なにそのツンデ霊★十一人目☆at OCCULT
なにそのツンデ霊★十一人目☆ - 暇つぶし2ch300:本当にあった怖い名無し
11/04/14 20:43:15.07 jyaM8hTX0
今判明した、コイツだ!

シモンちゃん
URLリンク(28.media.tumblr.com)


かわいいけれどカラーリングがオスなんだっけコレw

301:本当にあった怖い名無し
11/04/16 23:14:55.97 e4xU2iJ70
これがやおいちゃん・・・www


業務連絡
とりあえずこの一か月分の投下作品をまとめに勝手に収録しましたよ

302:本当にあった怖い名無し
11/04/17 16:10:53.32 JVexKKmb0
意味フな夢をみながらオナてたら突如台所から
[何ここ!?ちょw臭いしwこんなんで料理作れないわ!!]しらぬ声を発しながら俺の部屋にきやがった
正俺は直あせってズボンを
あげるとそいつが来て
早く来なさい!!といわれた
それよりあとにおまえ誰だ!!というと「あんたの守護霊よ!!!」
と一言 言い消えてしまった

303:本当にあった怖い名無し
11/04/22 06:25:01.12 bP5JlgpjO
彼氏にツンデレしてみようと思い、思いっきりツンしたら泣かれてしまった…orz
「ちょ…なに泣いてんのよ!本心のわけないでしょ…ばか」って言ったら、途端にニコニコしながら抱き着いてきたので「や、苦しいでしょ」って言いながらも背中に手を回して抱きしめてしまった

ツンデ霊への道は険しい、もっと精進せねばと心に誓った

304:本当にあった怖い名無し
11/04/22 23:36:43.15 IvC3RwRzO
ツンデレは虹の特権だ!・・・って思ったけど幽霊もおkか。
つまり、幽霊は二次元な存在だったんだな!

ちょっと練炭とガムテープ買ってくる。


305:”管理”にゅん ◆vRDQKrStD8Ix
11/04/23 12:24:46.85 3wr0I1aY0
皆様、ごきげんようです。

>>269>>271
多分修正できました。

>>301
了解です。

306:本当にあった怖い名無し
11/04/23 15:45:11.54 SkHkD2n20
もう「管理“にゅん”さん」で定着させるのかw

307:本当にあった怖い名無し
11/04/23 16:02:40.04 0D8XcoiQ0
>>305
管理にゅんたん乙(萌

308:本当にあった怖い名無し
11/04/23 18:05:04.48 uaNM+OQp0
>300
男の娘で801だと・・・

309:本当にあった怖い名無し
11/04/27 07:54:48.04 OHtA30rTO
ツンデ霊のゲーム出来ないかなぁ、とか思うこの頃。
シナリオ陣ならここに大量にいるし、あと絵とプログラマーが居たら完璧に出来るだろ。

310:本当にあった怖い名無し
11/04/27 09:54:41.55 iquAVkrk0
それってツンデ霊ハンターになって霊たちを捕獲・除霊してく感じ?

311:本当にあった怖い名無し
11/04/29 17:27:06.71 7rHSZxysO
何それ怖い。
ADVっつかノベルゲーならともかく、除霊するツンデ霊の魅力って何だ?

312:本当にあった怖い名無し
11/04/29 18:33:41.62 QfkSXnJF0
>>309
探したらこんなのならあったぞw

ツンデ霊♪(サークル名:青天の霹靂)
URLリンク(www.toranoana.jp)

313:本当にあった怖い名無し
11/04/29 18:37:49.40 QfkSXnJF0
コッチの方は内容紹介付きだ
URLリンク(maniax.dlsite.com)

思い描いてるのとはたぶん違うだろうけどなw

314:本当にあった怖い名無し
11/04/29 19:48:29.14 /nSb53Vv0
>>311
まとめの『俺と小娘』のやたらはぁはぁしてるツンデ霊ハンターが主人公で、
ツンデ霊フィルター通して見た悪霊や神様やオッサン霊に
がむしゃらに突撃して逃げられたり(ハンター視点で除霊)昇天させたり(同浄霊)
取り憑かれて(同捕獲)運がよければ恋愛フラグも立つよ?みたいなカンジで
思い描いてましたごめんなさい

315:本当にあった怖い名無し
11/04/30 16:59:21.10 Lg8kKQrBO
>>314
あなる、ほど。言われて納得。普通にドタバタラブコメ浮かんだわ。作れなくない代物だな

316:本当にあった怖い名無し
11/04/30 20:54:58.46 Lg8kKQrBO
>>313
確かにこれは違うなぁwww
普通にギャグとシリアスが混じったゲームがいいなぁ。
いっその事、このスレで作ったらいいんじゃないかと思うレベル。

317:本当にあった怖い名無し
11/05/05 19:53:39.74 qzvc38Uz0
話書きたいが気力が続かない保守

318:本当にあった怖い名無し
11/05/10 23:34:20.18 9VDdNygVP


319:本当にあった怖い名無し
11/05/12 20:16:57.90 MlYYr0TG0


320:本当にあった怖い名無し
11/05/12 20:22:48.16 yL5CYevg0


321:本当にあった怖い名無し
11/05/12 20:25:04.68 4rHPvZ770


322:本当にあった怖い名無し
11/05/12 21:18:39.03 yL5CYevg0
>>321うまいwww

323:本当にあった怖い名無し
11/05/12 21:31:00.56 oS5vwU9+0
メリーさんのデレか…!

324:本当にあった怖い名無し
11/05/13 10:47:41.92 RwM7Occ0O
>>321
鼻からアスパラガス吹いたw

325:本当にあった怖い名無し
11/05/14 01:32:11.91 BnibR8VX0
電車の扉が開くとともに人をかき分けるようにしてホームに降りる。
帰宅ラッシュの時間帯に電車に乗ったところ、見事にもみくしゃにされて帰る
ハメになった。
「まったく、もう少し時間をずらすべきだったな」
自分の行動を後悔しつつ、カバンから携帯電話を取り出して電源を入れる。
『優先席付近では携帯電話の電源をお切りください』
おそらく守っている人はほとんどいないであろうこの注意書きを守っている数
少ない人種のぼくは、乗り込んだ車両のそばが優先席だったので今まで電源を
切っていた。
大した理由ではないが、なんとなくよいことをしているという気持ちになれる
のでこれを続けている。
「ん?不在着信がある。だれだろう?」
電源を入れると不在着信が一件入っていた。
留守電が記録されているようなので再生をする。
『もしもし、私メリーさん。いまあなたの後ろに……むぎゅう』
音声はここで切れていた。
……振り返ると女の子がホームに降りようと人をかき分けているのが見えた
が、無情にも扉が閉まる。
電車はそのまま発車した。


326:本当にあった怖い名無し
11/05/14 01:32:47.24 BnibR8VX0
……その後、
『ひっく、もしもし、うぅ、私、メリーしゃん。いまね、○○駅に、いるの』
○○駅、ああ、あのまま終着駅まで行っちゃったんだ。
満員電車が怖かったのか、迷子状態になって不安なのか知らないけれど電話越
しに聞こえる声は涙声だ。
「ええっと、大丈夫?迎えに行ってあげようか?」
『大丈夫だもん!一人であなたのところにいけるもん!』
心配して声をかけたら見事に断られた。
「いや、でも電車怖いんじゃない?」
『怖くなんかないもん!!』
電話が切れる。
……大丈夫かなぁ。
不安になったので最寄駅まで迎えに行きました。
『迎えに来てなんて言ってないんだからね』
そういって袖を話そうとしない彼女でした。



327:本当にあった怖い名無し
11/05/19 05:33:43.47 MF/m0TGO0
メリーしゃん可愛い


時にこの手のメリーさんは周囲の人間に顔見られまくっとると思うんだが
殺すのは電話をかけた相手だけですか?

328:本当にあった怖い名無し
11/05/19 21:38:49.55 lHSVxjq3O
ターゲット以外には見えないんじゃない?


って思ったけど、後ろにいるのに気付いてもらえないメリーさんのコピペでは目撃者が居るな。
メリーさんならいつでもウエルカムだよ!
(メリーさんの元ネタってなんだっけ?)

329:本当にあった怖い名無し
11/05/22 06:56:38.48 J1r3I4o+0
業務連絡
前回以降一ヶ月分の話をまとめに収録したですよ

330:本当にあった怖い名無し
11/05/22 13:35:12.22 Cte3ObhU0
おつ

331:本当にあった怖い名無し
11/05/23 15:18:34.51 ig29+jfvO
メリーさんに元ネタなんかあったか?
メリーさんの館か、リカちゃんか、はまのメリーさんか、羊か。

「お前の後ろに羊引き連れてる女の子いたぞ」
「マジか………」


332:本当にあった怖い名無し
11/05/28 20:16:57.32 GBaR6ni60
念のため保守

333: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/29 19:06:42.79 Zd+UnwdR0
長文書いたのに投稿できねえぇぇぇぇ!!!orz
レベル上げ期間=見直し期間設けろってことかい…?そうなのかいママン?

334:本当にあった怖い名無し
11/05/30 18:30:22.09 3/Y9xxrK0
サイズとライン

335:333
11/05/30 22:35:39.29 hE1AD54D0
1レス1行40文字の20~30行で、合計14レスの文章です。
レベル1の状態ではどのくらいの文字数行数の文章にすれば投稿出来ますか?
専用ブラとか導入予定なしで。
ただでさえサルと闘う予定wなのに、何レス食うのか…
まあ見直しながらレベルアップを気長に待ちますけど…

それとも3サイズとボディラインの話?

