【小説】ZOMBIE ゾンビ その28【創作】at OCCULT
【小説】ZOMBIE ゾンビ その28【創作】 - 暇つぶし2ch938:本当にあった怖い名無し
10/09/05 22:30:51 izRtdDtj0
もう死霊のえじきばりの罵り合いはやらないのかい?(笑)

939:本当にあった怖い名無し
10/09/05 23:55:18 g+QAl7rQ0
まだやってんのかw
もっと良い場所見つけたから、勝手にやっててくれて構わないけどwwww

940:本当にあった怖い名無し
10/09/06 04:12:52 q1A2dosc0
小説よりも無意味な罵りあいを眺めてるほうが楽しいと思えてしまったら末期ですかw

941:本当にあった怖い名無し
10/09/06 06:01:15 xzmNI2xj0
他人事のように書き込んでる連中は
自分も馬鹿の一人に数えられるんだと自覚した方がいい

942:456 ◆T/kdltgIp.
10/09/06 11:05:07 981LM15i0
>>895の続き
「今だ!逃げろ!」
「逃がさん!」
みんな蜘蛛の子を散らすように逃げだした。高槻は足をけがしている黒江をおぶる。
俺と朝霧と山科は高槻について一緒に逃げた。
「まてぃいいいい」
さすがサッカー選手とあってか、長居が素早く俺たちを追い詰める。
「死ね!」
朝霧はそう吐きながら射撃銃を長居に打ち込んだ。
「ブホォア」
ゾンビでも何でもない長居は血を吐きながら手すりから落ちていった。
1階にはゾンビの群れがいる。
もう助からないだろう。
「よし、行こう!」
高槻は警備員室へと逃げ込んだ。
俺たちもそれに続く。
ショッピングセンターを乗っ取ったくらいだから警備室には誰かいるだろうと思ったが幸い誰もいなかった。
部屋の隅にサッカーボールが転がっている。
長居がこの部屋を陣取っていたようだ。
つまり、しばらく奴らはここの存在には気付かないはずだ。
警備室のモニターはショッピングセンター内各所の防犯カメラの映像を映し出していた。


943:456 ◆T/kdltgIp.
10/09/06 11:05:55 981LM15i0
 神辺と瀬戸と伊部は、子供用ゲームコーナーに潜んでいた。
どうやら奴らから逃げ切ったようだ。
30台前後と歳の近い3人は変な連帯感みたいなものを感じているようだった。
防犯カメラの映像からは音声は聞こえないが何か喋っているようだ。
その時、別の防犯カメラの映像に奴らが映った。
オレンジこと民間駐車監視員の岸部だ。
哀愁漂うそのオヤジの手には斧が握られている。
しかも、神辺たちのほうへ向かっていた。
「くそ!なんとか知らせないと…」
しかし、通信手段が思いつかない。
そうこうしている間に3人と岸部が対面してしまった。


944:456 ◆T/kdltgIp.
10/09/06 11:06:49 981LM15i0
「大丈夫だ。相手はしょぼくれた親父だ。
だいの大人3人で立ち向かえば…」
予想に反して、3人ともバラバラに逃げ惑った。
これはまずい。まず、「ジャンケンポンゲーム」の前まで追いつめられた神辺が頭をかち割られた。
そのすきに逃げようとした瀬戸が足を滑らせる。
素早く神辺に刺さっている斧を抜くと瀬戸に近づき振りおろした。
岸部の体でカメラからは様子は見えないが、おそらく瀬戸は死んだ。
伊部はゲームコーナーを抜け出し必死に逃げている。だが…
「あ…」
前方からきた塩屋にあっけなく刺殺された。
塩屋は手に包丁のようなものを持っている。
「くそ…」
高槻が唇をかみしめる。
「人質の救出に向かおう。
それに今、逃げている人もだ。このままじゃソンビじゃ
なくてあいつらに全滅させられるぞ!」
俺も同意見だった。しかし…
「どうやって立ち向かうんです?」
俺が聞くと、高槻は警備室のロッカーをあさり始めた。
「?」
「あった。これを使おう」


945:プリニー南へ【SP204】 ◆7I1DeyaB5I
10/09/06 15:48:44 8Xku98drP
亀レスですいませんが…
>血の惨劇が少ない
 今回の短編は百人一首をお題としていろいろなシチュエーションを書こうと思っているので、
 題とした歌によってはどうしても血しぶきが少なくなります。
 できるだけゾンビの雰囲気を出すように努力していきます。

