【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ14【友人・知人】at OCCULT
【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ14【友人・知人】 - 暇つぶし2ch850:本当にあった怖い名無し
10/09/29 19:37:24 wVnCXL19O
確かにそうだよな
ウニさんが頼んだ訳でもないのに過剰に持ち上げたり、他の作品と比較して貶めるのは間違いだ

純粋に作品を投稿する人やそれを楽しみにしてる人に失礼

851:本当にあった怖い名無し
10/09/29 19:48:39 KYYG3s+MO
中国並みの自演乙!

852:本当にあった怖い名無し
10/09/29 20:27:56 9NO9MWkN0
>>847
何コイツ何様?
楽しみにしてる人も居るんだよゴミ野郎

853:本当にあった怖い名無し
10/09/29 20:32:50 GWx04nYR0
中学生なんだろほっとけ

854:本当にあった怖い名無し
10/09/29 21:08:27 6Ltxd7K/0
田舎の続きが読みたいよ・・・ウニさん。。。

855:本当にあった怖い名無し
10/09/29 23:17:20 MskkNNZJ0
また自演自演うるさいバカが湧いてきた

856:本当にあった怖い名無し
10/09/29 23:36:42 dA0CYYWGO
しかし実際ウニと赤緑以外コテトリと話の内容が結びつかないわ、自分…
みんなちゃんと分かってるの?

857:本当にあった怖い名無し
10/09/29 23:41:48 ecjiUGg40
ぶっちゃけ 分 か っ て ま せ ん w

トリップだけだとどうもな、話みて「ああ、あの人か」って感じ
いや、トリップなんて覚えられないって
トリップだけの人はコテつけてくれるとありがたいかな~なんて

858:本当にあった怖い名無し
10/09/30 00:28:06 nrdQo/lP0
大体最初の一行くらいで「○○の人です」って書いてくれてるから何となく、ああこの人かと思う。
それがないときは数行読んでやっと思いだすって感じかな。
どういう人だか分かりやすいコテ付けてくれると確かに助かるかも。

859:本当にあった怖い名無し
10/09/30 00:57:39 FGr2RuD/O
"ウニさんの後にあえて投下するぜ" ってw

もしもスレが落ちたって、後からでも師匠のまとめサイトに
行って読めばいいからまぁいいけど。。

この人ドMにゃにょかにゃあ・・
上の幾つかのレス何か自演臭ぽい感じがするし・・・

何か初めてヤダって思ったよ><イメージダウン

860:本当にあった怖い名無し
10/09/30 01:38:56 GKFO/UjbO
カッパやつくも神よりは読めそう、とは思った。
それでも面白いといえるかは疑問符が付くが。

861:本当にあった怖い名無し
10/09/30 08:55:13 CH1qjdMm0
掴みはオッケー、といえるのかな?

862:本当にあった怖い名無し
10/09/30 10:10:53 4PaeGe0K0
カッパや付喪神と違って割と真面目な話だからな
そういうのが好みって奴には割と評価良いのか?
俺はカッパとか付喪神の奴も面白かったけどな

863:本当にあった怖い名無し
10/09/30 20:37:17 QjwfxrT40
ふぁ~あ(あくび)

864:本当にあった怖い名無し
10/09/30 20:52:21 UM7BsIqK0
まあシリーズ物だと正しく引っ張れるからなw
作者には焦らす楽しみもあるだろう

865:本当にあった怖い名無し
10/09/30 23:56:54 1xfyjnrU0
自演ってめんどくさいことじゃないのか?それをわざわざやるの?
だんだんメリーが文を刻んでくるようになったから見分けにくくなったw

866:本当にあった怖い名無し
10/10/01 14:05:03 m3vkDzM/O
掴みおkじゃないし・・ウザイ。
てかだんだん厚かましい。

あ、便所スリッパ 何たらのシリーズ人ね。

867:本当にあった怖い名無し
10/10/01 14:10:11 TJsPt6mw0
ふぁ~あ(あくび)



868:本当にあった怖い名無し
10/10/01 15:36:28 Smiad+JxO
危機一髪
1/1
手足の短い俺は陸上で身動きがとれない!
はやく水中に戻らなければ!
えら呼吸の俺は、声を出すことすら出来ず必死でもがいた。

手足は短すぎて地面を蹴ることが出来ない。
水の際までほんの数センチ。
俺の頭一個分。
その距離は一向に縮まらず時間だけがすぎていく

動悸がますます早くなる。
誰か助けて。

体をくねらせ、石の上を少しでも移動しようとするが思い通りの方向へ進まない。
しっぼと体を使い、全力でもがくうちに俺は裏表ひっくり返った。
絶望。
もはやこれまで

酸素を急激に消耗した俺の体に異変が起こっていく
短すぎる手足は痺れ、唯一地面に触れた長い尻尾はもはや意思とは関係なく小刻みに震える
首の周りにあるウーパーが痙攣しはじめた。

さよなら師匠。
そう心の中で呟いた瞬間
地面の石とウーパーの間から摩擦力が消えた。
高速で痙攣するウーパーが、石との間に空間を作りリニアウーパールーパー状態になった

結果俺は助かった。
しかし、それいらい二度と陸地に上がろうとすることはなかった。
あともがいてるとき幽霊出た。

869:本当にあった怖い名無し
10/10/01 15:39:03 Smiad+JxO
※書き忘れましたが背面式です


870:本当にあった怖い名無し
10/10/02 00:17:08 NLrqjihvO
メリーは品切れか?

871:本当にあった怖い名無し
10/10/02 00:42:19 Ds4zhOMx0
URLリンク(sasorizi.blog104.fc2.com)
有名、陰陽師蠍時氏の霊視期無料です。

872:本当にあった怖い名無し
10/10/02 10:55:31 5U+5wH6O0
初日
夜、2ちゃんを見てると電話がかかってきた。
『私メリーさん。…どこにいて欲しい?』
「…は?」
いたずら電話か?
突然の事に俺が思わずマヌケな声を返すと、メリーと名乗った女の声は、
ちょっとだけ怯んだ様子で聞き返してきた。
『だ、だから、どこにいて欲しいの?』
「いや、意味わかんないです」
正直、意味分からん。
どこにいて欲しいってどういうことだ?


873:本当にあった怖い名無し
10/10/02 11:26:10 5U+5wH6O0
確か都市伝説とかでよくあるメリーさんの話は…
『……い、家の前でもいいなら、そう言ってくれれば行くけど…?』
そうそう、家の前に来てそれから徐々に近づいてくるとかそんな話だったな。
でも俺は興味がなかったので、そっけなく返事を返してやった。
「いや、どこにもいて欲しくありません」
『そ、そういうワケにいかないの…どこにいて欲しいか言って』
「帰ってください。っていうかあなたの家にずっといてください」
『…いじわる』 ガチャン



874:本当にあった怖い名無し
10/10/02 11:29:01 5U+5wH6O0
2日目
俺が日課の2ちゃん巡回をしていると、電話がかかってきた。
『私メリーさん。…あなたの家の前に行ってもいい?』
「またアンタですか…」
またこのいたずら電話だ。
今日は昨日よりも質問が具体的になっているな…
でも、こんな時間に来られても迷惑だしな。
『ねぇ、聞いてるの…家の前に行ってもいい?』


875:本当にあった怖い名無し
10/10/02 11:30:38 5U+5wH6O0
「いやです。帰ってください」
『そんないじわる言わないで…ね、ちょっといるだけだから』
「ちょっと家の前にいて、次は家の中に入ってくるんだろ?」
意地悪そうなトーンでそう言ってやる。
事実だから否定できまい。
『う…分かりました…帰ります』
「もう電話しないでね」
『…』 ガチャン


876:本当にあった怖い名無し
10/10/02 11:35:49 5U+5wH6O0
3日目
俺が例によって2ちゃんを見ていると、また電話が鳴った。
『私メリーさん。…今からあなたの家の前に行こうと思ってるんだけど…』
おぉ、随分進歩したなぁ。
ちょっと感心した俺は、つい油断してこう言ってしまった。
「しつこいな、警察呼ぶぞ」
メリーさんは警察の単語に反応し、ビビリまくった声で返してきた。
『けいさ…いや、そそそそれはちょっとやめて欲しいかな~って…』
「じゃあ帰れ」
『はい…クスン』 ガチャン 


877:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:22:10 5U+5wH6O0
それ以後、メリーさんからの電話はかかってこず、ちょっと寂しく思う俺であった。
「もうちょっとからかって遊べばよかったな…」


878:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:24:31 5U+5wH6O0
日も暮れてしばらく。俺は電話をかける。既にかけなれた番号。短縮ボタン一発だ。
「はぁい、もしもし、私めりぃさぁん」
電話の向こうから、甘ったくるとろけるような声が聞こえてくる。
「……はいはい、私もメリーさん。今あなたの後ろにいるの」
いつも通りの受け答え。そして俺は、その女の後ろに立った。


879:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:26:21 5U+5wH6O0
「えへへ、お帰りなさぁい」
しなだれかかってくる部下、咲の、ハチミツ色の頭を軽く叩く。
いや、今は部下であって部下ではない、という方が正しいか。
「えへへー、メリーちゃあん、パパ帰ってきまちたよー」
何故なら、彼女は産休中だからだ。


880:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:28:27 5U+5wH6O0
「男だったらどうするんだ……」
俺はため息一つこぼして、ネクタイを緩めた。
俺の名は目理 伊三。警視庁第零課に所属する刑事である。
そして……もうすぐ、パパになる。


881:本当にあった怖い名無し
10/10/02 12:40:59 5U+5wH6O0
「あ、目理さん、じゃなかった、あなた、えへへ」
咲は自分が俺と結婚できたことが相当嬉しいらしい。ちょっとは落ち着け。
「あーはいはい、何だ何だ」
「カシマさんから出産祝いが届いてます」
カシマ、それは殺人鬼殺しである指名手配犯である。


882:本当にあった怖い名無し
10/10/02 13:26:32 5U+5wH6O0
何度も出会っては取り逃がしている、俺の積年のライバルとでも言うべき存在のジジイだ。
「送り返せ!!」
「えー、可愛いのにー、このリカちゃんのドールハウスー」
「余計気味が悪いわ!!」
なお、彼の娘があの噂に名高い『三本足のリカちゃん』である。



883:本当にあった怖い名無し
10/10/02 13:35:10 81A5kL070
まだ書いてるんだね
あぼーんしてるのに

884:本当にあった怖い名無し
10/10/02 14:17:39 8S1w17fqO
おまえもな

885:本当にあった怖い名無し
10/10/02 14:46:59 v56p1QUI0
お前もな…?

886:本当にあった怖い名無し
10/10/02 15:49:43 eeWwnU4V0
お前もな…!

887:本当にあった怖い名無し
10/10/02 18:01:38 8S1w17fqO
ネタどろぼー

888:本当にあった怖い名無し
10/10/03 00:44:28 AGevpqnI0
今夏休みだっけ?

>>729
彼女は足を止めようともせず、そしてこちらを一瞥もせずに、ただ短く口を開いた。

「後ろに並べ」

889:本当にあった怖い名無し
10/10/03 00:45:11 AGevpqnI0
ウニスレと誤爆orz

890:本当にあった怖い名無し
10/10/03 11:23:49 30ENaGzv0
ふぁ~あ

891:本当にあった怖い名無し
10/10/04 19:29:59 0vz0VEfQ0
ふぁ~あ

892:本当にあった怖い名無し
10/10/04 21:59:03 A1CXqm080
ふぁ~あ

893:本当にあった怖い名無し
10/10/05 13:10:09 wlZl9x060
ふぁ~ふぁ

894:本当にあった怖い名無し
10/10/05 13:47:42 Hm4TB0r70
ふぁ~ふぁん

895:本当にあった怖い名無し
10/10/05 17:44:08 dZsvZeFR0
ふぁいふぁん

896:本当にあった怖い名無し
10/10/05 19:37:58 G1WOZa5J0
ふぁんふぁ~あああ

897:本当にあった怖い名無し
10/10/05 20:30:51 zWHFXuIY0
あくび厨うざい

898:本当にあった怖い名無し
10/10/06 22:05:52 yAKccKLw0
ふう~ん

899:本当にあった怖い名無し
10/10/06 22:51:31 b3fDIe9jO
あふ~ん

ウニを始め、作品が読みたいよー

900:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 15:50:06 PAF0CZ6K0
[求める理由]

1/13
「―では、あちらでお待ちください」

往来会本部。
再びここを訪れた私は、待合いのスペースに行き、名前を呼ばれるのを待つ。

以前は北上と一緒だったけど、今日は1人。
汐崎さんと会ってから、どうしようかとしばらく悩んでいたけど…やっぱり、来てしまった。

「霊感が身に付く」

普通の人に言われたのなら怪しくて信じる気にもならなかったけど、汐崎さんの話なら信じられる。
舞さんの忠告を無視することになっちゃうけど、私には舞さんの知らない事情がある訳で…。

ただ…気掛かりなのは、古乃羽の事。
きっと、怒るだろうな。本気で怒られそう。
古乃羽は私の事情を知っているけど、それでも許してくれないかもしれない。

それが、今日まで悩んでいた理由。
古乃羽に心配を掛けるような事は、したくないとは思っている。

でも私は、自分の力で先に進みたい―


901:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 15:51:22 PAF0CZ6K0
2/13
受付「神尾様」
私「はい」

大学での午前の講義が終わってから来たので、時刻は13時過ぎ。
以前と違い、今日は他に待っている人は1人も居なかったので、私はすぐに名前を呼ばれる。
…まぁ、前回もすぐに呼ばれたけどね。

受付に行くと、そこにはスーツ姿の男の人が来ていた。
それを見て、あれ…?と思う。

汐崎さんじゃない。
一応、汐崎さんの名刺を出して、お話を伺いに来ました、って言ったのだけど…会えないのかな?

男「それでは、こちらに…」
私のそんな思いとは関係なしに、その男は名乗りもしないで、私を建物の奥へと案内してくれる。
まったく、無愛想な人。なんか…どこかで見たような暗い目をしているし、ちょっと不気味な感じ…。

男「どうぞ」
やがて男は応接室―前回と同じ部屋だ―の前で立ち止まり、そう言って扉を開けてくれる。

私「あ、どうも…」
何となく恐縮しながら中に入ると、そこには1人の初老の男性が待っていた。


902:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 15:53:57 PAF0CZ6K0
3/13
「夏目川と申します」

部屋で待っていたその人は、そう名乗った。
初老…と言ったけど、近くで見ると結構な年にも思える。
きっと、60代後半くらいかな…?

勧めてくれた椅子に座り、名刺を貰う。
これで往来会の人の名刺、3枚目だなぁ…なんて思いながら、それを見ると…

「往来会 副会長 夏目川吉次」

私「副会長…さん?」
夏目川「えぇ…まぁ、やらせて貰っています」

うわわ…?
なんかいきなり、お偉いさんが出てきた?

私「えっと、あの…」
夏目川「神尾さんには、以前にも来て頂いたそうで」
私「あ…はい。神尾美加です…はじめまして」
そう言いながら、私は座ったまま背筋を伸ばし、ペコリと頭を下げる。

夏目川「ハハハ…まぁ、そう固くならずに」
私「はぁ…」


903:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 15:55:12 PAF0CZ6K0
4/13
夏目川「あいにく、汐崎は外に出ていまして」
私「あ、そうなんですか…」

むー…やっぱり。
ここに来る前、携帯に電話をしたけど繋がらなかったのよね…。

夏目川「本会についてのお話を、ということでしたので…それなら私の方で、と」
私「…」

それでいきなり、副会長さん?
お偉いさんがこんなとこで出てくるなんて、他に誰か居ないの?
何か、変な気が…

…んー、でも、これはこれで良いかも?
往来会の話を詳しく聞くなら、こういった人も良い気が…

夏目川「…誰か、他の者を探して参りましょうか?」
私「え?…あぁ、いえ。お話を…お願いします」

せっかく来てもらったのに、お偉いさんじゃ嫌だから他の人で、ってのは失礼よね。
私はそう思い、副会長さんと話をすることにした。


904:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 15:56:50 PAF0CZ6K0
5/13
私「あの、以前お聞きしたのですけど、こちらには霊感の無い方もいらっしゃるとか」
唐突ながら、私はさっそく、聞きたかった霊感についての話を始める。
夏目川「何人か居ますね。特に、事務の方に」
私「それは―」

コンコン

…おっと。扉がノックされ、お茶を持った女性が入ってくる。
女性「失礼します」

入ってきたのは、この前とは別の人だ。
牧村さんの話では、確かその人が”目”を置いていったとか言っていたけど、今日はそういった事はしない、って事なのかな?

女性「失礼しました」
その人はお茶を置き、そそくさと出て行く。

夏目川「…で、何でしょう?」
私「あ、えっと…そういった人って、霊感を持つことを望まなかった人なのですか?」
夏目川「…と、仰いますと?」
お茶を一口飲み、にこやかに聞き返してくる副会長さん。
その仕草や喋り方は若々しく、見掛けとはかなりのギャップがある。


905:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/07 15:57:19 DDgQkJjA0
リアルタイムでみれるとわ

906:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/07 15:57:24 k4zy9EEQO
つ④




楽しみ


907:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 15:58:17 PAF0CZ6K0
6/13
私「こちらに入会してから霊感が身に付いた、という方も居るとお聞きしたので…」
夏目川「もちろん、居ますね」
私「でも、全員が持っていないということは、何か理由とか…条件とかあるのかな、って」
夏目川「…あぁ、なるほど」

もし何か、「こんな人は絶対に無理」って条件があるのなら、先に知りたい。
望んだ人全てに身に付くなら一番良いけど、そんなに簡単なものとは思っていないもの。

夏目川「条件は…当然、ありますね。誰でもという訳にはいきません」
私「…」
やっぱり…。
うーん、これはダメなパターン…?

