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幽鬼魍魎を一緒くたにした、その基層部分に流れている独特の「面妖さ」というものは、
伝綺 奇譚などに比較的色濃く描かれるが、
とはいっても 怪異モノノケの存在をさらに薄く溶かしたものであるため、色彩として侘び寂びの色に近く
それはオカルトの実相を成すものではあるが、正直捉えどころのないものばかりであることには変わりはない。
時代淘汰の対象につねに晒され、すでに多くのものが、その波に飲まれてしまっている。
奇談伝奇が時代の中に取り残されつつある今、「面妖さ」のもつ概念や世界観は、
それらを歴史や記憶から再び掘り起こし地道に積み上げてるとこによってようやくこの時代に生きる人々の共通のものとなるのである。