336:”管理”にゅん ◆vRDQKrStD8Ix
11/05/31 09:18:09.60 adxn070bO
彼女に振られた…人生で初めてってレベルぐらい落ち込み中。

>>329
了解しました
チェックしておきます

337:本当にあった怖い名無し
11/06/01 23:55:17.26 tJwVDSug0
2KB32Line

338:333
11/06/02 21:04:50.48 ouec1pRk0
>>337
ありが㌧
大人しくレベルアップ待ちます。

変なトコとか見直す期間になってよかったけど行数増えていく不思議。

339:本当にあった怖い名無し
11/06/02 21:08:03.70 /lnngH2Z0
>>336
いつも乙にゅんたん(萌

340:夏の風物詩
11/06/03 20:22:20.45 f2KPpL5c0
『うらめしやー』
「古。今時白装束かよ?」
『う、うるさい!だって、仕方ないじゃない。私これしか持ってないんだもの・・・』
「これだから年代物の幽霊は・・・仕方ねえなあちょっと待ってろ」(ゴソゴソ)
『これ・・・浴衣!?』
「俺のを買うついでに買っといたんだ。あ、安物だけどな」
『綺麗・・・いやその、う、嬉しくもなんともないけど、仕方ないから着てあげる!』
「下駄と髪留めと巾着もあるけどこれは勧められたのを断りきれなかっただけで」
『も、もったいないから使ってあげるわよ!』(いそいそ着替え)
「・・・結構似合って・・・いやそのごにょごにょ・・・」
『・・・なんか恥ずかしい・・・あまり見ないでよ・・・』
「そ、そろそろ行くか。その・・・屋台物食って汚すなよ?」
『う・・・意地汚いあなたとは違うわよっ!・・・ばか』
そして夕暮れ時の人波に一組の男女が加わった―

とうかさんというお祭りがあってね近いのに行った事ないんだよねははは

341:本当にあった怖い名無し
11/06/04 13:14:43.83 2FlUGaJCO
ちょっと枯れ柳に浴衣着せて夏祭り連れて行ってくる。

342:雨男と晴れ女 1/15
11/06/06 20:20:54.41 /6bAVnjo0

しとしとと小雨降る中、紫陽花が彩る小径を早足で進む。
この先には四阿がある。そこで雨宿りを兼ねて一休みするのが習慣なのだが―
「……先客、か」
四阿の内に朧げな影が見えた。速度を緩め様子を窺う。
影は次第に輪郭を明確にし、やがて年若い娘の姿となった。今風の軽やかな装いも明るい
色の長髪もしっとりと濡れているようだがそれを気にするでもなく四阿の長椅子にぼんや
りと腰掛けている。
引き返すか迷ったが、雨脚が強くなってきたので仕方なく四阿に入った。気配に気付いた
娘がついとこちらへ顔を向ける。
「あ……」
若干気まずそうな表情を浮かべた娘。その顔を濡らしているのは雨だけではないようだ。
思わず溜息が漏れる。相手をせずに適当に一息入れようと思っていたのだが、流石に涙に
暮れる娘を無視出来るほどには図太くない。
「使え」
懐の手拭いを娘に放り投げた。
「あ、の」
「風邪引く前にとっとと帰れ」
戸惑っている声を背負いつつ、俺は再び雨の中に足を踏み出した。

343:雨男と晴れ女 2/15
11/06/06 20:23:01.26 /6bAVnjo0

相も変わらず雨が降る。
今日こそは庭園の奥の四阿で独りゆっくり、と思っていたのだが。
「はぁぁ……」
無遠慮に溜息を吐くと、娘は慌てて振り返った。
今回は清楚な制服姿。長椅子に腰掛ける娘の脇には透明なビニール傘も並んでいる。目的
あってわざわざ来たのか。
「何を好き好んでこんな辺鄙な所に来ているのやら」
庇をくぐり、単衣の着流しを濡らす雫を手で払いつつぼやく。
娘は何か言いたげな顔をしたものの黙って脇に置いていた鞄を探り、見覚えのある手拭い
と白いタオルとを取り出してこちらに差し出した。
「これ、返す。ありがと。お礼にタオル使っていいよ」
「そりゃどうも」
素直に受け取り、手拭いは懐に仕舞い、タオルで軽く水気を拭き取り。
さて、手の中のタオルをどうしようかと思い至る。濡れたものをそのまま返すのは流石に
悪いか。
こちらをじっと眺めていた娘もそれに気が付いたのだろう。
「いいよ、あげる。コンビニで売ってる物だし」
すまし顔でそう言った。
「そうかい。なら遠慮なく」
頭をごしごしと拭う。帰りにはどうせまた濡れるのだが。

344:雨男と晴れ女 3/15
11/06/06 20:25:00.45 /6bAVnjo0
「傘差さないの?」
「面倒だ」
「ふーん。変なの」
訝るような表情の娘を流し、俺は庭園に視線を向けた。
雨に煙るそこに、俺達以外の人影は無い。
「ここには他に何かあるの?」
「向こうに寺。ここは山腹にある寺院の敷地内だ」
「そうなんだ」
「ちっとばかり離れているし、最近は庭園目的の客用に直通の新しい道を拓いたからな」
「適当に歩いててここに着いただけだから知らなかった。じゃあもしかしてここ、晴れて
たら結構キレイなんだ」
「雨には雨の風情がある」
「わかんない」
「洟垂れのお子様には解らんだろうな」
言いつつちらりと見やると娘はむっとした顔でこちらを見上げていた。
「さて、風邪引く前にとっとと帰れよ」
「それはこっちのセリフですー!」
ひらひらと手だけで返してから、俺は雨の中に戻った。

345:雨男と晴れ女 4/15
11/06/06 20:27:00.53 /6bAVnjo0

「雨ばっかり続いて嫌になっちゃう」
今日も娘が出迎える。
「また居るのか」
「あたしの勝手でしょ」
思わず溜息を吐くと、娘はぷいっと横を向いた。
手拭いで適当に雫を拭い、娘の斜向の長椅子に半跏で腰掛ける。
「傘ぐらい差せばいいのに」
「勝手だろ」
「そりゃそうだけど、その……ちゃんと拭けば?」
言いよどむ声にちらりと視線を向ける。またタオルが入っているのだろう、鞄に手を伸ば
そうか迷っているようだ。
「帰りにまた濡れる。面倒だ」
「何よ、めんどくさがりのオジイチャン。風邪引いても知らないんだから!」
「誰が爺さんだ、誰が」
娘は悪態を吐きながらやり場のなくなったらしい手を握り締め膝の上に揃えて再びそっぽ
を向いた。
そのまま二人とも暫く黙っていた。今日も庭園に人気は無い。

346:雨男と晴れ女 5/15
11/06/06 20:29:00.56 /6bAVnjo0
「あーあ、雨、止まないかな。あたし結構晴れ女なんだけどな」
「そうかい、俺は雨男だ」
「イジワルジイサン」
「五月蝿い」
素が出てきたな。腹の中で苦笑しつつ立ち上がる。途端娘は困惑した様子で見上げてきた。
「もう行くの? ……あ、その、そうだ、傘! あたし折り畳みも持ってるんだ。貸してあ
げようか?」
「いい」
「あ、の、その」
おろおろとしている娘。どうも俺を怒らせたと勘違いしているらしい。
「別に怒っちゃいない。いつもちょっとしかいないだろ?」
「そ……そう、だったっけ」
「傘もな。前に貸してくれた人がいて、その人にもう一度会えるかもしれないって、ちょっ
とした願掛けみたいなもんで持たないだけだ。気にするな」
「そうなんだ……」
安堵の表情を浮かべた娘。忙しないその様子につい口元が緩む。
「じゃあな、か―」
「風邪引く前に帰れよ、でしょ。わかってますよーだ」
言いかけた言葉を途中で奪い、したり顔で返す娘に軽く手を振って、俺は四阿を後にした。

347:雨男と晴れ女 6/15
11/06/06 20:33:28.29 /6bAVnjo0

宿坊の中庭にも紫陽花が植わっている。梅雨時を迎え、厚く遮る雲の向こうから切り取っ
てきたかのように鮮やかに色付いているそれらをぼんやりと眺めていた。
「様子はどうだい?」
勤めを終えて本堂から戻ってきた住職が声を掛けてきた。
「何とも言えんな」
「まだかかりそうかね?」
「さあな。ま、焦ってもどうにもならんからな」
「そうか、まあそういうものなんだろうな」
ぽつぽつと疎らに、けれど止むことなく降り続ける雨。
「―さて、行くか」
「傘くらい持って行けばよかろうに」
「……ん、まあ、そうだ、な」
適当に濁しつつ、履物を引っ掛けて、歩き出してからふと気が付いた。
そう言えば、傘を持たない理由を誰かに告げたのはあの娘が初めてだったな。
俺は今日も娘が待つであろう雨の庭園に向かった。

348:雨男と晴れ女 7/15
11/06/06 20:36:02.91 /6bAVnjo0

「入る?」
四阿の少し手前の所で娘に出会った。かざしていたビニール傘を差し出してくる。
「あ、その、べ、別に、待ってたわけじゃないんだからね? 退屈だから、ちょっと庭園を
歩いてただけなの。それだけ」
「断る理由は無いな。お言葉に甘えて入れさせてもらおう」
「あ、っ……! あ、う、うん」
自分で申し出ておきながら何故か戸惑う娘。俺の方が背が高いからと傘の柄を預かり二人
で収まったのだが、落ち着かない様子で俺と微妙に距離を取り黙っていた。
「で、庭園を歩いてみたって?」
四阿に到着するやそそくさといつもの場所に座る娘を横目に、傘を畳みながら問いかける。
娘は一瞬きょとんとし、それから慌てたように頷いた。
「あ、うん、そう、そうなの。あなたが雨でもキレイだって言うから。お寺の場所はよく
わかんなかったけど」
「結構広いからな」
「でもアジサイばっかり」
「……向こうにゃ菖蒲園、そっちにゃ睡蓮池、あっちは深山渓流、紫陽花だけなのはこの
辺りだけだが」
「ちょっとだけって言ったでしょ!?」
焦る姿に思わず噴出す。益々頬を膨らませる娘。
「何よバカ! イジワルジイサン!」
真っ赤になってそっぽを向いてしまった。
「笑って悪かった。お詫びに庭園を案内してやるぞ」
「いいもん! 自分一人で回るもん!!」
すっかりへそを曲げてしまっているようだ。これ以上構っても依怙地になるだけだろう。
やれやれと溜息を吐くと、雫を振るった傘を娘の傍に立てかける。
「じゃあ俺は行くが、迷子にならないように早く帰れよ」
「……」
返事は無いが、俺は構わずに背を向けた。

349:雨男と晴れ女 8/15
11/06/06 20:38:00.75 /6bAVnjo0

「何でいつも着物なの?」
「趣味」
「どこに住んでるの?」
「ここの寺の食客だ」
「……しょ……?」
「居候」
「ああ」
ここに来る途中で激しく降り出した雨に叩かれ、いつも以上に濡れてしまった。仕方なく
長居しているのだが。
「今何歳? まだ三十代いってないよね?」
「秘密」
「ケータイとか持ってる?」
「いんや」
「時代遅れだって言われない?」
「無くても困らないからな、問題無い」
俺が座るや隣に席を移してきた娘はまだ不機嫌で、こちらにまともに顔を向けない癖に
やけに人の素性の詮索ばかりしてくる。
「いつも何食べてるの?」
「精進……あー、肉や魚を使わない寺の飯」
「そっか、イソーローだもんね。こっそりお菓子とか食べたりしないの?」
「不満を言える立場じゃない、そもそも金無いし」
「ニートなんだ」
「五月蝿い」
「どうしてお寺に住んでるの? 家族、いないの?」
「天涯孤独ってやつだな」
「そう、なんだ……」

