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画学生2人の遺作40点 広島などで被爆、無念伝える
2010.9.9 03:34
画家を志しながら、広島、長崎で被爆し、若くして亡くなった2人の元画学生の作品が、広島市中区の旧日本銀広島支店で展示されている。
戦没学生らの絵画を展示する美術館「無言館」(長野県上田市)が主催。「2人の運命を変えた場所で、作品たちを紹介したかった」としている。
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展示しているのは、広島で被爆し、10日後に31歳で死去した手島守之輔と、長崎で入市被爆し、1年後に24歳で病死した伊藤守正が描いた
油絵など計43点。8月中旬まで同支店で展示が行われていたが、あらためて9月2日から14日まで展示されている。
竹原市出身の手島は、東京美術学校(現東京芸術大)を卒業。中学校の図画教師をしていたが、昭和20年に陸軍に召集され、広島で被爆した。
竹原の風景を描いた作品が中心で、木々が広がる故郷の町並みを、繊細なタッチで描いた。
伊藤も東京芸術学校で学んだが、18年に学徒出陣し、2年後、原爆投下翌日に長崎に入り被爆した。スピード感のあるタッチが特徴で、
奈良などの古都を題材にした作品や、人物画などが展示されている。
同館館主の窪島誠一郎さん(68)は「絵の風景は平穏そのもの。死ぬことなど考えもしなかったのだろう」と話す。被爆建物の同支店を会場と
したことで、のどかさはいっそう際だつ。「平穏さの中に、画家を目指した彼らの思いを感じ取ってほしい」。
無料。10月には長崎市の浦上天主堂でも開催予定。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)