10/07/10 16:44:04 4Hp/osnF0
怖い話に出てくる女幽霊は実はツンデレなのではないかという新説を
検証してみるスレッドです。
【前スレ】
なにそのツンデ霊★十人目☆
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊★九人目☆
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊★8人目☆
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊☆七人目★
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊☆六人目★
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊☆四人目★(実質五人目)
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊★四人目★
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊★三人目★
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊★2人目
スレリンク(occult板)
なにそのツンデ霊www1人目
スレリンク(occult板)
まとめwiki
URLリンク(www28.atwiki.jp)
2:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 17:59:55 qxL/6SBj0
>>1
スレをたててくれてありがとう
なんて絶対に言わないんだからねっ
3:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 21:47:53 nstapJxX0
>>1
乙
4:本当にあった怖い名無し
10/07/11 14:33:25 U7MKF6YI0
>>1乙で霊
前スレ落ちてたのか…南無南無(-人ー)
5:本当にあった怖い名無し
10/07/13 05:30:01 ahm111T4P
ほ
6:本当にあった怖い名無し
10/07/15 20:49:45 rGqN2DD/0
け
7:本当にあった怖い名無し
10/07/16 00:00:51 Y5ECCTc50
き
8:本当にあった怖い名無し
10/07/16 00:29:06 MZM00KPw0
ょ
9:1/5
10/07/18 21:01:51 V9UBDV4c0
久しぶりに会った同級生に誘われて、旧友数人で近くの大きな花火大会に行った。
しかし早速後悔。そういう体質だと自覚してはいたのだが。
左腕が重い。
しがみついているのは浴衣を着た十代半ばの結構可愛い女の子、ただし半透明。いわゆる幽霊って奴だ。
俺は気がついていないフリしているのだが、
『アレおいしそう』だの『コレ可愛い』だの俺の腕を引っ張っては主張してくる。
そんな感じで暫く屋台を覗いていたんだが、俺が無反応なせいか幽霊は拗ね始めた。
『あーあ、つまんない。久しぶりに気がついてもらえてるかと思ったのに』
そう言って、文字通り腕にぶら下がりだす。
『やっとお祭りにこれたのに、つまんない…』
寂しそうに俯く幽霊。俺の胸に湧きあがる罪悪感。
いやしかし、幽霊なんぞに気に入られても楽しい事は何も無い。
長年の数々の憑依体験から、悪質な幽霊ほど誘惑が上手いと知っているし―
『私が生きてたらコレってデートみたいな感じだし、キスぐらいしてあげてもいいのにな』
負けました俺。
幽霊の言葉に反応し、思わずちらりと一瞥。にんまりと笑う幽霊と、ばっちり目が会った。
10:2/5
10/07/18 21:04:25 V9UBDV4c0
『次は金魚掬い、ノルマ20匹!』
離れて欲しければ楽しませろと脅された俺。財布はがんがん軽くなっていく。
「おっしゃ、金魚は俺が全部掬ってやるぜ!!」
やけくそ気味に盛り上がる俺。ワケがわからないなりに同調して騒いでくれる友人達。
そうこうしていると、花火が上がり始めた。
『花火見るの!もっといい場所にダッシュで移動!!』
「この人ごみで走るのは流石に危険だろ!なるべくいいところへ移動するからちと待ってろ」
急ぐ姿を友達に笑われつつも何とか人の波を掻き分けて、そこそこ見える場所へ移動。
『って、見ーえーなーいー!!』
「痛っ!!」
小柄な幽霊に人垣はちと高かったらしい。幽霊だから他の人の身体に被るし。
だからって足を蹴るな。つま先をかかとで踏みにじるな。
「あーもー」
仕方なく一旦人の少ない所へ移動。不満げにこちらを睨みつける幽霊を、小さい子供にするように抱き上げた。
『!?っんな、や、ばっ!!』
「これなら俺の頭より高くなるから見えやすいだろうが」
『えっ?…え、ああ、おー、そういうこと…』
俺の頭にしがみつきつつ納得する幽霊。
傍から見ると見えない何かを抱えている俺の姿は怪しい事この上ないが、この際仕方ない。
『よーし、も一回見に行きなさい、今度は最前列!!』
「無茶言うな」
調子のいい幽霊にややむかつきつつも、俺も不思議と楽しいと感じ始めていた。
11:3/5
10/07/18 21:05:39 V9UBDV4c0
そんなこんなで花火大会は終わり、俺も友達と別れて帰宅した。
『あー楽しかったぁ!』
幽霊連れで。
「…楽しませたら離れるとか言ってなかったか?」
『まだちょっと足りないもん』
意地の悪そうな笑顔でこちらの顔を覗き込む幽霊。
「で、何すりゃいいわけ?」
『うーんとねぇ…』
僅かに残されていた小遣いの使い道は、アイスクリームとファミリー用の花火セット。
「…なぜ花火を見た後で花火をしたがる…」
『いいじゃない、やりたいんだもん』
ほらほらと急かされて、しぶしぶ河川敷の広場に向かい、命じられるままに花火をする。
時々通りかかる人達には深夜に一人でぶつぶつ言いながら花火する寂しい人に見えてるんだろうなぁ…。
12:4/5
10/07/18 21:06:44 V9UBDV4c0
「ほらコレで最後だ」
派手めなのから使っていくと最後に残る線香花火の束。うち一つを手に取り火をつけた。
それまでは手持ち花火を振り回せだのまとめて火をつけろだのと騒いでいた幽霊だったが、
どういう風の吹き回しか俺の隣に大人しくしゃがみこんだ。
二人で静かに小さくはぜる花火を見つめる。
『なんだかあっという間だったな』
ポツリと呟く幽霊。
「幽霊やってどのくらい?」
『…今年が初めて』
嘘かホントか分からないが、その横顔はとても寂しそうに見えた。
「そうか…すまん」
『信じたの?バカねー』
「くっ…」
コイツは絶対悪霊の素質がある。
むかついたせいだろうか、細い軸の先でちりちりとはぜていた小さな火の玉がぽとりと落ちた。
「おっと、じゃ次のに火をつけるぞ」
手元の花火に集中したその瞬間。
ふわりと幽霊が抱きついてきて。
「…な」
『―お礼、かな』
頬に軽く押し付けられた唇は、少し冷たく感じた。
『じゃ、ね。バイバイ』
「おい…―」
背を向けて歩き出した幽霊は、こちらを振り返ることなく、空気に溶けるように滲んで消えた。
手に握ったままの火のついた線香花火は、またもや燃え尽きる前にぽとりと落ちた。
13:5/5
10/07/18 21:28:06 V9UBDV4c0
『お宮の夏祭りに行こう』
「いやちょっと待て」
そろそろ晩夏に差し掛かる頃、西日の差し込む俺の部屋。
茹だるような暑さにめげず昼寝をしていた俺。
暑さが急に和らいだと思ったら、聞き覚えのある声が響いてきた。
慌てて飛び起き―ようとしたものの、幽霊が俺の腹に馬乗りに座り込んでいたので無理だったが。
『お祭りだよお祭り。ほら隣町のお宮祭り』
ワクワク顔ではしゃいでいる幽霊。
「祭りがあるのは知っている。俺が聞きたいのはお前がここにいる理由だ」
『お祭りイベントのあるところには、私はいつでも現れるのよ』
「答えになってない」
『いいじゃない。貴方と一緒だと楽し…我がまま放題できるから楽しいの、私が』
悪霊だ。コイツは絶対悪霊だ。
まあ今までの悪霊に比べれば、比較的、嫌な感じがしないと言うか。
格好の餌食として目をつけられたかもしれないと思い至っても、ちょっと心が浮かれているのは確かだ。
14:本当にあった怖い名無し
10/07/18 23:56:38 AVSWeFYk0
非常にGJ
15:本当にあった怖い名無し
10/07/19 00:19:27 lLhO65F+0
久々にいいツンデ霊に出会った気がする
GJ!!!
16:本当にあった怖い名無し
10/07/19 04:19:18 0/KvrhQx0
なんかいいなあ、これ
すごくいい
17:本当にあった怖い名無し
10/07/19 04:47:46 fN19pXHd0
うらやましい奴めwww
18:本当にあった怖い名無し
10/07/21 17:16:34 zoLWOSvV0
ほす
19:本当にあった怖い名無し
10/07/23 23:42:56 76afVNhY0
ちょっと花火大会行ってくる
20:本当にあった怖い名無し
10/07/23 23:49:49 rQvEUUpg0
いてらノシ
21:本当にあった怖い名無し
10/07/29 11:20:45 mSFakh0a0
ほ
22:本当にあった怖い名無し
10/08/01 16:27:24 sPyruLA40
転移って…
あたしを置いて勝手に遠くへ行かないでよっ!
あたしも一緒に憑いて行…あ、いや、その…
貴方が寂しがっているんじゃないかって思っただけよっ!
心配してあげてるんだから感謝しなさいっ!
23:本当にあった怖い名無し
10/08/02 12:13:28 2iMvhbVKP
>>22
ふん
お前は俺に取り憑いてりゃいいんだよ
この寂しがり屋め
24:本当にあった怖い名無し
10/08/07 09:35:36 7y5ZKbo20
一人ぼっちでも平気だもん
25:本当にあった怖い名無し
10/08/11 05:25:13 X+fv7u5v0
ほ
26:本当にあった怖い名無し
10/08/11 23:22:53 w2Tusey40
り
27:本当にあった怖い名無し
10/08/12 01:03:44 7Ko8nZnF0
き
28:本当にあった怖い名無し
10/08/12 01:19:38 tbvTw8NF0
ち
29:本当にあった怖い名無し
10/08/13 00:28:37 ru+d5jeg0
三
30:本当にあった怖い名無し
10/08/13 22:07:18 gfY6DvaU0
平
31:本当にあった怖い名無し
10/08/14 00:33:16 PMdQYjoP0
_, ‐ ' ゙ ゙̄ヽ,
。 ゚, , '゙ )
。 ,ノ!,' ◎/
゚ ゚,,.. --─- ノ゙!,/ ,' _
て  ゙̄'i; ノ゙!,!゙ ゙i, ノ ,:; 'v⌒ヾ〉_,. ' ‐ .,_
てて 。 ゙'゙ ,!V ,゙゙ :, 。 ゙'f99ia._)^~ ゙)
!. ,゙ !!.,i ノ゙, .'., 。 )⌒ヾ_. ,.. ‐'゙
.| ! !_!_ ,'゙ i.,_ ゙, .,_ノ .^フb'-'=y-‐ ' ゙
i i |. ! .!_! ,゙ ゜ ゙!i,' !゙k,\(
.!. i .i'i ,゙ ,べ,ヘへべ,_
i .i. ゙, ', ! 。 Y( 〉 ヾ\
! i ', '!,', !, 。 〉 ヘ ゞ\
ヘ ' , ' , ', ( ゝ Y 〉
ヘ \. \ ' , 。゜ .ゝ 〉 ゞへ
\ へ \. \,. ゙' , 。 ゜。 。 ゜ 「゙Y く / へ入
へ \ \ ゙ ' ‐゙ '_‐:,_ ゚)\ノヽ _,, 〆、 ゝ゜ 。゚ヘ く ヘ 〉、
へ ' ., '! ! ゚ノ)\)\λ \\\))\ル))\「 〉入
へ ' , へ ノ(ノ( '.,_' ノ )\λ )\ ) ) .) ) )) \∠~く へ べ\
32:本当にあった怖い名無し
10/08/18 00:33:48 bmc3jkvM0
ふ
33:本当にあった怖い名無し
10/08/18 12:27:43 TB2lkAgZP
ふ
34:本当にあった怖い名無し
10/08/18 12:31:30 WXEJ/n0zO
ふ
35:本当にあった怖い名無し
10/08/29 12:31:40 qrvq7IDc0
ふ
36:本当にあった怖い名無し
10/09/05 15:00:33 Oo0evm8C0
て
37:本当にあった怖い名無し
10/09/05 17:45:12 Oo0evm8C0
1
近所にあるその橋は昔からこの世とあの世を繋ぐ場所といわれていた。
そのせいだろうか、幽霊が出るという噂がある。
幽霊を見ると死んでしまうという噂もセット。
2
まだ小学生の頃、交通事故で死にかけたときに夢を見た。
川のほとりを彷徨っていた。対岸は明るく楽しそうな場所。
けど川は流れが速く、仕方なくうろついていたら現実とは長さは違うが見覚えのある橋に出くわした。
早速渡ろうとしたのだが、橋の真ん中で煙管を片手に美女が通せんぼしていた。
「渡りたけりゃ、通行料」
横柄な態度で煙と共に吹きかけられた事にひるみ、仕方なく財布を捜すが見つからない。
「一文無しは出直してきな」
すごすご引き返し、ふと気が付くと病院で目を覚ましていた。
中学生の頃、風邪をこじらせ死にかけたとき再び夢を見た。
「また来たのか」
橋の真ん中で欄干に腰掛けて、例の女性が煙管をふかしながら呆れていた。
「通行料は持ち合わせてるのかい?」
あの後色々調べてあの世の渡し賃なるものがある事を知ったんで
いつも小銭を持ち歩くようにしていた俺に隙は無かった。いや死にたいわけじゃないんだけど。
「いくらですか?」
「そうさねぇ、ざっと見積もって3億円」
……気が付くと病院だった。
38:本当にあった怖い名無し
10/09/05 17:46:59 Oo0evm8C0
3
二度も死にかけたせいか、幽霊が見えるようになっていた。
でも普通に暮らしている間、その橋であの女性を見ることは無かった。
4
大学生の頃、見える事を知っている友人に無理やりオカルトスポットに連れて行かれ、
しっかり取り憑かれ内側に入り込まれてしまった。
酷い頭痛と悪寒に襲われて動けなくなったので責任を感じた友人に付き添われて何とか橋までたどり着いた時。
『渡りたけりゃ、通行料』
頭の中に響く声。橋の歩道の真ん中に朧げに浮かび上がる女性の姿。
友人にもどうやら見ているらしく、小さく悲鳴を上げ硬直している。
「今日は…ちゃんと家に…帰るだけだから…」
何とか声を絞り出し、よろよろと彼女の脇を通りすぎようとした。
『一文無しは出直しな』
がっしと首を掴まれた。
『渡る資格さえ無い奴は、川底に沈んじまいな』
意外なほどの強力でぐいと後ろに引っ張られた。
悲鳴を上げる暇もなく、俺は川に向かって落ちていた。
……そして目を覚ました時には打撲と溺れかけが原因で入院中となっていた。
因みに霊障の方はすっかり収まっていた。
5
昔、橋を造る時に、人柱として人を生き埋めにすることがあったらしい。
近所の橋も大昔から交通の要所として存在していたらしいし、そんな事があったのかもしれない。
