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オバマ政権初の臨界前核実験 4年ぶり、9月中旬実施
「データ収集目的」 国際的反発も 2010/10/13 10:56
【ワシントン=弟子丸幸子】米政府が9月中旬に、オバマ政権で初めての臨界前核実験を西部ネバダ州で実施していたことが12日、分かった。
米国が核爆発を伴わない臨界前核実験を実施したのは2006年8月末以来、約4年ぶりで、計24回目。米政府は核兵器の「信頼性維持」のための
データ収集が目的としている。「核兵器のない世界」を提唱したオバマ大統領に対し、国際世論が反発する可能性もある。
米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)によると、ラスベガスの北西約100キロメートルにある核実験場で、9月15日夕に実施した。
実験名は「バッカス」で、原爆を開発したロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ州)が主導した。
NNSAは実験目的について「核兵器の安全性と有効性の維持のために極めて重要となる科学的データの収集」と説明。
高性能火薬の爆発で生じる衝撃波のもとでのプルトニウムの動きを検証したとしているが、詳細は極秘となっている。
元ホワイトハウス高官で核政策に詳しい米平和研究所のブルース・マクドナルド氏は「新型核兵器の開発が目的ではない」と指摘。
かなり前から計画したもので、新たな技術を検証するために今回の実験が必要になったと分析している。
米政府が宣伝していないことからも、中間選挙など政治目的が絡んでいるとの見方を否定した。
オバマ大統領が米国の批准を目指す包括的核実験禁止条約(CTBT)は核爆発実験を禁止している。1996年の国連総会でCTBTを採択して以降、
核爆発を伴わない臨界前核実験が主流となり、米国も1997年来、今回を含めて計24回実施した。
臨界前核実験はCTBTに抵触せず、厳密には核実験に該当しないというのが米政府の立場だが、反核団体は異論を唱えている。
オバマ大統領は核なき世界を実現するまでは、核抑止力を維持する方針を明言している。
URLリンク(www.nikkei.com)