350:雨男と晴れ女 9/15
11/06/06 20:40:01.28 /6bAVnjo0
それきり言葉が切れたので質問が尽きたのかとちらりと娘を見るが、違うようだ。何か聞
きたいが切り出せない、そんな雰囲気でもぞもぞしている。
そうしているうちに雨が小降りになってきた。
「さて、そろそろ―」
「あの!」
立ち上がろうとした俺に、本日初めて娘が真っ直ぐ顔を向けた。
「何だ?」
「この前言ってた、もう一回会いたい人って、女の人?」
「……ああ」
答えを聞いた娘は、明らさまな動揺を見せた。解り易いその様子に苦笑を覚える。
「……まあ、待っても無駄だって解ってるんだけどな」
「え……?」
「彼女はここには来ない。来られない。二度と……会えない」
胸に湧きあがる鈍い痛み。忘れたつもりでいたが些細な事でぶり返す。
「お前も、大事な人が心配してくれるうちに、早く帰れ」
若干素っ気無いなと自分で思いつつ立ち上がる。娘は両手を握り締め俯いた。
「……そ…な人……な……」
呟く言葉は聞こえなかった振りをして、足早にその場を立ち去った。

一旦宿坊まで戻ったものの、様子が気になり傘片手に戻ってみる。
案の定、ビニール傘も荷物も放り出したまま、持ち主の姿は何処にも見当たらない。
俺は溜息を吐くと、園の奥を見やった。

351:雨男と晴れ女 10/15
11/06/06 20:42:00.97 /6bAVnjo0

俺にはさして違いがあるようには見えないが、この園で迷う者が決まって通る道がある。
正道から外れた暗く狭い脇道。そこをどれだけ進んだか。
雨の幕の中に朧げな影が見えた。立ち止まり確かめる。木陰に据えられた岩に、見覚えの
ある後姿が腰掛けていた。
「風邪引くぞ」
声を掛けるとびくりと肩を震わせ、そろそろと気まずげに振り向いた娘。こちらを目にす
るや呆けた顔で呟いた。
「うわ、ハデ」
俺が差している紅色の蛇の目傘。確かにビニール傘に比べりゃ目立つが。
「普通だろ」
「……えー? ……でも着物姿に似合っててカッコイイかも」
「お前に言われると褒められている気がしない」
「何でよ!?」
頬を膨らませる娘に、手拭いを広げて渡す。
傘も差さずに園を彷徨っていた為ずぶ濡れになっている娘は、大人しく受け取った。
「全く、心配させるな」
「……頼んでないもん」
「そうかい。ほら、戻るぞ」
「……うん」
素直に従う娘。
細い小径の両側は雨に濡れた葉がしなだれている。娘がこれ以上濡れないように、傘の
中心になるように、肩を抱き寄せるようにして歩く。
その長い長い道のりの間、娘はぽつりぽつりと問わず語りに己の事を話し始めた。
家族の不和、両親の離婚。学友との諍い、孤立。失恋。
そして、雨の夜、絶望のままに、高いマンションの踊り場から身を投げ出し―

352:本当にあった怖い名無し
11/06/06 21:06:08.19 To9PCfer0
支援

353:雨男と晴れ女 11/15
11/06/06 21:45:03.79 /6bAVnjo0

「―気が付いたらあそこにいたの」
遠くに見えてきた四阿の屋根を示す。
「なんだか頭がぼんやりしてて、夢、見てるのか現実なのか判らなくなっちゃって」
紫陽花の花が薄暗がりに浮かび上がる。
「ここであなたと話してる時ははっきり考えられるけど、一人になると、急にぼんやりし
て何もわからなくなっちゃうの。あなたに言われたから帰らなきゃとか、学校に行かなきゃ
とか、ぼんやり考えて、歩き出して。でも気が付くとここであなたを待ってるの」
足を止める娘。俺は黙って続きを待つ。
「あなたが、好きだからだって、気が付いた」
なんとなく予想していた事だが、改めて言われると思わず苦笑してしまう。
「何よ、本気なのに!!」
「悪い、お前を笑ったんじゃない。真逆、俺が枷になるとは思っていなかったんでな」
「? どういうこと?」
「こっちの事情だ」
説明する気は無い。己の現状を把握した娘が再びこの園で迷う事はないだろうから。
「何よ、もう」
「俺はイジワルジイサンだからな」
「! ……バカ」
泣きながら、笑いながら、抱きついてきた娘。
「あなたと別れたくないよ。生きていたいよ……」
縋りつき、すすり泣く娘を、黙って両手で抱き締めた。
ふと差し込んだ強い光に顔を上げる。長雨を落とし続ける雲間に澄んだ青が望めた。

354:雨男と晴れ女 12/15
11/06/06 21:47:00.56 /6bAVnjo0

四阿で一息ついた後、各々傘を持ち、雨の中を歩く。
「自分の傘、持ってたんだね」
「ああ」
「あたしのこと、捜してくれたんだ」
「ああ」
「……何で?」
「最初から迷子だってのは解っていたからな。今更放り出すわけにもいかないし」
「……それだけ?」
「他に何がある?」
「……素直じゃないって言われない?」
「言われない」
「ふーん?」
「いいから前向いて歩け。転んでも知らんぞ」
悪戯っぽい笑みを浮かべて人の顔を覗き込もうとする娘を急き立てるように庭園を進み、
寺院の横を抜け、そして山門の下に立った。

355:雨男と晴れ女 13/15
11/06/06 21:49:00.79 /6bAVnjo0
門の先には鬱蒼とした森が広がっている。そこを貫くように下に伸びているのは彼女の為
だけに開かれた、彼女しか通れぬ道。長い長い石段は、途中で木立に遮られ行く先を窺い
知る事は出来ない。
「この先がお前の帰り道だ」
「う、長……。ねえ、途中まで送ってってよ」
「無理」
「イジワル」
頬を膨らませる娘。苦笑しつつ俺はまだ雨で濡れているその頭を優しく撫でてやった。
「手拭いは貸してやる。風邪引くなよ」
「はーい」
ととっと軽やかに駆け出した、と思ったら娘はすぐ立ち止まり。
「生きてるときに、会いたかったな」
振り向かぬまま大きな声でそれだけ言い、前より若干足早に、石段を駆け下りていった。
山門から離れるにつれ、石段と共にぼやけ、森に滲み溶け込んでいくその姿が完全に見え
なくなるまで、見えなくなっても見送っていた俺の頬に、雨粒が落ちた。
「ああ、そういやあの娘、本当に晴れ女だったか」
再び灰色に塗り込められた天を見上げ、独り言ち、俺は踵を返した。

356:雨男と晴れ女 14/15
11/06/06 21:51:00.75 /6bAVnjo0

ここの寺院や庭園と重なるようにして存在する、此岸と彼岸の隙間。
永遠に降り止まぬ雨の園。
閉ざされたそこに偶に迷い込むものがある。
彼岸にせよ此岸にせよ、行き先を見つければ、決められれば、抜けられる。
そうでなければ永遠に出られず彷徨う。若しくは、何処にも行けなくなる。

例えば、自分が死んだと最後まで勘違いしていた為、生を渇望し掴み取り、此岸へ戻って
行ったあの娘。
例えば、疾の昔に肉体を失っているにも関わらず未だ行く先を見出せず、何百年と彷徨い
続けている俺。

357:雨男と晴れ女 15/15
11/06/06 21:53:01.39 /6bAVnjo0
10
「お客だよ」
その日、四阿から戻った俺に、庭先で待ち構えていた住職が声を掛けてきた。
他の迷う者を導く事でいずれは成仏の足がかりになる、とか言って、自分の為すべき役を
俺に押し付けている徒の怠け者だが、此岸側の寺院に在る者の中で唯一俺を認識し、雨の
園の秘密も知っているこの男が『客』と呼ぶのは園で迷う者の事だ。
「また誰か迷っているのか?」
だが雨の園にそんな気配は無かった。首を捻る俺に、にこやか、とは言い難い、やや俗な
笑みを浮かべた住職が耳打ちする。
「いやいや、現し世からの客よ」
隅に置けんなー、と笑う住職。
「……会わない。というか、会えるとは思えない」
すぐに思い浮かべた顔はある。
だが、狭間に囚われた外れ者の俺は、かなりの霊能者か余程波長が合うかしない限り此岸
の者とは互いを認識し合えない。
「まあ試しに玄関に行ってみるだけでも」
「無駄足になるに決まっている。行っても仕方ない」
「……そうか? ……ふーん、仕方ない、か。かわいそうにのー。退院したばかりのまだ
痛々しい身体を押して折角会いに来てくれてるのにのー」
……坊主の癖に腹が立つ物言いをする。
わざとらしくぶつくさ言いながら玄関に向かう住職。暫くして響いてきたのは―
「―イジワルジイサンのバカ!! てぬぐい返してあげないんだから!!」
「……だ、れが、爺さんだ、洟垂れ小娘の癖に!!」
怒鳴り返し、そして俺は玄関へ駆け出した。

358:雨女と能天気男
11/06/06 22:36:16.01 /6bAVnjo0
昔々、水神様の供物として命を落とした彼女。
以来、彼女が祀られる社から外に出る時は必ず雨が降るそうだ。
「僕は雨好きですよ」
『雨も降り続けば災厄。私は表に出ぬほうがいいのだ』
今日も小さな社の前で退屈そうな顔をしている彼女。
「でも、いつも必ず貴女が降らせるってわけじゃないんでしょ?
 だったらそんなに気にしなくてもいいんじゃないですか?」
『愚か者。第一なぜ私が社の外へ出ねばならぬ?』
「僕とデートとか」
『…は?…な、なななぜ貴様とででででーとなどせねばならぬっ!?』
「デザートの美味しいお店とか可愛いアクセサリの店とかリサーチ済みですよ」
『いや人の話を聞け!だ、第一、わた、私は雨に濡れるのは好きではなく』
「じゃあ相合傘しましょう♪」
『相…!!い、いいいやあのその』
「嫌ですか?」
『え、いや、いやあの、嫌、いやじゃなくというか何と言うか』
「じゃあ決まりですね」
『う…その…し、仕方ない、信者の声にこたえるのも神の努めであるしな!
 下界の娯楽に付き合ってやろう!』
「あははは、ありがとうございまーす!」
そして今日も僕は彼女と相合傘です。

359:本当にあった怖い名無し
11/06/08 19:39:29.03 OYDCobTK0

お気楽なほうだと思ってた。けど、プロジェクトリーダーに抜擢されて、あれやこれやと気負いすぎたんだな。
だんだん夢見が悪くなってきた。高いビルとか崖から落ちたり、バケモノに追われたり。
夜中に何度も叫びながら飛び起きたり、だんだん眠れなくなってきた。
眠れないのを幸いと仕事に没頭、そして気絶するように眠り、悪夢を見て飛び起きる日々。
それでもまだ自分の状態を甘く見てた俺は、自宅に帰る時間も惜しいと会社近くのホテルに連泊する事にした。