39:本当にあった怖い名無し
10/09/05 17:52:23 jbK9hV9m0
ああ、いい話だ
40:本当にあった怖い名無し
10/09/05 17:57:16 Oo0evm8C0
6
うたた寝をした時に夢を見た。
「渡りたけりゃ、通行料」
欄干に腰掛けて、煙と共にいつもの台詞を吐く彼女。
「当分は渡るつもりは無いよ」
「ならなんでここに来た」
「貴女に逢いたいから」
げほんとむせる彼女。
「…ガキが寝言言ってんじゃないよ」
「寝言といえば寝言だけど本気だよ」
「そうかい、ならせいぜい長生きしな」
そっぽを向いて呆れている彼女。
「死にかけないと逢えないのは大変だから、普通にあの橋の上に出てきてくれると嬉しいな」
「…むぅ…考えといてやる」
彼女の頬が赤く染まって見えるのは気のせいだろうか。
41:本当にあった怖い名無し
10/09/07 08:23:21 HRLQdCVVO
女性の口調が好きすぎるw
人物画が頭に浮かぶようだ
42:本当にあった怖い名無し
10/09/07 14:43:37 Lns/GqmNO
馬
43:本当にあった怖い名無し
10/09/07 19:55:48 MBqbpjnu0
頭
44:本当にあった怖い名無し
10/09/07 19:58:15 M+CiFEYH0
牛
45:本当にあった怖い名無し
10/09/07 23:54:37 CBkzgLdV0
丼
46:本当にあった怖い名無し
10/09/08 04:48:59 AwjtRPaLO
盛
47:本当にあった怖い名無し
10/09/08 05:28:45 e5AbjO6I0
>>40
俺はこういう話は好きだ
48:本当にあった怖い名無し
10/09/08 05:31:53 0KlhP5Qx0
>40
ほんのりきた
49:本当にあった怖い名無し
10/09/08 18:33:41 6UNYnini0
今の今までこのスレの存在を知らんかった
人生2%くらい損した気分になった
50:本当にあった怖い名無し
10/09/08 22:07:06 wvnOOfOBO
>>40は、もし現実で会えたら
必ず報告すること(;´Д`)ハァハァ
51:本当にあった怖い名無し
10/09/10 08:34:19 6s3YZ18/0
test
52:本当にあった怖い名無し
10/09/14 23:58:20 Mvu27PmzO
心霊写真で抜いた
事の有る俺は
ツンデ霊に早く憑かれたいのだが…
53:本当にあった怖い名無し
10/09/21 05:21:01 tL2c9aXj0
彼岸なんで墓参りにでも行くべ
54:本当にあった怖い名無し
10/09/21 06:36:23 fifZfmAq0
しん
じ
つ
55:本当にあった怖い名無し
10/09/21 06:48:57 fifZfmAq0
>>37->>40
きくち正太のキャラで脳内再生されたw
56:本当にあった怖い名無し
10/09/25 01:33:00 THIruFrY0
誘導
政治@2ch掲示板
URLリンク(namidame.2ch.net)
政治思想@2ch掲示板
URLリンク(toki.2ch.net)
議員・選挙@2ch掲示板
URLリンク(kamome.2ch.net)
実況せんかいゴルァ!@実況ch
URLリンク(hayabusa.2ch.net)
オカルト板では類似スレの乱立、板違いの政治スレのスレ立て、実況スレは禁止されています。
速やかに相応しい板に移動願います。
57:本当にあった怖い名無し
10/09/27 10:38:07 J3A8gsWOO
成仏させる前に此方が
昇天してしまった罠
58:本当にあった怖い名無し
10/10/04 20:44:52 JiuXXceo0
フワフワ白ドレスの女の子
『えへへ、あなたが好きになっちゃった。ずっと一緒に居たいな(ニヤリ』
古めかしいセーラー服の女の子
『目障りなの!死にたくないならさっさとどっか行って!!(プイッ…ちらり』
黒基調のメイドさん
『地獄へ案内するよう申し付かっております。
来るその日まで身の回りのお世話をさせていただきます(無感情』
幸せに死ねる相手を模索する今日この頃
59:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 00:01:12 GQp+cOJl0
あ
60:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 07:45:58 DzKtZLcD0
た
61:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 12:43:54 QZM5OEjq0
し
62:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 12:45:21 X31J40IiO
メ
63:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 20:11:17 sBSmDv2t0
リ
64:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/09 20:46:27 zwOaCzeK0
I
65:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 01:05:45 LUKNzbo00
ア
66:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/10 02:26:41 9Yi55zow0
ン
67:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 13:54:10 k1EKvIpG0
ト
68:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 21:55:41 xof35XLi0
ワ
69:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/12 22:17:24 x1DeGsl00
何この流れwww
70:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/13 18:30:56 CHliV0XE0
「季節の変わり目だからかな、風邪引いた」
『バカねぇ。あ、バカは風邪引かないんだっけ』
「酷い。君に憑かれてから体調狂い易くなってるんだよ。もうちょっと労わってくれても」
『文句だけは一人前よね』
「…薬買って来ます」
『桃缶とプリンとスポーツドリンクもね』
「…パシリっすか」
『アンタ用よ。寝込むんでしょ今から。だったら先に買っておかないと。私はアンタの代わりに買い物行けないもの』
「あ、そうか。でも桃缶って古…いえなんでもないです行って来ます」
『○○屋のレアチーズケーキと季節のフルーツタルトもね』
「それは…パシリっすね」
『早く行きなさい、数量限定なんだから。…そうね、待ってる間暇だから氷枕とお粥くらいは用意してあげるわよ』
というような事は起きないだろうかと一人咳き込む夜。
71:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/17 16:26:05 f5asb3vn0
オダイジニ~
72:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/21 05:32:44 tW8WoExJO
アボリジニ~
73:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/22 03:50:16 8UvIptVB0
かわいい魔女ジニー
74:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/24 13:36:32 X02V0nzK0
べっ、べつにアンタに取り憑きたくて取り憑いたわけじゃないんだからねっ!
勘違いしないでよねっ!(///
75:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/24 20:13:01 JMTSa0og0
べ
76:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/24 20:42:48 7+e3gYGO0
つ
77:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/24 21:27:34 4z4dEVMV0
た
78:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/25 11:54:51 SKO6QmNcP
ん
79:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/25 20:22:22 n1ih2Pm40
ぽ
80:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/25 22:32:22 17Pcz24+0
ぽ
81:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/27 21:15:25 2vpJsk/20
別蒲公英
82:自治スレでローカルルール他を議論中
10/10/27 23:37:12 OmHPq/W50
>>75->>81
こいつらの爪の垢でも飲んどけ!
スレリンク(kinoko板:161-198番)
83:キモウト霊
10/10/28 04:05:21 X8YgnBAKO
「わ、別れて下さい」
「………そう」
「あなたの事が嫌いに成った訳じゃあ無いのよ…でも」
「分かってるよ食器やコーヒーカップが空中に浮いたり、後この間包丁が飛んできたりとか……」
「ご、ごめんなさい! 私オカルトに弱くって… 本当にごめんなさい!」
これで何人目だろう…今日彼女に別れを告げられた。
「お兄ちゃん…」
「麻美か……」
僕の頭上でふわふわ浮いている小学校低学年の黒髪おかっぱ頭の可愛い女の子は妹の麻美…普通の人間では妹の姿を見ることは出来ない
「………」
僕はニッコリ笑って麻美の頭を撫でる
妹は僕の実母が七年前に生活苦を理由に捨てた
その後母は再婚して今の人並みの暮らしが有るが麻美は孤児院で寂しく過ごし三年前に交通事故で亡くなっていたのだ、母は酷く後悔していたが……
「ちょ、ちょっと! 何時まで頭を撫でてるのよ!」
「いや……」
「何! ニヤニヤして…ふられて頭がおかしくなったの!」
僕は麻美を見捨てる事は出来ない…と言うよりか今僕の中では何よりも麻美の事が優先事項なのだ
「それよりも久しぶりに海でも見に行くか?」
「はあ~~お兄ちゃんがそんなんだから悪い女に引っ掛かるか心配でわたしも成仏出来ないのよ! 良い、お兄ちゃんはわたしが認めた女以外付き合っちゃ駄目だからね!」
「分かった、分かった… 早く行こう」
「しょ、しょうがないわね…わたしもヒマじゃないけど、仕方ないから可哀想なお兄ちゃんにつきあってあげる」
今は妹の笑顔を見れればそれで良い
その小さな手を僕はギュッと握りしめた
ふと横にいる妹のその頬が赤く染まってる様に見えたのは僕の気のせいだろうか……
84:自治スレでローカルルール他を議論中
10/11/01 05:21:28 bG7ve65M0
揚げ饅頭
85:本当にあった怖い名無し
10/11/04 16:22:49 wdRFtbEo0
ツンデ霊は可愛いがヤンデ霊は怖い
86:本当にあった怖い名無し
10/11/04 19:41:12 row62Vpm0
ってか怨霊の一種になるなw
87:本当にあった怖い名無し
10/11/04 20:10:05 pBY2hHE70
怨念がそこに おんn
いや、なんでもないからっ
88:本当にあった怖い名無し
10/11/04 21:13:23 VXowvr4q0
ハハハ、君がツンデ霊じゃなかったら今頃右フックが炸裂していたところだよ
死んでて良かったね
89:本当にあった怖い名無し
10/11/04 22:44:47 Q6aa9WXk0
ほ
90:本当にあった怖い名無し
10/11/04 23:33:40 RY46zc9M0
か
91:本当にあった怖い名無し
10/11/05 00:01:33 7qFEGRLA0
ほ
92:本当にあった怖い名無し
10/11/05 01:47:12 JmZaJW+a0
か
93:本当にあった怖い名無し
10/11/05 02:13:45 s2ad7bYq0
ぱ
94:本当にあった怖い名無し
10/11/05 03:40:08 21xyfbDIO
ん
95:本当にあった怖い名無し
10/11/05 06:28:32 Qg8ZghzD0
に
96:本当にあった怖い名無し
10/11/06 02:13:26 b+Sp7HyP0
バ
97:本当にあった怖い名無し
10/11/06 09:15:34 vOdeDOvU0
ナ
98:本当にあった怖い名無し
10/11/06 12:12:30 /twAvxgU0
ナ
99:本当にあった怖い名無し
10/11/06 13:04:35 47UHY0wq0
を
100:本当にあった怖い名無し
10/11/06 22:12:27 t6ZG3nXo0
は
101:本当にあった怖い名無し
10/11/06 23:31:18 MP3c1gb50
さ
102:本当にあった怖い名無し
10/11/07 02:30:19 eTPRLNt70
む
103:本当にあった怖い名無し
10/11/07 03:17:53 rxlfT8d60
へ
104:本当にあった怖い名無し
10/11/07 10:53:56 ZHQc/ACz0
い
105:本当にあった怖い名無し
10/11/07 13:15:14 zK9a/WLb0
み
106:本当にあった怖い名無し
10/11/07 19:30:15 E40O+t+P0
ん
107:1/3
10/11/08 23:04:43 FL6UOQUT0
「写真を撮ってあげようか」
お寺の片隅でぼんやりしてたら、オジサンがカメラ構えて近寄ってきて、さらにやたら馴れ馴れしく声を掛けてきた。
『何?』
「俺はこの寺公認の撮影カメラマンで、七五三とかご祈祷とかのお客さんにサービスの一環で格安で写真撮影してるんだよ」
『ああ、ロリコンなんだ』
「…違うって…」
『わたし、オジサン相手にしてる暇ないの。じゃあね』
困ったように肩を落とすオジサンに軽く手を振りわたしはその場を立ち去った。
正直なところ、わたしはとても困ってた。
何でこんな古臭いお寺にいるのかが分からない。どうしても思い出せない。
それだけじゃない。お寺の外に出ようとしても、どこにもいけない。気が付くと、お寺の境内の片隅に佇んでいる。
そんな感じでもう何日も、何日も。どれだけの時間か分からないくらい長く過ごしてる。
困りごとはもうひとつ。例えば今はどうやら七五三の時期みたいで、綺麗に着飾った子供と親がちょくちょく訪れる。
夏ならお盆。秋とか春にも結構人は増える。