>終わりなら「完」などをつけてほしい
 おっしゃるとおりです。
 基本的に百人一首シリーズは1回の投下で完結させるつもりですが、
 分かりにくい場合もあるのでつけたいと思います。

946:プリニー南へ【SP204】 ◆7I1DeyaB5I
10/09/06 15:49:38 8Xku98drP
春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山

奴らが最初に現れたのは、まだ桜が咲いていた頃だろうか。
そして桜の花が木を埋め尽くすように、街は奴らで埋め尽くされた。
桜の花が散る頃には、これまでの日常なんてものは跡形もなく崩壊していた。

自分が好きだった散歩道も、今は奴らがうろつくばかりだ。
きっと、今が盛りのつつじの赤い花も、奴らの体のそこかしこにあるどぎつい血の赤には負けてしまうのだろうなあ。
いや、でも…見る人が誰もいなければ引き分けか。
この街に、この世界に、まだ生きている人はいるのだろうか。

当初はまだ、人の姿はあった。
奴らに追いかけられて食われていく者、夜に明かりがついて奴らに押し入られる家…たまに見かけるそれらの結末は、ことごとく悲惨なものばかりだったが。
そんなドラマがいつまでも続く訳がない。
死ぬべき人がいなくなれば、それはぱたりと終わる。
今はもう、逃げる人の姿もなければ明かりの灯る家もない。
真っ暗な夜は本当に、人の息吹を全く感じさせないものになった。

実際に人がいるかどうかなんて、探しに行かないと分からない。
それは理解している。
だが、今や一歩家の外に出ることは、死を覚悟してからやることだ。
奴らはどこからでも現れる。
形は人に似ているが、間違えて近寄ってはならない。
奴らは確かに元は人間だった、しかし今は人を食う化け物になってしまった。奴らに捕まったが最後、食われて死んで、残った体は奴らの仲間になる。
文字通り、人間をやめる事になる。
自分はまだ人間でいたいから、外に出ようとは思わない。
たとえそれで、これからの夜をずっと孤独に過ごすとしても。


947:プリニー南へ【SP204】 ◆7I1DeyaB5I
10/09/06 15:50:31 8Xku98drP
夜が明けても、人気のなさは相変わらずだ。
動く車もなければ、街の喧騒もない。
一切の時が止まったような、静か過ぎる世界だ。
それでも本当に自分以外が何も変わらないなら、それはそれで割り切って生きていけたかもしれない。

人が生きていなくても、季節は巡っていく。
家から見える山も、時が経つごとに色が変わっていく。
自分が家に閉じこもった時は若々しい萌黄色だったのが、すっかり深い緑に変わった。
近くに見える花壇には、雑草が勢い良く生い茂っている。
人間以外のものは、こんなにも生きている証を日々刻み続けているのに…その中に人間が生きている証だけがないのが、無性に悲しかった。

自分は一人で生きている。
幸いこの家には保存食が豊富にあるし、水も井戸から手に入る。
しかし…共に生きる人間だけは、手に入らない。
人は一人では生きていけないと、昔道徳か何かの授業で言われた言葉が、急に鮮やかに蘇ってきた。
物理的にではない、精神的に一人はあまりにも辛すぎる。

思えば、これまで自分は人がいる気配に囲まれて生きてきたのだ。
不意に聞こえる足音、どこからともなく漂ってくる食事の匂い、家々に干してある洗濯物…あまりに当たり前すぎて、そのぬくもりに気付くことはなかった。
気付くのはいつも、失った後だ。

今日も朝になると、カーテンを開けて窓の外を見る。
家の周りをぼんやりと見回して、それから山に視線を移す。
深く、しかしところどころ違う緑に覆われた山…その中にちらりと、違和感を覚える色があった。

思わずそれを凝視して、私は歓喜に包まれた。


948:プリニー南へ【SP204】 ◆7I1DeyaB5I
10/09/06 15:52:01 8Xku98drP
緑の中にぽつんと、白いものがあった。
よく見ればいくつも、ひらひらと風に揺れている。
シーツなのかタオルなのか、はたまた衣類なのかも分からないが…洗濯物が干してあるだ!

普通、あんな山の中に洗濯物はない。
普段はあんな場所に人が住んでいないからだ。
だが、洗濯物があるという事は…あの山に生きた人間がいるんだ!!

