぱいで眠れない』1990年刊)
2011年5月刊行予定     『ゴーストハント4 死霊遊戯』 (旧題『悪霊はひとりぼっち』1990年刊)
2011年7月刊行予定     『ゴーストハント5 鮮血の迷宮』 (旧題『悪霊になりたくない!』1991年刊)
2011年9月刊行予定     『ゴーストハント6 海からくるもの』 (旧題『悪霊と呼ばないで』1991年刊)
2011年11月刊行予定    『ゴーストハント7 扉を開けて』 (旧題『悪霊だってヘイキ!』1992年刊)

ソース
URLリンク(www.mf-davinci.com)

778:本当にあった怖い名無し
10/10/04 16:47:48 5ajLqB970
タイトル一人歩きぐらいならいいんだけどねー
アニメのエヴァンゲリオンのサブタイトルでも採用されたでしょ?
で、アニヲタどもがエリスンの>>775を知った時に「エヴァのパクリ」とかほざくのが嫌だったなあ
ケータイ小説の時も似たようなこと言われたし

エヴァの監督は筋金入りのSFオタで、解っててリスペクトしてたからいいんだけどw

779:本当にあった怖い名無し
10/10/04 16:54:43 laS5eiXkO
確かに、何も知らず考えずにパクリだ何だ言って得意顔する人が多いのにはモヤモヤするな。

780:本当にあった怖い名無し
10/10/04 18:15:41 FTYQhel0O
>>777
これの漫画版って漫画家が霊障に悩まされた結果完結が遅れてしまったらしい

781:本当にあった怖い名無し
10/10/04 21:52:28 8WkgvJgHO
霊障とか信じてるのか?w

782:本当にあった怖い名無し
10/10/04 22:25:47 w4G2J/7G0
オカ板だもの

全然話違うけど
電車ん中で痴漢に遭った子が「この人痴漢です」と言った途端
痴漢が「何言ってんだよぉ~(はぁと)」と彼氏のフリをしてやり過ごされたらしい。
「あんたなんか彼氏じゃないです」「お前まだ怒ってるのかよぉ~?」
「警察呼びますよ」「はぁ~?いいかげんこっちも怒るぞ?」
「ふざけないで下さい」「じゃ、俺この駅で降りるから!」
みたいな会話されて咄嗟のことに反論できずに悔しい思いをした
彼女のことを考えたら嫌な気分になる。機転のきく常習犯っているんですね。

783:本当にあった怖い名無し
10/10/04 22:56:26 O9V+Xvt3P
うちの妹はロリ顔でスレンダーで背が高い。
そしてなぜだがヲタっぽい奴から痴漢の被害をよく受けていたらしい。

ある日電車で痴漢に逢ったとき、妹は「何すんじゃゴルァ!」とドスの利いた声で相手をにらんだところ
痴漢はタイミングよく停車した電車から飛び出して逃げ出しました。
「まてやゴルァ!」とドスの利いた声で追跡しましたが、その日、雨が降っていたため傘が邪魔で
路地裏に逃げられて見失ったのだそうです。

あれから十ウン年たった今でも「あの時、傘さえなければ…」と恨みを呟きます。
喧嘩する時は最初の一撃が大事という妹はサッカーとプロレス観戦が大好きです。
捕まえてどうするつもりだったのか聞きたかったけど怖くて聞けませんでした。

784:本当にあった怖い名無し
10/10/04 23:53:27 L55CRZRb0
なんでみんなそんな面倒なことするんだろう。
私は痴漢に遭ったら問答無用で手に安全ピンを突き刺すけど。
大体次の駅で人かき分けて無理矢理降りて行く。
真っ青な顔してたりして面白いよ。

785:本当にあった怖い名無し
10/10/05 00:20:20 mQ9U7DgTP
毎日持ち歩いててとっさに出せるか?

786:本当にあった怖い名無し
10/10/05 00:38:54 dqjO+wv30
>>785
咄嗟に出すんじゃなくて、常に構えてるんじゃないかと思う

787:本当にあった怖い名無し
10/10/05 00:55:16 VxCvHwdhP
オリジナルの針付き手甲とか作って装備してあるのかもしれんしな

788:本当にあった怖い名無し
10/10/05 02:00:30 LZsKJEZIO
車内の監視カメラとか一時期話題になったけど実装されたのかな?
東京とか都会はそういう対策が進んでそうだけど

789:本当にあった怖い名無し
10/10/05 03:14:42 3oap2D200
>>788
埼京線やりんかい線で徐々に始まってたと思う。

とりあえず導入初月は牽制効果もあってか
痴漢件数が半減したというニュースを見たけど、
その後どういう推移になったのか詳しくは知らない。
また年度末とか一定の期間が〆ったら統計がまとまるのかな?

