実話恐怖体験談 その22at OCCULT
実話恐怖体験談 その22 - 暇つぶし2ch153:長いトンネルでの体験③
10/07/28 00:16:40 qJNcstwq0
 このトンネルは、長さが3,000メートル近くもありながら、出口から入り口
までを見通せる、完全な直線のトンネルです。実際に誰かが歩いて通ったのだ
とすると、まだどこかを歩いている姿が見えて然るべきはずなのに、誰も
見当たりません。
 「やはり、この世のものではなかったんだ」そう思い、急いでトンネルを出る
ことにしました。
 バックシートを起こして、助手席側の窓を閉めようとすると、眠る前に全開に
したと思った窓が、半分ほどしか開いてません。「あれっ?」と思いながらも、
エンジンをかけ、待避所を出て再び車を走らせ始めました。
 その時です。
 ゴーッという轟音で、私は目を覚ましました。今度は本当に目を覚ましました。
 なんと私は、まだ待避所で眠ったままだったのです。バックシートも倒した
まま。運転席側も助手席側も窓は全開にしたまま。
 改めて、入り口の方も出口の方も見渡しましたが、やはり誰も見当たりません。
 しかし、もう怖いとは感じませんでした。先ほどまでの、金縛り状態の中での
恐怖感は溶け去っていました。金縛り状態のときによく起こる、自分自身で幻を
作り出すという現象だったのだ、と思いました。
 「不思議な体験だったなあ。あのとき、通りかかる車がなくて、そのまま夢の
中で運転を続けていたら、どこに行きついたのだろう。」と考えながら、
トンネルを後にしました。 (おわり)


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