その部屋はなんとなく雰囲気が重い気がしたものの、こっちも精神的に周囲を観察する余裕なんて無かったし、
霊感無しというか興味すらなかったんで別に気にもしなかった。
その部屋の初日も夜中までデスクでパソコンと向かい合い、そして気絶するように寝て、で、例のごとく悪夢に飛び起きた。
荒い動悸と呼吸を鎮めようと深呼吸を繰り返してたら誰かが何か言ってる気がしたが、夢の続きかと特に気にもしなかった。


次の日も殆ど同じ。深夜すぎまでパソコンと睨めっこ、そしてふらっとしたと思ったら悪夢の中。
バケモノに追いかけられて、無人のビルの中を逃げ惑う。
と、追いかけてくるバケモノとは違う、女の声が響いてきた。
「何これ、最悪!!」
廊下の先から現れた血まみれの女が、俺とバケモノを見て悲鳴を上げていた。
驚いて一瞬動きが鈍った俺、いつものようにバケモノに掴みかかられ―
「でりゃあああぁぁぁぁっっっ!!!」
る直前で、女の飛び蹴りがバケモノの顔面に炸裂!
「逃げるわよ!!」
女と手と手を取り合って、無事ビルの外まで逃げおおせた、という所で目が覚めた。
珍しい成り行きだったなーと呆然としたが、まあどうせ夢だし、特に気にも留めなかった。

360:本当にあった怖い名無し
11/06/08 19:41:08.84 OYDCobTK0

更に次の日。
パソコン作業中、背後に誰かの気配を感じた。
振り返ろうと思ったのとほぼ同時にめまい。
すっと後ろから伸びてきた手が俺の目元を覆い隠し―
「ああぁぁぁんもう!!」
夢の続きとは面白い。
俺の背後でもだえるのは昨日の夢の女。その背中にはいつものバケモノ。
今日はホテルの中で女と一緒に鬼ごっこ、そして無事に逃げ切り目覚めました。
「ストレス溜めすぎ!」
目覚める直前の女のセリフが、目覚めたばかりのぼうっとしている頭に暫く響いていた。

女のセリフをきっかけに自分のストレスを自覚した俺。
効率も悪くなるし、独りで何でもやろうと背負い込むのは止めた。
まあそれでもふとした拍子に「自分が、自分が」という気負いが出る。
そのたびに後ろから夢の女の声で、
「ただの十把一絡げ二束三文使い捨てチラシ裏メモ以下スーパー凡人のあんたが
一人で何でも出来ると思ってんじゃないわよバカ」
と響いてくる気がしては、はっと我に返っていた。

361:本当にあった怖い名無し
11/06/08 19:43:23.54 OYDCobTK0

今日は早く寝よう。
そう思って連泊三日目は早めにベッドに横たわったものの、眠れない。
ごろごろごろごろ寝返りばかり繰り返して数時間。
ふとベッド脇に人の気配があると思ったら直後に耳鳴り、金縛り。
「んもー、早く寝なさいよ!!」
女の声が聞こえたと思ったら、何かが首を締め付けて。そしてふっと視界が暗転した。

気が付くと俺と目の前には血まみれ女の二人で、どこかの暗い場所に立っていた。
彼女はなぜか俺の首元に手をかけている。
「あのー、近くないですか?」
ちょっとテレながら声を掛けたら女は不思議そうな表情をした後、思いっきり後ろへ飛び退り、
壁に背中をぶつけて、暫くうずくまってもだえていた。
「大丈夫ですか?」
「だだだ大丈夫じゃない!っていうかあなたがへ、へ、変な事言うから!」
「はあ、すみません」
謝りながら辺りを窺う。両端が全く見えない長い廊下の真ん中。人影は他に無し。
「ここどこですか」
「……知らないわよ。私が知るわけないでしょ」
俺の問いかけに顔をしかめたまま答える女。
「痛いんですか?」
「痛いに決まってるでしょ!」
若干逆切れ風味。

362:本当にあった怖い名無し
11/06/08 19:45:07.01 OYDCobTK0
慌ててポケットをまさぐると、ハンカチと絆創膏と栄養ドリンクが出てきた。
「どうぞ」
思いっきり呆れ顔の彼女に半ば無理やり栄養ドリンクを飲ませ、絆創膏とハンカチで血まみれの原因の傷の手当をする。
「もう大丈夫そうですね」
「……そんなバカな……」
アニメやゲーム的な完全回復した彼女。さすが夢。彼女はなぜか戸惑っていたが。
「じゃあ出口探しましょう」
彼女の手をとろうとしたらパチンとはたかれたので仕方なく独りでてこてこ歩き出し。
ふっと視界がぼやけたと思ったら、明るくなりつつ部屋のベッドで目を覚ました

その日、プロジェクト成功の見通しが立ったのでかなり気が楽になった。


連泊四日目。明日からは自宅に戻るつもりなので最後のホテルの夜。
相も変わらず後ろから聞こえてくる幻聴に、安眠には蜂蜜ホットミルクがいいと教えてもらい試してみたところ。
昨日よりもかなり早めに眠気が訪れ、ベッドに入るとすぐ意識が遠くなった。
と、この夜も耳鳴りと金縛りに襲われた。
ベッド脇には人影。良く良く確かめればいつもの夢の女。昨日回復したままの元気そうな姿。
「こんばんはー」
声も殆ど出なかったが、彼女には恐怖どころか好意を感じていた俺は、のんびり挨拶。
不機嫌極まりないという表情で見下ろしていた彼女。黙って首元に手を伸ばしてきた。
もしかして。
……共にバケモノと逃げ惑った経験から俺に好意を持つようになった彼女は、昨日の手当てした御礼で、き、キスとかその先とかエロイ夢?
ドキドキしながら目を閉じたら。
「―す、スケベ!変態!!自意識過剰!!!」
考えを読まれたかのような罵声と共に、頬に平手を喰らっていた。
その後は、夢うつつに何人かが枕元で言い争っているような声を聞いた気がした以外は特におかしな夢も見ずに熟睡できた。

363:本当にあった怖い名無し
11/06/08 19:48:40.37 OYDCobTK0

自宅に戻った夜。矢張り自宅は落ち着くらしい。床に入るとすっと意識がなくなった。
と思ったら、枕元に彼女が立っていた。
「あれ、こんばんはー」
「……またのんきな顔で……」
しかめっ面の彼女に命ぜられるままに起き上がり、布団の上に正座。
「本当は私がいる部屋にのこのこ泊まりに来たあんたを苦しめてやろうと思ってたのに、
顔色悪いし悪夢にうなされてて苦しそうで心ぱ…ごほん、
あんたの守護霊達弱っちいわだらしないわで予想以上に簡単に取り憑けたんで、
こんなじゃあんたこれからも苦労するに決まってるから私が代わってあげることにしたから。
いや別に心配とか傷を治してもらって感謝してるとかそういうわけじゃないのよただこんな簡単で拍子抜けって言うか退屈しのぎにもならないって言うか、
だから、その、……感謝なさい!」
押しかけ女房という言葉がなんとなく脳裏に浮かんだ次の瞬間、彼女の右ストレートが顔面に炸裂し、俺の意識は闇に沈んだ。

それ以来、幻聴が常に聞こえるようになった。もっともその声には助けられてばかりだが。
肩が重い感覚もある。そして重いと思うと頬をつねられる感覚も追加された。
最近は朝飯や弁当が用意されている事もある。
そして、先日は夢の中で彼女をベッドに押し倒したら意外に素直に以下略

364:本当にあった怖い名無し
11/06/09 00:00:25.48 SnyBMSlC0
ツンデレage

365:本当にあった怖い名無し
11/06/12 17:28:08.27 5DAFcPxd0




366:本当にあった怖い名無し
11/06/16 18:11:20.49 9oJgip6S0
ライトでポップでキュートなツンデ霊ちゃん
来てくれないかな

367:本当にあった怖い名無し
11/06/17 16:57:32.90 FHOG4ChXO
(。°ー°)σ 良レス

368:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:04:03.14 ImJoqo7x0
つい今の出来事なんだけど、聞いてくれないかな

友人と某大手レンタルショップ行ってアニメを借りて自宅でリレーしたんだ。
その後は夜中の1時くらいまでゲームショップ回ったりして。
一通り遊んだ後1時半くらいに友人と別れて帰宅したのね。

まあ実は約一カ月程前に祖母が亡くなっててさ。
その結構前に両親も離婚しちゃってて、妹弟いるんだけど母と一緒に家を出て行ってしまったのね。
で、家に残るは父と俺と祖母の三人。
狭いと思ってた家も三人になると広く感じるもんでさ。
それが更にさっき言ったように一人減ってしまって今じゃ父と2人暮らしなわけさ。
だからそれまで妹の部屋だった場所は俺の二つの目の部屋になってて、そっちは寝室。
今まで使ってた部屋はPCや漫画を置くような部屋になってて、快適って言えば快適なんだわ。
今これを打ってるのも今まで使ってた部屋ね。
いつも父はこの部屋の隣で寝ているんだけども。

帰宅した時間は1時半を過ぎててまあ玄関から廊下は真っ暗。
祖母が亡くなった日から父は「誰も使ってないのに浴室の電気がついてて、しかも閉めた扉も半開きなんだよ」
とちょっとホラーな話するから気になるじゃない。
かく言う祖母が亡くなった場所はその風呂場なわけで。

369:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:12:14.93 ImJoqo7x0
>>368 続き すまん、上げてしまった

だからと言って俺はその現場を見たことなんて一度しかないし
(父と夕食食べ終わってお片づけするために廊下通りかかったら二人で驚いた)
そこまで怖いとも思わなかった。

だから別に何も無く、靴を脱いで玄関の灯りを消して廊下を歩いて階段のあるキッチンへ。
ドアを開けると左にカウンターがあって、カウンターの奥に冷蔵庫やら水場やら。
右には小さい机があって、その壁の裏側がそのまま手すりに繋がってて二階への階段があるのね。
一戸建てです。
電気をつけなくても普通に感覚で何処に何があるかはわかるから、そのまま一歩進んだところにある鍵かけに車のカギを掛けて階段へ。
もちろんドアを閉めてね。

二階の自室に着いたら一息ついて荷物を置いて、PCの電源をつける。
友人からスカイプで「俺のPCの音の出方の調子がおかしい」と相談を受けたのでそのまま通話。
しばらく色々教えてあげて、解決するとスカイプを切ってお風呂行こうかなと椅子から腰を上げた瞬間


370:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:22:35.89 ImJoqo7x0
>>369 続き

部屋の中でぶつかったんだ。
椅子から腰を上げて振りかえってドアに向かおうとしたらさ。
右肩にどんって衝撃が。
今思えばそれと共に小さい声が聞こえたような気もしてきた。
机の周りには充分な広さがあるし、椅子の周りにもそんな高さのものは置いてない。
何よりこの部屋の中には俺しかいないし。

急に悪寒がして寒気もして鳥肌立ちまくりでしばらく立ったまま動けなかった。
内心「えー…これ…えー…祖母ちゃんか?えー……」的なこと考えてた。
でも違ったよ。


371:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:23:51.58 ImJoqo7x0
>>370 続き 改行多すぎって叱られたわ。やかましいわ。

ホラー映画みたいに、右肩~胸~左肩~左の方向~って流れで恐る恐る視点を変えて見たら
椅子にもたれかかって左肩をさすってる女の子がいたわけだ。

……まあ、びっくりするよね!!!!