790:本当にあった怖い名無し
10/10/05 04:48:31 gjHjp2s2O
逆にそのカメラをローアングルにして映像販売するのはどうだろうか
男の欲求は満たされ、女が触られることはなくなり、鉄道会社の収入にもなる

791:本当にあった怖い名無し
10/10/05 09:46:53 a6GWDSCh0
>>784
マジレスすると、やめた方がいいよ@ピンで反撃
それ傷害罪になるから

下手すると、逆切れした痴漢に
「何もしていないのにいきなり刺された」と訴えられたら
痴漢行為には証拠がないが、ピン刺しには傷が残るので
触った、触ってないの水掛け論になった時に
状況が不利になることがある

・・・と、ある痴漢対策番組で弁護士さんが言っていました。

792:本当にあった怖い名無し
10/10/05 09:54:59 /r3g/duF0
あまりキチガイを刺激しないほうがいいかもね。
電車で痴漢に抗議したら、激怒した男に連れて行かれ
空きビルの屋上で複数の男にレイプされたか殺されたかって事件があったよね。

地味でおとなしめの子が狙われると思う。
自分は意識してちょい派手目にするとなくなった。
可愛いから狙われるというよりも「こいつは怒らせても怖くない」というタイプが被害にあって
泣き寝入りしてると思う。

793:本当にあった怖い名無し
10/10/05 10:54:59 tE93aBZ+0
>>768
>衒学的表現を好み、普段は10万ページを越えるという露語辞典を読みふけっている。

げんがく-てき 0 【▼衒学的】
学者ぶるさま。学識をひけらかすさま。ペダンチック。


一つ賢くなったよ。ありがとう。

794:1
10/10/05 12:10:01 CL9g/qsBO
昨日再放送で見たケイゾク『氷の処刑台』

主人公の所属する捜査一課二係は迷宮入りした事件を捜査している。(実際は殆ど仕事をしていない)
そこにAという男がやってくる。Aは13年前の冷凍倉庫でおきた殺人事件で犯人扱いされ周りから白い目で見られていた。
Aは心臓を患っており近々手術をするが成功率は低い。死ぬ前にどうしても犯人が知りたいという。
Aの主治医はかつてAとおなじ冷凍倉庫でアルバイトをしていたB。
Bは日本一とも言われる心臓外科医でAの手術も必ず成功させるという。

795:2
10/10/05 12:11:28 CL9g/qsBO
展開が読めてしまうかもしれないが、13年前の犯人はB。いざ逮捕となった時Bが言った。
「自分が手術をしなければAは死ぬ。Aだけじゃない、沢山の患者が俺の手術を受けるのを待っている」
そこに病院からAの容態が急変したと連絡が入る。
戸惑う主人公をよそに一課がやって来てB逮捕。
連行される間Bは主人公達に向かって「人殺し!」と叫び続けるのだった。

どうでもいいけどこのドラマがまた再放送で見られると思わなかった。

796:本当にあった怖い名無し
10/10/05 12:22:19 5MQRKFKd0
>>795
今度の金曜ドラマがケイゾクの続編だからだよ。SPECってやつ。だから再放送してるんでそ。

797:本当にあった怖い名無し
10/10/05 15:31:07 Yh0TB85iO
携帯ブラウザで見てたら、携帯コミックサイトの広告が入るんだが
>>792のレスの上の方で、成人向けのクリムゾンのヴァージントレインって作品
(しょっちゅう痴漢にあう地味系の女の子が
 友人の助言で派手目な格好したけど
 痴漢に「そんな格好したら痴漢されないとでも思った?」と囁かれ
 もっと洒落にならない行為をされるというお約束な話)
の広告が入ってるのが、なんとも言えないw

798:1/3
10/10/05 15:47:51 SgZDx6R/0
ナナちゃんは、魔法少女ミサりんに憧れる小学生。
ある日突然、神様が現れて、ナナを魔法使いにしてくれるんだって!
難しい話をされたけど、ナナわかんないから、早速、試しに使ってみるよ!!
わぁ!ぬいぐるみのクマちゃんが浮いた!………でも、鼻血とゲロが出ちゃった。
『魔法少女ナナは魔法使いだよ。神様のおかげで今日から魔法少女だよ。
 ナナが困っている人を助けてあげるの。魔法を使うのはとても大変だけど
 ナナがんばる!ナナが魔法少女なのはみんなにはナイショ』

今朝は、巣から落ちて困ってる小鳥さんを魔法で助けたよ!
学校の帰り、友達のたまちゃんに、その小鳥さんの巣を教えたの。
とてもかわいいって喜んでたから、魔法で巣を浮かせて、近くで見せてあげたんだ!
そうしたら、たまちゃん、走ってどっか行っちゃった。鼻血が…ゲロが…頭が…。
『魔法少女ナナは魔法使いだよ。今日は巣から落ちた小鳥さんを助けたよ。
 ナナ大活躍!本当は秘密だけどお友達のたまちゃんに魔法を見せちゃった。
 たまちゃんとってもビックリしてた★』

ナイショなの忘れてた!でもお友達だもん、平気だよねー。二人だけの秘密!
…なんで、たまちゃん、ナナにヒドいことを言うの?
悲しくて、学校を抜け出して小鳥さんに会いに行ったら、小鳥さんが居ないの…。
『魔法少女ナナは魔法使いだよ。おばけじゃないもん!
 今日はたまちゃんとけんかをしました。たまちゃんのばか。たまちゃんきらい。
 ナナはおばけじゃないナナはおばけじゃないナナはおばけじゃない。
 小鳥さんがいないの。早く探さないときっと寂しがってる★』

小鳥さん、溝の中に落ちてたよ。でも蓋が重くて持ち上がらない。
よし!こんなときこそ魔法だ!重い…ぎぎぎぎ…………
目が覚めてから、助けた小鳥さんに、いっぱいナナの話をしたよ。
そして巣に戻して、残りの小鳥さんを見つける約束をして帰ったの。
『魔法少女ナナは魔法使いだよ。小鳥さんを見つけたよ。
 どうしてあんな所に落ちちゃったんだろう。小鳥さんどじだなぁ。
 あと一人の小鳥さんも見つけなきゃ!
 明日たまちゃんにごめんなさいしよう。お友達だもんね★』


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