夏目川「でもご安心を」
私「?」

夏目川「神尾さんは大丈夫。素質は十分にありますよ」


908:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 15:59:56 PAF0CZ6K0
7/13
私「あ…本当ですか?」

おっと、意外。
こういうのは、からっきしダメだと思っていたのに。

夏目川「えぇ、問題ありません」
人の良さそうな笑顔で、そう言ってくる副会長さん。
その表情に何となく引っ掛かるものを感じたけど…考えすぎね。

夏目川「実は、結構多いのですよ。霊感を求めて…という方」

そうだろうなぁ、と思う。
そういうものに憧れる人って、きっと沢山居るわよね。
私の場合、憧れとはちょっと違うけど、そういった気持ちはよく分かる。

夏目川「軽い気持ちで…と言っては失礼かもしれませんが、単なる憧れだけで来られる方は、まず無理です」
私「…」
なんだか、心を読まれたように言われる。

夏目川「ですが、今の神尾さんのように、しっかりとした目的を持って来られた方なら、問題ありません」

私のように。
私の…

…私がどんな目的を持っているか、知っている?


909:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 16:01:05 PAF0CZ6K0
8/13
私「あの…」
夏目川「はい」
私「私の…その、目的を?」
私は思った疑問をぶつけてみる。

夏目川「…私も長年、こうした仕事をしていますからね。大体、分かるものなのですよ」
私「へぇ…」
伊達に副会長はやっていない、ってことかな?
それくらいの事…私みたいに単純な人間の考えなら、簡単に分かってしまうのかもしれない。

夏目川「ご自分の切実な願いを叶えるために、霊感を求め、多くの方がこちらに来られます」
淡々と話し出す副会長さん。
夏目川「そういった方々の中で、最も多い願いというのが…神尾さんと同じ願いでして、それは―」

切実な願い。
最も多いという、切実な願い。
…そうかも知れない。だって、他にどうしようもないもの…。

夏目川「死んでしまった人に会いたい、話がしたい、というものなのです」

…私には、会いたい人がいる。
それは、優理ちゃんや佳澄だけじゃない。
私が一番会いたい人。それは、私の―


910:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 16:02:26 PAF0CZ6K0
9/13

中学1年のとき、2つ年上の、3年生の先輩に恋をした。

先輩は、カッコイイわけでも、勉強ができるわけでもなかった、普通の人。
私の周りの友達は、みんな「何で?」って言っていたけど、古乃羽だけが分かってくれた。
その人は今思ってみても、15歳とは思えない、落ち着いた雰囲気を持った”大人”の人だった。

告白は、私の方から。
彼は凄く驚いていたけど、すぐにOKの返事をくれた。
初恋って訳じゃなかったけど、誰かと付き合うのは初めてで、それは相手も同じだった。

告白も上手くいって、これから恋人同士の幸せな時間が…と思いきや、彼は3年生。
…つまり、受験生。
勉強ができる方でもなかったから、親の意向もあって”良い高校”を目指していた彼は、毎日のように塾通い。
平日に会える時間は限られ、まともに会えるのは土日だけ。
しかしその土日も、模試だのなんだので徐々に…という有様。

会うのは毎日、メールも電話も毎日、って恋愛を望んでいた私にとって、これはちょっと辛かった。
何しろ、私の周りの子たちは、みんなそういった恋愛をしていたから。


911:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 16:04:09 PAF0CZ6K0
10/13
そんなだったから、古乃羽にはいつも愚痴をこぼしていた。

雨月君と付き合うまで、恋愛には興味が無さそうな古乃羽だったけど、彼女には随分と励まされた。
彼の方も、空いた時間は私のために使ってくれて、受験が終わるまで、とお互いに言い聞かせながら、なんとかその時期を乗り切ることができた。

…でも。
今思うと、当たり前のこと。
受験が終わり、彼が高校に入ると、会える時間は更に減ることになった。
“良い高校”で勉強についていくには、遊んでいる暇がない…という、そんな理由だった。

きっとこんなことはよくある話で、本人たち以外には、つまらない話。
でも本人たちには、辛い話。

周りの子から、彼氏とどこに行っただの、何をしただのという話を聞くと、私は羨ましくて仕方がなかった。
「別れた方がいい」「もっと他に良い人がいる」「何組の何とか君が、美加のこと…」なんて、色々と言ってくれる子も居た。

でも、別れるのはイヤだった。
私は彼が好きで、彼も私が好き。…なのに別れる?
そんなのはドラマの中だけの話で、私に起きることじゃない。
自分がそんな風になるなんて、恋愛経験の乏しい14の私には、受け入れ難いことだった。


912:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 16:07:46 PAF0CZ6K0
11/13
そんな風に過ごしていた、ある日。

融通を利かせてくれない彼―と思っていた。最低…―と、ついに大喧嘩をしてしまった。

大喧嘩と言っても、勿論、私からの一方的な攻撃。
恥ずかしくて、その内容なんて言えない。
とにかく私は、その日、久しぶりに会えた彼に対して不満を爆発させた。

散々勝手な文句を言って、最後に大嫌いと言い放ち、私は家に帰った。
もし今の私がその場に居たら、胸ぐらつかんで引っ叩いてやりたいところだ。

それから2日間、意地を張った私は、彼への連絡をしないでいた。

そして、何だか不安な気持ちになってきた3日目になって、彼にメール。

…彼からの返信は無し。

代わりに、彼のご両親からの返信。

そこで私は、彼が事故死していたことを知った。
事故があったのは、私が八つ当たりをした、翌日のことだった。


913:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 16:09:11 PAF0CZ6K0
12/13
きっとこれはよくある悲しい話で、私は知らない間に、悲劇のヒロインになっていた。

それから数日間、どうやって過ごしていたのか、よく覚えていない。
家から出る気にならず、学校は休んでいた。
でも、一日中何をして過ごしていたのか、記憶に無い。

覚えているのは、辛い気持ちだけ。
ただずっと辛くて、もう生きていける気もしなくて、死んでしまいたかった。
今までで、あの時が一番、死に近い場所に居たと思う。

でもそうしなかったのは、私にそんな勇気がなかったのと、古乃羽が居てくれたからだった。
…と言っても、私と同い年で子供だった古乃羽が、私を上手く諭すような事を言ってくれた訳じゃない。

ずっと学校を休んでいたある日、古乃羽が私のお見舞いに来てくれた。
それまでに何回か、友達みんなで来てくれていたけど、その日は古乃羽1人だった。

私はそのときに、彼女に全てを話した。
彼が亡くなる前の日、私が彼に言ったことを、初めて人に話した。
今までに、その話をしたのは古乃羽にだけだ。


914:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/07 16:09:20 k4zy9EEQO
支援

915:赤緑 ◆kJAS6iN932
10/10/07 16:10:41 PAF0CZ6K0
13/13
話を聞いた古乃羽は…大声で泣き出した。
文字通りの号泣で、見ていた私も、自分の境遇を改めて思い出し、一緒になって泣いた。
私の部屋で、2人で抱き合って泣いて…そのまま泣き疲れて、寝てしまった。

それで目が覚めたら、気分スッキリ―

…なんてことは、もちろん無い。
泣きすぎてか、ちょっと頭が痛かったくらいだ。

ただ―、私の横で、私の手を握ったまま寝ている古乃羽を見たとき、もし私が死んじゃったら、古乃羽はどうなっちゃうんだろう、と思った。

それだけで、私は救われた。

きっと、他の人にはあまり分かってもらえる気持ちではないと思う。
でも、命って何だろう、生きるってどういうことだろう、なんて事を考えるようになっていた私には、それだけで十分だった。

…オカルトに興味を持つようになったのも、その頃から。
古乃羽の趣味だったオカルトの世界に、私が入っていった理由の1つは…やっぱり、彼のこと。
もしかしたら、もう一度会えるかも…なんて、そんな考えがあった。
いつかその方法に巡り合えた時、私は迷わずに手を伸ばすつもりでいた。

そしてやっと…今、そのチャンスが来た。



916:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/07 20:04:54 kjn7imVg0
ふぁ~あ

917:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/07 20:31:58 k75feXzE0
赤緑乙。


918:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/08 11:46:57 h/mTizuZ0
赤緑2


919:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/08 12:47:48 Xm8279C20
348 本当にあった怖い名無し sage 2010/09/08(水) 11:18:08 ID:fbCQiesjO
赤緑さんへ
blogのほうにコメントしたのは消されたようなので、こちらに書き込みします。
赤緑さんがご自身の作品だとblogに載せている『嘘つき』は私が投下した話です。
blogから下げて下さい。


349 本当にあった怖い名無し 2010/09/08(水) 11:32:42 ID:HoWPG2dRO
証拠がなくてはね
そんなんウニや師匠だってわからんね


350 本当にあった怖い名無し sage 2010/09/08(水) 11:50:31 ID:k2YNC/lB0
ハハ、ワロス
自分が誰で、『嘘つき』を何時書いて、何処に投下したのか、
それを言わなきゃ始まらんだろw

赤緑憎しの怪文書にしか見えませんよwww



920:赤緑弁明しろよ
10/10/08 12:48:30 Xm8279C20
378 本当にあった怖い名無し sage 2010/09/08(水) 22:31:03 ID:DQWdbCnD0
>>349-350

その赤緑も洒落怖の話のいくつかを自分が投稿したものだって主張してるんだが
そのへんはお前らどう思ってるんだよ
ブーメラン戻ってきてますよ


388 本当にあった怖い名無し sage 2010/09/09(木) 19:30:47 ID:ldRCT/620
>>349-350

え?赤緑も洒落怖に投下したってタイトル込で告白してたがあれは良いのか?
もちろん証明なんてしてないはずだが・・


921:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/08 13:35:35 h/mTizuZ0
そろそろ、暇なメリーが来るころか

922:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/08 13:40:02 dk3mpoHd0
メリーは作家投下後に荒らすのがセオリー

923:本当にあった怖い名無し
10/10/08 20:09:19 p/bwELJFO
てか上のコピペがそうだろ

924:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 04:47:29 EKkWy6Ro0
本格的に患ってるなあ

925:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 09:04:20 Lvp7qVRwO
1000を勝ち取れば、もしくは
ひょっとして人生が思い通りに行くのではないか
と、うつつを抜かす今日この頃。

926:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 09:08:57 Lvp7qVRwO
なんだよ!メリー!

