10/09/13 01:28:54 TBD6vyDx0
>>194
小沢氏が勝利した場合はどうか。
ねじれ国会を打開するため、自民党、公明党、みんなの党などとの連立協議、議員の引き抜きといった工作を仕掛けるの
は間違いない。小沢氏自身も記者会見で、「当選させていただいた場合は、すかっと申し上げる」と、連立組み替えに含み
を残す。「小沢氏周辺から旧知の自民党議員らへの接触が増えてきた」。自民党幹部はこう明かす。
他党との協議の交渉材料にもなるのが、「衆院解散カード」だ。小沢氏に近い民主党議員は「他党との連携にめどが立たな
いようだと、さっとカードを切るかもしれない。自民党はまだ100近くの選挙区の候補者が決まっていない」と意味深に語る。
来年度予算案の大幅な見直しも確実だ。小沢氏は5日の立会演説会で、来年度予算の概算要求について「官僚主導の自
民党政権下と同じ。これからでも直す気になれば直せる」と、菅首相が推し進めた一律10%削減を白紙に戻す考えを示した。
小沢氏がマニフェスト順守を求めていることもあり、財務省では年末の予算案編成作業が大混乱する可能性もささやかれ出
した。
秋の臨時国会で行き詰まる「短命政権説」の見方もある。カギとなるのが内閣支持率だ。あまりに低いようだと、来年の統一
地方選をにらみ、野党が対決姿勢を強める事態が予想される。小沢氏の資金管理団体の土地取引を巡る政治資金規正法
違反事件に絡み、今秋にも検察審査会で起訴相当との議決が出れば、小沢氏は強制起訴となる。「国会での追及が強まり、
参院で首相問責決議案が可決する展開も十分あり得る」(自民党幹部)。その時、小沢氏に起死回生の一手は残っているの
か。
「政治主導の実現」という大義で一致しながら、修復不能な泥仕合を演じる民主党。移ろいやすい世論はいつまで我慢する
だろうか。日経ビジネス 2010年9月13日号12ページより