けど誰も、わたしに気付いてくれない。
気付いてくれたのは、今のところ―あの変なオジサンだけ。
108:2/3
10/11/08 23:06:19 FL6UOQUT0
毎日お寺のあちこちで写真を撮ってるオジサン。
こっちから声を掛けるのは負けたみたいで悔しい。
なので、ある日視界に入るぎりぎりのところにオジサンに気付いてないフリして立ってみた。
でもその時のオジサンは、他の誰かを探しているようで、とうとう私の方に来てはくれなかった。
「写真を撮ってあげようか」
優しく、能天気に明るい声。聞きたかった筈の声。
でもタイミング最悪。寂しくて寂しくて耐え切れずに、でも誰かに見られるのはちょっと癪だったので寺の裏に回りこんでこっそり泣いていたのに。
『女の子はナイーブなのよ!もうちょっと、状況とか見て考えなさいよね!』
「う…ごめん」
小さくなってカメラを下ろすオジサン。わたしはわたしで八つ当たりしちゃったと気が付いて、ちょっと気まずい。
「どうしようかな。落ち着くのあっちのほうで待ってようか?」
『…ここでいい…』
表の方をうかがうおじさんの背中にしがみつき、顔を埋める。
暖かい背中になぜかすごく安心して。暫くの間涙が止まらなかった。
109:3/3
10/11/08 23:09:02 FL6UOQUT0
「写真を撮ってあ」
『他に言うこと無いのかなー』
一瞬言葉に詰まったものの、七五三参りの親子に対して再び営業トークを始めるおじさん。
おじさんの背中に向かってベーと舌を出し、わたしは境内の散策に戻る。
オジサンとこの写真は出来がいいらしく、口コミで結構人気。
でもわたしのことはまだ撮らせてあげないんだからね。
110:本当にあった怖い名無し
10/11/11 21:20:41 YQdn36GM0
TV[―○○ではイルミネーションが夜を彩り―]
「クリスマスイルミネーションか。もうそんな時期なんだねぇ」
『興味ないわ。TVで見るとキレイだけどどうせしょぼいんでしょ』
「あそこのは結構すごいよ。じゃあいつ行こうか。今日はもう遅いけど今から行く?」
『興味ないって言ってるでしょ!…んでもその、あ、あんたがどうしても行きたいっていうなら』
「うん、是非行きたいな。君と一緒に」
『う…分かったわよ一緒に行ってあげる!い、言っとくけどね、わたしは興味無いけどあんたのお付き合いで仕方なくなんだからね!』
111:本当にあった怖い名無し
10/11/16 05:22:58 rsKMFLuN0
ほしゅ
112:本当にあった怖い名無し
10/11/17 23:02:27 f++a1tdo0
>>109,>>110
ツンデ霊さんかわいい
113:本当にあった怖い名無し
10/11/18 22:54:55 TmjwyDRs0
右もとい上に同意
114:本当にあった怖い名無し
10/11/23 22:12:20 FIycZ71f0
俺の人生詰んで霊
115:本当にあった怖い名無し
10/11/23 22:27:42 MhLyZjjl0
イキロ
116:1/7
10/11/28 09:42:42 j8fdJeYp0
1
遠くから流れてくる歌声に誘われ闇の中を進んだ先。揺らめく月明かりが窓から差し込む
部屋で、微かな囁きと共に少女が手を差し伸べてくる。その手を取ろうとして―いつも
そこで目が覚める。
そう、いつも。繰り返し何度も見る夢。
それでも、夢を見る度に、彼女に少しずつ近づいている。
子供と大人の丁度中間の儚い美しさ。
緩く波打つ長い髪は淡い色合い。肌も透けるほどに白く。少し古めかしいデザインだが、
そのレースの白いワンピースドレスは彼女に良く似合っていた。
あと少し。あと少しで彼女の元へたどり着く。
いつもいつも、気が付くと彼女の事を考えている。
夢を見始めたきっかけは何だったろう。
確か、趣味のスキューバダイビングであの海に潜り始めた頃から。
117:2/7
10/11/28 09:43:53 j8fdJeYp0
2
そこは美しい景観を望むリゾート地だ。
天災や争乱で、巨大な墓所と化した船の残骸が海底のそこかしこに眠るといい、それらも
含めて現在ではダイビングポイントとして観光地化されている。
そんな場所で、親しくなったショップの店員が冗談交じりに話してくれた。
遭難者が出る度に地元民はこっそりと囁く。沈没船に棲み着いた魔物に、誘い込まれ、食
い殺されたのだと。
そんなのはどこの海にでもあるただの伝説だと思っていた。
だが、地元民の囁き言を知らぬ筈の観光客の間から、幽霊の出る沈没船があるという噂が
立った。
そこは暗礁と複雑な海流からなる地元の漁師ですら容易に入り込めない難所で、噂はあれ
ども誰も見た事がない沈没船も眠るといわれていた。
恐らくは幾つかの噂が重なり合って出来たものだろう。
私も単なる好奇心で何度か近くに行っただけで、深入りする気は無かった。
けれど。
何の幸運、又は不幸のめぐり合わせだったのか。
波の砕ける音に紛れていたが、耳に残ったそれは確かに歌声だった。
音の主を求めて海中を彷徨ううちに、潮汐の偶然で、水槽の中のように静まり返る海。
ゆらゆらと揺らめく太陽は、底に届く頃には月のような儚げになる。
その光に照らし出され浮かび上がる、船の骸。
そのまま何かに誘われるように沈没船に入り込んでしまった。
118:3/7
10/11/28 09:45:17 j8fdJeYp0
3
実際誘われていたのかもしれない。繰り返し見るあの夢に。
重くぼんやりとした思考のまま、朽ちかけた船内をゆっくりと進む。
そしてたどり着いた見覚えのある暗い部屋の中。
窓辺には、彼女の姿。
何度も夢に見た姿。
ようやくその時が来たんだ。
夢のように部屋の中まで光は差し込んではいなかったが、暗闇に慣れた目は小さな窓がある
だけでも充分明るい。
ほんの僅かな距離を開けて向かい合う。
少し俯いているので表情ははっきりとは望めない。
そのか細い姿に向かって腕を伸ばして。
指先が、あと少しで、触れる。
『近寄らないで』
微かに動いた口元から紡ぎだされた言葉がはっきりと耳に届いた。思わず手が止まる。
今までぼんやりしていた意識が、急速に覚醒していく。
『お姫様だと期待した?残念でした』
冷静に観察すれば、それが異形なのはすぐに分かった。
長い髪は乱れ、頭部に絡みまとわりついている状態だ。細い体を覆うぼろぼろに朽ち果てた
布、そしてそこかしこの隙間から覗く、真白い骨。
ゆらゆらと水が揺れるのを感じた。潮の流れが変わっただというだけではない。背後から何
かが近づいて来る気配。
『あなたは死ぬの』
水流のせいだろうか。揺れる骸の頭部がゆらりと正面を、こちらを向いた。
夢に見た柔らかな笑顔などどこにも残ってはいなかった。
119:4/7
10/11/28 09:48:29 j8fdJeYp0
4
「キャハハハハハハッ!!」
「人間の雄って本当に単純よね!」
「今回の『疑似餌』で釣れたの何匹目かしら」
複数人の女のけたたましい笑い声が大音量で反響する。
振り返るのとほぼ同時にすさまじい激痛に襲われた。
我に返った私が見たのは、あざけるような、さげすむような、醜い笑顔の人魚の群れ。それ
らが嗤いながら次々と部屋へ泳ぎ入り、鮫のような歯をむき出して私の体のそこかしこにか
じりつこうとしている。
とっさにダイバーナイフを握り締め人魚に向かって振り回し、逃れようと必死に暴れた。
反撃を予想していなかったのか、たじろぐ人魚達。その隙に逃げ場を求めて視線を巡らせる。
争いによって巻き起こった激しい水流で堆積物と流れ出る血が水中を舞い、ベールのように
遮るその向こう側。
動くはずのない骸が、すうっと片手を挙げて小さな窓を指し示した。
悩む暇は無い。無我夢中でその小さな穴を潜り抜け、追いすがろうと続けて窓から身を乗り
出した人魚の頭に力一杯ナイフを突き立てる。
悲鳴と怒号が響く中、うねる海流に翻弄されながら必死になって海上を目指した。
体中のそこかしこの肉を食いちぎられながらも、私は辛うじて地上へ生還した。
120:5/7
10/11/28 09:49:45 j8fdJeYp0
5
ゆらゆらと揺らめく月光。微笑を浮かべて手を差し出す彼女。
いつもの夢だ。
だが、私をついと追い越し前に進み出てその手を取るのは、私ではない誰か。
―ああ、そうか。
ワルツを踊り始めた二人の姿を眺めながら、ようやく私は得心した。
『コレ』は『誰か』の夢なのだ。
海の底に沈んでいた『誰か』の夢を人魚が釣り餌として使い、私はその針にかかってしまっ
ただけに過ぎないのだ。
ダンスはまだ続いている。けれど、その舞台が急に遠くなる。
私の意識だけが、闇の中から浮かび上がっていく。
二度と海に潜れない身体になったせいか、それとも夢の正体に気づいたせいか。
それ以降、彼女の夢を見る事はなくなった。
121:6/7
10/11/28 09:51:49 j8fdJeYp0
6
何年経っても変わらない美しい海の中。
今は白い破片となったこの身は、緩やかな海流に乗りながらゆらゆらと沈む。
やがて暗礁の狭間に沈む沈没船が見えてきた。
人魚の群れは居ない。あの後近海での遭難者が目に見えて減った事から想像するに、逃した
獲物から己の存在が知られるのを嫌い餌場を他所へ移したのだろう。
緩やかな流れに乗って船の中を進み、見覚えのある部屋に静かに踏み入る。
彼女は、今もそこにいた。
夢の中で何度も見た姿。
窓辺の光の舞台の中、在りし日の美しい姿で。彼女の魂は一人きりでワルツを踊っていた。
長い髪とドレスのスカートが彼女の軌跡に合わせて軽やかに舞う。
『私と踊ってくださいませんか』
一通り踊った所で柔らかな笑顔を浮かべ、すっと宙に手を差し出す彼女。
それは私ではない誰かに対して夢見ていたのだろう、ささやかな望み。
122:7/7
10/11/28 09:54:41 j8fdJeYp0
悲しげに目を伏せた彼女だったが、視線に気づいたのかふとこちらを振り向いた。入り口で
佇んでいた私と目を合わせ、凍りつく。
『……え、な、何で』
「ああ、いやぁ、こないだ天寿をまっ」
『いつからそこにっていうか、ば、バカじゃないのなんでこんなトコに沈んでるのよあんな
恥ずかしい姿晒してまで助けてあげたのに!』
「いや、散骨し」
『その上何!? レディーの部屋にノックも無しで礼儀知らずもはなはだしいわ!』
「あn」
『最低最悪あの煩い人魚達が居なくなってやっと静かになったと思ったらこんな無作法な男
になれなれしく言い寄られるなんて』
「まだ言い寄ってません」
言いたいことは言わせておこう。たった一人きりで呼び起こされ、利用され、放り捨てられ
て。ずっと堪え続けた苦悩も不満も嘆きも全て吐き出してくれればいい。
時間など気にせず聞いてあげるから。
『……ところでその……あなた、ダンス踊れる?』
「え? えっと、フォークダンスなら」
『ほんとに最悪』
123:本当にあった怖い名無し
10/11/28 09:57:46 j8fdJeYp0
道を失った山の奥、滝の傍に佇む紅葉の木。
その赤がとても見事だったんで一枝手折ろうと伸ばした手を、突然横からがっしと掴まれた。
慌てて相手を確かめると、赤い髪、赤い着物姿の絶世の美女、但し頭から角が二本。
『何故に斯様な無体を致しまするか』
明らかに怒っていますが、美女は怒っても美しい。
「すごい綺麗だったんでついふらふらーっと。あ、お姉さんも綺麗ですよ」
『……』
慌てて弁解したけど、美女は不機嫌そうに顔をしかめた。ああその表情も美しい。
『ここはわたくしの守る場所。即刻立ち去るならば見逃しましょう』
「えーいや、なんというか迷子でして」
『……里までの道を教えて差し上げます』
深く溜息をつくその憂いた表情も(ry
『そもそも何故にこのような山奥へ踏み入りましたのか』
「ああ、去年死んだうちのじーさん生前酔っ払うとよく言ってたんです、山の中には絶世の美姫がいるって。俺も一目会いたいなーって」
『そなたあの輩の血縁か…道理で随分軽いと…』
「でまあ、じーさんの遺言で、あの美姫が寂しがるとかわいそうだから会いに行ってやってくれって」
『さ、寂しくなど無い!何度も申した!!!』
その台詞になぜか彼女はキレた。ふっと宙に滲むように姿を消す。
『二度と来るでないぞ!!』
彼女が立ってた辺りでひらひらと宙を舞う一枚の紅葉の葉。中々落ちないなーと思って付いて行ってたら山から降りられた。
じーさんの話じゃ年に一回、見事に紅葉が染まった日にしか会えないらしい。
あんな美女が山の中で一人なんて確かに寂しいだろうな。来年また会いに行ってあげよう。
124:本当にあった怖い名無し
10/11/28 09:59:29 s4Rb3W4y0
紅葉姫か
ふぅ
125:本当にあった怖い名無し
10/11/29 01:18:56 /uJuvqmc0
>>116-122
これいい!!
最後主人公死んじゃって幽霊になってついに会えて、そこでツンデレ発動とはw
126:本当にあった怖い名無し
10/12/06 03:29:19 paxzAIUp0
8人目と9人目のDATってまだ必要?
127:本当にあった怖い名無し
10/12/07 14:20:50 fa9TblFWP
良スレあげ
128:本当にあった怖い名無し
10/12/09 07:48:01 YgcqUuDzO
6人目あたりにSS上げた気がするので、まとめ待ちで保守
129:本当にあった怖い名無し
10/12/10 01:02:13 0OD69E6/0
こんな良スレ見逃していたとは・・・
130:1/3
10/12/10 01:37:22 0OD69E6/0
冷蔵庫を開ける音にぼんやりと目が覚める
まだ暗いが誰か起きて来たらしい
冷蔵庫の光が差し込むなか、電気代がもったいないなと思いながら目を閉じる
ふと、自分が一人暮らしだと思い出す
ゾッとして飛び起きると同時に目覚まし時計がなる。・・・朝のようだ
夢だったのかと思い冷蔵庫を開けるとハムとベーコンのパックが空になっている
・・・・体に悪そうだ
131:2/3
10/12/10 01:38:56 0OD69E6/0
その日から夕飯にもう1人前用意し、寝る前に冷蔵庫に入れておくようにしている。
最近は好みも分かってきた。肉類(特にハンバーグ)を入れておくとキレイに食べられている
後、プリンとか甘い物も好みらしく3個入りパックを買ったら一晩で全部食われてた
健康(?)バランスを考えて野菜サラダも毎回入れているが食べられた事が無い。
「サラダもキチンと食べる事!」と張り紙を冷蔵庫に張って寝たら、朝自分の額に張られてた
おかげで朝食は毎回残りのサラダだ。自分が健康になってきた
132:3/3
10/12/10 01:40:31 0OD69E6/0
2月14日バレンタインデー
同僚からの義理チョコを冷蔵庫に入れ、料理を作る。・・・今更だが食べているのはどんな人(幽霊?)かな?と思う
・・・食べ物の好みからいって子供なのかな・・・・中年男性の幽霊なら嫌だなw
くだらない事を考えつつ、作った料理を冷蔵庫に入れて布団に潜る。
朝、目が覚めると冷蔵庫が開きっぱなしになっている
覗いてみると床に女の子が寝ている。手には昨日もらった義理チョコ・・・ブランデーが入ってたようだ
起こさないように毛布を掛けて、朝食を冷蔵庫に入れてから仕事に出る。
今日の夕飯は何にしようかな?
