今昔妖かし奇談at OCCULT
今昔妖かし奇談 - 暇つぶし2ch100:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 11:35:50 BWhM7xEoO
人霊や妖怪みたいな霊や巨大なUFOをよくみてしまう時は
あまり自分の霊的波動がそっちと割りと類友のような
低迷しているような時期だったなと思います。

工房の時は、昔の首斬り場跡を通った後に
首がついて来た事もあります。夜中に自宅で遭遇。


今住んでるマンションでは
対角線上に新しいビルを建て始めた時に
ちゃんと地鎮祭やってなかったんだろうなと思うけど
お蔭で家も1年以上ラップ音だらけで
たえずイタズラ霊の通り抜けが激し過ぎて毎日凄かったです。


普通の人は、妖怪みたいな霊とか、あまり見ない方がいいですよ。

私がとてもよくみていた時期は、不思議と実生活においても
キチガイ遭遇率とストーカー遭遇率が致死率くらいに上がりました。

知らない人(薬中か何かで魔物に憑依された男)に追い掛けられた事もあります。

話を聞いたり読んだりする分には楽しいかもですけど。(笑)

101:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 11:52:31 0hJERQGA0
1914年(大正3年)7月12日に当時の日本橋区東中通り (中央区京橋の辺り)
にある美術店松井画博堂の二階で恒例の怪談会が催された。
主な出席者は泉鏡花、岡本綺堂、谷崎潤一郎、市川左團次、市川猿之助、
松本幸四郎、黒田清輝などそうそうたるメンバー六十余名で夜の7時から
坂本紅蓮洞を皮切りに各自の怪談話を語り始めた。

そして夜も更けてきて参加者も少なくなってきた頃に見知らぬ男が現われ
「幕末の志士、田中河内介について語りたい」と言い出した。
参加者はすぐにOKを出しその男は会場で語り始めたのだがその内容は
「これは(寺田屋騒動に参加した)田中河内介が最期にはどうなったのか
という話なのだがこの話を語ると災いが起こるという事で今まで封印していた。
しかし今となってはこの話を知る者は自分一人しかいなくなったし、文明開化
の世の中なのだからもう大丈夫だろう」
という事だった。

102:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 11:53:54 0hJERQGA0
参加者は興味を持ってこの男の話に耳を傾けていたのだがこの男の話は肝心
な所でいつの間にかループして元に戻ってしまいいっこうに先に進まない。
そのうち残った参加者たちも急用ができたり色々な用事で一人、二人と
序々に会場から居なくなってしまった。
国文学者池田彌三郎の父もこの怪談会に参加していたのだが、彼も電話が
掛かってきたという理由で店の一階に下りてそのついでに一服していると
二階の会場から何か騒ぎが聞こえてきた。
彼が二階に上がってみるとその男が倒れていたのだがその場にいた参加者に
話を聞くと参加者がその男から一瞬目を離した隙にこうなってしまったのだ
という。
結局その夜のうちにその男は死んでしまい田中河内介の最期を語る事は無かった。

この話は怪談会に参加した長田幹彦、鈴木鼓村、喜多村緑郎が書き残して
戦後になってからも徳川夢声や池田彌三郎が紹介しているのだが、その男の
年齢や風体、死亡日時など細部で異なる所がある。
ちなみに京都から薩摩に移送される途中で薩摩藩に暗殺された田中河内介に
関する呪いの話は検索すると色々と出てくる。

103:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/11 18:57:17 E6Xg/+lv0
>>101-102
牛の首のような話だな。面白かった。
田中河内介に関する呪いググッてみるわ。

104:101
10/10/11 20:14:57 AF7eKc6k0
>>103
実は俺も今日偶然にこの話を知ったのだが、色々と検索してみると
何故か偶然にも2ちゃん長編AA板で先月末にこの話の長編AAが作られていた。

URLリンク(desktop2ch.net)

この話が2ちゃんに出たがっていたのかもしれんね。

105:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/17 10:01:41 jwuUKF140
俺の好きな新潟の怪談民話

昔(江戸時代くらい)新潟の田舎に子供のいない若い夫婦が住んでいた。
そしてそこに旅の六部(修行僧)が訪ねてきて一晩泊めてくれという。
夫婦はその六部を泊めてやる事にしたのだが夜中に六部を泊めた部屋をこっそり
覗いてみると、その六部は大金を持っていてそれの勘定をしていた。
夫婦はそれを見て六部を殺して金を奪う事を決意、そしてそれを実行した。