その白い布地は、眩しかった。
まるで真っ暗闇にある一点の光のように、私の目を引きつけてやまなかった。
そこに人がいる…仲間がいる証は、私にとって限りない希望だった。
あの布地の近くにいる人間もまた、自分と同じように孤独に苛まれているのだろうか?それとも、何人かで助け合っているのだろうか?
男か女か、若いのか年老いているのかも分からない。
それでも確かに、生きた人間が存在するのだ。
この世界に生きている人間は自分だけではない、それだけで十分救われた。

もし、自分がこの家を出なければならない時がきたら、あの山に行ってみようか?
もちろん、その時までそこに人がいる保障はない。
外で生活している人間は、自分よりずっと大きな危険と隣り合わせなのだから。
願わくば、あの白い洗濯物が血の赤に汚れる事がありませんように。

今日は本当にいい日だ、日差しが心なしか柔らかく感じられる。
今日は自分も、外に洗濯物を干してみようか。
あの山からもこの街が見えるなら、もしかしたら向こうも気付いてくれるかもしれない。孤独を癒してもらった、恩返しができるかもしれない。

たとえそれでこちらが奴らに見つかっても、悔いはないほど嬉しかった。
この感謝の気持ちが、どうかあの名も知らぬ山に届くように。

 完

949:本当にあった怖い名無し
10/09/06 17:11:18 EipLITgJ0
ブホォア(笑) ふぎゃあ(爆笑)

950:本当にあった怖い名無し
10/09/06 20:52:37 kn89tTgb0
プリニーさん、乙です

951:本当にあった怖い名無し
10/09/06 23:18:03 ofoDIPNw0
>プリニー
あんたキモいよ。
もう来なくていいよ

952:本当にあった怖い名無し
10/09/06 23:38:46 jXLidPfV0
>>946-948
おお、プリニーさん乙。
今回のは、なかなか哀愁に満ちて、抒情的で綺麗な短編ですな。

季節の移り変わりと、変わりゆく世界への哀悼。
その中に見いだされたかすかな希望ともいえない希望。
ゾンビの殺戮シーンはなかったですが、なかなかに楽しめました。

ただ、一つ気になったのが、ツツジに負けない血の赤の表現でしょうか。
フレッシュなゾンビ、という可能性も捨てきれませんが、血は体外に出ると、
わりと早く乾いて固まって変色しますからな。

とはいえ、その辺りは些細なことで、今回も全般的に楽しませていただきました。
それでは、次作も期待しております。

953:本当にあった怖い名無し
10/09/06 23:55:15 6g1/3jpO0
>946-948
遠目にも分かる純白の洗濯物は、ゾンビ達を呼び寄せる結果を生むのではないか…。
希望の中にも、そんなハラハラとさせるような危うさがありますね。
シチュ、雰囲気、ともに良かったです。

百人一首を題材に、という事ですが、100人の目を通して語られる世界が時折リンクすると更に面白いかな、と思いました。
山で洗濯物干してた人の目線での話とか、何故か女子供ばかりのゾンビの一団とかw

とまれ、乙でした。

954:本当にあった怖い名無し
10/09/07 00:32:17 FFBi8jO70
>洗濯物が干してあるだ!
田舎弁?

>その白い布地は、眩しかった。
パンティーが干してあったかのような表現だね

>奴らの体のそこかしこにあるどぎつい血
奴らの体のそこかしこにある、どぎつい血
奴らの体のそこかしこに、あるどぎつい血
どっちなのか一瞬判断に迷った。

>きっと、今が盛りのつつじの赤い花も、奴らの体のそこかしこにあるどぎつい血の赤には負けてしまうの
ここまでの雰囲気に比べ
>だろうなあ。
この部分の間延びした感じが浮いてる。

全体的に接続詞が多すぎるよ。

955:本当にあった怖い名無し
10/09/07 01:00:13 9JbKviSi0
>>954
うざったいなあキミは^^;

956:本当にあった怖い名無し
10/09/07 01:01:30 sLKCWVbZ0
>田舎弁?
>パンティーが干してあったかのような表現だね
>どっちなのか一瞬判断に迷った。

あんまり恥は晒さない方が…

957:本当にあった怖い名無し
10/09/07 02:30:31 FFBi8jO70
遠くを眺め、ある物を見たことによって人のぬくもりを感じる。
どこかで見た光景だと思ったら、
リメイク版ドーン・オブ・ザ・デッドのプラカードコミュニケーションだった。
新丼が好きなのかな?

958:本当にあった怖い名無し
10/09/07 13:01:14 X7SkCgcZ0
プリニーさん
自演するならもっとうまくやろうぜ…

とりあえず、プリニーの駄文が終わってほっとした
次回作は10年後に投稿してね


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