133:本当にあった怖い名無し
10/12/10 07:30:30 scQDUcVM0
たまに逮捕される
屋根裏に侵入して食い物を食べ漁ってるやつか
134:4/3
10/12/10 22:35:16 0OD69E6/0
>>130->>132の続編というか、蛇足です 文才の無さに全俺が泣いた
・
・
仕事が終わり家に帰ると毛布は畳んであり、朝食に使った皿が洗ってあった。
その日の夕食を作り終わり、テーブルに運ぶと今朝の少女が座っていた。・・・・何故かそっぽ向いているが
2人分の夕食をテーブルに置くと、少女はこっちを向き黙々と食べ始めた。
こうして見ると美人というよりは可愛いが当てはまる顔立ち(中年男性じゃなくて良かった)で
おいしい?と聞くと「別に普通。」と返ってきた。
・・・・訂正、やっぱり可愛くない
135:5/3
10/12/10 22:38:57 0OD69E6/0
「・・・・・・」誰かの声に目を覚ますと外に居た。不思議とこれは『夢』なんだなと認識している。
声に導かれるように近所を歩くと、とある家に着く。・・・有名な家だ
近所でも悪い意味で評判の家で、頻繁に怒鳴り声が響いているという。
声は家の裏から聞こえてくる
庭を越えると物置が見えてくる
声は物置から聞こえる
・・・・・・嫌な予感がする
物置の中に入るとそこには・・・・・・・・・
「助けて」
ハッキリと目が覚めた。時間はまだ夜中だが、服を着替えて家を飛び出す。
問題の家に着き、柵を乗り越える。・・・不法侵入なんて気にして居られなかった
裏庭に回り、物置に到着する。『夢』のような声はもう聞こえない
取っ手には鎖が何重にも巻かれており、凍える寒さのなか鎖を外し扉を開けると
___________そこに”彼女”は居た。
136:6/3(最終話)
10/12/10 22:41:12 0OD69E6/0
それから数週間が過ぎ、その間色々あった。
結局、警察沙汰になり長期間の育児放棄・虐待で彼女の両親は捕まった。さらに自分もみっちり取り調べを受けた。
大事になってしまった為、今の仕事は辞める事にした。同僚は辞める事無いと言ってたが、まぁいい機会だったと思う。
幸い貯金は余裕が有るので、仕事はゆっくり探そう。ついでにホワイトデーのお返しはちょっぴり豪華にしてやろう
チャイムの音にハッとする。・・・もうこんな時間かと鍋の火を止めてから玄関へ向かい扉を開ける。
「あ、あの、こんにちわ、これからお世話になります」目の前の女の子は緊張しているのか俯いてる。何故か顔も赤い。
なんだか似合わないなと思いつつ、おかえりと答えた。
・
・
・
・
・
「不思議ですよねーー。」
「なにが?」
「いや、色々ですよ!長期間物置に閉じ込められていたハズの子が意外と健康だったり、一家と面識の無い男が助けたり、挙句に彼女の引き取り手になったんですよ!」
「まぁ、そんな事もあるんじゃないか?そういえばあの子から聞いたんだろ?なんであの男と暮らす気になったのか」
「・・・料理がおいしかったから。らしいです。」
137:本当にあった怖い名無し
10/12/13 07:52:22 4zrPLQX+O
ぐっじょぶ!
138:本当にあった怖い名無し
10/12/16 09:58:15 goToRZd80
gj
139:本当にあった怖い名無し
10/12/18 09:45:55 SsoDjIpn0
保
140:本当にあった怖い名無し
10/12/18 13:14:03 x2ejy45v0
科
141:本当にあった怖い名無し
10/12/18 16:47:11 s/pzb8oi0
か
142:本当にあった怖い名無し
10/12/18 19:15:17 FDf1J09M0
え
143:本当にあった怖い名無し
10/12/18 21:49:48 nI+37XOcP
れ
144:本当にあった怖い名無し
10/12/19 02:06:00 PBvjda4W0
よ
145:本当にあった怖い名無し
10/12/19 14:53:20 P2Lcnxrr0
ぐわぁぁぁぁーー書いてたネタのメモ帳が無くなったーーー!!
146:本当にあった怖い名無し
10/12/19 15:05:41 HiNAgC3K0
ふ ふんっ これであたしはネタにされないですむのね。嬉しいったらないわ
147:本当にあった怖い名無し
10/12/19 16:14:01 VUfvUMgu0
>>146
ヒナギク乙
148:本当にあった怖い名無し
10/12/19 19:36:01 P2Lcnxrr0
消えたネタの代わりに心理テストを投下
目をつぶって自宅を思い浮かべます。
頭の中で家の一部屋一部屋を回って、全ての窓を開けていきます。
開け終わったら目を開きましょう。
答えは後に・・・・というかググればでますw
なかなか面白いので良かったらどうぞ
149:本当にあった怖い名無し
10/12/19 21:42:51 ybcHt1+e0
>>148
何か俺の部屋に知らない女の子がいたんだが
150:本当にあった怖い名無し
10/12/19 21:53:18 N884w2O3P
>>149
べっ、べつにアンタの生活覗き見してるわけじゃないんだからねっ!
勘違いしないでよねっ!(///
151:本当にあった怖い名無し
10/12/19 23:47:58 6u5d+scG0
>>148
その心理テストをググってたら、仏心紋ってのが出てきて
試しに自分の親指を見てみたんだが・・・・・両親指にあってワロタw
自分では零感だと思ってるんだがなぁ・・・・
152:本当にあった怖い名無し
10/12/21 05:41:48 gvgg1DiF0
>>148
その心理テストやってたら途中で寝ちゃった
家の窓多すぎ
153:本当にあった怖い名無し
10/12/24 09:17:19 zzPHGTYX0
仏心紋→ぶっしんもん→ぶっしゅまん→ブッシュマン!
154:本当にあった怖い名無し
10/12/26 04:16:28 4SrU2rfH0
風が吹く
→帰宅途中でいつも佇んでいる美少女幽霊(何故か俺にしか見えない)のスカートがめくれあがる
→「み、見たでしょ!?」
→「責任とってくれなきゃ祟ってやるんだからね!?」
→部屋まで付いてこられて…
→しばしモジモジしていたが、意を決したかおもむろに唇を奪われて…
→触れた白い肌も幽霊のもののはずなのになぜか柔らかくて温かくて…
→俺もう興奮しちゃって…
→何がなんだかわからなくなって…
→二人してベッドに倒れこんで…
→お、桶を買わないと続きは教えないんだからね!?
155:本当にあった怖い名無し
10/12/26 04:38:34 KBcVG5060
白木の棺おけがいい?
丸い五右衛門風呂タイプ?
石棺でも用意できマス
てことで、続きをヨロ
156:本当にあった怖い名無し
10/12/26 04:40:23 KBcVG5060
↑桶屋繁盛請負人より
157:本当にあった怖い名無し
10/12/26 10:57:29 hypZxu5V0
>>148
なんか、天使のようn
あ、だれかきt
158:本当にあった怖い名無し
10/12/27 22:33:14 LLcI7q4L0
>>157に文字通りのお迎えが・・・
159:本当にあった怖い名無し
10/12/28 07:23:27 Nq3M+BM50
あなたはそこにいますか?
160:本当にあった怖い名無し
10/12/28 15:59:41 N2+kc9Eo0
噛みまみた
161:本当にあった怖い名無し
10/12/31 04:10:45 U+50B6Mg0
「はい、もしもし。」
「・・・・・あ、あ、あなた、死にたいんd、あっ!
・・・・・やば、言っちゃった。
え、え、えっと、あの・・・。いや、その、い、今のは間違いで、
「死にたくないです。」
「あ、はい・・・。分りました。すいません。」
その後Aさんは今でも元気に暮らしているそうです。
162: 【吉】 【88円】
11/01/01 19:24:54 EEWEusqv0
あけ☆おめ
163:本当にあった怖い名無し
11/01/07 21:16:29 59pbMeo/P
おめ
164:本当にあった怖い名無し
11/01/10 22:42:15 Dh1yPa15P
あけおめこ
165:本当にあった怖い名無し
11/01/11 00:47:36 hs5n/knK0
あ
166:本当にあった怖い名無し
11/01/16 15:31:37 kMqRh8yQP
ん
167:本当にあった怖い名無し
11/01/16 15:35:42 LMJwpPy20
こ
168:本当にあった怖い名無し
11/01/17 12:15:54 4mHbUypJ0
ろ
169:本当にあった怖い名無し
11/01/17 13:45:08 jxHhh+p20
も
170:本当にあった怖い名無し
11/01/18 02:07:42 pMvuyf5V0
ち
171:本当にあった怖い名無し
11/01/18 15:24:48 m3+0UHrQ0
つ
172:本当にあった怖い名無し
11/01/18 16:36:56 2Hc5AMn80
け
173:本当にあった怖い名無し
11/01/18 16:41:30 VtEKoqTi0
た
174:本当にあった怖い名無し
11/01/19 23:04:07 kyFYHLnt0
つ
175:本当にあった怖い名無し
11/01/20 05:44:31 2RCrk+Wj0
ん
176:本当にあった怖い名無し
11/01/20 14:16:38 fqnwR7dx0
で
177:本当にあった怖い名無し
11/01/20 15:14:39 Vp91OThy0
れ
178:本当にあった怖い名無し
11/01/20 23:50:35 yKZCAa0b0
い
179:本当にあった怖い名無し
11/01/23 15:01:29 KkUX23gh0
か
180:本当にあった怖い名無し
11/01/23 15:12:24 ZRzCAQV/0
む
181:本当にあった怖い名無し
11/01/23 18:41:51 SoyXgLoA0
ひ
182:本当にあった怖い名無し
11/01/23 22:18:47 tm6lZFup0
あ
183:本当にあった怖い名無し
11/01/24 01:00:37 wUfIQloT0
だ
184:本当にあった怖い名無し
11/01/24 07:08:57 oVSk8VWv0
い
185:本当にあった怖い名無し
11/01/24 13:49:14 wUfIQloT0
た
186:本当にあった怖い名無し
11/01/25 00:31:11 jUALq9s60
い
187:本当にあった怖い名無し
11/01/25 11:05:04 WBRaDrXH0
こ
188:本当にあった怖い名無し
11/01/26 14:00:32 UfWZxHaq0
つ
189:本当にあった怖い名無し
11/01/26 20:18:46 hPZLU12p0
ば
190:本当にあった怖い名無し
11/01/26 22:15:56 zJfkG1QP0
ん
191:本当にあった怖い名無し
11/01/30 01:09:44 PbcjbmKR0
ど
192:本当にあった怖い名無し
11/01/30 22:24:35 tNj11vZo0
う
193:本当にあった怖い名無し
11/01/30 23:31:38 24y7ny190
え
194:本当にあった怖い名無し
11/01/31 13:33:08 2Y8UuWto0
い
195:本当にあった怖い名無し
11/01/31 14:02:03 +kxj0qQS0
じ
196:本当にあった怖い名無し
11/01/31 15:02:25 REdD4vlK0
キ
197:本当にあった怖い名無し
11/01/31 16:21:59 KF+YbTJW0
チ
198:本当にあった怖い名無し
11/01/31 20:44:12 ZrRr+vqU0
ン
199: 【大凶】
11/02/01 19:06:01 9j/TYW/T0
竜
200:本当にあった怖い名無し
11/02/01 20:55:23 jnMhKuiJ0
田
201:本当にあった怖い名無し
11/02/01 22:44:03 0QcQJxb30
サ
202:本当にあった怖い名無し
11/02/01 23:48:51 gl9nOPlj0
ン
203:本当にあった怖い名無し
11/02/04 00:31:04 20oIpWu20
ド
204:本当にあった怖い名無し
11/02/04 19:35:40 KeX1OUk90
リ
205:本当にあった怖い名無し
11/02/04 20:32:35 20oIpWu20
フ
206:本当にあった怖い名無し
11/02/04 22:57:14 aF+z44I20
タ
207:本当にあった怖い名無し
11/02/04 23:36:21 Q2A6um3Y0
ー
208:本当にあった怖い名無し
11/02/05 01:46:12 waTlOCJg0
ズ
209:本当にあった怖い名無し
11/02/06 23:22:21 PWVevxFX0
し
210:本当にあった怖い名無し
11/02/07 13:29:46 POGpnLn+0
む
211:本当にあった怖い名無し
11/02/07 16:04:08 ojiqmRv40
ら
212:本当にあった怖い名無し
11/02/07 18:02:29 9mkAsc4A0
う
213:本当にあった怖い名無し
11/02/07 19:11:39 c+r8Yq0R0
し
214:本当にあった怖い名無し
11/02/07 21:59:44 zL8FWqui0
ろ
215:1/3
11/02/07 23:19:52 4bgJK+z00
年の瀬を間近に控えたある日、受験勉強で行き詰まってたんで、ちょっと気晴らしに散歩に出かけた。
近所の寂れt…閑静な稲荷神社に立ち寄ったのはただの偶然。誰もいないと思っていたが、小さな社の階段には狐のお面を被った巫女装束の幼い女の子が退屈そうに腰掛けていた。
幼女は俺に気が付くと途端元気に立ち上がり、そして偉そうに腰に手を当て胸を張り俺の前に立ち塞がった。
「わしはこのじんじゃのぬしじゃ。しんじんぶかいそのほうは、とくべつにねがいをかなえてやろうぞ」
……何の遊びなんだか。
「ほれ、はやくもうしてみよ」
まあ現状ぱっと思いつくものは。
「んー、第一志望の○○大学に合格、かな」
「ふむ」
鷹揚に頷く幼女。
「わしにもできることとできないことがあってだな」
溜息つかれつつ横を向かれると、こんな子供に何が出来るものかと最初から思ってたとはいえ、結構ショックだ。
「ほかにはないのか?」
「…そうですねー」
やや落ち込みつつも考える。
「2組のエミリちゃんと両想い」
「…フッ…」
鼻であしらわれましたよくそうムカつく。
「よし、お面とって顔見せてくれ」
「む。わしのすがおをみたものを、わしはころすかあいすかせねばなr」
「何の漫画のパクリだ」
「うむ、ばれたか」
絶対バカにされている。
幼児相手に本気で腹立てるのも大人げないと拳を握り締めて怒りを堪える俺。
「じゃあな」
冷静なフリして手を振りつつ踵を返す。
「なんじゃ、むよくじゃのう。おおそうじゃ、さくらのひとつくらいさかせてやろうか」
追いすがるかなり残念そうな声は、聞き流した。
216:2/3
11/02/07 23:21:13 4bgJK+z00
その後。
なぜか妙に頭の中がすっきりと冴えだした。焦りや雑念が消えたというか。ガキにからかわれて開き直っただけかもしれないが。
お陰で受験勉強は順調に進み、元々ハードルが高すぎて殆ど諦めていた第一志望にも補欠だったが合格出来た。
2組のエミリちゃんは既に両想いの相手がいたんでどうにもならなかったが、密かにモテ期が到来したらしく、何人かから告られた。
そして迎えた高校の卒業式。
(本物の神様だったのかもしれないな…)
ふと見上げた校庭の桜の蕾がふくらみかけているのを見てなんとなくあの幼女の事を思い出した。
その晩真夜中、突然腹の上に何かが飛び乗ったショックで目が覚めた。
「さくらがさいたぞ」
「な、何の用だよ」
耳を打つ聞き覚えのある生意気な声に、うめきつつ何とか声を絞り出す。
「じゃから、けいだいのさくらがさいたからみせてやろうといっておる」
「今何時だと……つか、桜?」
「なんじゃわすれたか?さくらをさかせてやろうといったじゃろう。がんばってはやめにさかせてやったぞ」
小生意気な笑顔でふふんと胸を張る幼女。
その顔を眺めているうちに、ようやく頭が動き出した。
真夜中にどうやってか人の部屋に入り込んでいるお子様。人外の者で間違いないらしいが。
「えっと、桜ってその、大学合格してサクラサクってそういう意味じゃなかったんですか?」
「―っ、いや、し、し、しらぬわ!べべべつにちょっとからかいすぎておこらせたのをはんせいしたからきさまのざつねんをはらってやったりふぇろもんぜんかいなどそんなくだらぬことをしてやるひまはない!まったくないぞ!!」
なんだかやけに力強く否定された。今までの色々な幸運はどうやらこのお子様の力ではなかったようだ。
「と、とにかくいまさらそんなことはどうでもよかろう!さっさとおきてじゅんびをせぬか!」
「はいはい」
幼女に急きたてられて、渋々起きる。
「なかなかみごとにさかせることができたからのう、じっくりかんしょうするがよい」
準備を傍らで待つ間に機嫌を直した幼女は再び得意満面の笑みを浮かべていた。
217:3/3
11/02/07 23:22:38 4bgJK+z00
夜道を急かされ向かった例の稲荷神社。
確かに桜は見事な満開だった。ただし一枝、座布団くらいの範囲だけ。
「夜中に人を叩き起こすほどのものか…?」
「あしたではちりはじめてしまうであろうが」
何を当然の事を聞くのかという態度のお子様。…まあ、たった一輪二輪じゃなかっただけマシと思おう。
「しょうじきなはなし、そのほうにはかんしゃしておるのだ」
今までとは違う静かな口調に驚いて視線を移すと、幼女は真面目な様子でこちらをまっすぐ見つめていた。
「ひとびとにわすれさられ、かみとしてのくらいをうしなうまさにぎりぎりのところであった。
さいわいそのほうのねがいをいくつk…こほん、さくらをさかせてみせたゆえ、かみのままであれる」
「そんなものなのか。神様も大変だな」
「そうなのじゃ。もとははっとうしんだったこのみもおさないころまでたいこうしてしまい」
「見栄は張らなくていいです」
そうやって余計な事言うから信用されないんだと思うぞ。
「ほんとうなのにぶつぶつ…」
不満そうに頬を膨らませるお子様。なんだか微笑ましい。世の父親とはこんな気持ちなのだろうか。
「ま、これからも神様頑張れよ」
しゃがんで頭を撫でてやったらお子様も照れたような笑顔を見せた。
「そうじゃわすれるところであった。ほんだいなのだが」
「?」
「ねがいをかなえてやったのだ、それなりのしゃれいをせいきゅうする」
「いや神様続けられるってそれが礼じゃ」
「それはそれ、これはこれ。よのなかぎぶあんどていく。しゃれいがないのならきさまからそうおうのうんきをとりあげねば」
「何でそうなる!?」
―結局神様は俺の家にしばらく逗留、その間俺は食事やなんやと無料奉仕することになりますた。くそ。
218:本当にあった怖い名無し
11/02/08 00:02:08 3M/TRJQU0
かみさまかわいいぞw
219:本当にあった怖い名無し
11/02/08 00:12:39 GY5xCzu20
GJ!