こおゆう時に限ってあと74レスあるじゃんか!

早く埋めれよ。
役立たず!!!

927:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 10:58:51 HnqjEPCh0
メリー 迷惑をかけるだけで、本当に役に立たないな

可哀そうな奴だ

928:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 15:06:53 fjIjMSbkO
数日こない間に名前欄が変わっておるwwメリー野郎、そこまでひどかったのか…

929:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 15:09:14 SgZCxbAs0
ここで論議中

オカルト超常現象板 自治スレッド 25
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930:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 22:22:09 dr6UuZrb0
初めて投下するからいろいろお見苦しい所あると思うけど、暇つぶしにでもなれば嬉しい。
高校当時の先輩とのお話。
先に言っておくと、師匠シリーズに多大な影響を受けているけど、基本的には実体験を下敷きにしています。

先輩がいた。
いや、学生なら誰だって上級生はいるし、広義には人生の先輩だってたくさんいるだろう。
とにかく、先を行く人がいた。
もちろん単に学年が上なだけでなく、人生の先輩ではあったけどまたそれだけではない。
彼は、俺のオカルト道の先を行く男だったのだ。
ご存知だろうあのシリーズに影響を受けていた俺は、勝手に師弟のように思っていたが、その関係は、先輩の失踪をもって終わる。
その頃は、全盛期とも言えるオカルト関係の最充実期間だった。
その最初の話をしようと思う。

出会いは、高校に入学してすぐだった。
だが当時の俺は、オカルトの類を全く信じていなかった。
中学の頃は行き過ぎなくらいハマっていたが、それは誰もが一度は罹患するというあの病気のせいであり、完治した俺は再発を恐れるあまり逆を行こう逆を行こうとしていたからだ。
そう、冷静になって考えてみればオカルティックでマイナーな知識を持っていたところで別に格好良くないのだ。
知識は未だ脳内のどこか隅っこに鎮座していたが、もうそれをひけらかすことは無いだろうと思っていた。
中学の頃のことは無かった事として、今度は上手くやろうと心に決めて高校に入学したわけだ。
一月も経たない頃だったと思う。
桜の花が全部散って、そろそろ葉桜になってきた頃だから、恐らく四月の終わりくらいだったはずだ。
その日、俺はいつもより早く家を出た。
別に理由があったわけではない。ただ早く目が覚めただけで、たまには人のいない時間に登校してみるのも面白いかと思っただけで。
案の定誰ともすれ違わなかったし、校門坂を登った先には、朝練の連中すらいない無人のグラウンドがあった。
少し気分良く玄関に入り、靴箱から靴を取り、自分の教室である一年三組を目指して廊下を歩こうとした時、非常口の外、非常階段の下に光る何かが見えた。
金属光沢を放つ円錐状の物体、注視すれば時折見える釣り糸のような物。
それはどこか上の方からぶら下がっていた。

931:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 22:27:56 dr6UuZrb0
「フーチだ」
押しやったはずの超自然系知識が瞬時に引き出される。
要するに振り子なのだが、これはいわゆるダウジングアイテムで、気とかオーラとか、そういうものを探る時に使う物だ。
俺の作った物は手に持って使うタイプの短い物だったが、それはもっと長く、地面すれすれまであった。
朝の白い日光を浴びて、円錐の先が地面を指している。
よく考えれば、それをフーチと決めつけるには早すぎたような気がするが、不思議と妙な確信があった。
教室を通り越して、廊下の端にある非常口に向う。
心臓が少しだけ早まった。気がする。
非常口まであと数メートルというところで、フーチが揺れた。
俺が作った物は、どんな曰く付きの場所でもピクリともしなかったのに。
揺れの正体を確認すべく非常口から外に出る。
風は、無い。
釣り糸の先は非常階段の踊り場だった。
一階上がった所からぶら下がっている。
心臓の音が元に戻った。
漠然と、その先がどこか人のいないスペースへ続いていて、見えない何かがそれを揺らすことをイメージしていたから、あまりにも普通なその現実に少し落胆した。
「おい、上がってこいよ」
踊り場から声がかけられた。男の声。
言われなくてもそうするつもりだった。
赤く塗られた塗装が、所々剥げた階段をカンカンと踏み鳴らし上がって行く。
二階には一人の男がいて、階段から下を眺めていた。とても退屈そうに。
「お前、あれが何かわかったんだろ」
あれ、とはフーチのことだろう。
用途まで知っているが、なんだか恥ずかしくて「少しは」と答えた。
「じゃあ、あれは見えたか。さっきの」
今度のあれ、は良くわからなかった。
さっき?俺がこっちに向ってくる途中になにかしたのだろうか。
黙っているとその男はようやくこちらに顔を向けた。
「見えなかったのか。揺れただろ、フーチが」

932:下げ忘れた・・・ごめん
10/10/10 22:30:55 dr6UuZrb0
俺は少しイラついた。
そんなもの、この男が上から揺らしたに決まっている。
フーチの先は踊り場の床にセロハンテープで貼り付けてある。糸を触るなりなんなりすればいくらでも揺らせるはずだ。
頭がおかしいか、かつての自分のように何かに酔っているに違いない。
「あなたが揺らしたんじゃないんですか。それとも本当に」
幽霊でも見えるんですか。それを言う前に男に遮られる。
「おい、見てみろ。下だ。ほら」
男と並んで下を見る。
フーチがぐるぐると円を描いている。
「え」
俺はもちろん男も糸には触れていない。しかもフーチは時折ピタっと止まるのだ。斜めにピンと糸を張って。
「やっぱり、見えないか。見えるんじゃないのか」
何も見えない。不可解な動きをする金属片があるだけだ。
もっとよく見ろ、と男が指を指す。
「見えません。何も」
ちっ、と舌打ちをした後、男は思いついたように
「目を瞑ってみろ」
と指示を出した。
素直に従う。
さっきまで見ていた光景が一瞬まぶたに映る。

933:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 22:32:59 dr6UuZrb0
まぶたの裏に残影、すっと消えるその輪郭。
その中には、いるはずのない猫がいた。フーチを触る、猫のシルエット。
白黒というよりもっと、エンボス加工されたような視界の中で、猫の色までわかる。
はっと目を開ける。
「見えたんじゃないのか」
「・・・・・・猫ですか」
男が肩を掴んだ。
俺は驚いて男の顔を見る。
その目には、得体の知れない喜びが溢れていた。
「お前、新入生だろ。俺は三年。なあ、友達になろう」

それが、先輩との出会いだった。
今では会うことも出来ない先輩との、濃い紫色に輝く思い出の期間。
俺はこの日から、いろいろなモノを譲り受け、いろいろなモノを失う日々を送るが、その時はただ、純粋にあこがれて追いかけていた。
「いつだって気付くのは手遅れになってからだ」
先輩が悔しそうに言っていたのを、俺は手遅れになってから理解できるようになったのだった。

934:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 22:52:04 im4KZpQl0
  自治スレで何が議論されてるかわかってるのか?
  LRが大幅に変更されてしまうとどうなるか、今までの広義のオカルトな範疇が
  板違いとして削除されやすくなってしまう。
  決まった後で文句言っても遅い。↓ の自治スレを覗いて意見を投じてほしい。

     こういった流れを許していていいのか????

179 : ◆FFLmM2S2Jo :2010/10/10(日) 14:17:57 ID:l+hJlonX0
>>176
板違いのスレが乱立しているからです

政治系 願掛け呪詛系 霊視系 雑談系 宗教系 個人占有系などなど

>オカルト板にあっても問題ないものばかりに見える。

上記の板違いのスレが乱立してる状態は大問題ですね

  スレリンク(occult板)
  オカルト超常現象板 自治スレッド 25


935:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 23:14:26 zbBHCkcuO
>>933

出来れば酉つけて欲しい

936:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 00:25:29 hPHprGof0
けっこう好きだ

937:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 00:28:35 ldDvMXqtO
えーと……エロゲの主人公ですか?

938:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 00:58:14 CfaX2Hsd0
普通におもしろいな
師匠シリーズがどうしても離れないけど、
学生の体験記だとみんな似たような感じになっちゃうんだろうなぁ

939:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 12:11:40 jb6LtRcf0
>>928
こいつどんだけ馬鹿なんだ?
まさかメリーのせいで議論が始まったと思ってるのかな?ww

940:酉ってこれでいいのかな ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 12:19:36 vYb/Jy0b0
酉とか初めてつけたよ・・・・・・。
夕べ先輩の話を投下したもんです。
外はお祭りで騒がしいけど、俺は暇なのでまた投下します。
師匠シリーズをパク・・・に習って、時系列をバラバラに投下していきたいと思います。
暇つぶしにでも読んでください。

「肝試しに行きましょう」
俺は先輩のアパートに乗り込んで、開口一番そう言った。
高校一年の秋、未だ残暑のきつい頃だった。
先輩はきょとんとしている。
「珍しいな。お前が俺を誘うのか」
そうなのだ。
いつもいつも先輩の無茶に付き合わされる形でいろいろ巻き込まれてきたが、今日は違う。

ことの経緯は単純だ。
中学からの同級生、同じくオカルトマニアの知人がいる。
ハナヤマというのだが、そいつが面白い話をしてくれた。
「峠にさ、未開通のトンネルあるだろ。あそこ、いたぜ」
峠、というのは学校のすぐ近く、俺たちが華麗峠と呼んでいる場所だ。
華麗と言う字は本当は違うのだが、華麗さのかけらもないその峠を皮肉ってそう呼んでいる。
そこに、確かにトンネルはある。
未完成のまま、舗装すらされずに工事が頓挫したトンネル。
俺たちが生まれる前からあったんじゃないだろうか。
一応立ち入り禁止になってはいるが、不良や暴走族なんかがしょっちゅう入っていた。
「でもお前、あそこ行った事あるだろ。そん時にいなかったのかよ」
そもそもあそこは噂に名高い心霊スポットだ。
先述の不良や暴走族も、肝試しと称して中を荒らしているらしい。
もちろん、町内一のオカルトフリークを自称していた(不思議なことにお互いそう言って譲らなかった)俺たちも何度か訪れたことがある。
「まあな。けど昨日さ、夜通ったらいたんだよ、結構すごいのが。あの人誘って行ってこいよ」
たまたま通ったというのは恐らく嘘だ。
こいつの家は逆方向だし、たまにそういう場所を見に行きたくなる気持ちはすごくわかる。

941: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 12:23:20 vYb/Jy0b0
この話は前提として、ハナヤマの霊感が本物であることが必要なのだが、その点は安心できた。
なにせあの先輩のお墨付きだ。
俺は、たまには先輩を驚かせてやろうなどと、今にして思えば非常に無謀な事を考えて、放課後突撃したのだった。

「で、今夕方なんで、もうちょっと待って日が落ちてから行きましょう!」
珍しくやる気に満ちていた俺をなだめる様に、先輩は落ち着いて言った。
「夜は駄目だ。行くなら今・・・・・・いや、もっと早い時間がいい。昼間とか」
俺ははっきり拍子抜けした。
夜の世界に恐れをなしたとでも言うのだろうか。
腹の内に夜そのものを飼っているようなこの人が。
「なんでですか。肝試しってのは夜暗くなってから行くもんでしょう。雰囲気とか、いろいろありますし」
先輩は黙って首を振る。
「・・・・・・じゃあいいです。俺だけで行ってきますよ」
立ち上がろうとする俺を手で制して、先輩は一旦口を開き、あー、とかうー、とか言ってまた閉じた。
何か言うのを躊躇っているらしい。
まさか本当に怖いんじゃないだろうな、と今まで憧れていた先輩の地位が下がり始めた頃、ようやく一言出てきた言葉。
「見えないよ」
意味がわからず首を捻った俺を見て、続ける。
「夜じゃあ見えないんだ。少なくとも今の俺は。お前達なら夜の方が見えるだろう、お前達だけで行くならそれでいい」
わけがわからない。
お化け、幽霊は夜出る物と相場が決まっている。
それにこの人だって今まで散々「夜」にそういうものを見てきたはずだ。
「どういうことですか」
先輩は自嘲気味に笑う。
「考えてもみろ。昼は見える物が見える時間。夜は見える物が見えない時間だ。昼、当たり前のように見える物は、夜は見えなくなるんだよ」
「つまり・・・・・・?」

942:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 12:24:04 titV9UDM0
新しい作家さんktkr
支援します

943: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 12:28:19 vYb/Jy0b0
「つまり、俺にはそういう連中が、お前達人間と同じくらいにはっきり見える。だから、夜はもっとヤバいヤツじゃないと見えなくなるんだ」
理解するのに数秒を要した。
え、それは、つまり。
「俺が今まで見てきた物は、本来お前程度じゃどう足掻いても見えない物だ。俺と一緒だから見えた」
「お前や、例えばハナヤマが騒ぐ程度の物は、そこらを歩いてても見えるんだ。だから多分、夜は見えない」
「夜は、見えない物こそ見える時間だからな」
例えば、お菓子の空き箱や、外を歩く人間。自転車や猫、そういう物質と、本来物質と呼べるのかどうかわからない異形。
それが同じ密度で見える。だから、夜は見えない。
夜は、本来見える物が消え、見えない物こそ見える時間だから。
「まあ、もう少ししたら昼も夜も関係なくなる気もするけど、今は見えない。また今度、もっとヤバい所に行こう」
今日はもう帰れ、と手を振られた。
素直に従い、アパートの前に停めてあった自転車にまたがる。
既に日は沈みかけていた。
俺は華麗峠に向ってみた。
一応舗装してあるが、ところどころひび割れている上り坂を登る。
頂上付近にトンネルがある。
片方は、開通した立派なトンネル。
少し外れた所、未舗装の道の先に件のトンネルがあった。
自転車を降り、手で押して近づいてみる。
日は殆ど沈み、トンネルの奥は暗く、闇しか見えない。
何か見えないかと首を延ばしたが、その奥にはただ、暗闇だけが、広がっていた。

944:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 12:36:11 Yd2BZl8a0
良いね
支援

945: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 12:39:55 vYb/Jy0b0
あ、投下する時に何レス中のいくつかって書いた方がいいのかな。
さっきの話は上の3レスで終わりです。
多分一日暇なので今日中にもう一話くらい投げるかも。
これからよしなにお願いします。

946:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 12:51:03 jb6LtRcf0
またウニまがいの文体マネッコ作家気取りか・・・
オリジナリティゼロでウニファンとしては嫌悪感覚えるレベルだわ

947:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 12:58:06 ydu72you0
お前がそうなだけで、他の人は何も思ってないから

948:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 13:19:50 gWh9VcykP
そういうスレだしいいんじゃね?
アンチや自治厨が沸くのが一番良くない

949:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 13:52:13 YtYbpg6qP
つまりウニマネじゃない赤緑他色々の方がスレ違いなんだ?

950:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 14:59:49 h4P+OKiY0
わくてか

951:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 15:05:04 X+3q/KYH0
>>946
そのウニが京極の劣化パクリな件

952:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 15:31:46 jb6LtRcf0
お前京極シリーズ読んだことないだろww

953:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 17:07:02 k1QW4Owl0
>>947

>>946に同意するぞ

954:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 17:23:26 h4P+OKiY0
>>946>>953
バイバイ。

955:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 17:48:56 /UQU2Wkz0
>>945

特に決まりはないけど、どこで話しのラストなのかがわかるようにしてるれると読みやすいと思う
1/3とかじゃなくても一番最後に「終わり」とか書いてくれるだけでも良いし

956: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 18:14:08 vYb/Jy0b0
>>946
その通り過ぎて何も言えん。参った参った。
けどまあ貴重な暇つぶしなのでしばらくやめる気も無いです。
いつかそれなりに面白くなる予定なので、悪いけど長い目で見てやってください。
で、本日二つ目の投下。

俺が三年に上がった月だったと思う。
家と学校の間に幼稚園がある。
そこは延長保育とやらをやっていて、五時までの間、両親が働きに出ている子供を預かってくれるのだ。
俺自身そこの卒業生であり、延長保育利用者だったから知っている。
五時までとなると、優秀な帰宅部である俺の下校時間とかぶったりして、時折子供を迎えに来た母親なんかを見かけるのだが。
今日は、そこに先輩がいた。
「なんでこんなとこいるんですか」
自転車を降りて先輩に話しかける。
先輩は去年高校を卒業して、大学に進学していた。
確かにここは通り道だったはずだが、足を止める理由が無い。
先輩は園児の中の一人を見ながら言った。
「あそこ、ほら。いるだろ、髪の短い子。砂場に」
確かにいる。
男の子のようだが、一心不乱に砂で山を作っている。
周りにはまだ数人の園児が残っていたが、みんな思い思いの事をしていた。
「あー、五時手前くらいになってくると結構退屈なんですよね。人数必要な遊びもできないし、みんな一人遊びしたりするんですよ」
俺は、いつもより迎えが遅くなる時の、少し寂しい気持ちを思い出していた。
「いや、そんなことどうでもいいんだが」
先輩はそんな俺の郷愁を一撃で粉砕した。
「ほら、お前も見えるんじゃないのか。あの子、砂山作りながら砂場の向こうをちらちら見てる」
確かに、彼は時々思い出したようにブランコの方を見ている。
今ブランコの利用者はいない。
「右側だ。右のブランコの、横。ていうか後ろ」
確かに視線はそこにひかれているようだった。
俺はブランコの形がくっきり残るまで注視してから、ぎゅっと目を瞑った。