俺は正直焦った!!

上はちょっと洒落た襟付きのシャツ着てるけど下はパンツ一丁だったし!!
こういう風になると脱いだジーンズをとっさに着だすんだね、俺って人間は。

正体がわかると別に何も怖いことはなくなるわけで、次の瞬間には話しかけてたよ。

「急に立ち上がってマジごめん」

自然と笑ってたよね
鼻でフフッて息吐きながらさ、そう謝ったよ。

「笑いながら謝るとか何なの…?良いけどさ別に」

彼女はそうやってすっごい睨みながら俺に返してきたよね。
びっくりだわ、ホント。
リアルタイムで足震えて手震えて、ちなみに今でも手震えてる。


372:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:32:30.82 ImJoqo7x0
いつも妄想しまくってる俺もいくらなんでもこの状況は複雑だった。
実際、リアルにこういうことが起きるなんて耐性付いてないし、狼狽するしかないんだなぁ情けないって。

「すっごい独り言かと思って見に来ちゃったわよ。」

とかなんとか。
連日連夜スカイプ通話やら某動画サイトで配信やらしている俺は「今さら!?」とか思ってしまうわけで。
なんというか守護霊とか背後霊とかそういう系ならもっと前から知ってると思うから
最近この辺に来たのか或いは今日どっかから連れて来ちゃったのか。

幽霊であることは確定事項だったので、なんというかもうそういう突っ込みは無しの方向だった。

俺は簡潔に「何処から来たのか」「何の為にいるのか」を聞いてみたんだ。
すると彼女は
「何処から来たのかってのはいつの間にかあんたの車に乗ってた。何の為にいるのかってのは私が聞きたい。」
との事で。
どうやら無意識に車に乗せて持って来ちゃったようで。
心当たりはレンタルショップとスーパーマーケットとゲーム屋と吉野家。
あとは国道を友人とドライブしてたくらい。
でも友人を家まで送り届ける時、友人の家の近くに墓地があるんだ。
そこに車を一旦止めないと友人宅は団地だから他に場所が無いんだわ。
でもそこの墓地には何度も停めてるし、今日が初めてじゃない。

色々模索してたら彼女はじーっと俺の目を見てこう言った
「ヒゲ、剃りなさいよね、似合わないわよ。」


373:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:41:50.10 ImJoqo7x0
>>372 続き さっき続き入れるの忘れてた

無精ヒゲ生やしっぱなしだった俺はもう恥ずかしくて自分の顎をショリショリすることしか出来ない。
でもとにかく風呂に入りたかった。風呂に。
「お風呂入りたいから、ごめん」
と、俺は彼女から目を背けてドアの方へ歩いて行った。
で、ドアノブを開けるとそこにはさっき椅子にもたれかかっていた彼女が。
声出しそうになったけど抑えたよ。
隣の部屋で父が寝てるからね。
「わざわざ車の中から心配してここまで来たのに何その態度!」
車は家の玄関から出て目の前、徒歩で30秒くらいのだだっ広い平地に停めてある。
「心配して来た?」
何も考えないで彼女の言葉をそのまま返した。
本当に何も考えてなかった。頭真っ白で。
「えっちょっそこ拾うの!?ちょ……あー…その違う。あんまり大きい声だったからつい来ちゃったの!!」
慌てて訂正しているせいなのか両足の親指を重ねてモジモジしていた。
太ももが眩しい。
そういえばしっかり彼女の姿を目で確認していなかったのでなんとなく見てみたら意外と美人だった。
年齢は15~18の間くらいで背は自分が174なのに対して鎖骨くらいだから155~って感じ。
髪型は特に飾りもなく肩くらいまで伸びてて色は薄い茶色。
体型は細くもなく太くもなく普通。
服装はおしゃれな襟付きのワンピース的な何かで、丈は男が履くトランクスの長さくらい。
足は何も履いてなくて素足。


374:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:57:51.24 ImJoqo7x0
>>373 続き

ちなみに胸はBくらい。控えめ。
ここまで打ってたら流石に余裕が出て来た。
手の震えもなくなった。

で、お風呂に行きたかったのでそのまま彼女をすり抜けようと前へ進んだ。
幽霊だから行けると思ったんだよ。

まあ……

ぶつかった。普通に。

そのまま尻もちつく彼女に申し訳ないと思いつつ彼女をまたいで廊下を歩こうとしたら
またいだ足を掴まれた。
そのまま前へ踏み出すと「ちょっ!?」っと言う声と共にひきづられて床に頭をぶつける彼女

「マジごめん」

一言謝って早々と階段を下りて風呂場へ行こうとすると階段降りた先にまた彼女。
ぺったんこ座りっていうのか、アレをしながらこっち見上げて睨んでくる
おでこさすりながら。
「あんた……ねぇ…………」
スルーしてお風呂場へ。

いや、どう接していいか本当にわからないんだって。
本当に。

375:本当にあった怖い名無し
11/06/18 04:58:58.06 ImJoqo7x0
>>375 続き 本文長いって叱られた。起こったことをそのまま書いてる、すまん

脱衣所で一息ついて、服を脱ぎ(俺の体型は良くない、並み。)洗濯機へ入れて浴室へ。
浴室には正面に大きい鏡があるんだけど、映ってるんだよ彼女が。
俺の後ろで下向いてぺったんこ座り(?)しながらおでこ抑えて。
別に俺も前を隠してないから普通に恥ずかしいし驚きの連続だしで急いで浴室のドア閉めて(すりガラス的なプラスチックのドア)
カギ(プラスチックのヤツで上にずらすと枠と噛みあって開かなくなる)かけたよ。
シャワーつけると水が出てきてそれにすらびっくりして俺はもう頭パニック
「うおっ」なんて声出すとすりガラス(プラスチック)の叩く音して更にもうびっくり
「ちょっ大丈夫?なにかあったの!?」
ホントもう心臓足りない。どうしたらええねんと。
「大丈夫だから大丈夫だから大丈夫だから!シャワー冷たかったねんて!」
ってもうわけわからないことしか口走らなくてパニック風呂。
父との二人暮らしで、二人とも湯船に浸からない派だから湯船にはお湯が張って無くてシャワーだけ。
シャワー浴びながら頭洗って顔洗って身体洗って歯を磨いて。
シャワーを止めてドアの方見るともう何も聞こえなくて誰もいなかった。
ゆっくりドア開けても誰もいなくて、内心ホッとした。

タオルで体拭きながら浴室の換気扇のスイッチ入れて嘆息。
パンツ履いてTシャツ来て鏡見たらいるんだよまた。
もうびっくりして後ずさってしまって足を踏んだよ。彼女の。
「~~ッ!?」
ってマンガだとそんな感じの声で足を足でさすりながら俺の肩に捕まって来て
「い つ か 覚 え て ろ ッ」
って言ったままスッてまた消えて俺はすぐ脱衣所から出て脱衣所の換気扇のスイッチ入れて電気消した。
で、そのまま走らず(父が起きるから)ゆっくり階段登ってPCの方の自室へ。



376:本当にあった怖い名無し
11/06/18 05:07:44.19 ImJoqo7x0
>>375 続き さっきのは374の続きだよ…何してんだよ俺

PCつけっぱなしでモニターだけ消してお風呂行ってたから、いつものようにモニター電源入れて。
一息ついて煙草に火を付けて落ち着こうとね。
ゆっくり一服して、何の気なしに指の関節の音鳴らそうと指を曲げると

ピッキーーーン!!!

ってまさにそんな感じの効果音な勢いで両腕がつった!
マジで痛い。
これは今までのつり歴史を覆すくらいの激痛で、耐えがたくて脱力すら出来ない尊い存在の痛み。
マジで!
で、その激痛の中何故かは全くわからないけど勝手に俺は
「マジ…ごめん……ホントに……ごめん」
って呟いてて、そうしたらウソみたいにスッって痛みが無くなってびっくり。

腑に落ちないけど仕返しされた気がした。

で、そのまま寝室(元妹の部屋)に行ってベッドに横になったんだけど、開いてるクローゼットからずーっと見られてる気がして
恥ずかしくなってこっちの部屋に来て、このスレを思い出して書きこみました。

まだまだ何かありそうで怖いです。
やっぱりこれには慣れたいけど、急に出てくるのはやめてほしい。
ホラー系は大好きでよく借りて見るし、怖い話も好んで聞いたり話したりするよ。
でも自分でこういうバイオハザード系を体験するとホントパニクることがわかった。
バイオ系の怖さより、サイレントヒル系の怖さに強いんだと俺は思った。

読みにくくてすまなかった。
そのまま書いてしまった。
読んでくれた人がいたらありがとう。
また書くかもしれない

377:本当にあった怖い名無し
11/06/18 19:20:33.67 sR43K0tE0
>>376
おつおつ
可愛いな女の子
バイオ系ビックリは慣れる、がんがれとしかw

378:本当にあった怖い名無し
11/06/22 19:47:53.09 aHhL/RBp0
    , - 、  オバケダゾー
  ヽ/ 'A`)ノ  . - 、
   {  /   、('A` }ノ ヒャー
   ヽj     )_ノ


379:本当にあった怖い名無し
11/06/28 11:17:17.62 WkGiDgjBO
>>376
オカ板にいる奴ってやっぱり頭おかしいんだなw

380:本当にあった怖い名無し
11/06/28 18:44:02.17 vtThjk3x0
>>379
ツンデレ乙w

381:本当にあった怖い名無し
11/06/29 07:14:03.32 Czb7MQerO
「ドアが閉まります。ご注意下さい」
「JR東?」
「ドア…閉まります」
「西武かな」
「ダァ!! シエリイェッス!! シエリイェッス!!」
「京急だね」
「流石ね。線路に突き落とされて一年、電車乗り継ぎ乗り継ぎでやっと出会った私に取り憑かれるに相応しい男だわ」
「一年何してたんだ」
「勿論幽霊を良い事に電車に乗って回ってたのよ。伊予鉄でしょ、新京成でしょ、あとあとー」
「やれやれ…」
「な、何よ」
「いつもそんなキラキラした笑顔なら可愛いのにな」
「!? ば、馬鹿!」



車内アナウンスが痺れる低音や可愛い声だと最高だ。異論は認める

382:本当にあった怖い名無し
11/07/01 19:41:05.37 7mv2wN/w0
業務連絡
まとめ更新しましたよ
で、過去ログ云々はどうなってます?管理にゅんたん
おいらは保存してないです

383:●
11/07/01 20:11:12.99 wEZS+fBz0
いざとなれば俺が

384:本当にあった怖い名無し
11/07/06 01:10:29.77 5mJv9vgi0
 

385:”管理”にゅん ◆vRDQKrStD8Ix
11/07/06 02:14:07.59 XTgysbvK0
>>382
確認しました。
過去ログに関しては今、方法を検討中です。
DATを丸投げにするか否か、とか。
DATファイルに関しては、前のPCに入ってる状態です。
面倒くさがらない限りは前のPCからデータ移すようにするので大丈夫です。
ちょっと現時点で面倒くさがりが出掛かってますが、まだ大丈夫です。

386:本当にあった怖い名無し
11/07/06 13:30:58.97 142lSE7Y0
>>381
>「ダァ!! シエリイェッス!! シエリイェッス!!」
俺の腹筋がやばいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

387:本当にあった怖い名無し
11/07/10 15:23:54.70 Cg6WdF41P
 

388:本当にあった怖い名無し
11/07/11 20:29:32.72 zvbYttFu0
datをHTMLに変換するツールがあったね。
dat2htmlだったかな?