220:本当にあった怖い名無し
11/02/08 03:22:02 dkqDClFF0
霊…なのか?
GJ
221:本当にあった怖い名無し
11/02/08 10:51:38 drH6pe1FO
GJ
多分、俺の守護神はこんな感じだ。
222:本当にあった怖い名無し
11/02/08 12:38:30 8KNohyrr0
>>220
神霊と考えるならこれもツンデ霊さね。
GJ
223:本当にあった怖い名無し
11/02/08 14:36:53 kl87Z8T20
ウカノミタマは嫉妬深いから稲荷にカップルで参ると
別れさせられるんだよな
224:本当にあった怖い名無し
11/02/08 19:56:35 IDxB5oA90
お稲荷様もツンデ霊
前例があるよ、チョコ好きなお稲荷様のが
225:本当にあった怖い名無し
11/02/08 22:20:22 dkqDClFF0
狐ってチョコ食えるのか
226:本当にあった怖い名無し
11/02/12 23:58:46 8CRlVMzo0
俺。人間、男、三十代前半独身、会社員。
デザート系は全くダメ。匂いだけで気分が悪くなるレベル。
同居人。幽霊、女、二十歳前後。結構気の強そうな印象。気が向いたときは出先にもくっついてくるし、浮遊霊かな。
普段は気配だけ。たまに腕引っ張るとか後ろから首にしがみつくとかそんな感触がある。あと夢の中に入り込むことが出来る。
激甘党。
ある時から毎日毎夜女がスイーツを要求してくる夢を見るようになった。
最初はただの妙な夢だと思っていたので「俺甘いの嫌い」とだけ伝えてあとは放置。
そしたら夢の中で『取り憑いてやる』と宣言され、次に気がついたときにはテーブル一杯のデパ地下スイーツを頬張っている真っ最中だった。
あんな地獄は二度と見たくないので、週に二、三回、コンビニデザートを買って帰ることで折り合いをつけた。
因みに奴は体がなくても物を食えるらしい。だったら人に取り憑く前にケーキ屋にでも行きやがれ。
最近は地獄のバレンタイン商戦真っ只中。
こないだなんか普通の酒の棚でチョコ味ってのを見つけた。
でもまあ面白そうだし幽霊に見せてやろうと買って帰った。
その夜の夢で、やたら上機嫌の奴に『うふふ、初恋の味ー』とか言われてチョコ臭いキスされた。
なにがうふふだ初恋だ、こっちが恥ずかしいわ。
とりあえず酒癖が悪いのは理解したからアルコール入りは二度と買わない。
しかし次の日の夢で『忘れろ』と言い続ていたから「覚えてない」と答えたら寂しそうな顔をするのはなぜだ。
227:本当にあった怖い名無し
11/02/13 16:27:32 L2Ft0FrO0
チョコちょーだい
228:本当にあった怖い名無し
11/02/16 16:59:51 bP3nfnK60
ほしゅ
229:本当にあった怖い名無し
11/02/19 00:24:02 E2rv+YRR0
ほしゅage
230:本当にあった怖い名無し
11/02/21 01:41:27.57 zEaM8p3a0
ち
231:本当にあった怖い名無し
11/02/21 10:42:50.71 OhDjS8OYi
ち
232:本当にあった怖い名無し
11/02/21 18:51:07.36 fHIzs6F80
も
233:本当にあった怖い名無し
11/02/21 18:52:05.26 Z41QRetq0
を
234:本当にあった怖い名無し
11/02/23 17:57:24.85 fxgPUKRo0
お
235:本当にあった怖い名無し
11/02/24 12:52:10.58 C/nmqF020
い
236:まとめ手伝いきぼん
11/02/25 21:20:43.60 UpRWNdui0
まとめWikiって管理人以外でも自由に編集できるですか?
毎日がえぶりでぃに近いので、やってみようかと思ってるですが
それとも下手に手を出さないほうがいいのでしょうか?
それ以前にやり方今一理解できてないんだけれどww
それと、まとめWiki更新待てなくて、自分で楽しむ用のまとめサイトやっつけ仕事で作ってる中
オンラインアップしてないですがWikiが追いつくまでの暫定でも公開は余計なお節介で危険ですか?
237:まとめ手伝いきぼん
11/02/28 20:45:44.68 aLthkufd0
ここには今俺一人!!
・・・
(´・ω・`)バトーデモイイカラダレカヘンジシテホシイ・・・
へんしゅうやってみた
できそうなのでぼちぼちやるです
なのでおいらの自分用サイトは公開しないですよ
タイトルに関してはおいらはセンスないので直してください
では以降通常運行ドゾ↓
238:本当にあった怖い名無し
11/03/01 01:52:25.73 Ryr5CXMv0
>>237
ご苦労様。応援するでごじゃるよ
239:本当にあった怖い名無し
11/03/03 18:12:32.70 pWce16N30
「今日は雛祭り。
けど家には雛飾りはない。
なので写真を撮ろうと思います」
『いや意味わかんねーし』
「私がお雛様、貴方がお内裏様でコスプレ写真」
『断固拒否する』
「イジワルー」
『例え撮ったとしてもただの心霊写真にしかならんだろうが』
「私たち二人で見て楽しむんだから全然おっけー」
『楽しむのはお前だけだ』
「撮ろうよー私は女の子なんだぞーお雛祭りしたいよー」
『ぅ・・・それにだな、コスプレ言ったが、俺は着替え出来ないぞ』
「いいよー私が合わせるから。ね? ね?」
『・・・・・・はぁぁ・・・一枚だけだぞ』
「やったー! 霊君大好きー!! えへへ、おそろいおそろいペアルック♪」
『な、ば、おま、着替えはあっちで
な保守
240:本当にあった怖い名無し
11/03/04 11:35:33.83 a7hBUZVaO
スレチかもしらんが
賽銭箱の九十九神のセンっていう女の子が出てくるSSって何処で読める?
241:本当にあった怖い名無し
11/03/04 21:38:26.38 lrl6sI9yi
>>240
(有)妄想心霊屋敷でggr
242:本当にあった怖い名無し
11/03/05 01:59:34.23 /Il3xHTOO
>>241
うわあああ!!!
これです!
ありがとうございます!!
ずっとモヤモヤしてたものが取れました…!
243:手伝いきぼん
11/03/06 11:03:20.30 VBNFT5a30
まとめwiki、11人目まで一通り収録しました
「トップ」と「ツンデ霊達」のページはパスとか権限持ってないおいらはいじれないので管理人さん修正お願いします
その関係で10人目、11人目は、暫定的に9人目にリンク貼り付けてます
「あのSS入ってないよ!?」とかあったら言ってください
勿論自分でやってもらってもいいです
タイトル超適当、気に入らない訂正してってのは管理人にお願いしてください→変更は管理パスが(ry
自慢の髪とか十五年後の約束とか普通な非日常の中の人が旅立って作ったサイトとか
外部リンク組は載せても大丈夫なのかわからないのでとりあえず横においてます
そしてゴミ箱予定だったけど思い切ってろだにうpしたって言う作品の中身誰かください
244:本当にあった怖い名無し
11/03/09 02:28:46.16 DNWFayECO
>>243
乙です、あざーす!!そんなあなたはツンデ霊体験も近いかも
245:本当にあった怖い名無し
11/03/09 18:43:57.57 N0LMHJdQ0
んなこたぁない
246: ◆vRDQKrStD8Ix
11/03/12 15:38:47.65 94dkIFaQ0
test
247:”管理”人 ◆vRDQKrStD8Ix
11/03/12 15:41:19.05 94dkIFaQ0
よし、あってた。皆さん、お久しぶりです。
有志の皆様、本当にありがとうございました。
現時点での@wikiの状況チェックしました。
何かwikiのまとめに関して要望があればお願いします。
(例:この作品はシリーズものだから、こうまとめて欲しい等)
本当にすいません。
今、小生、恥ずかしながら戻ってまいりました。
248:手伝いきぼん
11/03/12 20:12:59.60 pSnbScMs0
おお管理人さんだー、どもどもお帰りなさいです
勝手ながらまとめ手伝いさせていただきました者です
適当に判断してやったので至らない所もあると思いますので確認よろしくです
そして管理人さん帰ってきたから編集パスはまた今度でいいやと思ってますw
要望→
・ハムポンズまとめページに今回編集分もまとめといてください
・シリーズ物目次ページが欲しいです
・タイトルの訂正:跡取り4~6の数字間違ったので結果なんだか複雑な事になっちゃいました
副題なり数字なりに適宜判断して修正お願いします
何はともあれ今後とも宜しくです
249:本当にあった怖い名無し
11/03/12 20:56:19.16 q1uJ+znO0
>>247
●持ってるけどログ要る?
250:本当にあった怖い名無し
11/03/12 21:22:11.16 TpczadGwP
251:本当にあった怖い名無し
11/03/13 06:31:54.59 LeAsDbvz0
こうして私のようなROMメインの人間がまとめを読めるわけですね。感謝感謝です<(_ _)>
252:”管理”にゅん ◆vRDQKrStD8Ix
11/03/13 13:55:25.67 4hVIThqT0
>>249
お願いします。
DAT保管庫も作ろうと思うんですよ、いっそのこと。
>>248
わかりました。ブートキャンプ終わるまで少々お待ち下さい。
253:本当にあった怖い名無し
11/03/13 13:56:05.28 4hVIThqT0
HNタイピングミスったー・・・orz
254:本当にあった怖い名無し
11/03/13 13:57:30.99 mUPJjfC70
か、かわいい
255:本当にあった怖い名無し
11/03/13 14:09:18.88 UBqJ/nGz0
ち‥ちっとも萌えてなんか無いんだからねっ!
256:本当にあった怖い名無し
11/03/13 14:19:34.84 4hVIThqT0
>>254-255
バ、バカ! 嬉しくなんてないんだからね!!
>>248
・ハムポンズまとめページに今回編集分もまとめ
・シリーズ物目次ページ
・タイトルの訂正
完了しました。
ハムポンシリーズに関して抜けてたら報告お願いします。
まとめられてないシリーズものあったらお願いします(ジェノサァアァイ以外)
257:本当にあった怖い名無し
11/03/13 14:49:31.08 mUPJjfC70
>>256
管理にゅんたん乙(萌
258:本当にあった怖い名無し
11/03/13 16:39:50.33 H9RPwo840
URLリンク(www1.axfc.net)
DAT
259:本当にあった怖い名無し
11/03/13 22:20:06.83 4hVIThqT0
>>257
ふ、ふん! あんたの為じゃないんだからね!