それからしばらく経ってからその夫婦に男の子が産まれた。
そしてある月の奇麗な夜、嫁が赤ん坊を抱いて外でその子をあやしている最中に
「今夜は月が綺麗だねぇ」と赤ん坊に話しかけるとその赤ん坊は男の声で
「俺を殺した晩もこんな月だったな」と喋った。

そしてそれからその年も暮れて大晦日の日となった。
夫婦が大晦日から正月にかけて食べる鮭をどんな風にさばいたらいいのかと
二人で話をしていると、そばで寝ていた赤ん坊が「俺を殺したときみたいに
ザックリと首を切り落とせよ」と喋りだした。
夫婦はそれを聞いて恐怖のあまりお上に自首したという。


六部殺し伝説は全国で色んなバージョンがあるみたいだけど
新潟は昔から大晦日の夜にご馳走を食べる習慣があるからこんなバージョンに
なったのだと思う。

106:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/17 19:48:43 Iv9zkrRY0
>>105
都市伝説でも似たような話があるよね

107:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/17 22:44:45 RhAmYXdeP
夏目漱石の夢十夜にもあるね

108:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/22 09:04:01 YrbsNncS0
>>90
そりゃゆかいだ

109:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/25 21:38:02 T1zGbdQ50
誘導

政治@2ch掲示板
URLリンク(namidame.2ch.net)

政治思想@2ch掲示板
URLリンク(toki.2ch.net)

議員・選挙@2ch掲示板
URLリンク(kamome.2ch.net)

実況せんかいゴルァ!@実況ch
URLリンク(hayabusa.2ch.net)

オカルト板では類似スレの乱立、板違いの政治スレのスレ立て、実況スレは禁止されています。
速やかに相応しい板に移動願います。

110:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/26 10:46:31 USJLYpLV0
誘導

政治@2ch掲示板
URLリンク(namidame.2ch.net)

政治思想@2ch掲示板
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議員・選挙@2ch掲示板
URLリンク(kamome.2ch.net)

実況せんかいゴルァ!@実況ch
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オカルト板では類似スレの乱立、板違いの政治スレのスレ立て、実況スレは禁止されています。
速やかに相応しい板に移動願います。

111:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/26 20:56:56 hUL572S80
>>109
>>110保守ありがとう。

日本各地に伝わる民話とか伝説の怖い話を語るスレがオカ板にあっても
俺はいいと思う。

112:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/26 22:38:20 3daEegQe0
そういや、日本怪談集の著者である山田野理夫は
「怪談とは人の夢と苦悩から生まれた幻談であり、
ここにはあふれるほどの人の世の詩情があり、慕情がある。
愛と死と美と―伝承されるこれらの話の中に、
私たちは人の心のおりなす一種あやしい美しさを
感じとらずにはおれない」と言ってた
人の世の詩情や慕情の渦巻くなかに、伝承に見受けられる
古きよき怪異は今もまだ残ってると思うから、体験談でもかまわんよっ
人々に忘れ去られた怪異も見つかるかもしれん

113:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/28 20:30:42 xlHDdwlc0
保守。
数年前に遠野物語の中の幾つかの話はいくら現地調査をしてもそんな話は無いという
結論に達して話者である佐々木喜善の創作説が出てきた。
俺はその時やっぱりなと思ったよ。

赤い気球に乗った坊さんの話とかドラマチック過ぎる死んだ女房の話とか
民話にしてはちょっと違和感を感じた。
でも話自体はよく出来ているから明治時代の実話怪談といった感じだろうか。

114:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/28 21:55:10 VaJuEDCz0
age

115:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/28 22:41:13 OftVLAHf0
>>113
いい加減なれす書くなよ。
何が現地調査だよ、お前こそ創作だろっての。

116:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/28 23:49:47 qG96zPgd0
『遠野物語』を上梓した柳田国男は
日頃から古今の怪談を集めていて、喜善
の話を含むそれらの真贋に至っては
学者の鑑定眼を以てして慎重に取捨の篩
に掛けていた筈よ

117:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/29 03:34:21 K28BMH3T0
>>113
現地調査詳細plz

118:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/29 07:10:46 LQCaBCX30
そのネタ、柳田国男おろか今までの民俗学をも否定していくことになるんですけどw
こんなとこでネタ言ってないで、小松和彦センセや京極夏彦センセ等と論争してくださいよw

119:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/29 16:39:50 rg3iNr8AO
現場検証なんて粋じゃねーぜ!

120:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/29 17:43:51 qtH/tIb0P
『遠野物語』の二十二番目の説話は、京極先生や三島由紀夫が
文学性の高い話として遠野関係の著作物で触れてるね。
葬儀の夜に死者が帰ってくるという話なんだけど、その一節に
「死者の裾が炭取りに触れてくるくると回った」という表現がある。
つまり、現実と異界が混交した時空というものを捉えた特権的な例なんだと。
生きてるとか、死んでるとかいう次元を通り越しちゃってんだよ。

121:本当にあった怖い名無し
10/11/05 23:23:26 jTwGk5oE0
>>120
ジャンルはちと変わるが、、、
映画で言うと「パンズ・ラビリンス」とかまさしくそんな感じ。(監督はギレルモ・デル・トロだったかな?)
この人の映画は死と生のあいだの物語を多く扱っていて、そのため昔話や童話の持つ世界観の色が濃い。
気になった人は観てみるといい

122:本当にあった怖い名無し
10/11/08 18:20:05 YNd6aKdH0
>>120
少し民俗学的な方向へと話が行って退屈な書き方になってしまいますが、もしよければ…

生→死→生死混合(新生再誕)という円環的生命観は日本創生の昔ばなしである“神話"の
その聖地である熊野三山に起こった熊野信仰と、その遠野の伝記に見る
死生観がどこか通じているところに、昔ばなしの根底に聯綿と漂う
日本古来の死生観のノスタルジアを感じられずにはいられません


〈以下、池田教授の本より熊野信仰についての叙述を引用します〉

「熊野権現は浄不浄、貴賎、男女を問わず
戦乱の生地獄を見た貴族、上皇、武士などの、あらゆる人の心を引きつけてやまなかった。
熊野へ肉体を極限まで駆使し、そこで精神的死を迎え
魂の変容を遂げて再生し、再び元の場所に帰還する。
日本人の常世信仰とは、元来、生と死が一体となった他界のことを指していました。」


古来からの常世信仰に仏教思想が加わり、観音菩薩の浄土に往生して
そこで永遠の生命をいきようとする熊野特有の信仰に変質していったようです
それが日本の死生観の核となりました
文学性の高いといえるのは、そのような深みもあってでしょう
昔ばなしにも色々とありますが、言外の部分に奥深いものが潜んでいたりもします
それもまるで妖怪のように

123:本当にあった怖い名無し
10/11/09 02:15:54 K5i724No0
じいちゃんが子供の頃に体験した奇談なんだけど

ある晩、小便のために外の厠に赴くと
家の外に火の燈灯がいくつもゆらゆらと揺らめいて
一瞬「人魂かな」と思ったが、どうも違うらしい
小径を歩いてたのは、葬式の行列で
裏山に吸い込まれてくところだった
「たれが死んだんじゃ」と
興味津々で家の外に出て、しばらく眺めてた
小さな村なのに、知ってる顔ぶれが誰一人もいなかった
だんだんと不気味に感じてきたとき
最後尾の着物の女性が立ち止まって
ゆっくりと振り向きざま
ニィっとお歯黒で塗りつぶされた歯を見せて
少年にやさしくほほえみかけた
女の目から一縷の涙がこぼれていた

じいちゃんは驚いて家に飛び込んだという
この話は、「奇妙さのあまり誰にも言いづらかった」と話している
結局のところ、あれは誰の葬式なのか
女が何故ほほえみかけてきたのか
人か妖怪かどうかさえもわからないままだ

124:本当にあった怖い名無し
10/11/10 23:16:25 Ak9g0sNr0
>人か妖怪か
何で妖怪なんだ?
それを言うなら幽霊だろ。
安易に妖怪とか使いすぎ。

125:本当にあった怖い名無し
10/11/10 23:34:01 GVBAlD4Q0
昭和の初め、和歌山の山奥に男が薪拾いに出かけた
いつもの行動範囲より少々奥に分け入ると、森の中にぽっかり開けた空き地に出た
中央に大きな岩棚があったので、座って弁当をたいらげ一休みしていると
森の中から2mを超える大きな男が現れた
獣の皮を纏い、背中に薪を背負った大男の顔には額に大きな目が一つだけ
男が驚いて見ていると、隣に腰かけた大男が口を開いた
「煙草があったら一本くれんか?」
持っていた煙草を差し出すと美味そうに一服する大男
「こんなところに何しに来た?」と尋ねられたので、薪拾いに来たことを話す
「どこから来たのか」と尋ねる男に
「お前たちが入ってこれんような、ずーっと先の方から来た」
「今日は久々にこんな場所まで足を運んでしもうた」
その後、しばらく話しこんだ後、それぞれ元来た道へと帰って行った
後日、何度かあの岩棚を目指したが、一度もたどり着くことはなかった

126:本当にあった怖い名無し
10/11/11 15:39:33 KHKsFrcp0
>>125
ギガンテス?