389:本当にあった怖い名無し
11/07/12 08:38:00.46 ezwNV0M5O
>>388
うほ。そんなものがあったのですか。帰ったらチェックしてみます。

390:本当にあった怖い名無し
11/07/12 08:40:29.55 ezwNV0M5O
訂正
× うほ
○ ほう

阿部鬼のせいかな…そう言えばあれも霊だっけ…
「べ、別にお前のケツなんて掘りたくないんだからな!」

391:本当にあった怖い名無し
11/07/14 14:14:00.58 IFb0yqnX0
>>385
いつも乙 なんていうとおもったら超おおまちがいなんだからねっ(萌え

392:本当にあった怖い名無し
11/07/15 08:27:59.19 HDb3v8dp0
>>388
NELERLOID「ルウ」にもdat読んでhtml化してくれる機能がある。
スクリプト埋め込んでアンカーやIDポップアップも実装してくれる、結構すごいやつだよ。


393:”管理”にゅん ◆vRDQKrStD8Ix
11/07/16 09:14:08.05 3+7YXLql0
>>392
名前的にアレっぽいと思ったら、キャラグラもアレっぽかった。
しかし、これ凄いですねー。画像も勝手に集めてくれるとか。
グロ画も回収するっていう欠点はありますが。
まぁ、良し悪しどちらの意味でもこのスレに絵が投下された事は(多分)ないわけですが。
個人的に考えているのは
・DATまるなげ
・html化
・両方
のいずれか、ですかね。
ただ、DATの見方がわからない人とかには優しくない感じになるので、
真ん中か、下を個人的には推奨したいですね。


394:本当にあった怖い名無し
11/07/16 19:02:59.11 ks3ZdVAn0
ログに関しては長門スレまとめサイトが一番親切なんじゃないかと思ってる
datとhtml両方提供してて、検索システムまでついてる
まあ検索は自鯖だからできることなんだろうけど

395:本当にあった怖い名無し
11/07/17 19:30:33.73 YjdpXt9S0
「さあ設置したばかりのエアコン壊した理由を説明してもらおうか」
『それはその・・・えっと、時勢に則ってエk
「エコロジーとかにわか却下」
『あの・・・あ、あなたの我慢が足らないから鍛え直してあげようかと』
「連日30℃越えとかおまえ経験した事あるのかよ?
 そもそも幽霊は気温感じる感覚あるのか?」
『・・・どっちもないです・・・』
「・・・で?」
『・・・テレビで・・・見たから・・・』
「何を?」
『・・・団扇であおぎっこ・・・』
「・・・バカだなお前。言ってくれりゃいくらでも付き合ってやるのに」
『!! べ、別に無理にとは言ってないけどやってくれるなら付き合わせてあげる!』
「で? なぜエアコン壊した?」
『・・・あなたが出かけた隙に興味本位で動かしたら止め方分からなくて、
 そしたらあなたが帰ってきて焦って色々投げつけたら動かなくなりました。
 で、でもでも使い方の説明してくれなかったあなたにも責任があるんだから!』
「ふふふそうですね。
 ではエアコン直るまでキサマは全自動扇風機という事でOK?」
『・・・はい・・・』

暑いのでカキコ

396:本当にあった怖い名無し
11/07/22 15:47:33.40 lMVwBbua0
age

397:本当にあった怖い名無し
11/07/22 16:03:58.21 kxSPXhmr0
ツンデ霊ってどんなこというの?

398:本当にあった怖い名無し
11/07/23 12:56:22.02 qB5De5O/0
>>397
ツンデレな霊 ツンデレはググれ

分かりやすいのあったんで貼っとく↓

URLリンク(www.qiqirn.com)


399:本当にあった怖い名無し
11/07/29 09:57:57.70 OVLttJUJ0


400:本当にあった怖い名無し
11/07/29 20:05:54.61 6EKfYGfH0


401:本当にあった怖い名無し
11/07/30 03:16:51.15 cZW3qwru0


402:本当にあった怖い名無し
11/07/30 08:43:10.01 yFcwPfi+0


403:本当にあった怖い名無し
11/07/30 11:32:54.10 Wa66OH+80


404:本当にあった怖い名無し
11/07/30 23:27:13.59 Ah9FoWVw0
>>399->>403
じょ、成仏なんてしてあげないんだからね!

405:本当にあった怖い名無し
11/08/01 23:08:15.67 UFdUEb4OO
俺の誕生日にホームパーティーを開いたわけ。
その時、家の中でみんなの写真を撮ってみたら、変なものが映っちゃったのよ。

背後の押し入れから見知らぬ真っ白い顔して真っ赤な目の女が顔出して、こっち睨みつけてんの。


最初はマジ怖かったけど、よくよく見ると顔の作りは可愛いんだな、これが。でもさすがにやばいんで、霊能者に鑑定してもらった。

そしたら
「この霊からは悪意を感じない。むしろ貴方に好意を抱いてますね」だってさ。

そう言って戻された写真を見たら、真っ赤だった目が普通になってて、真っ白な顔も真っ赤になってた。

406:本当にあった怖い名無し
11/08/02 19:02:15.81 XBkkILRP0
業務連絡
まとめ更新しましたよ

>>393
亀ですがhtml化よろしくお願いしまーす
オイラはdat落ちしたスレはスレ名で検索して出たのを片っ端から覗くだけですので
サッパリ手伝えません

>>405
ふと心霊写真の赤い光の映りこみが警告色ではなく
情熱のラブファイヤーとかだったら色々滾るのにと思った
恐怖の心霊写真集が実はラヴ記録帳・・・全然怖くないぜw

407:405
11/08/02 21:15:16.76 YMts3wZQO
>>406
あんまり深入りするのは苦手なもんでw
都市伝説とか意味怖コピペの改編が精一杯

408:本当にあった怖い名無し
11/08/03 00:34:34.39 kCFifW150
オカルト板にこんなスレが有ったとは…
( ´∀`)bグッ!

409:本当にあった怖い名無し
11/08/09 05:18:13.37 1nTGj5qJ0
そろそろお盆ですね

410:本当にあった怖い名無し
11/08/10 00:34:49.84 uC4uhyv60
俺の実体験だが、誰かツンデ霊に変換頼む

冬の夜の事だが寝てた時に金縛りにあったんよ
金縛りってのが初めてでさらに妙に人の気配がして目が冴えてしまって(一人暮らしです)
壁の方向いて目だけ瞑ってたのだが、その時枕が引っ張られたのよ
当然枕から落ちたわけで壁向いて金縛り状態なんで後ろが確認できない
焦る中「貴方が・・・・かい?」って声が後ろからしてようやく体が動くようになったんだ
結局その日はそのまま寝たのだが、次の日寝ようと思って枕を掴んだら枕が裂けてて中身のビーズ(?)が大量にこぼれた

って話しどす

411:本当にあった怖い名無し
11/08/10 21:15:05.70 Fg7MlBNB0
「貴方が私のマスターかい?」

412:本当にあった怖い名無し
11/08/13 10:07:39.46 nAPc5o6K0
「貴方が使ってる枕、私に譲っておくれでないかい?」
「代わりに枕に出来る柔らかな膝か腕かを見繕ってあげよう」
そして毎晩現れる沢山の腕や足。

413:本当にあった怖い名無し
11/08/16 01:19:56.71 cUfG5fih0
>>412
おっぱいは?(´・ω・`)

414:本当にあった怖い名無し
11/08/16 12:20:00.18 FhT1gIhd0
>>413
いっぱい?(´・ω・`)


415: 忍法帖【Lv=34,xxxPT】 【関電 50.8 %】
11/08/17 07:55:21.12 0qHGHFyd0
そんなもんだ

416:本当にあった怖い名無し
11/08/21 23:07:58.87 t2yv73JB0
 

417:本当にあった怖い名無し
11/08/22 17:13:37.91 yd/O9v/Y0
貴方がこの枕にヨダレ垂らしやがったのかい?

418:本当にあった怖い名無し
11/08/23 23:20:41.61 U2K2zOe00
俺のアパートはポルターガイストが発生する。
最初のうちは、ビックリしていたがすぐに慣れた。

そろそろ初物のサンマがスーパーに並ぶ時期。
旬としは少し早いが、初物を食べて季節を感じるのが好きな俺は、サンマを買って帰った。今夜は塩焼きだ。

今日のポルターガイストはいつもより騒がしい。
サンマを洗ってキッチンペーパーで水気を切っていたら、塩の容器が飛び出してきた。
飛び出した塩の容器をキャッチして、サンマに塩を振る。
味が染みるのを待つ間にご飯と味噌汁の支度をする。
冷蔵庫を開けたら、人参と玉葱と豆腐が飛び出してきた。受け止めて味噌汁の具材にする。
サンマをグリルに入れたら、冷蔵庫の扉を押し開いて大根が飛び出してきた。同時にオロシガネが床に転がった。
床に転がったそれを拾って、大根おろしを摺る。
いいタイミングで炊飯器が電子音を上げた。
サンマをグリルから長皿に移し、大根おろしを装う。
冷蔵庫を開けたらレモンが飛び出してきた。キャッチして半月切りにし、サンマの横に添える。
味噌汁が軽く沸騰させて火を止めたら、お玉が引き出しから飛び出した。
白ご飯を装おうと炊飯器を開けたら、シャモジが箸立てから飛んできた。
色々気の利くポルターガイストである。

大根おろしに醤油とレモンをかけて、サンマを頂く。旬の到来はまだのためか、脂のノリがイマイチである。
が、美味しい。味噌汁、白ご飯、サンマ+大根おろしの組み合わせは最強である。
台所で、カラン、と音がした。ホワイトボードマーカーが転がる音のようである。
いつものポルターガイストだ。気にせずサンマに箸を向ける。

夕食のサンマを食べ終わって、台所に食器を持って行くと、思った通りホワイトボードマーカーが落ちている。
拾って冷蔵庫の横のペン立てに戻す。その時気付いた。
冷蔵庫のホワイトボードに落書きがしてある。

「私もサンマ食べたかった」

419:本当にあった怖い名無し
11/08/23 23:45:37.05 Vqhu0VVP0
食わせてやれよwwww

420:本当にあった怖い名無し
11/08/23 23:50:32.02 gW0ckzA5P
ポルターガイストかわいいwww

421:本当にあった怖い名無し
11/08/24 09:43:14.54 nhHUvhQj0
「貴方が枕の封印を解いてくれたのかい」

422:本当にあった怖い名無し
11/08/25 15:22:31.82 CKTI+wi/0
刺身用のタコが安かったので買ってきた。
細切れトレイとはいえ、一人で食べるにはやや多い。
半分使って、残り半分は明日、タコ飯チャーハンにでも使おう。
刺身は冷たく冷やして食べるのが良い。
タコは一旦冷蔵庫に入れた。30分ほど冷やしてから切ることにする。

─30分後
冷蔵庫を開けるとタコのトレイが飛び出して、一直線にゴミ箱に飛んでいった。
ポルターガイストである。安物のタコとはいえ、捨てるなんてあんまりである。
ゴミ箱から拾い出した。抗議するようにゴミ箱の蓋がバタンバタンとしているが気にしない。
ダイソーで買った刺身包丁で、タコをスライスする。
唐突に、ホワイトボードマーカーが床に転がった。ホワイトボードには一言
「ダメ」
と書いてある。何のことだ?

