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「オバマ氏は広島へ」 原爆投下米兵の遺族、訪問を支持
2010年9月26日3時1分
1985年8月6日に広島を初訪問したジェイコブさんから届いた手紙を披露するエリックさん(右)と
妻のケイさん=米メリーランド州ボルティモア郊外、望月写す
URLリンク(www.asahicom.jp)
【ワシントン=望月洋嗣】広島、長崎への原爆投下機の両方に乗り組んだ唯一の米兵ジェイコブ・ビーザー氏(故人)の遺族が、
朝日新聞の取材に「オバマ大統領が核不拡散を訴えるなら、広島こそ最もふさわしい」と述べた。
米国では、原爆投下は日本の降伏に必要だったとする歴史観が根強い。投下機の乗組員の遺族が、米大統領の被爆地訪問を支持するのは異例だ。
26日に長崎を初めて訪れるルース駐日大使が8月6日に広島入りした際は、広島への原爆投下機「エノラ・ゲイ」の故ティベッツ機長の
遺族が反発し、オバマ大統領の訪問にも強く難色を示した。
だが、ジェイコブ氏の息子で米ボルティモア在住の会社経営エリック・ビーザーさん(60)は「米政府が謝罪する必要はない」としつつ、
過去の教訓に学んで核を二度と使うべきではないと話した。
レーダー技師として「エノラ・ゲイ」と長崎の原爆投下機「ボックスカー」に乗り組んだジェイコブ氏は、原爆投下で日本が降伏し、
米軍の日本本土上陸作戦も実現しなかったため、日本の市民や米兵らの命が救われたと考えていた。生前は「もう一度投下するか」と
取材などで問われると、「同じ状況ならイエス」と答えた。