10/08/22 10:30:54 z/1yEVVI0
マッドガッサー「私はマッドガッサー。昔、毒ガスを撒き散らし、死と恐怖を教える黒衣が似合うナイスガイと言われ、恐れられていた男だ」
「しかし、世の中は変わってしまい。毒ガスを何時でも撒ける様に所持していても、今では子供や大人達が平気で私に近寄って来るようになってしまった」
「でも…ギャラはイマイチだがバルーンアーティスト(パフォーマー)も悪くはないので、毒ガスを撒き散らすのはまた今度にしよう」
「全く本当にこの世の中は不思議だらけだ」
「(ところでメリーよ…。見た目では分からないが、子供達に混ざって、私から風船を欲しがるのは止めた方がいい。自分の年齢を考えろ)」
マッドガッサー CV,谷口節
58:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:31:06 z/1yEVVI0
マッドガッサー「(前回、メリーだけに風船をやらないのは色々と不味いと思い、メリーには風船で可愛いお花を作ってやり、それをプレゼントしてあげた)」
「(勿論。メリーは喜んで満面の笑みで去って行った。あの時の顔は今でも忘れていない)」
「しかし!その時から1週間、私の頭の中にはずっとメリーがくっついて離れない。芸をやっている時でも、寝ている時でも、例え何をしていてもメリーの事ばかり考えてしまう。最近では、メリーが幻覚で現れて見える様になってしまった」
「今までこんな事一切無かった筈なのに……食欲も出なくなって…はぁ」
59:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:31:19 z/1yEVVI0
マッドガッサー「食欲も無くなってから3日になる。芸にも影響が出てきた。何時もの簡単な事が出来ない…。」
「(観てくれているお客さん達が皆メリーに見える…。細長いメリー、太ったメリー、犬のメリー、小汚いメリー、セレブそうなメリー……。その観客の中に本物のメリーを見付けた)」
「(沢山のメリーの中に本物のメリーが私をずっと見つめていてくれた…。私にニッコリと微笑んでくれた。メリーが天使に見えてしまう。いや、天使と言って良いだろう)」
「(しかし、私は見付けてはイケない物を見てしまった…。最悪な物を。)」
「(メリーの左手薬指に…指輪があった事を今更知ってしまった…。私の今までの人生の中で一番知ってはイケない事を知ってしまった)」
「(気づいた時には完全に手が止まっており、氷漬けにされたかの様に体が固まってしまっていた。曲が終わるまで、ただただ流れていく)」
「(体が動く時には、丁度曲が流れ終わっていて時お客さんは私に沢山の拍手とギャラをくれた。何時もより遥かに多いギャラだった。お客さん達は、風船だけでは無くパントマイムもやっていたと思っていたらしい)」
「(メリーが居た所を向いて見たが、もう居なかった。何処を見てもメリー擬きしか居ない。幻覚が更に酷くなってきている…。観ている世界も、頭の中の世界もメリーで埋め尽くされている)」
60:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:31:44 z/1yEVVI0
「へえ、あんたがアタシの後釜ねえ。目理から話は聞いてるよ」
ぷかぷかとタバコをふかしながら、あたしは目の前に立つ男を見やる。
体格、特に筋肉のつき方は悪くなさそうだ。
傍らの愛車も中々いい手入れがされている。
最近貼られたらしい『警視庁』のステッカーも眩しい。
だが……よく見れば、ステッカーの横には(仮)と書かれている。
「その(仮)、取りたいんだろ? 条件は聞いてるね」
男は手帳を取り出した。はい、と書かれた部分を指で示す。
「成る程。まあ伊達や酔狂で都市伝説をやってるわけじゃないんだ。
あんたの覚悟、見せてもらうよ」
その言葉を聞くと、男はバイクにまたがった。
「アタシを追い越したら、あんたの勝ちだ」
煙草の吸殻を地面に落とし、つま先で踏みにじる。
目理からは、肺を壊すからやめろ、といわれたのだがこれ位で壊れるほど、
アタシの肺はやわなものではない。
着物の裾を揃え、少し白髪の混じりだした髪を整える。
「さあ、勝負(レース)だ。アタシに勝ったら、念願の白バイ隊員だよ、坊や!」
アタシの名は、鬼路 百代(きろ ももよ)。
元第零課所属の交通機動隊員だった女。
とはいっても、アタシにはいかなる乗り物も必要ない。
アタシに必要なのは……時速100キロを出せる、この脚だけ。
……『100キロババア』だなんて言う奴は、この脚で蹴り飛ばすよ!
前任者が100キロババアとか言うから夢が広がりんぐしちゃったじゃないか!!
ババア俺だ結婚してくr(キィーッドーン)
ぐふっ!
61:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:32:11 z/1yEVVI0
「私メリーさん、助けてほしいの」
「どうしたんですか」
「今チェーンメールがきたの」
「別に怖くないでしょ」
「そうじゃなくて、メール送ろうとしたら、アドレス帳に誰も入っていなかったの…」
チーンがチェーンに見えただけですすいません
62:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:32:28 z/1yEVVI0
メリーさん「バンドも良いけど、探偵もあり…か?」
メリー「とうとう見付けたの。カシマ二十面相」
カシマ二十面相「フフフ、捕まえられるものなら捕まえて御覧。メリー君」
メリー「アリかも…」
63:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:32:46 z/1yEVVI0
「今日の質問なの。>>736さんからのお便りで『メリーさんは誰にでも
電話をかけられるって事は、ありとあらゆる電話番号を知ってるのでは?』なの」
「実際のトコさ、ドウなのヨ? くねくねしなガらキクけどさ」
「考えるな、感じろ……なの」
「ワケわかんナインだけド?」
「かけなきゃいけない人には、自然にかかるの。番号わからなくても
OKなの。だから……ふう、なの」
「ソンナわけで、メリーの携帯はアドレス空っポなのネ」
「……うぅ……なの」
64:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:33:00 z/1yEVVI0
「私がかける電話は普通の電話じゃないから非通知拒否なんて無意味」
「なんでそんな事をいきなり説明してるんですか?」
「世界のどこかで番号通知されると思っている人がいたから」
「俺じゃなくてその人に説明してやれよ」
65:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:33:13 z/1yEVVI0
「わたしメリーさん、今海外にいるの」
「わたしメリーさん、今空港にいるのげほっ」
「わたしメリーさん、今飛行機にごほっ、乗ったのごほごほ」
「わたしメリーさん、今帰国したのげほごほ……頭が痛いわ」
「わたしメリーさん、熱があるって空港でとめられたのごほごほごほ」
「わたしメリーさん、拒否してダッシュで空港から逃げたの……げほげほ、
今、あなたの後ろにいるの……うう、気持ちが悪いわ、げほごほごほ……」
66:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:33:29 z/1yEVVI0
「私、メリーさゴホッ!」
「何電話かけてきてるんですか。寝てて下さいって言ったでしょ!?」
「でも電話の時間だかゴホッ!らっ…ズズズ」
「あーもー…ちゃんと寝てないと治りませんよ」
「うん…今から寝るゴホッ!ゴホッ!帰りに今週のジャンプ買ってきてほしいの」
「マンガ読んでないで寝てください」
67:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:33:42 z/1yEVVI0
「また断ってましたよ」
「全く、海外渡航経験のない人にまで、過敏すぎるんですよねー」
「そうですよね。普通に考えて大丈夫でしょうに」
「ですよねー」
「あ、メリーさんですよ」
「風邪ひいたんですかねー? マスクしてますよー」
「また断られたりしちゃうんでしょうか……」
「ふむふむ、なになにー」
「どうです?」
「先日、何かポンチョとか着てたっぽい外人さんの後ろに
出た事があって、その場所がどこかはわかんないの、って
言ってますねー」
「……」
「……」
「やばくないですか?」
「……ま、うちらには関係ないですよー」
「そうですね。私なんか半分中身見えてますからね!」
「私もホルマリンに漬かってますしー!」
『はっはっはっは』
―とある医院での、人体模型とホルマリン漬け蛙の会話である。
68:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:34:32 z/1yEVVI0
―このように、メキシコでの豚インフルエンザの死者は増え続けています。
次のニュースです。
「…」
「私、メリーさん…今あなたの後ろにいるの…」
「ダメですよ寝てなきゃ。
ご飯、もうちょっとでできますからね」
「今すぐ謝っておきたいの…」
「なんです?急に…」
「もし私が豚インフルエンザにかかってたら…
きっともううつしてるの」
「毎日一緒ですからね」
「…あなたもきっと気分悪いのに、看病してもらってごめんなさいなの…」
「…」
69:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:34:42 z/1yEVVI0
「あ、あと…旅行先で知らない男の人の後ろに出ちゃって…
ぐすっ…きっと…あぁのせいでっ…ぐすっ」
「ふふっ よしよし…
そんなことで、怒ったりしませんよ
だから、泣かないで」
「…ぐすっ」
「心配しなくても、豚フルすぐ治るみたいですから、大丈夫ですよ」
「…ありがとうなの…」
ふらっ
「!」
がばっ!
「メ、メリーさん!?