>>258
ご馳走様です。ありがたく頂戴します。
明日から輪番停電ですが、心にツンデレの人魂燃やして夜をすごしましょう。
260:手伝いきぼん
11/03/14 18:16:06.05 F/R11lv40
管理人さん乙です
シリーズ物というとおいらは後は祟神様しか思いつかないですなー
メリーさん口裂け座敷童子等、元ネタが同じジャンルでくくるてのは違うですよね
そしてコレで名無しに戻りますわ
261:本当にあった怖い名無し
11/03/16 16:53:57.90 EpIUX1HkO
宮城「………」
秋田「み、宮城ちゃん!しっかりー!」
静岡「ああ、なんて事でしょう」
福島「うぅ…に、逃げて!ここから早く!逃げてー!!」
青森「大変!福島が、福島が!」
栃木・群馬(オロオロオロ)
東京「逃げろ、だと?」
新潟「東京!」
千葉「へへへ、僻地の癖に強がりやがるぜぇ」
神奈川「一丁前に俺ら関東中心部様に指図かよ」
さいたま「全く笑わせんよ」
東京「いいかテメェら、俺の目の黒い内は県神の一人も脱落はさせねぇぜ」
千葉「輪番!」
さいたま「計画!」
神奈川「停電!」
ギギューン
東京「首都機能はまだまだ持つぜ…全ての県神が全力でサポートだ、全力でいくぞ!」
『おおー!』
宮城「みんな…」
東京「べ、別にお前らの為って訳じゃないんだぜ?
田舎とかバカにする県がないと俺らも張り合いがないってだけなんだからな!
…心配すんな、俺達日本は負けない!」
262:本当にあった怖い名無し
11/03/16 23:00:49.31 pHxgkINpO
>>261
岩手「(´・ω・`)」
263:本当にあった怖い名無し
11/03/18 15:02:43.45 huy5N1VQ0
w
264:本当にあった怖い名無し
11/03/18 23:45:27.43 mrGu/CIbO
>>262
岩手カワイソスwww
265:本当にあった怖い名無し
11/03/19 01:21:25.53 J6/VjBEl0
>>261
茨城「(´・ω・`)」
266:本当にあった怖い名無し
11/03/19 08:56:04.88 RfgpcDzaO
茨城県もM7以上あったのにメディアでのスルーされまくり具合は尋常じゃなく不憫
東京ネズミーランド(千葉県)は映ったのに
ネズミーマウス「こ、ここには液状化って現実しかないんだからね! 夢と魔法なんてないんだからねっ!!」
267:本当にあった怖い名無し
11/03/19 17:07:43.60 NyvZKMwMO
茨城「いたた…うぅ…痛いっぺ」
福島「んぁあ―!らめぇ!漏れちゃうぅぅ、淫乱なレベル5になっちゃうぅ!」
長野「ああ!福島ちゃん、しっかりして!」
新潟「頑張って、福島!」
東京「ふぅ、困った子猫ちゃんだな
よし181人で海水を注入してやるぜぇ」
大阪「お待たせ、救援物資もってきたわ」
兵庫県「震災の経験者である私が色々と支援してあげますわよ」
神奈川「おら邪魔だ、退けよ」
ドン
茨城「あ、…」
千葉「何だよ茨城?ボーとしてんなよ!まったく使えねえな!」
さいまた「同じ関東として恥ずかしいぜ、面汚しが!」
神奈川「しかたねぇよ、ド田舎モンだからw」
茨城「……」
岩手「ねぇ、見て、ヤフーに茨城ちゃんの記事が載ってるよ?大変だったね」
茨城「…うん」
岩手「皆で頑張ろう?」
茨城「うん」
268:本当にあった怖い名無し
11/03/20 00:40:13.12 aAkfyPrrO
これは酷いww
269:本当にあった怖い名無し
11/03/20 16:40:19.46 X7fKASS5O
管理にゅんさんへ
まとめ四人目の「一五年後の再開?」が携帯から見られないのは仕様ですか?
270:本当にあった怖い名無し
11/03/22 20:06:41.00 7puSPlhVO
>>267の人外萌えを見てると、801板の人外萌え(特殊相対性理論×一般相対性理論 パブロフの犬×シュレディンガーの猫などなど)を彷彿とさせるのは何故だろうな
271:本当にあった怖い名無し
11/03/24 05:41:50.89 FQYd0HYJ0
リンク不備他にも発見です
管理人さん、お手数ですが修正お願いします
3人目
跡取り
4人目
十五年後の再会
跡取り2
五人目
跡取り3
八人目
イチマイ・・・タリナイ・・・
272:本当にあった怖い名無し
11/03/30 05:36:12.57 ePvW8yQZ0
俺のために保守
273:本当にあった怖い名無し
11/04/01 00:31:55.76 fLw29vK60
あ
274:本当にあった怖い名無し
11/04/01 01:17:51.02 VvruS3m20
た
275:本当にあった怖い名無し
11/04/01 12:44:07.52 DgkByAr70
し
276:本当にあった怖い名無し
11/04/02 01:49:15.97 sETHvJ7G0
メ
277:本当にあった怖い名無し
11/04/02 11:02:42.79 X1zXsf0m0
リ
278:本当にあった怖い名無し
11/04/02 19:18:05.14 mrS0oiDN0
|
279:本当にあった怖い名無し
11/04/02 21:29:40.02 +AHiebK+0
ク
280:本当にあった怖い名無し
11/04/02 21:36:24.31 cuIO1U1QO
リ
281:本当にあった怖い名無し
11/04/02 22:25:51.05 E2LP0zZz0
ト
282:本当にあった怖い名無し
11/04/03 01:45:46.66 bTmgpMY70
リ
283:本当にあった怖い名無し
11/04/03 12:14:51.00 mLXuVLQK0
ス
284:本当にあった怖い名無し
11/04/03 17:07:26.53 /CnJQfe0P
ト
285:本当にあった怖い名無し
11/04/03 18:11:43.82 WXCcPLvd0
ファ
286:本当にあった怖い名無し
11/04/03 20:44:50.12 rCtJvWkv0
|
287:本当にあった怖い名無し
11/04/04 12:55:15.08 G9/3mh2UO
の
288:本当にあった怖い名無し
11/04/04 16:39:01.78 bHEvUZmkO
電
289:本当にあった怖い名無し
11/04/04 18:46:33.38 CQIA0xss0
話
290:本当にあった怖い名無し
11/04/04 21:50:08.35 waWCglcw0
番
291:ちょっと遅いけどエイプリルフールネタで1/4
11/04/04 22:34:41.09 Q3Ce70RM0
○年某日
「寂しいなら一緒においでよ」
「…本当に…いいの…?」
「いいよ」
「…自分から取り殺されたいなんてバカじゃないの…?
…あんたみたいな奴、あたし、だ、大嫌いなんだからっ!!
覚悟しなさい、すぐに取り殺してやるんだからねっ!!」
292:2/4
11/04/04 22:35:32.56 Q3Ce70RM0
×年3月31日
「あ、あんたなんか大嫌い!」
「うん、毎日言われてるから知ってる」
「…その、今日何の日か知ってる?」
「今日? 3月最後の日? 年度末?」
「えっ」
「えっ」
「(一日間違えた…)…その…バカ、大嫌い!!」(半泣き逃走)
293:3/4
11/04/04 22:36:24.20 Q3Ce70RM0
△年4月3日
「……(今年は間違えないぞ今年は間違えないぞ今年は)」
「暫く静かだけど何か悩みあ
「きゃ!? あ、その、そう、あんたなんか大嫌い!!
…と、その、今日は…」
「4月3日? 何の日だろ?」
「!!(またやっちゃった…!? 幽霊になると時間感覚鈍るから…)」
「それで何か悩みが
「あるけどあんたには言わない!! バカーっっ!!」
294:4/4
11/04/04 22:37:45.26 Q3Ce70RM0
□年4月1日
「あたし幽霊だけど、あたし、あんたのこと、す、す、好き!!」
「…ええと、ナイスジョーク?」
「えっ」
「えっ」
「だってそこの日めくりカレンダーまだ3月…」
「あ、ごめん、ちょっとサボってた。今日は4月1日」
「っっバカー!!!」(半泣き逃走)
「…カレンダーなんか気にしなきゃいいのに。
まあ本音聞けるまであと一息みたいだけど」
・・・
そんなこんなで彼女が僕への想いをまっすぐ伝えてくれたのは、
老衰で大往生した僕の葬式の日でした。
295:本当にあった怖い名無し
11/04/09 05:38:56.19 CpzQ/QYd0
あんたのためじゃないわ。
折角綺麗に飾ったのに、見に来てくれる人がいないと張り合いがないだけ。
待ってるわけじゃないけど、その、今年も、ここに・・・
ええっと、とっくに咲いてるんだから!散っちゃうでしょ!?
早く気づきなさいよねっ!
寝ているとそんな声を聞いた。目を覚ますと枕元には薄紅の花びらが一枚。
そんなわけで明日は花見に行きます。
296:本当にあった怖い名無し
11/04/11 13:52:48.40 Ncvf4GgV0
>>295
まぁその声の主は、桜じゃなく桜の木の下に埋まっている女の子なんですけどねっていう
297:本当にあった怖い名無し
11/04/14 19:18:49.97 jyaM8hTX0
そういやまとめでリンク切れだった妖精だったかの画像ってコレ?
URLリンク(www.kics.gr.jp)
298:本当にあった怖い名無し
11/04/14 19:26:09.47 y5XPEs0T0
やおいちゃんじゃないか
299:本当にあった怖い名無し
11/04/14 20:32:28.99 jyaM8hTX0
7人目の「やおいちゃん」ってやつだから確かコレだったと思う
もう一つの方は何だったか忘れたけど、蝶みたいなキャラだったような・・・・・
300:本当にあった怖い名無し
11/04/14 20:43:15.07 jyaM8hTX0
今判明した、コイツだ!
シモンちゃん
URLリンク(28.media.tumblr.com)
かわいいけれどカラーリングがオスなんだっけコレw
301:本当にあった怖い名無し
11/04/16 23:14:55.97 e4xU2iJ70
これがやおいちゃん・・・www
業務連絡
とりあえずこの一か月分の投下作品をまとめに勝手に収録しましたよ
302:本当にあった怖い名無し
11/04/17 16:10:53.32 JVexKKmb0
意味フな夢をみながらオナてたら突如台所から
[何ここ!?ちょw臭いしwこんなんで料理作れないわ!!]しらぬ声を発しながら俺の部屋にきやがった
正俺は直あせってズボンを
あげるとそいつが来て
早く来なさい!!といわれた
それよりあとにおまえ誰だ!!というと「あんたの守護霊よ!!!」
と一言 言い消えてしまった
303:本当にあった怖い名無し
11/04/22 06:25:01.12 bP5JlgpjO
彼氏にツンデレしてみようと思い、思いっきりツンしたら泣かれてしまった…orz
「ちょ…なに泣いてんのよ!本心のわけないでしょ…ばか」って言ったら、途端にニコニコしながら抱き着いてきたので「や、苦しいでしょ」って言いながらも背中に手を回して抱きしめてしまった
ツンデ霊への道は険しい、もっと精進せねばと心に誓った
304:本当にあった怖い名無し
11/04/22 23:36:43.15 IvC3RwRzO
ツンデレは虹の特権だ!・・・って思ったけど幽霊もおkか。
つまり、幽霊は二次元な存在だったんだな!
ちょっと練炭とガムテープ買ってくる。
305:”管理”にゅん ◆vRDQKrStD8Ix
11/04/23 12:24:46.85 3wr0I1aY0
皆様、ごきげんようです。
>>269、>>271
多分修正できました。
>>301
了解です。
306:本当にあった怖い名無し
11/04/23 15:45:11.54 SkHkD2n20
もう「管理“にゅん”さん」で定着させるのかw
307:本当にあった怖い名無し
11/04/23 16:02:40.04 0D8XcoiQ0
>>305
管理にゅんたん乙(萌
308:本当にあった怖い名無し
11/04/23 18:05:04.48 uaNM+OQp0
>300
男の娘で801だと・・・
309:本当にあった怖い名無し
11/04/27 07:54:48.04 OHtA30rTO
ツンデ霊のゲーム出来ないかなぁ、とか思うこの頃。
シナリオ陣ならここに大量にいるし、あと絵とプログラマーが居たら完璧に出来るだろ。
310:本当にあった怖い名無し
11/04/27 09:54:41.55 iquAVkrk0
それってツンデ霊ハンターになって霊たちを捕獲・除霊してく感じ?
311:本当にあった怖い名無し
11/04/29 17:27:06.71 7rHSZxysO
何それ怖い。
ADVっつかノベルゲーならともかく、除霊するツンデ霊の魅力って何だ?
312:本当にあった怖い名無し
11/04/29 18:33:41.62 QfkSXnJF0
>>309
探したらこんなのならあったぞw
ツンデ霊♪(サークル名:青天の霹靂)
URLリンク(www.toranoana.jp)
313:本当にあった怖い名無し
11/04/29 18:37:49.40 QfkSXnJF0
コッチの方は内容紹介付きだ
URLリンク(maniax.dlsite.com)
思い描いてるのとはたぶん違うだろうけどなw
314:本当にあった怖い名無し
11/04/29 19:48:29.14 /nSb53Vv0
>>311
まとめの『俺と小娘』のやたらはぁはぁしてるツンデ霊ハンターが主人公で、
ツンデ霊フィルター通して見た悪霊や神様やオッサン霊に
がむしゃらに突撃して逃げられたり(ハンター視点で除霊)昇天させたり(同浄霊)
取り憑かれて(同捕獲)運がよければ恋愛フラグも立つよ?みたいなカンジで
思い描いてましたごめんなさい
315:本当にあった怖い名無し
11/04/30 16:59:21.10 Lg8kKQrBO
>>314
あなる、ほど。言われて納得。普通にドタバタラブコメ浮かんだわ。作れなくない代物だな
316:本当にあった怖い名無し
11/04/30 20:54:58.46 Lg8kKQrBO
>>313
確かにこれは違うなぁwww
普通にギャグとシリアスが混じったゲームがいいなぁ。
いっその事、このスレで作ったらいいんじゃないかと思うレベル。
317:本当にあった怖い名無し
11/05/05 19:53:39.74 qzvc38Uz0
話書きたいが気力が続かない保守
318:本当にあった怖い名無し
11/05/10 23:34:20.18 9VDdNygVP
あ
319:本当にあった怖い名無し
11/05/12 20:16:57.90 MlYYr0TG0
い
320:本当にあった怖い名無し
11/05/12 20:22:48.16 yL5CYevg0
し
321:本当にあった怖い名無し
11/05/12 20:25:04.68 4rHPvZ770
℡
322:本当にあった怖い名無し
11/05/12 21:18:39.03 yL5CYevg0
>>321うまいwww
323:本当にあった怖い名無し
11/05/12 21:31:00.56 oS5vwU9+0
メリーさんのデレか…!