127:本当にあった怖い名無し
10/11/11 17:05:36 Oe4l4kXd0
山女ってのもいるね。
山人にさらわれた里の娘と聞くが

128:本当にあった怖い名無し
10/11/11 23:59:03 ufExFyPcP
日本昔ばなしの怖いやつですね。

129:本当にあった怖い名無し
10/11/12 01:02:09 yUxBfan20
一本ダタラとは違うの?

130:本当にあった怖い名無し
10/11/13 04:11:57 8tq++UGPP
この話は、とある男と女に降りかかった奇妙な出来事を伝えたものです。
こんな事ってほんとにあるのだろうか?と思う、そんな話です。
出典は、今昔物語です。


今は昔、京の都から東へ下る男がいた。
途中、その男は、にわかに激しい淫欲を生じ、女が恋しくなった。
半ば狂いそうになるなか、大路の傍の垣根の向こうにある大根畑へと足を踏み入れた。
時分は神無月、大根はみずみずしく肥えて、その男の淫欲をさらに刺激してしまった。
その中の一本を引き抜くと、穴を穿ち、交わって淫欲を満たした。
用済みの大根を捨てると、男はふたたび東国へと続く路へと戻ってしまった。

そののち、畑の持主の女が大根畑へやってきて収穫していたところ
穴の開いた奇妙な大根が藪に打ち捨ててあるのを見つけた。
半ばしなびていたものの、勿体無いと思い、その場で食べてしまった。

そののち、女は懐妊し、やがて男児を産んだ。
「まだ男の人にさえ近づいたことは無いのに。あの大根のせいかしら」と悩み倦んだものの
どうすることもできず、女の手一人で子供を育てるほかなかった。

一方で、男、ひさしぶりに京へ戻ろうと、従者を連れて再び大根畑の路へとさししかかる。
男は従者に「昔ここで大根と交わって淫欲を満たしたのだ」とおもしろおかしく語っていたところ
偶然にも畑仕事していた女の耳に入り、女はすぐに男のあとを追って「これこれの理由で妊娠した」伝えた。
男は女の話を荒唐無稽に思ったものの、女の辛辣に話す仕草をみて、せめて女の子供を一目見ようと
家まで赴くと、なんと男児は男の面影に瓜二つ。
「斯様なことがあるものか」と京へ戻るのをやめて、女を妻に娶り、ここで一生暮らすことにしたのだった。


“されば、男女は、たとえ交わらずとも、身に内に淫水(精液)が入れば、斯様に子供が生まれるものだ―
と、かくは語り伝えた由である"

131:本当にあった怖い名無し
10/11/13 10:23:45 IlzmWe6a0
>>130
そんなこと無いに決まってるだろ。
今も昔も理は不変じゃ。


132:本当にあった怖い名無し
10/11/13 10:52:55 6N8zvmKL0
「コンニャク畑」に入ってたらさぞや気持ちよかったものを
ふぉっふぉっふぉ

133:本当にあった怖い名無し
10/11/14 03:26:02 SuoiZ5bBO
やまだくぅん
座布団1まい! うまい!

134:本当にあった怖い名無し
10/11/14 05:31:58 ZbadXlHq0
これがデキ婚のはしりである。

135:本当にあった怖い名無し
10/11/15 22:09:47 t3DREjRPO
>>124
妖怪って言葉を安易に使ってるとは違うと思うけど。
感覚的なものだから人によるんだろうけど、人間の集団行動を映す、っていうのはなんだか幽霊とは別な気がする。
その辺りになんかの理由で葬式の最中に行列が全滅したとかって話があるならともかく。


136:本当にあった怖い名無し
10/11/15 22:32:10 O1xNdWf20
まず幽霊と妖怪の定義を語れや。違いをな。

137:本当にあった怖い名無し
10/11/18 19:51:28 DuYIXtgH0
秋の月夜
雅楽をかけ、ランプの燈火を便りに
泉鏡花の本や奇譚集を読む

138:本当にあった怖い名無し
10/11/24 20:43:38 mMowZUSZ0
保守
オカ板なんだからこういうちょっと幽玄なスレがあってもまた良し。
まんが日本昔ばなしを作っていたグループタックが9月に倒産(自己破産)を
したのはちょっと悲しかったな。