タコにワサビを乗せて、刺身醤油につけて頂く。
醤油は半身だけにつけるのが通の食べ方だ。ワサビに醤油がつくと、風味が失われてしまう。
ワサビを醤油に溶いて食べるなど、絵に描いたような素人の食べ方である。


タコがヒットした。
食あたりである。白ご飯とタコの刺身でビールを飲んだだけなので、食あたりの原因としてはタコ以外に考えられない。
トイレのから戻ると、テーブルの上に正露丸の瓶が出ていた。
床に、メモ帳とボールペンが落ちている。
メモ帳には一言、こう書かれていた。

「ちょっと匂い嗅いでみたかっただけ。心配してるわけじゃない」

423:本当にあった怖い名無し
11/08/25 20:42:14.62 SwyBNUK6P
ポルターガイスト万能説

424:本当にあった怖い名無し
11/08/25 20:55:43.74 HcuuYY0H0
ご褒美に秋刀魚お供えしてやりたい

425:本当にあった怖い名無し
11/08/26 12:01:00.78 Av0txi7H0
保守

426:本当にあった怖い名無し
11/08/28 12:27:16.38 49saTCVl0
ほしゅ

427:本当にあった怖い名無し
11/08/29 19:06:16.13 d2yMAUg90
なかなか

428:本当にあった怖い名無し
11/08/29 19:39:34.48 t0oM8qaA0
ツンデ霊って

429:本当にあった怖い名無し
11/08/30 06:01:13.45 KSNZ6Lu60
出会えないね

430:本当にあった怖い名無し
11/08/30 06:19:01.23 /IC/DONc0
ふんっ みえないように隠れてるだけなんて いってあげないんだからっ

431:本当にあった怖い名無し
11/09/04 01:33:17.86 hI7hSSxh0
ほしゅ

432:本当にあった怖い名無し
11/09/05 23:26:23.27 Tz1Rds420
サンマ食べてる間中
ずっとうろうろ

433:本当にあった怖い名無し
11/09/11 03:53:07.23 hFTYe6+i0
ほしゅ

434:本当にあった怖い名無し
11/09/14 03:07:38.10 EZ9zYFfv0
タコ食べてる間中
ずっとソワソワ

435:本当にあった怖い名無し
11/09/21 05:39:24.04 V3VaHbmF0
秋の彼岸ですな

436:本当にあった怖い名無し
11/09/23 10:20:18.84 9GSs6JdX0
『本当は俺は忙しいんだぞ。全国津々浦々、気ままな独り旅を満喫中だったんだからな。
 ただ、あれだ。たまたま彼岸花が咲いてて彼岸になったんだなって思ったら、
 そしたらお前や息子がそろそろ墓前に顔出しに来るだろうから戻っ・・・いやそれはお前達を待っているという意味ではなく、その、お、おー、・・・おはぎ・・・そう、お前の作るおはぎを待っているだけであってだな』
お袋には聞こえちゃいないんだがそれでもお袋の後ろで一生懸命言い訳する親父、かっこ半透明かっことじ。
聞こえちゃいないはずなんだが。
「今年もお父さんが待ってるから、おはぎこさえようね」
にこにこしながら準備を始めたお袋。

今年も秋になったんだなー。

437:本当にあった怖い名無し
11/09/24 01:39:51.71 HsVOmYDY0
愛情みっしりのおはぎ

438:本当にあった怖い名無し
11/09/29 19:49:25.71 QB+AeWQP0
たまには浮遊

439:本当にあった怖い名無し
11/10/05 05:24:09.49 BFvG/lgv0
H

440:本当にあった怖い名無し
11/10/10 04:07:38.52 s3RUOdSH0
I

441:本当にあった怖い名無し
11/10/13 12:55:05.86 B7R+sBnu0


442:本当にあった怖い名無し
11/10/19 20:54:49.94 s96pCm+20
「ひさしぶり」
『・・・・・』
「怒ってる、よね。ゴメン、なかなか会いに来れなくて」
『仕方ないわ。あんたはいつのまにか大人になって、遠くの街で就職もしちゃってるんだもんね』
「毎日忙しいけど、君のこと忘れた日はないよ。本当に」
『アタシはあんたの顔忘れかけてたわよ』
「君が携帯持ってたらいいのにな。そしたらいつでもメールや電話出来るのに」
『あんたとするような話なんか無いわ』
「・・・そろそろ行かなきゃ」
『・・・この際だから言っとく。いつまでも、アタシがここにいるなんて思わないで。
アタシはホントはどこにだって行ける。ただ、ここの景色が好きだから、ここにいるだけ。
飽きたらさっさと別の所に移動しちゃうんだから』
「・・・その、さ」
『・・・忙しいんでしょ、早く行きなさいよ』
「また、来るよ。絶対に」
『・・・待ってるなんて約束しないわ』

去っていくあいつの後姿を見つめながら。
幽霊でよかったって思った。涙を見られなくてすむから。
幽霊なんか辞めたいって思った。言葉を、思いを、伝えられないから。

443:本当にあった怖い名無し
11/10/20 05:36:28.49 RrQBumab0
>>442です
シチュエーションは「アタシのお墓の前で」

444:本当にあった怖い名無し
11/10/20 17:46:27.83 h7aLDhUT0
あ、あげるのは
あなたのためじゃないんだからね!

445:本当にあった怖い名無し
11/10/26 20:04:07.39 H6muhkqc0
破ぁっ!!

446:本当にあった怖い名無し
11/10/26 21:57:53.06 BfF+/kzm0
非ぃっ!!

447:本当にあった怖い名無し
11/10/26 22:07:19.32 vSe20JXt0
巫ぅっ!!

448:本当にあった怖い名無し
11/10/31 16:28:19.37 CStWwNUT0
月末保守

449:1
11/10/31 23:33:19.15 APORhOBV0

不況失業再就職困難で結果いい年して引き篭り。一日中カーテン閉めっぱの部

屋でごろごろだらだらうだうだして過ごしていた。
ある日、人の気配にふと目を覚ます。暗い部屋の入り口付近でぼそぼそと話す

声。顔を向けようとしたが身体が動かない。金縛りだ!
焦っているうちにがしゃがしゃと重い金属音を響かせながら気配が枕元に近づ

いてきた。
視界に入ってきたのは鎧兜姿の侍。手には抜き身の刀を携えている。
『南瓜ならばすぐに準備致す』
侍は入り口付近にそう声を掛けると、刀を勢い良く振り下ろした!
「ひょわあっっ!!」
人間命の危機に直面すると普段以上の力が出るというのは本当なんですね。
無我夢中で身を捻ると金縛りが解け、そのままごろごろと転がって刀を避けた


『ぬ・・・それがしの呪縛を破るとは・・・!』
ガチャリと刀を構えなおす鎧武者。何とか起き上がりどうするか必死に考えを

めぐらせてた俺の目に入ったのは。
不安げに口元に片手を添えて、おずおずと壁の影から顔をのぞかせていた華や

かな着物姿の幼い子供。お稚児さんって言うの?
銀色の髪に金の瞳、大きな耳にふさふさ尻尾なんてオプションが全く違和感を

感じさせない至上の愛らしさ。
いやもうオタクでも変態でもないが胸がきゅんとした! これが萌というものか
!!

450:2
11/10/31 23:34:35.51 APORhOBV0
『・・・あ、あの・・・』
『何でござるか!?』
「何でしょう!?」
意図せずハモる俺と鎧武者の声。
『かぼちゃって、その、あの・・・』
『おう、そうであった。すぐに刈り取りますゆえご心配なく』
「って待てコラオッサン!かぼちゃって俺の事か!」
『ふははは、一日中ごろごろ転がっている中身の無いものは南瓜と呼んでも問
題ない!!』
理不尽な物言いと共に刀が振り下ろされ。
人間命の(ry 何をどうやったのか、俺の両掌で刀を挟んで止めているいわゆる
真剣白刃取りではないですか!? スゲー俺!!
「そもそもなんでかぼちゃが必要なんだよ八百屋行けよスーパー行けよ」
『ぐ・・・それはいろいろと』
しどろもどろになる鎧武者。ちらりとお稚児さんのほうに視線を向ける。俺も
釣られて視線を移し。
「あの子の足元にある真っ二つに割られた物体はなんですかかぼちゃにみえま
すが誰の仕業ですか」
『それはその・・・そっそそそれがしじゃ! ああ全て、全てそれがしが悪いん
じゃぁぁぁ!!』
逆切れ半泣きいじけられた。