324:本当にあった怖い名無し
11/05/13 10:47:41.92 RwM7Occ0O
>>321
鼻からアスパラガス吹いたw
325:本当にあった怖い名無し
11/05/14 01:32:11.91 BnibR8VX0
電車の扉が開くとともに人をかき分けるようにしてホームに降りる。
帰宅ラッシュの時間帯に電車に乗ったところ、見事にもみくしゃにされて帰る
ハメになった。
「まったく、もう少し時間をずらすべきだったな」
自分の行動を後悔しつつ、カバンから携帯電話を取り出して電源を入れる。
『優先席付近では携帯電話の電源をお切りください』
おそらく守っている人はほとんどいないであろうこの注意書きを守っている数
少ない人種のぼくは、乗り込んだ車両のそばが優先席だったので今まで電源を
切っていた。
大した理由ではないが、なんとなくよいことをしているという気持ちになれる
のでこれを続けている。
「ん?不在着信がある。だれだろう?」
電源を入れると不在着信が一件入っていた。
留守電が記録されているようなので再生をする。
『もしもし、私メリーさん。いまあなたの後ろに……むぎゅう』
音声はここで切れていた。
……振り返ると女の子がホームに降りようと人をかき分けているのが見えた
が、無情にも扉が閉まる。
電車はそのまま発車した。
326:本当にあった怖い名無し
11/05/14 01:32:47.24 BnibR8VX0
……その後、
『ひっく、もしもし、うぅ、私、メリーしゃん。いまね、○○駅に、いるの』
○○駅、ああ、あのまま終着駅まで行っちゃったんだ。
満員電車が怖かったのか、迷子状態になって不安なのか知らないけれど電話越
しに聞こえる声は涙声だ。
「ええっと、大丈夫?迎えに行ってあげようか?」
『大丈夫だもん!一人であなたのところにいけるもん!』
心配して声をかけたら見事に断られた。
「いや、でも電車怖いんじゃない?」
『怖くなんかないもん!!』
電話が切れる。
……大丈夫かなぁ。
不安になったので最寄駅まで迎えに行きました。
『迎えに来てなんて言ってないんだからね』
そういって袖を話そうとしない彼女でした。
327:本当にあった怖い名無し
11/05/19 05:33:43.47 MF/m0TGO0
メリーしゃん可愛い
時にこの手のメリーさんは周囲の人間に顔見られまくっとると思うんだが
殺すのは電話をかけた相手だけですか?
328:本当にあった怖い名無し
11/05/19 21:38:49.55 lHSVxjq3O
ターゲット以外には見えないんじゃない?
って思ったけど、後ろにいるのに気付いてもらえないメリーさんのコピペでは目撃者が居るな。
メリーさんならいつでもウエルカムだよ!
(メリーさんの元ネタってなんだっけ?)
329:本当にあった怖い名無し
11/05/22 06:56:38.48 J1r3I4o+0
業務連絡
前回以降一ヶ月分の話をまとめに収録したですよ
330:本当にあった怖い名無し
11/05/22 13:35:12.22 Cte3ObhU0
おつ
331:本当にあった怖い名無し
11/05/23 15:18:34.51 ig29+jfvO
メリーさんに元ネタなんかあったか?
メリーさんの館か、リカちゃんか、はまのメリーさんか、羊か。
「お前の後ろに羊引き連れてる女の子いたぞ」
「マジか………」
332:本当にあった怖い名無し
11/05/28 20:16:57.32 GBaR6ni60
念のため保守
333: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/29 19:06:42.79 Zd+UnwdR0
長文書いたのに投稿できねえぇぇぇぇ!!!orz
レベル上げ期間=見直し期間設けろってことかい…?そうなのかいママン?
334:本当にあった怖い名無し
11/05/30 18:30:22.09 3/Y9xxrK0
サイズとライン
335:333
11/05/30 22:35:39.29 hE1AD54D0
1レス1行40文字の20~30行で、合計14レスの文章です。
レベル1の状態ではどのくらいの文字数行数の文章にすれば投稿出来ますか?
専用ブラとか導入予定なしで。
ただでさえサルと闘う予定wなのに、何レス食うのか…
まあ見直しながらレベルアップを気長に待ちますけど…
それとも3サイズとボディラインの話?
336:”管理”にゅん ◆vRDQKrStD8Ix
11/05/31 09:18:09.60 adxn070bO
彼女に振られた…人生で初めてってレベルぐらい落ち込み中。
>>329
了解しました
チェックしておきます
337:本当にあった怖い名無し
11/06/01 23:55:17.26 tJwVDSug0
2KB32Line
338:333
11/06/02 21:04:50.48 ouec1pRk0
>>337
ありが㌧
大人しくレベルアップ待ちます。
変なトコとか見直す期間になってよかったけど行数増えていく不思議。
339:本当にあった怖い名無し
11/06/02 21:08:03.70 /lnngH2Z0
>>336
いつも乙にゅんたん(萌
340:夏の風物詩
11/06/03 20:22:20.45 f2KPpL5c0
『うらめしやー』
「古。今時白装束かよ?」
『う、うるさい!だって、仕方ないじゃない。私これしか持ってないんだもの・・・』
「これだから年代物の幽霊は・・・仕方ねえなあちょっと待ってろ」(ゴソゴソ)
『これ・・・浴衣!?』
「俺のを買うついでに買っといたんだ。あ、安物だけどな」
『綺麗・・・いやその、う、嬉しくもなんともないけど、仕方ないから着てあげる!』
「下駄と髪留めと巾着もあるけどこれは勧められたのを断りきれなかっただけで」
『も、もったいないから使ってあげるわよ!』(いそいそ着替え)
「・・・結構似合って・・・いやそのごにょごにょ・・・」
『・・・なんか恥ずかしい・・・あまり見ないでよ・・・』
「そ、そろそろ行くか。その・・・屋台物食って汚すなよ?」
『う・・・意地汚いあなたとは違うわよっ!・・・ばか』
そして夕暮れ時の人波に一組の男女が加わった―
とうかさんというお祭りがあってね近いのに行った事ないんだよねははは
341:本当にあった怖い名無し
11/06/04 13:14:43.83 2FlUGaJCO
ちょっと枯れ柳に浴衣着せて夏祭り連れて行ってくる。
342:雨男と晴れ女 1/15
11/06/06 20:20:54.41 /6bAVnjo0
1
しとしとと小雨降る中、紫陽花が彩る小径を早足で進む。
この先には四阿がある。そこで雨宿りを兼ねて一休みするのが習慣なのだが―
「……先客、か」
四阿の内に朧げな影が見えた。速度を緩め様子を窺う。
影は次第に輪郭を明確にし、やがて年若い娘の姿となった。今風の軽やかな装いも明るい
色の長髪もしっとりと濡れているようだがそれを気にするでもなく四阿の長椅子にぼんや
りと腰掛けている。
引き返すか迷ったが、雨脚が強くなってきたので仕方なく四阿に入った。気配に気付いた
娘がついとこちらへ顔を向ける。
「あ……」
若干気まずそうな表情を浮かべた娘。その顔を濡らしているのは雨だけではないようだ。
思わず溜息が漏れる。相手をせずに適当に一息入れようと思っていたのだが、流石に涙に
暮れる娘を無視出来るほどには図太くない。
「使え」
懐の手拭いを娘に放り投げた。
「あ、の」
「風邪引く前にとっとと帰れ」
戸惑っている声を背負いつつ、俺は再び雨の中に足を踏み出した。
343:雨男と晴れ女 2/15
11/06/06 20:23:01.26 /6bAVnjo0
2
相も変わらず雨が降る。
今日こそは庭園の奥の四阿で独りゆっくり、と思っていたのだが。
「はぁぁ……」
無遠慮に溜息を吐くと、娘は慌てて振り返った。
今回は清楚な制服姿。長椅子に腰掛ける娘の脇には透明なビニール傘も並んでいる。目的
あってわざわざ来たのか。
「何を好き好んでこんな辺鄙な所に来ているのやら」
庇をくぐり、単衣の着流しを濡らす雫を手で払いつつぼやく。
娘は何か言いたげな顔をしたものの黙って脇に置いていた鞄を探り、見覚えのある手拭い
と白いタオルとを取り出してこちらに差し出した。
「これ、返す。ありがと。お礼にタオル使っていいよ」
「そりゃどうも」
素直に受け取り、手拭いは懐に仕舞い、タオルで軽く水気を拭き取り。
さて、手の中のタオルをどうしようかと思い至る。濡れたものをそのまま返すのは流石に
悪いか。
こちらをじっと眺めていた娘もそれに気が付いたのだろう。
「いいよ、あげる。コンビニで売ってる物だし」
すまし顔でそう言った。
「そうかい。なら遠慮なく」
頭をごしごしと拭う。帰りにはどうせまた濡れるのだが。
344:雨男と晴れ女 3/15
11/06/06 20:25:00.45 /6bAVnjo0
「傘差さないの?」
「面倒だ」
「ふーん。変なの」
訝るような表情の娘を流し、俺は庭園に視線を向けた。
雨に煙るそこに、俺達以外の人影は無い。
「ここには他に何かあるの?」
「向こうに寺。ここは山腹にある寺院の敷地内だ」
「そうなんだ」
「ちっとばかり離れているし、最近は庭園目的の客用に直通の新しい道を拓いたからな」
「適当に歩いててここに着いただけだから知らなかった。じゃあもしかしてここ、晴れて
たら結構キレイなんだ」
「雨には雨の風情がある」
「わかんない」
「洟垂れのお子様には解らんだろうな」
言いつつちらりと見やると娘はむっとした顔でこちらを見上げていた。
「さて、風邪引く前にとっとと帰れよ」
「それはこっちのセリフですー!」
ひらひらと手だけで返してから、俺は雨の中に戻った。
345:雨男と晴れ女 4/15
11/06/06 20:27:00.53 /6bAVnjo0
3
「雨ばっかり続いて嫌になっちゃう」
今日も娘が出迎える。
「また居るのか」
「あたしの勝手でしょ」
思わず溜息を吐くと、娘はぷいっと横を向いた。
手拭いで適当に雫を拭い、娘の斜向の長椅子に半跏で腰掛ける。
「傘ぐらい差せばいいのに」
「勝手だろ」
「そりゃそうだけど、その……ちゃんと拭けば?」
言いよどむ声にちらりと視線を向ける。またタオルが入っているのだろう、鞄に手を伸ば
そうか迷っているようだ。
「帰りにまた濡れる。面倒だ」
「何よ、めんどくさがりのオジイチャン。風邪引いても知らないんだから!」
「誰が爺さんだ、誰が」
娘は悪態を吐きながらやり場のなくなったらしい手を握り締め膝の上に揃えて再びそっぽ
を向いた。
そのまま二人とも暫く黙っていた。今日も庭園に人気は無い。
346:雨男と晴れ女 5/15
11/06/06 20:29:00.56 /6bAVnjo0
「あーあ、雨、止まないかな。あたし結構晴れ女なんだけどな」
「そうかい、俺は雨男だ」
「イジワルジイサン」
「五月蝿い」
素が出てきたな。腹の中で苦笑しつつ立ち上がる。途端娘は困惑した様子で見上げてきた。
「もう行くの? ……あ、その、そうだ、傘! あたし折り畳みも持ってるんだ。貸してあ
げようか?」
「いい」
「あ、の、その」
おろおろとしている娘。どうも俺を怒らせたと勘違いしているらしい。
「別に怒っちゃいない。いつもちょっとしかいないだろ?」
「そ……そう、だったっけ」
「傘もな。前に貸してくれた人がいて、その人にもう一度会えるかもしれないって、ちょっ
とした願掛けみたいなもんで持たないだけだ。気にするな」
「そうなんだ……」
安堵の表情を浮かべた娘。忙しないその様子につい口元が緩む。
「じゃあな、か―」
「風邪引く前に帰れよ、でしょ。わかってますよーだ」
言いかけた言葉を途中で奪い、したり顔で返す娘に軽く手を振って、俺は四阿を後にした。
347:雨男と晴れ女 6/15
11/06/06 20:33:28.29 /6bAVnjo0
4
宿坊の中庭にも紫陽花が植わっている。梅雨時を迎え、厚く遮る雲の向こうから切り取っ
てきたかのように鮮やかに色付いているそれらをぼんやりと眺めていた。
「様子はどうだい?」
勤めを終えて本堂から戻ってきた住職が声を掛けてきた。
「何とも言えんな」
「まだかかりそうかね?」
「さあな。ま、焦ってもどうにもならんからな」
「そうか、まあそういうものなんだろうな」
ぽつぽつと疎らに、けれど止むことなく降り続ける雨。
「―さて、行くか」
「傘くらい持って行けばよかろうに」
「……ん、まあ、そうだ、な」
適当に濁しつつ、履物を引っ掛けて、歩き出してからふと気が付いた。
そう言えば、傘を持たない理由を誰かに告げたのはあの娘が初めてだったな。
俺は今日も娘が待つであろう雨の庭園に向かった。
348:雨男と晴れ女 7/15
11/06/06 20:36:02.91 /6bAVnjo0
5
「入る?」
四阿の少し手前の所で娘に出会った。かざしていたビニール傘を差し出してくる。
「あ、その、べ、別に、待ってたわけじゃないんだからね? 退屈だから、ちょっと庭園を
歩いてただけなの。それだけ」
「断る理由は無いな。お言葉に甘えて入れさせてもらおう」
「あ、っ……! あ、う、うん」
自分で申し出ておきながら何故か戸惑う娘。俺の方が背が高いからと傘の柄を預かり二人
で収まったのだが、落ち着かない様子で俺と微妙に距離を取り黙っていた。
「で、庭園を歩いてみたって?」
四阿に到着するやそそくさといつもの場所に座る娘を横目に、傘を畳みながら問いかける。
娘は一瞬きょとんとし、それから慌てたように頷いた。
「あ、うん、そう、そうなの。あなたが雨でもキレイだって言うから。お寺の場所はよく
わかんなかったけど」
「結構広いからな」
「でもアジサイばっかり」
「……向こうにゃ菖蒲園、そっちにゃ睡蓮池、あっちは深山渓流、紫陽花だけなのはこの
辺りだけだが」
「ちょっとだけって言ったでしょ!?」
焦る姿に思わず噴出す。益々頬を膨らませる娘。
「何よバカ! イジワルジイサン!」
真っ赤になってそっぽを向いてしまった。