957: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 18:17:20 vYb/Jy0b0
「あ、あれ女の人ですかね」
先輩考案、霊感の低い俺でもある程度のモノなら見える方法だ。
まぶたに映った影には、髪の長い女性がいた。誰もいないはずの空間に。
「えっと、これはつまり?」
先輩が何を見ていたのかわかった気がする。
「そう、あの子にも見えてる。面白いぞ、これは」
おまけしても爽やかには見えない二人組みが幼稚園児を眺めるのはまずい気がしたが、それよりも好奇心が勝った。
「俺より見えるんですかね。最近結構なんていうか、センサー良くなったつもりだったんですけど」
嘘は無かった。
先輩と出会ってから二年、それはいろんな体験をして、少しならそういうモノが見える、感じるようになってきていた。
さらに言えば、先輩と一緒にいると強制的に感覚が開かれるのだ。
ある程度、自分の領分を超えたモノでも見えるようになる。
しかし、そんな俺でもすぐは見えないあの女を、五歳にもならないだろうあの子が見えているのだろうか。
「まあ、才能だからな。経験値を積めば確かに強化は出来るけど、その最低ラインが高いヤツってのはいるもんだ」
俺もそうだったと呟いて、先輩はまた観察に戻る。
「そもそも、子供の頃は誰でも広い感性を持ってる。なんでも違和感無く学ぶ為にな」
先輩の解説が始まろうとした時、僕らの後ろを車が通りすぎた。
園の駐車場に白い軽が止まる。
中からはスーツの女性が出てきた。
「お、彼の御母堂かな。見つけて喜んでるぞ」
男の子を見ると、砂山作りをやめてこちらに走って来ている。
「お迎えですね。はしゃいじゃってまあ」
この年代の子供には、親は絶対なのだ。
従っていれば絶対に安心できる存在。
人生を預けてもかまわないほど。
俺は自分の子供時代を思い出してすこし暖かい気持ちになった。
が、やはり先輩はそれを吹き飛ばす。
「さあ、彼はどうするか。母親にあの女の事を話すかな?それとも黙っているか」
なるほど、先輩はそれが見たかったのだ。
俺にも見える程度のモノならいくらでも見えているはずの彼が、何故ここにいたのか。
幽霊そのものではなく、それを見た子供の反応が気になっていたわけだ。

958: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 18:22:53 vYb/Jy0b0
「お、母親が保育士に挨拶に行ったぞ。先生に言うかな。・・・・・・ああ、言わなかったみたいだな」
母親と男の子が俺たちのそばに停められた車に戻ってくる。
じっとそれを見ているのも気まずくて、俺は目を逸らした。
先輩は逸らさなかったようだ。
母親が不審そうにこちらを見てくる。
「可愛いお子さんですね」
先輩がそう言って会釈したが、なんとなく逆効果な気がした。
母親は無言で会釈を返すと、気味悪そうに子供を乗せて帰っていった。
「・・・・・・どう思われましたかね、俺ら」
ねえ、先輩、と言おうとして、先輩を見ると。
驚いた。先輩は腹の底から不快であるような顔をしている。
「これで一つの可能性が閉じた。あいつらのせいで、大人のせいで」
どういうことだろう。
おとなしく解説を待つことにした。
「あの子は多分過去に言ったことがある。『あそこに女の人がいるよ』『男の人がおいでおいでしてるよ』『死んだ猫が帰ってきたよ』」
先輩は苦そうに言う。
「親にか、それとも保育士にか、他の大人か・・・・・・誰かに言ったはずだ。自分に見えている物がその人には見えていないのが不思議で」
その先はなんとなく理解できた。
「それを、その人たちは、否定したんですね」
今度は泣きそうな顔をして、先輩が頷く。
「子供にとって、大人は絶対で、全ての判断は彼らじゃなくその周囲の大人が下す。彼の貴重な才能は、彼の本当に見える世界は、否定されたんだ」
子供は、不思議な物や変わった物を見ると、すぐ大人に報告する。
あの子は、母親が保育士に挨拶している時、確かにブランコの方を見た。
そして、しばらく見つめた後、首を振ったのだ。
何も見えない、何も見ていないと。
あの子が何を考えたのか、それは想像できる。子供にとって、大人からの否定は・・・・・・。
「あの子は恐らく、自分がおかしいのだと思い込んでいる。そして見えている物を“見なかった”ことにする。そして見えなくなる。いつか、本当に」
なんだかとても辛そうに見えた。
「俺もそうだった。否定され、拒絶された。俺も、そうだったんだ」

959: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 18:26:08 vYb/Jy0b0
先輩は時々、その感情をコントロールできなくなるようだった。
特に、なんと言えばいいのか、同じように『見える』人に関しては、それが顕著だった。
「・・・・・・でも、先輩。先輩はそれでも見えるじゃないですか。あの子もそうなるかもしれませんよ」
慰めよう、と思ったのかも知れない。
俺は諦めるなと、そういう意味の言葉を選んでいた。
「そんなわけがないんだ。あの子は俺と違う。俺は、違ったんだ」
帰る、とそう呟いて、先輩はとぼとぼ歩いていった。
その後姿は、とても寂しそうで、少し歪んで見えた。

この話を、後日、知り合いの占い師にしたことがある。
これはその時の話。
「なんで世の中に、幽霊の見える人間が少ないか、考えたことはありますか」
タロット占いをしながら、彼女・・・・・・タケナカさんは言った。
「そりゃ、才能の問題だから・・・・・・でしょうか」
Non、と言って、カードを一枚めくる。
「子供には、見える子、とても多い。だけど、大人はそれがおかしいと言う。だから、見えなくなる。殆どの人がそうです」
また一枚、カードをめくる。
「例えば、君のように、後から見えるようになれば、それを制御したり隠したりすることも出来る。子供は、出来ない」
またカードをめくる。
「後から見えるようになる人なんて、殆どいない。周りにとても強い人いない限り。だから、結果は、殆どの人に見えないとなります」
なるほど。
俺のように、誰かに引き摺られる例と、才能として見える人。
才能のある人は多いが、それを自分から潰してしまうから、少ない。
・・・・・・大人に、否定されたから。
「でも、先輩もそういう経験あるって言ってました。あと、もう一人。あいつも多分幼少からのはずです」
タケナカさんはにこりとして、またカードをめくった。
「ハナヤマさんに関してはわかります。彼女、とても頭が良い。上手くやってきたと思います。そういう人です」
もう一人、というのは確かにハナヤマのことだ。
中学からの同級生で、同じオカルトマニア。
霊感は先輩のお墨付き。

960: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/11 18:30:01 vYb/Jy0b0
「でも」
タケナカさんのカードをめくる手が止まる。
「あの人は、多分違います。彼は、自分を否定したその世界を、また否定した、んじゃないでしょうか。だから、あそこまで強くなってしまった」
どういうことだろう。
理解は出来ていなかったが、先輩が以前言っていた言葉が何故か浮かんで消えた。
『俺に両親はいない。死んだんだ、二人とも』
まさか。いくらなんでもそれは。
「彼はとても強い。けど、すごく脆い。私達ではとても支えられないほど強く大きいのに、枯れ枝のように脆い。だから」
最後のカードをめくった。
タケナカさんはそのカードをそっと手で隠す。

・・・・・・だから、その時は。支えるのは、君の役目です。

先輩と子供 終

961:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 18:42:38 Yd2BZl8a0


そろそろ次スレの時期か?

962:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 18:46:42 wvjqg8xH0
>>960
けっこう、面白いよ。
ちょっと儚げなところがいいな。


963:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 20:48:42 DREMOsWv0
個人的には結構好きだな
次も期待してます。乙

964:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 20:55:35 hPHprGof0
なんか最初の方読んでイマジナリーコンパニオンの話思い出したわ

965:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 21:14:00 RbxgBnUm0
>>960

次回も楽しみにしてます

966:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 21:19:12 eN7SU0rX0
>>960
予想よりも面白い。
よく出来てる。
ただ、当然だがウニに影響を受けてるのが鼻につく。
意識的に似せようとしてるんじゃないのは判るんだが、
使いこなせていない。
たぶん、ウニの影響を捨てたほうが面白いよ。

967:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 21:41:39 ldDvMXqtO
まあ、ウニに憧れてます!同じ様になりたいです!ってのが見てとれる文だよな
ただいくらウニの背中を追って真似してもウニにはなれないから諦めろ、としか……

でも俺、お前の話嫌いじゃないぜ……///

968:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 22:11:52 h4P+OKiY0
面白ければそれでいいよ

969:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 00:30:37 SmDdoDi20
>>960
まとめサイト管理人ですが
転載してまとめていいですか?

970:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 01:28:45 WEH6/c7s0
>>960

続き期待してる

971:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 01:38:39 3fcGA4FZ0
>>969
本物?
まとめサイトのシリーズ物転載してい~い?

972:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 04:37:29 swieliZmO
無駄にだらだら話が長い赤緑より、
ずっとおもしろいし文章も上手い。
是非続きを投下して欲しいと思う。

973:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 08:48:49 3bvJCMtyO
出よ、メリー!!Щ(゜д゜)Щ

そして私に1000をお渡しなさい!!!

あ、因みにコレ私と渡してのをね、ry

974:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 11:13:07 zLs9o8HUO
おはようございます。
携帯からだと半角#が見つからなくて酉の打てない先輩の話を書いた者です。
賛否両論覚悟してましたが、思ったより賛が多くて驚きながら平伏しています。ありがとう。
ウニ氏のパクりは自覚しています。というより最初に読んだシリーズ物が師匠シリーズだったため、シリーズとはそうした物だという認識がありまして、つい寄ってしまう感じです。
じわじわ自分のやり方を探して行きますので今の内はご容赦ください。
転載についてはご自由に、むしろ転載先にこんな駄文が載っていいのだろうかと思うくらいです。
で、私現在絶賛稲刈り中なのですが、あまりにも退屈なので携帯から一つ話を投下しようと思います。
暇つぶしにでも読んでください。

この話は、二年の秋の話だ。
俺の実家は農家だ。
それも米農家。
米農家にとって秋とは、ズバリ収穫期であり、不本意ながらも長男の俺は、忙しい学業の合間を縫ってせっせと稲刈りに従事していたのである。
そこに先輩からメールがあった。
『見せたい物があるから来い』
俺は悩んだ。
多分面白い物だと思う。だが、俺は今稲刈りの途中だ。
確かに退屈極まりないのだが、放り出すわけにもいかない。
悩んだ末、返信は『今稲刈り中につき後日』にした。
暇な大学生と違って忙しいのだ俺は。
メールが途切れ、携帯をしまって、籾袋を軽トラックに乗せる仕事を再開する。
暫くして、田んぼの向こう、農道を歩く見覚えのある人物に気付いた。
麦藁帽子、首にタオル、ゴム長靴というテンプレートな農業ルック。
本人が生白くなければ、だが。
何故か満面の笑みの先輩がいた。
「よう。おばさんに場所聞いてな。手伝いに来た」
来なければ良かったのに。
いや、別に先輩は嫌いじゃない。むしろ尊敬しているが、この場にはあまりにも不似合いだし、恐らくまた質の悪い事を言いやがるだろうから。
「……何もたくらんで無いですよね」

975:こんな毎日投下して大丈夫なんだろうか
10/10/12 11:16:20 zLs9o8HUO
一応確認してみる。
「勘繰るな。単純に稲刈りって見たこと無くてな。見たかったんだ、一回」
そういえばそうなのかも知れない。
先輩は中学までどこか都会に住んでいたらしい。
実家が農家って話も聞かないし、純粋に好奇心から見に来たんだろう。
多分。
「面白いもんでも無いですよ。昔ならともかく、今は稲刈り機でがーっとやっちゃいますから、風情もクソも無いし」
先輩は驚いた顔をしている。
「……鎌でやるんじゃ無いのか」
今度は俺が驚いた。
「終わりませんよ、鎌じゃ」
「だって、あの鎌で刈ってるの、お前の爺さんだろ」
「アレは稲刈り機が入れないようなところだけです。角とか、入口の前とか」
先輩は神妙な面持ちで「知らなかった」と呟いた。
それから先輩は、あまりない体力と腕力をフルに使って手伝ってくれた。
ちなみに籾袋が大体40kg。先輩にはギリギリの重さだったようだ。
以下、先輩の呟きと返答。
「俺も田んぼ買おうかな」
答え:田の売買が出来るのは、届けられている農家の家長のみ。長男あるいは父親。
「なんだ、貝がいるぞ。川から水引いてるのか」
答え:それはジャンボタニシ。害獣。川じゃなくて池。
「ヨーコがこれより重かったら抱き上げるの

976:変な所で切れた
10/10/12 11:19:48 zLs9o8HUO
「ヨーコがこれより重かったら抱き上げるの無理だな」
答え:知らん。ちなみにヨーコとは、先輩の大のお気に入りの女性で現在熱烈求愛中。彼女もまた不思議な人だが、彼女の話はまたいずれ。
まあ、時折苦笑がもれたが、それでも一人より楽だったので、淡々と作業していた
しかしある時、先輩の視線がある一点で止まったのだ。
「あ?……あー」
稲刈り機の少し先、これから刈る稲の辺りをじっと見ている。
嫌な予感がした。
「何かいます?」
残念ながら俺には見えない。
先輩は決まり悪そうに頷いた。
「お前に見せたい物があるって言っただろ。アレ、実は持って来てるんだが、憑いてたヤツも一緒に来てたみたいだ」
説明している間に稲刈り機が進み、視線のある辺りに差し掛かる。説明している間に稲刈り機が進み、視線のある辺りに差し掛かる。
「あっ、あっ、あ……あーあ」
何事か起きたようだがやはり見えない。
「え、何ですか何なんですか」
問いただすも、軽く笑って流される。
仕舞いには
「まあ、もし混ざっても大丈夫だろ。そんなに強い奴じゃないし」
と宣った。
俺はそれ以上聞かなかった。
せっかくの新米が食べられなくなりそうだったから。
嫌~な気分の俺とは対称に、先輩は帰りに乗った軽トラの荷台が気に入ったようで、とてもはしゃいでいた。
また乗せてくれと言われたが、金輪際ごめんだと思った。

977:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 11:21:40 zLs9o8HUO
後日。
籾の乾燥・脱穀が終わり、手伝ってくれたお礼に一袋どうだと先輩に言ってみた。
すると先輩は
「いやあ、流石にアレ混じりの米を食う勇気は無いなあ」
と爽やかに断った。
とりあえず、即日ヨーコさんに告げ口しておいたが、後のことは……知らない。

先輩と稲刈り 終

978:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 12:29:37 YsA9dIDn0
GJ
自慢していいぐらいの才能はあるよ。
ほんとうに惜しいのは影響を受けすぎな点だが、
そこの部分が根幹になってるとも思えるし、
書きたいまま突き進んでくれないか。
書くのに飽きる頃には自分のスタイルが手にはいるだろう。

979:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 13:04:32 CdUWHPL10
>>977
乙です
上に同じく才能あると思う
これからも投下よろしく

980: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/12 18:26:24 eamY8naG0
ただいま稲刈り初日終了しました。
あれですね。褒められると面映いですね。
少し思ったのですが、話のネタは尽きないのですが、投下間隔はどのくらいなもんがいいでしょうか。
自分、恐らく他の作者様方より圧倒的に暇なので、書いてすぐ投下すると一日一本程度の速度になってしまいます。
しかしあんまり投下すると他の作者様方や読んでる方に迷惑かな?と思ったりして、ちょっと悩んでます。

981:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 18:31:32 06c916YT0
>>980
書きためては、週1~2のペースで投下がいいんじゃないかな。
あんまり頻繁だと、食傷気味になると思うよ。
まあ、はじめはある程度続けて投下でもいいかもしれないけどね。

982:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 18:34:59 Rc1KiVsS0
>>981
書きためて一気に投下だと連投規制にひっかかって大変だろうし
読む方も一気に3話も4話もまとめて読むのは大変じゃない?
書いてすぐ投下でいいと思うけど

983:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 18:35:34 CI9qKqlE0
>>980
ガンガン投稿してくれ。
ウニ待ちの間のいい暇つぶしになるから。
時系列はウニの真似してバラバラにしなくてもいいんじゃないの?
バラバラにすることによって意味があるならいいけどないなら
時系列順の方がわかりやすくていいからさ。

984:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 18:39:02 4RZy4iDR0
週一くらいで

985: ◆W8nV3n4fZ.
10/10/12 19:02:05 eamY8naG0
やっぱり週一くらいがいいですかね。
何話も一気にっていうのも、恐らく相当な数になってしまうので無理かなと思います。
とりあえず、週に三つくらいで、じわじわ減らしていく感じにしようと思います。
他の作者様方の降臨待ちにでもしてください。

>>983
時系列ですが、まあ好みの問題なのですが、「あ、あの時出てきた話だ」っていうのが好きなんです。
先に概要というか、こういうことがあったよっていうのを出しておいて、後からその話が出てくるとテンションがあがるわけです。
まあそういう演出のためだと思ってください。そのうちもっとハッキリ意味のある話を投下するつもりでもあります。

とりあえず、次レス来るまでおとなしくしていようと思います。
いろいろと失礼しました。

986:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 19:04:25 4RZy4iDR0
できれば固定ハンドル欲しいかも
トリップの適当な文字の羅列だとだれだかわかんにゃい

987:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 19:05:09 4RZy4iDR0
固定ハンドル=名前、ペンネーム

988:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 19:20:58 1/XkuNLr0
>>985
無理に減らさなくてもいいんじゃないの?
邪魔になるほど他の作品が多く投稿されてるわけじゃないし話しが書けたら投稿してもらえると嬉しい

989:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 19:41:48 m4ywqx1C0
誰だよ立て逃げした奴w リンク貼れっての

【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ15【友人・知人】
スレリンク(occult板)

990:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 19:41:52 7J1bfPKgO
名前は稲男にでもしておけ

991:稲男 ◆W8nV3n4fZ.
10/10/12 20:10:08 eamY8naG0
素敵な名前を貰いました。
どうせそんなに投下ないから投げてもいいよって方もそれなりにいらっしゃるようですね。
許されるなら一日一本くらいの間隔で投げたいんですが、流れ見つつ、とりあえず二日に一つ投げる感じで・・・・・・。
新スレも立ったようですし、これからもよろしくお願いします。
という埋めレス。

992:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 20:48:00 N9+mA4Z3O
毎日書いて!

993:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 20:58:24 T7BKhQfm0
あー、また慣れ合いが始まった
作家様は信者に持ち上げられて嬉しいんだろうがいい加減にしとけよ

つーかどうせまた古参作家気取りが名前変えて投下してるだけだろ
新規(のつもり)で投下したあとの信者とのやりとりがいつも一緒だからバレバレなんだよ

994:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 21:43:48 N9+mA4Z3O
ごめん

995:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 22:55:31 YsA9dIDn0
別に毎日でいいだろ。
ただ、叩く奴も必ず現れるので構わないようにな。
淡々とアップしてくれると助かる。
書きたいままに書くというのは大事だと思うから。
どっちにしろ毎日というのはそう永く続かないから。
毎日書いのも自由だし、それをやめるのも自由。

996:梅
10/10/12 23:58:10 NHGajbu20
239 名前: 枯野 ◆BxZntdZHxQ Mail: sage 投稿日: 2010/08/21(土) 02:14:52 ID: K36XqKfnP 「一方通行」 1/2
俺の従弟が通っていた高校の近くに公園があった。
古くからある神社の裏手の高台に細長い敷地を持ち、
県道に面した側にブランコと滑り台がこじんまりとあるだけで、
もっぱら土日のゲートボールや夕方の犬の散歩に使われる広場である。
学校から一度坂を上り、公園の辺りで下り始めて私鉄の駅に出る。
そのため、彼らはよく学校脇の酒屋の様なコンビニの様な店でジュースや菓子を買い込み、
公園にたむろしては今週のジャンプやマガジンの内容について語り合ったり、
他愛のない追いかけっこをしたりして遊んでいたらしい。

ある時、そんな調子で遊んでいるうちに日が暮れて来た。冬の初めだったと言う。
男ばかりでそんなことを気にする者はなく、
皆学ラン姿なのに「色鬼する者寄っといで」などと騒いでいる。
風邪気味だった従弟は缶コーヒーを手にブランコに腰掛け、
ゆらゆらと揺れながら黒い人影が薄暮の中でぎゃーぎゃーとはしゃいでいるのを眺めていた。
すると公園の向こう側、神社の森がある側の道路にも黒い人影があることに気付いた。
ブランコは県道に背を向ける格好なので、仲間たちが駆け回っている広場の向こう、
ドウダンツツジの植え込みを挟んで細い道がある辺りまではかなりの距離がある。
赤紫色の夕暮れの中、人影が男か女か、若いのか老いているのか、それすらも判らない。
ただ黙々と列になり歩いて行く姿が見える。
道の向こうは不法投棄避けの高いフェンスがある。公園の短い辺とは言えそこそこの長さを、
フェンス沿いに連なって歩く人々が切れ目なく続くのは何だかおかしい。
従弟は暫くその列を見守っていたが、そっと立ち上がって公園の奥へと向かった。

997:梅
10/10/13 00:00:02 1dJpHFOJ0
240 名前: 枯野 ◆BxZntdZHxQ Mail: sage 投稿日: 2010/08/21(土) 02:17:03 ID: K36XqKfnP 「一方通行」 2/2
植え込みがある所まで10m、5m、たそがれの中でも
何となく相手の姿が判って来る距離まで来ても、一人一人の個性が見えて来ない。
影は影で、ただ黒い人の形をしていた。それが左から右へ一列に歩いて行く。
しかし、良く見ると影は右に行くに従ってだんだん薄くなっている様な気がした。

「トモ!ピザまん買いに行こーよ!」
不意に呼び止められて振り返ると、白いマフラーをターバンの様に巻いた
訳の判らない姿の友人がぶんぶんと両腕を振り上げていた。
見れば他のメンツも巾着袋やらジャージの上着を変な格好に被っている。
急に緊張感が途切れて息を吐く。
いつの間にか息を止めていたらしい。
ハッとして背後の植え込みを見ると、距離は1mくらいまで縮まっていた。
その向こうに黒い人影はなかった。

その後卒業まで何度もその公園で遊んだが、そんなものが見えたのはその一度だけだった。
ちなみに、昼間にその道を歩いて確かめてみたところ、
細い道は民家のブロック塀で行き止まりになっていたそうだ。
ただ左から右へ。
一列に歩いていた黒い人達は、一体どこへ向かって行ったのだろうか。


998:梅
10/10/13 00:01:59 1dJpHFOJ0
263 名前: 枯野 ◆BxZntdZHxQ Mail: sage 投稿日: 2010/08/21(土) 02:45:33 ID: K36XqKfnP 「刑場跡にて」 1/2
俺の従妹が劇団もどきのサークルにいたことがある。
もどき、というのは大掛かりな公演などをやらず、
ネットに朗読劇などを上げるのが主な活動内容だったからだ。
このサークルに籍を置いていた頃、親睦会と称して心霊スポット巡りをしたそうだ。
別にホラーの朗読をやっていた訳ではない。
今考えるとちょっとどうかと思うが、
有名なバトル漫画の戦闘シーンをラジオドラマ風に演じたり、
やたら独白の多い少女漫画を朗読したり、そんな遊びをするサークルである。
取材とか役作りとかではなく、どうやら主宰の趣味だったようだ。

そんな親睦会で、印象に残った場所がいくつかあると彼女は言う。
その話をしたい。
従妹の名前は仮に美保としよう。

薄曇りの春の日、一行が訪れたのは刑場跡だった。
行く前にイメージしていた程広い場所ではなく、
街中の、道路に挟まれた川の中州の様な僅かな空間。
外から見ると、古い街でたまに出会う稲荷社や地蔵堂の敷地の様だった。
賑やかに中に入って行く主宰以下仲間たちを見送って、
美保は何だか進む気になれなかった。
怖いとか気持ち悪い感じはしないが、
はしゃぐ一行を見てむしろそっちに呆れて乗り気になれない。
仕方なく2メートル程入って両脇に背の高い木が立っている場所に立ち止まり、
ああだこうだ言いながら奥へ進む背中を眺めていた。

ふと、頭上で音がした。
右側の木の上で、生木がキーコキーコと軋む音。木の葉がざわめく音。
風は殆どないから、鳥でもいるのかもしれない。
美保が何の気なしに音がした方向を見上げると…
常緑樹の青々とした梢に、黒ずんだ素足がにょっきりと生えていた。

999:梅
10/10/13 00:03:59 1dJpHFOJ0
264 名前: 枯野 ◆BxZntdZHxQ Mail: sage 投稿日: 2010/08/21(土) 02:47:59 ID: K36XqKfnP 「刑場跡にて」 2/2

見間違いかとよく目をこらすと、脛から下の脚の上には黄ばんだ灰色の着物、
黒っぽい男帯、厚みのない薄い肩、袖から覗くこれまた黒ずんだ手、
重なり合う葉のあいだあいだに、着物姿の小柄な男であろう姿があった。
全体に彩度を落とした様に、全てが暗くくすんだ色合いだ。
男の足が乗っかっている辺りの枝が不自然に揺れて音を立てているが、
実際に人が乗っているにしては音は小さく、枝もしなっていない。
奇妙な光景だった。
彼女は基本的にそう言ったモノをしげしげと見たりしないことにしている。
こちらが見えていると悟られたら、都合の悪い事態が発生する場合がままあるからだ。
だが、その時は何だか呆気にとられて、爪先から頭の天辺まで眺めてしまった。
いや。
ちょっとよれた襟のあわせまで、確認した。
その上は見えなかった。木の葉の影が黒ずんだ肌色と重なって、顔は見えない。

どのくらいぼんやりしていたのか、賑やかな一行が戻って来た。
相変わらずきゃっきゃとはしゃいでいるが、そういえばこんな狭い場所なのに、
奥に行った彼らが騒ぐ声は不思議と聴こえていなかった。
昼食を食べに行こうと盛り上がる仲間たちの後ろについて刑場跡を出て、
入り口のところで振り返って手を合わせた。
見れば、少し離れた場所でもう一人手を合わせている仲間がいた。

木の上にはもう誰もいない様だった。

1000:梅
10/10/13 00:05:58 1dJpHFOJ0
元スレがまだあったから貼り

1000なら平和なスレになる~

1001:1001
Over 1000 Thread
                      γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、'"   .  `' 、
             i`ー  _    ',
.             l| !|      i""!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| 'J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、'         ハ- 、
         ( .( '、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
        (  _   ,、'"    ̄
         `ー--─'"
千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・


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