451:3
11/10/31 23:36:21.18 APORhOBV0

鎧武者のオッサンがようやく落ち着いたところで事情を確認。
オッサンはいわく俺の先祖で守護霊らしい。家の周りを巡回していた所怪しい
光が近づくのを目の当たりにし。
『―そしてすわ物の怪かと思い切り伏せてみればこちらの正一位様の西洋提
燈であったと』
俺に対して偉そうなオッサン。対して膝に横真っ二つに割られたオレンジ色の
かぼちゃを抱えたまま申し訳なさそうに縮こまっているお稚児さん。
『で、だ。りさいくるというのであろう? 使えぬものが転がっているので新た
に活用法を見出してやろうと思い至ったわけでござる』
それで守護霊に命を狙われる俺。・・・あれ、目から水が・・・。
『わ、わたくしは、まさかひとのなまくびをようだてようとなさっておられる
とはおもいもよらず・・・。そもそもむしゃどのはあなたさまをしんp』
『いやいやいや正一位様には無礼に無礼を重ねなんとお詫び申し上げてよろし
いやら面目ございませぬ!』
お稚児さんにはやたら腰の低いオッサン。土下座なんて初めて見たー。
『こうなっては仕方ない。それがしの首を』
「だからグロいって。かぼちゃあればいいんだろ? 俺今から買ってくるから」
ぱああーっと表情を明るくするお稚児さん。ああ、輝くような笑顔って本当に
存在するんだなぁ・・・(はあと)
幸せな余韻に浸りつつ財布を握りしめて外へ出る。宵の口ってところか。そう
いえば外出するのってどのくらいぶりだろう。
『それがしが割ってしまったもの以上の品を見つけるのだぞ』
「うるせーよオッサン」
『ところで正一位様はなにゆえあのような珍妙な提燈を提げておられたのか』
「あれだろ、トリックオアトリートってやつだろ。何日かしたらハロウィンだ
もんな」
意味が分からずしかめっ面になっているおっさんは放っておいて、俺は夜の街
へ歩き出した。
「・・・そういやランタン用のかぼちゃってどこで売ってるんだろう?」
『知らぬのか愚か者め』
自分も知らないくせに偉そうなオッサン。ああ腹が立つ。

452:4
11/10/31 23:37:47.07 APORhOBV0

その後すぐ近くのホームセンターで運良くランタン用のかぼちゃを入手。家に
戻ってお稚児さんと一緒にわいわい楽しくランタンに加工。
因みにオッサンは刀で加工を手伝おうとしたので「また真っ二つにするのか」
と脅したら大人しく後ろで指くわえて眺めてたwザマァww
『いろいろとおせわになりました』
炎を灯したランタンを釣り提げ、玄関で深々とお辞儀するお稚児さん。ああ可
愛い、可愛いよぉ。
「いやいやこちらこそうちのおっちょこちょいがご迷惑を」
『こちらの出来損ないがご迷惑を』
俺とオッサンはお稚児さんには笑顔を向けつつ互いに背後に廻した手で互いを
牽制。
『ごじつあらためておれいにまいりますね』
笑顔でもう一度お辞儀すると、お稚児さんは夜の闇に去っていった。
「・・・はあ。なんか変な日だった」
『ふん。家で腐っておる愚か者にはよい刺激となったであろうが』
「・・・そうかも」
素直に頷くと、なぜか神妙な表情を浮かべた武者。こっちも変な反応されてな
んか拍子抜け。
『・・・ふん、明日からまた腐るのであれば、今度こそその頭、花器にでも作
り直してやる・・・ってそれでは花がかわいそうか』
と思ったがやっぱりウザいこのオッサン。
「煩いさっさと消えろ幽霊」
『ふっふっふ、それがしは守護霊、貴様の後ろで無様な生き様や足掻き苦しみ
死にゆくまでを眺めるのが役割よ! ふははは!!』
「あの世へ帰れ!」
何か波長が合ってしまったらしく、以降オッサンが見えなくなることは無かっ
た・・・。


453:5
11/10/31 23:39:20.77 APORhOBV0

数日後。腐っていても仕方ないと再び就職活動を始めた俺。
夕暮れ時の帰り道、近所の子供達がお化けの仮装をして友達の家から家へ渡り
歩いているのに出くわした。
「ああそうか今日はハロウィンか」
ほほえましく眺めていた俺の背後から『おのれ化生め!』という怒声と共に子
供達に勘違いオッサンが飛びかかる。
そして俺には見えない子供達の守護霊辺りに張り倒されたりしているようだ。
弱。
どうせ誰にも見えてないし、胸倉つかまれて往復ビンタ食らっているっぽいオ
ッサンはほっといて帰ろうと歩き出したんだが、道の先に見覚えのあるランタ
ンが見えた。
『とりっくおあとりーと!』
魔女のコスプレしたお稚児さんが現れた! はううぅぅ、可愛いいいぃぃ!!
「あ、お菓子お菓子」
間食用に買っといた飴をカバンから取り出しお稚児さんに手渡す。
『うふふ、ありがとうございます!』
極上のその笑顔が得られるのならいくらでもお菓子準備します。
「今日はハロウィンに紛れ込んでるんですか?」
『はい、そうです。ひとのまつりはにぎやかでたのしいです。ところでむしゃ
どのは・・・その・・・』
「自業自得なんでほっといてください」
『そうですか・・・。でもでも、むしゃどのはしごとねっしんでいらっしゃい
ますね。いつもあなたさまをいっしょうけんめいしゅごしていらっしゃいます』

454:6
11/10/31 23:40:38.26 APORhOBV0
「・・・は?」
『わたくし、いぜんむしゃどのにあなたさまのかごをこわれました。『じぶん
ではちからがおよばず、このままではしゅごするもののみちをただすことがで
きぬ』とひどくなやんでおられました』
「あのオッサンが・・・」
『ですからきばらしにまつりにでも、とおうかがいしましたらせんじつのよう
なさわぎになってしまいましたが』
お稚児さんは楽しそうにくすくすと笑っているが、俺は恥ずかしくて顔から火
が出そうだ。
『ですから、どうか、ほんのすこしでよいので、あなたをおうえんしているも
のがいることをこころにとめておいてくださいませ。なにかのごえんですから
わたくしもびりょくながらじょりょくいたします』
お稚児さんのまっすぐな瞳を受け、道端に打ち捨てられたオッサンを眺めなが
ら。
俺も、もう少し頑張らないとな。そう思った。
『まずはむしゃどののそんざいをしっていただこうとつながりをつよめておき
ました』
ああ、あのウザいオッサンが視えて触れるようになったのはお稚児さんの能力
ですか。有難うございますはははは・・・はは・・はぁ。

455:7
11/10/31 23:42:03.45 APORhOBV0

あれから数年。
良縁に恵まれて、就職・結婚・出産育児と、凡庸ではあるものの平穏な生活を
得る事が出来た。
しかし、今日も早合点で何かに絡んで逆にボコられてるオッサンを眺めつつこ
の守護霊が悪い事全ての原因じゃなかろうかとたまに思う日々。


456:本当にあった怖い名無し
11/11/01 08:45:52.00 asvNOodK0
gj!

457:本当にあった怖い名無し
11/11/03 12:14:51.71 1PwFi2tN0
なにそれw

458:本当にあった怖い名無し
11/11/06 20:51:39.47 JXjkuOO00
【ゴールデンレス】
  ∩ ・∀・)∩∩ ´∀`)∩  このレスを見た人はコピペでもいいので
   〉     _ノ 〉     _ノ10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
  ノ ノ  ノ  ノ ノ  ノそうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
  し´(_)   し´(_) 出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

459:本当にあった怖い名無し
11/11/07 00:11:42.38 ZRGqGRSg0
>>458
コピペ”でも”って…
いちいちAA作るのかよwww

460:本当にあった怖い名無し
11/11/07 11:10:13.78 eZrC4H6J0
>>458は規制議論板にマルチポスト報告スレを立てられてアクセス禁止になりました
めでたし! めでたし!

つう事だよな。
コピペに手を出すって事はアクセス禁止にして欲しいと言う願望だろ


461:本当にあった怖い名無し
11/11/08 14:30:31.31 llRMs+LV0
何言ってんの?
バッカじゃないの?

462:本当にあった怖い名無し
11/11/13 11:13:26.08 6Hc1pwgJ0
sage

463:本当にあった怖い名無し
11/11/17 21:59:22.50 mcWyuQvJ0
「ヴォジョレー解禁日なので買ってきた」
『ふん、流行に流されちゃって、バッカみたい』
「確か冷蔵庫に一昨日買ったカマンベールチーズがあったはず・・・」
『ぎくっ』
「あれ?カマンベールと書いてあるのにブルーチーズっぽいですよ?」
『っ、その、つまみぐいしyいやその、今日に備えて高級品にしておいたからっ』
「・・・仕方ない、つまみをコンビニで買ってこよう」

・・・・・

「さあ買って来ましたよ」
『おきゃえり~っていうか時間かかりしゅぎ~おしょーい~』
「・・・上機嫌だね・・・。ええと、ワインも丁度飲み頃に冷えた。早速♪」
『おつまみなにきゃってきたの~?』ガサガサゴソゴソ
「・・・なんか・・・ビネガーですか?味おかしいですよ?」
『チーズと、生ハムと、お、ぽてちげっつー!』
「・・・楽しみに、楽しみに・・・してたのに・・・」
『な、なによ!あ、明日も仕事のあんたの身体を思って飲んどいてあげたのよ!』
「君と一緒に飲もうって・・・楽しみにしてたのに」
『あ・・・えっと、その、ええと、・・・その、ごめん』
「いや、気にしないで。大丈夫、もう一度店行ってくるから」
『・・・その、今度はちゃんと、待ってる』

・・・・・

「ただいま」
『ZZZ・・・むにゃ、かんぱーい・・・』
「酔ってたからな・・・まぁ、明日でも、いいか」


そして翌晩の乾杯は、再びビネガー化したワインと、ブルーチーズで。
「もう買いなおさないからな!(シクシク)」

464:本当にあった怖い名無し
11/11/19 15:08:39.71 lT+Dy5UVO
もはや霊である必然性すら残ってないな

465:本当にあった怖い名無し
11/11/25 05:03:16.43 gOhZ9AFK0
ザオリク

466:本当にあった怖い名無し
11/11/26 09:20:39.79 1vx9z5Ys0
それは突然だった。

婚約して、半年後に挙式を控えた彼女が、俺の誕生日ケーキを買いに行った帰り道。
原付vsトラックの事故で呆気無く手の届かない世界へ旅立ってしまった。
葬式に呼ばれたが、自失呆然だった俺は葬式の事を全く覚えていない。

事故から一ヶ月たって、やっと落ち着きを取り戻してきて、彼女の家の仏壇に手を合わせに行った。
ご両親がロウソクを灯してくれて、俺が線香を近づけた時。
ふいにロウソクの火が消えた。
慌ててご両親が火を付け直してくれた。でもまた消えた。
俺はロウソクから線香に火をつけるのを諦めて、チャッカマンで線香を炙った。
線香が湿気ていたのか、なかなか線香に火が移らない。
ようやく火を移して線香立てに差し、手を合わせた。

その後、ご両親と少し話して、帰宅した。
夜。彼女が夢に出てきた。怒った顔でこう言って消えた。

「バカ。アンタに線香上げられたら、成仏しちゃうじゃない」

467:本当にあった怖い名無し
11/11/30 20:52:27.69 zN+wgqh60
>>466
かわいいw

468:本当にあった怖い名無し
11/12/05 00:02:04.00 z+Wzsjr/0
ほしゅる?


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