「笑って悪かった。お詫びに庭園を案内してやるぞ」
「いいもん! 自分一人で回るもん!!」
すっかりへそを曲げてしまっているようだ。これ以上構っても依怙地になるだけだろう。
やれやれと溜息を吐くと、雫を振るった傘を娘の傍に立てかける。
「じゃあ俺は行くが、迷子にならないように早く帰れよ」
「……」
返事は無いが、俺は構わずに背を向けた。
349:雨男と晴れ女 8/15
11/06/06 20:38:00.75 /6bAVnjo0
6
「何でいつも着物なの?」
「趣味」
「どこに住んでるの?」
「ここの寺の食客だ」
「……しょ……?」
「居候」
「ああ」
ここに来る途中で激しく降り出した雨に叩かれ、いつも以上に濡れてしまった。仕方なく
長居しているのだが。
「今何歳? まだ三十代いってないよね?」
「秘密」
「ケータイとか持ってる?」
「いんや」
「時代遅れだって言われない?」
「無くても困らないからな、問題無い」
俺が座るや隣に席を移してきた娘はまだ不機嫌で、こちらにまともに顔を向けない癖に
やけに人の素性の詮索ばかりしてくる。
「いつも何食べてるの?」
「精進……あー、肉や魚を使わない寺の飯」
「そっか、イソーローだもんね。こっそりお菓子とか食べたりしないの?」
「不満を言える立場じゃない、そもそも金無いし」
「ニートなんだ」
「五月蝿い」
「どうしてお寺に住んでるの? 家族、いないの?」
「天涯孤独ってやつだな」
「そう、なんだ……」
350:雨男と晴れ女 9/15
11/06/06 20:40:01.28 /6bAVnjo0
それきり言葉が切れたので質問が尽きたのかとちらりと娘を見るが、違うようだ。何か聞
きたいが切り出せない、そんな雰囲気でもぞもぞしている。
そうしているうちに雨が小降りになってきた。
「さて、そろそろ―」
「あの!」
立ち上がろうとした俺に、本日初めて娘が真っ直ぐ顔を向けた。
「何だ?」
「この前言ってた、もう一回会いたい人って、女の人?」
「……ああ」
答えを聞いた娘は、明らさまな動揺を見せた。解り易いその様子に苦笑を覚える。
「……まあ、待っても無駄だって解ってるんだけどな」
「え……?」
「彼女はここには来ない。来られない。二度と……会えない」
胸に湧きあがる鈍い痛み。忘れたつもりでいたが些細な事でぶり返す。
「お前も、大事な人が心配してくれるうちに、早く帰れ」
若干素っ気無いなと自分で思いつつ立ち上がる。娘は両手を握り締め俯いた。
「……そ…な人……な……」
呟く言葉は聞こえなかった振りをして、足早にその場を立ち去った。
一旦宿坊まで戻ったものの、様子が気になり傘片手に戻ってみる。
案の定、ビニール傘も荷物も放り出したまま、持ち主の姿は何処にも見当たらない。
俺は溜息を吐くと、園の奥を見やった。
351:雨男と晴れ女 10/15
11/06/06 20:42:00.97 /6bAVnjo0
7
俺にはさして違いがあるようには見えないが、この園で迷う者が決まって通る道がある。
正道から外れた暗く狭い脇道。そこをどれだけ進んだか。
雨の幕の中に朧げな影が見えた。立ち止まり確かめる。木陰に据えられた岩に、見覚えの
ある後姿が腰掛けていた。
「風邪引くぞ」
声を掛けるとびくりと肩を震わせ、そろそろと気まずげに振り向いた娘。こちらを目にす
るや呆けた顔で呟いた。
「うわ、ハデ」
俺が差している紅色の蛇の目傘。確かにビニール傘に比べりゃ目立つが。
「普通だろ」
「……えー? ……でも着物姿に似合っててカッコイイかも」
「お前に言われると褒められている気がしない」
「何でよ!?」
頬を膨らませる娘に、手拭いを広げて渡す。
傘も差さずに園を彷徨っていた為ずぶ濡れになっている娘は、大人しく受け取った。
「全く、心配させるな」
「……頼んでないもん」
「そうかい。ほら、戻るぞ」
「……うん」
素直に従う娘。
細い小径の両側は雨に濡れた葉がしなだれている。娘がこれ以上濡れないように、傘の
中心になるように、肩を抱き寄せるようにして歩く。
その長い長い道のりの間、娘はぽつりぽつりと問わず語りに己の事を話し始めた。
家族の不和、両親の離婚。学友との諍い、孤立。失恋。
そして、雨の夜、絶望のままに、高いマンションの踊り場から身を投げ出し―
352:本当にあった怖い名無し
11/06/06 21:06:08.19 To9PCfer0
支援
353:雨男と晴れ女 11/15
11/06/06 21:45:03.79 /6bAVnjo0
「―気が付いたらあそこにいたの」
遠くに見えてきた四阿の屋根を示す。
「なんだか頭がぼんやりしてて、夢、見てるのか現実なのか判らなくなっちゃって」
紫陽花の花が薄暗がりに浮かび上がる。
「ここであなたと話してる時ははっきり考えられるけど、一人になると、急にぼんやりし
て何もわからなくなっちゃうの。あなたに言われたから帰らなきゃとか、学校に行かなきゃ
とか、ぼんやり考えて、歩き出して。でも気が付くとここであなたを待ってるの」
足を止める娘。俺は黙って続きを待つ。
「あなたが、好きだからだって、気が付いた」
なんとなく予想していた事だが、改めて言われると思わず苦笑してしまう。
「何よ、本気なのに!!」
「悪い、お前を笑ったんじゃない。真逆、俺が枷になるとは思っていなかったんでな」
「? どういうこと?」
「こっちの事情だ」
説明する気は無い。己の現状を把握した娘が再びこの園で迷う事はないだろうから。
「何よ、もう」
「俺はイジワルジイサンだからな」
「! ……バカ」
泣きながら、笑いながら、抱きついてきた娘。
「あなたと別れたくないよ。生きていたいよ……」
縋りつき、すすり泣く娘を、黙って両手で抱き締めた。
ふと差し込んだ強い光に顔を上げる。長雨を落とし続ける雲間に澄んだ青が望めた。
354:雨男と晴れ女 12/15
11/06/06 21:47:00.56 /6bAVnjo0
8
四阿で一息ついた後、各々傘を持ち、雨の中を歩く。
「自分の傘、持ってたんだね」
「ああ」
「あたしのこと、捜してくれたんだ」
「ああ」
「……何で?」
「最初から迷子だってのは解っていたからな。今更放り出すわけにもいかないし」
「……それだけ?」
「他に何がある?」
「……素直じゃないって言われない?」
「言われない」
「ふーん?」
「いいから前向いて歩け。転んでも知らんぞ」
悪戯っぽい笑みを浮かべて人の顔を覗き込もうとする娘を急き立てるように庭園を進み、
寺院の横を抜け、そして山門の下に立った。
355:雨男と晴れ女 13/15
11/06/06 21:49:00.79 /6bAVnjo0
門の先には鬱蒼とした森が広がっている。そこを貫くように下に伸びているのは彼女の為
だけに開かれた、彼女しか通れぬ道。長い長い石段は、途中で木立に遮られ行く先を窺い
知る事は出来ない。
「この先がお前の帰り道だ」
「う、長……。ねえ、途中まで送ってってよ」
「無理」
「イジワル」
頬を膨らませる娘。苦笑しつつ俺はまだ雨で濡れているその頭を優しく撫でてやった。
「手拭いは貸してやる。風邪引くなよ」
「はーい」
ととっと軽やかに駆け出した、と思ったら娘はすぐ立ち止まり。
「生きてるときに、会いたかったな」
振り向かぬまま大きな声でそれだけ言い、前より若干足早に、石段を駆け下りていった。
山門から離れるにつれ、石段と共にぼやけ、森に滲み溶け込んでいくその姿が完全に見え
なくなるまで、見えなくなっても見送っていた俺の頬に、雨粒が落ちた。
「ああ、そういやあの娘、本当に晴れ女だったか」
再び灰色に塗り込められた天を見上げ、独り言ち、俺は踵を返した。
356:雨男と晴れ女 14/15
11/06/06 21:51:00.75 /6bAVnjo0
9
ここの寺院や庭園と重なるようにして存在する、此岸と彼岸の隙間。
永遠に降り止まぬ雨の園。
閉ざされたそこに偶に迷い込むものがある。
彼岸にせよ此岸にせよ、行き先を見つければ、決められれば、抜けられる。
そうでなければ永遠に出られず彷徨う。若しくは、何処にも行けなくなる。
例えば、自分が死んだと最後まで勘違いしていた為、生を渇望し掴み取り、此岸へ戻って
行ったあの娘。
例えば、疾の昔に肉体を失っているにも関わらず未だ行く先を見出せず、何百年と彷徨い
続けている俺。
357:雨男と晴れ女 15/15
11/06/06 21:53:01.39 /6bAVnjo0
10
「お客だよ」
その日、四阿から戻った俺に、庭先で待ち構えていた住職が声を掛けてきた。
他の迷う者を導く事でいずれは成仏の足がかりになる、とか言って、自分の為すべき役を
俺に押し付けている徒の怠け者だが、此岸側の寺院に在る者の中で唯一俺を認識し、雨の
園の秘密も知っているこの男が『客』と呼ぶのは園で迷う者の事だ。
「また誰か迷っているのか?」
だが雨の園にそんな気配は無かった。首を捻る俺に、にこやか、とは言い難い、やや俗な
笑みを浮かべた住職が耳打ちする。
「いやいや、現し世からの客よ」
隅に置けんなー、と笑う住職。
「……会わない。というか、会えるとは思えない」
すぐに思い浮かべた顔はある。
だが、狭間に囚われた外れ者の俺は、かなりの霊能者か余程波長が合うかしない限り此岸
の者とは互いを認識し合えない。
「まあ試しに玄関に行ってみるだけでも」
「無駄足になるに決まっている。行っても仕方ない」
「……そうか? ……ふーん、仕方ない、か。かわいそうにのー。退院したばかりのまだ
痛々しい身体を押して折角会いに来てくれてるのにのー」
……坊主の癖に腹が立つ物言いをする。
わざとらしくぶつくさ言いながら玄関に向かう住職。暫くして響いてきたのは―
「―イジワルジイサンのバカ!! てぬぐい返してあげないんだから!!」
「……だ、れが、爺さんだ、洟垂れ小娘の癖に!!」
怒鳴り返し、そして俺は玄関へ駆け出した。
358:雨女と能天気男
11/06/06 22:36:16.01 /6bAVnjo0
昔々、水神様の供物として命を落とした彼女。
以来、彼女が祀られる社から外に出る時は必ず雨が降るそうだ。
「僕は雨好きですよ」
『雨も降り続けば災厄。私は表に出ぬほうがいいのだ』
今日も小さな社の前で退屈そうな顔をしている彼女。
「でも、いつも必ず貴女が降らせるってわけじゃないんでしょ?
だったらそんなに気にしなくてもいいんじゃないですか?」
『愚か者。第一なぜ私が社の外へ出ねばならぬ?』
「僕とデートとか」
『…は?…な、なななぜ貴様とででででーとなどせねばならぬっ!?』
「デザートの美味しいお店とか可愛いアクセサリの店とかリサーチ済みですよ」
『いや人の話を聞け!だ、第一、わた、私は雨に濡れるのは好きではなく』
「じゃあ相合傘しましょう♪」
『相…!!い、いいいやあのその』
「嫌ですか?」
『え、いや、いやあの、嫌、いやじゃなくというか何と言うか』
「じゃあ決まりですね」
『う…その…し、仕方ない、信者の声にこたえるのも神の努めであるしな!
下界の娯楽に付き合ってやろう!』
「あははは、ありがとうございまーす!」
そして今日も僕は彼女と相合傘です。
359:本当にあった怖い名無し
11/06/08 19:39:29.03 OYDCobTK0
1
お気楽なほうだと思ってた。けど、プロジェクトリーダーに抜擢されて、あれやこれやと気負いすぎたんだな。
だんだん夢見が悪くなってきた。高いビルとか崖から落ちたり、バケモノに追われたり。
夜中に何度も叫びながら飛び起きたり、だんだん眠れなくなってきた。
眠れないのを幸いと仕事に没頭、そして気絶するように眠り、悪夢を見て飛び起きる日々。
それでもまだ自分の状態を甘く見てた俺は、自宅に帰る時間も惜しいと会社近くのホテルに連泊する事にした。
その部屋はなんとなく雰囲気が重い気がしたものの、こっちも精神的に周囲を観察する余裕なんて無かったし、
霊感無しというか興味すらなかったんで別に気にもしなかった。
その部屋の初日も夜中までデスクでパソコンと向かい合い、そして気絶するように寝て、で、例のごとく悪夢に飛び起きた。
荒い動悸と呼吸を鎮めようと深呼吸を繰り返してたら誰かが何か言ってる気がしたが、夢の続きかと特に気にもしなかった。
2
次の日も殆ど同じ。深夜すぎまでパソコンと睨めっこ、そしてふらっとしたと思ったら悪夢の中。
バケモノに追いかけられて、無人のビルの中を逃げ惑う。
と、追いかけてくるバケモノとは違う、女の声が響いてきた。
「何これ、最悪!!」
廊下の先から現れた血まみれの女が、俺とバケモノを見て悲鳴を上げていた。
驚いて一瞬動きが鈍った俺、いつものようにバケモノに掴みかかられ―
「でりゃあああぁぁぁぁっっっ!!!」
る直前で、女の飛び蹴りがバケモノの顔面に炸裂!
「逃げるわよ!!」
女と手と手を取り合って、無事ビルの外まで逃げおおせた、という所で目が覚めた。
珍しい成り行きだったなーと呆然としたが、まあどうせ夢だし、特に気にも留めなかった。
360:本当にあった怖い名無し
11/06/08 19:41:08.84 OYDCobTK0
3
更に次の日。
パソコン作業中、背後に誰かの気配を感じた。
振り返ろうと思ったのとほぼ同時にめまい。
すっと後ろから伸びてきた手が俺の目元を覆い隠し―
「ああぁぁぁんもう!!」
夢の続きとは面白い。
俺の背後でもだえるのは昨日の夢の女。その背中にはいつものバケモノ。
今日はホテルの中で女と一緒に鬼ごっこ、そして無事に逃げ切り目覚めました。
「ストレス溜めすぎ!」
目覚める直前の女のセリフが、目覚めたばかりのぼうっとしている頭に暫く響いていた。
女のセリフをきっかけに自分のストレスを自覚した俺。
効率も悪くなるし、独りで何でもやろうと背負い込むのは止めた。
まあそれでもふとした拍子に「自分が、自分が」という気負いが出る。
そのたびに後ろから夢の女の声で、
「ただの十把一絡げ二束三文使い捨てチラシ裏メモ以下スーパー凡人のあんたが
一人で何でも出来ると思ってんじゃないわよバカ」
と響いてくる気がしては、はっと我に返っていた。