大丈夫ですか!?し…しっかりして!」
「…そ、そんな…
やめてくださいよ悪い冗談は…
昨日まであんなに…元気だったじゃないですかぁ…
うっうっ…うぅぅっ…」
「私、メリーさん…」
「! 気がついた! よ、よかった…!うぅっ…」
「今あなたの腕の中にいるの」
70:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:34:56 z/1yEVVI0
「私、メリーさん 最近暑くなって寝苦しいの」
「まだ5月なのに暑いよねー」
「だから、エアコンが欲しいの」
「ええー…そんな金無いんだけど…」
「今すぐ欲しいの 買ってくれなきゃバイト先まで後ろに着いていくの」
「じゃあまず携帯の通話料どうにかしてよ」
「うっ…これは…ダメなの」
「毎月1万もかけなくてもいいだろ」
「だって…仕事なの…」
「だってじゃない。払ってんの俺やないか。」
「うち半分くらいはあなたにかけてるの。 愛のメッセージなの キャッ///」
「可愛くしてもダメ。」
「…私可哀相なメリーさん…今冷たい人にいじめられてるの…」
「ん? それ誰にかけてんの?」
「あなたのお母さん」
「ちょw」
71:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:35:12 z/1yEVVI0
「うん、うん、うん、グスッ…そうなの」
(半笑いで泣き演技してやがる…パねぇ)
「うん、代わるの。」
「…もしもし」
「…もしもしたっくん!?」
「たっくんはやめーやw」
「なんしょーんの!あんな可愛い子泣かせてからに!」
「いや俺悪ないし…」
「女の子は大事にせんといかんので!
あそうそう今度の休み帰ってきんさいや、二人で」
「えぇー…うん…ええけど…」
「楽しみにしちゅうけんね!切るよ!」
ガチャッ ツーツーツー
「今度の休み、うち帰ってこいってさ」
「そう、嬉しいの♪」
「へあ、なんで?」
「たっくんの実家に居るととってもくつろげるの」
「たっくんw まぁうちの母さんと仲いいもんな」
「それもあるけど、普通にしてなきゃいけないから
わざわざ携帯でお話しなくてすむの」
「めんどいならやめろよw」
72:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:35:41 z/1yEVVI0
マッドガッサー「……メリー…私のメリー……」
私は自分が住んでいるアパートの向かい側にあるマンションの屋上に来ていた。メリーが私を手招きしている。奥へ奥へ…と。
私は金網をよじ登り一歩歩く二歩目歩くと地面が無い。でもメリーは私を手招きする。手招きから抱き着いて来てと両腕を広げ、ポーズを変える。でもメリーの立っている所は地面が無い。でも私は関係無かった。一瞬でも良いから一緒になりたかった。
そして私はメリーに飛び付き両腕で確り抱き締めたと思いきや、メリーは私が見ていた幻覚であり、メリーはBYE-BYEと私に手を振る。
そして、幻想のメリーはスッと消えた。
私はそのまま真っ逆さまに頭から20階19、18、17、16、15、14、13………1…頭が地面に付くホンの一瞬、「!」
そこのマンションに住んでいたメリーと目が合いニヤリと三日月を逆さまにした感じの形の口を見せ、逆さまの私に笑みを魅せた。
………
……
…
BADEND
73:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:35:57 z/1yEVVI0
俺の名は目理伊三。今日は自殺未遂を起こした男に事情を聞いている。
「……まあ、なんだ、あんたもご愁傷様だな」
何でも、好きになった『メリーさん』が既婚者だったのが相当ショックだったらしい。
念のために聞いてみたが、俺のおふくろではなかった。よかった。
「で、これからどうするんだい、マッドガッサーさんよ」
「……分からない……」
ボロボロになった男は、がっくりと肩を落としている。
都市伝説が、ビルの屋上から落っこちたくらいで死にゃしないのが、逆に辛かったようだ。
「あーまあ、俺が言うのも何だけどな。女なんて星の数ほどいるんだ。
あきらめて、次の相手を探せばいいさ」
「だが、私のメリーは彼女だけだった」
「……大丈夫、メリーさんも星の数だけいる」
ぽんぽん、と俺は彼の肩を叩いた。
実際、俺以外のメリーさんにも既に何度か遭遇したことがある。
ああ、そういやあ子供が好きでボランティアをやってるメリーさんもいたっけか。
俺は携帯を取り出して、アドレスを確認する。
フォルダは三つ程、『メリーさん』で埋まっている。
俺の名は目理伊三。案外交友関係が広いメリーさんである。
メリーさんネットワークは、世界各地に広がっている。
74:本当にあった怖い名無し
10/08/22 10:36:20 z/1yEVVI0
「私メリーさん」
「いいえ、メリーさんなのは私です!」
「いや、私だ」
「メリーさんなのは……俺ダァー!」
「メリーさんなのか!」
「ああ、後ろにいるからな」
「メリーさんじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」
・・・やってみたかっただけとです。
75:本当にあった怖い名無し
10/08/22 16:56:52 gjTeXntC0
>自称メリーシリーズ
スルーしてたけど容量的に実害が出てきたので通報しときますね
言い訳は聞きません
判断は運営に任せましょう