139:奥野の伊奈 ◆LABYNTzdKY
10/11/26 01:34:58 6aRQr8LuP
このスレがまだ残っていたとは。いちお燃料投下を。


『巨人の屍』

風がおどろおどろしく吹き、海も酷く荒れた夜に、某の郡の東南の浜という所に
死人が打ち寄せられた。死人の身の丈は五丈あまりもあった。横臥した体は半ば
砂に埋れていると申すのに、こちら側からは、向こう側の騎馬の人が手にした弓
の先端しか見えなかった。以て、その大きさが知れよう。その死人は首から断ち
切れていて、頭を失っていた。また、右の手、左の足も無かった。恐らくは鰐な
どが喰い切ったものであろう。五体が揃っていたならば、驚くべき巨人であった
に違いない。また俯せの姿で、半ば砂に隠されていたため、男女いずれとも知れ
なかった。但し、身体の形や肌つきから察すると、女のようでもあった。
国の者共が、これを見て驚き呆れ、大騒ぎした事は申すまでもない。

140:奥野の伊奈 ◆LABYNTzdKY
10/11/26 01:37:41 6aRQr8LuP
また、陸奥の海道という所でも巨人の死体が上がった。国司の某と申す人が
その噂を聞き、使者を派遣して見聞かせた。砂に埋れて男女の別は付け難い
が、恐らくは女であろう―と、この使者は見たが、折から見物に出ていた
有識の僧などは、 「この世界の内に、かかる大いなる人の棲処ありとは、
仏も説き給うてはおられぬ。思うに、阿修羅女などにやあらん。身体つきな
どたいそう麗しきところを見れば、或いは左様の者ならん」 と推量した。
さて、その死人は、数日を経る程に腐乱が進み、周囲十町二十町の辺りは
人も住み得ぬ始末で、皆逃げ出した。臭気に耐え難かったのである。

                 (「常陸国××郡寄大死人語」より)


※とある未確認海洋生物のこと
屍体を女性だと推定した理由は、肉付きが海獣のように富んでいたからではないでしょうか。
90年代後半にタスマニアに打ち寄せられた未確認生物の屍体となんとなく似ている気がするのです。
URLリンク(www.gazo.cc)
URLリンク(www.gazo.cc)

141:奥野の伊奈 ◆LABYNTzdKY
10/11/26 01:40:23 6aRQr8LuP
『笛を聞く大蛇』

助元という男が、職務懈怠の廉(かど)にて、左近衛府の地下牢に召し籠められた。
「この地下牢には大蛇が徘徊すると聞くが」と恐れをなしていたところ、果たして
夜半に至り、大蛇が現れた。その頭は祇園の獅子頭の如く、その眼は銀の提の如く、
その舌は三尺ばかりもあり、今まさに大口を開けて、害を成さんと迫ってきた。
助元は心神も失せんばかりであったが、震え慄きながらも腰に手挟んだ笛を抜き出し
て「還城楽」の“破"を吹いた。すると大蛇は近寄ってとどまり、首を高く持ち上げて
笛を聞く素振りを見せた。暫しの間、聞き入っていたが、やがて立ち去ったという。

                       (「古事談」第六・亭宅諸道ノ十二より)


※助元が寺生まれであったかどうかまではわからない。

142:本当にあった怖い名無し
10/11/26 23:11:48 UU4/BS12P
>>139>>140
クジラでしょうか?

143:本当にあった怖い名無し
10/11/27 01:22:42 Plk119410
>>142
タスマニアブロブスターの正体は鯨の内蔵だという説があるし
この昔話の死体も鯨の内蔵だったりして
一枚目の画像は大女がうつぶせで死んでるふうにしか見えない・・

144:奥野の伊奈 ◆LABYNTzdKY
10/11/28 16:33:47 VOyukborP
>>142
クジラのゾウモツさね

145:本当にあった怖い名無し
10/12/05 15:24:30 8/DG6RAt0
うちの叔父さんの話
代々鼠の金縛りというのがある家系とかで、叔父さん
本人は伊勢湾台風かなんかの時に畳を積み上げた
上に寝ているときになったそうだ。
金縛りの間中天井から覗く鼠と目が合っているんだって。
鼠が目をそらさない限り解けないらしい。 理由は不明。
父の話
中学校から帰って学帽を脱いだら、頭の天辺がざっくり
切れていて血だらけに。 学帽に血は染みていたけど、
切れ目も何もなく まあ、カマイタチらしい。と。
私の話
昨晩風呂に入ろうとして、かけ湯をしたらひざが痛い。
見ると、膝頭が真横に3㎝ほど猫の爪で抉られたように
なっていて血が流れていた。 あわててさっきまで履いて
いたジーンズを見たら、薄く血は付いていたけど傷は無し
当然ぶつけたなどという事も無く。 ただ、カマイタチだと
したら、父のように剃刀ですっぱり傷なら納得するが、、、
なぜか未熟なイタチを想像してちょっと笑ってしまったよ。

146:奥野の伊奈 ◆LABYNTzdKY
10/12/07 12:48:49 32Jfiv8BP
>>145
江戸時代の「巷街贅説」に鼠に関する話が載ってます。
ある家の主人が、日頃から不殺生で暮らしており、鼠を猫の手から逃がした事がきっかけで、
後年、老朽化による家屋倒壊の寸前に、鼠達が行列をつくり、滑稽踊りや念仏踊りのような仕草でもって
腹太鼓を打ち鳴らし、家の者全員の興味をくすぐって外に誘き出した結果、一家は一命を取り留めたという話です。

鼠は本来、地震や家屋倒壊を予知する能力にいくぶん長けているようでして
伊勢台風の際に、家屋倒壊の危機を察してか、叔父さんを助けようとしたのかもしれない、
鼠の発する危険信号を察知して欲しいが為に、金縛りによって自分の存在を気づかせていたのだとしたら
いくらか合点がつきましょうが、この場合は、家系として鼠の金縛りがあるが為に、話はもっとややこしいのでしょうね……。

147:145
10/12/07 17:29:28 0o7DrQaK0
>>146
父方の家系は養子・養女が多く、父亡き今では
ややこしかろう理由も聞けません。没交流ですし。
ただ、ニュアンスとしては「鼠は恐ろしいモノ」でした。
もしも こちらから目をそらそうものなら、そのまま
獲って喰われるというように私は受け取りました。
先述の通りで、私と叔父に血の繋がりが無いので
自分では確認できないのが歯がゆい処です。

148:本当にあった怖い名無し
10/12/07 21:17:05 eriiDeV80
鼠の金縛りという話は昔から聞くけど不思議な話だなと思う。

俺の祖父が死んだときに「絶対に爺さんが安置されている部屋に猫を
入れるな」と言われた。
そして爺さんの枕元には先祖伝来の日本刀が置かれたんだが
猫が亡者を操るなんて事が本当にあったのかな?
ちなみに爺さんは見捨てられてた二匹の子猫を拾って自分の子供のように
可愛がっていて、その猫が爺さんの部屋に入りたがるのを婆さんが泣きながら
止めていた事を思い出す。

149:本当にあった怖い名無し
10/12/11 13:04:40 meN/rrLL0
単純に猫は肉食、
そして昔の猫は今の室内飼いネコほどに
飽食ではなかったんだろうなぁとおもう。
現代でもどこぞの老人ホームでねたきりのご老人の
指を食べてしまった猫の話もあるし。


150:本当にあった怖い名無し
10/12/11 20:14:32 CgxPVVf60
確かに、化け猫の昔話って多いよな。
猫は恩知らずとか言うし。
いまはぬこかわいい!て感じだけど昔は恐れられてたのかな。

151:本当にあった怖い名無し
10/12/13 00:20:48 SrSJO9Q70
猫又伝説には、かわいがられた猫が
かわいがってくれた主人に仇をなしたんだが意地悪したんだかの相手のほうに
猫又として化けて出てその恨みを晴らしたパターンがあったはずだが。

152:本当にあった怖い名無し
10/12/13 01:29:20 DBQh2eiw0
猫又も10年超えたら猫又になるから捨てなきゃいけないから
主人の仇うちしてくれるまでバラエティ豊かだ。
仇なすパターンだと、猫の前で猟銃の弾を作っちゃいけない話が怖かった。
それの亜種で飼いネコはいい子だけどそのボスが人狙いな話もあるな。

なんとなく、市井の猫又は自分大事な恩知らずで、金持ちんちの猫又は
主人思いなイメージ。


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