ほんのりと怖い話スレ その66at OCCULT
ほんのりと怖い話スレ その66 - 暇つぶし2ch174:3/3
10/06/26 22:08:02 hDk+tm+90
翌日一階で騒いでいた不良たちは昨夜の件には触れず、食堂でも大人しくしていた。
そいつらとは仲良くなかったやつらは朝食を食べながら昨夜のことをこそこそと話していた。
Aと比較的仲が良く、Aの霊感のことを知っているやつらはAに寄ってたかって昨夜のことを聞いていた。
でもAは歯切れが悪かった。
何聞かれても「そうなんじゃないの?」「あいつらに聞いた方が早いよ」みたいな。
そんなAが期待外れだったらしく、クラスメートはすぐにAから興味を失い、
それぞれいつも通り仲の良いやつらとかたまっていた。
同じテーブルのやつらが他の話題で盛り上がっているときに俺はAに言った。
「昨日の夜、ハシゴの向こうに首がだらんとした目が真っ黒い人達見たよ」
Aは苦笑しながら「不良たちが言ってることは本当だよ」と言い、
「マジで憑かれてたしね(笑)」
ちょっと小馬鹿にしたような言い方だった。
緊張感が無かったので、不良に憑いたものはそんなに悪いものではなかったのかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。その辺はAのみぞ知る話。
それ以上深夜に起きた出来事に興味はなかったので、そこで話を変えた。
「今日山だね」と二日目のスケジュールの登山についてAに言うと、Aは憂鬱な顔をした。
「そっちの方が大問題だよ」
そう言ってAは左手首につけている古ぼけた茶色い数珠をすりすりと擦っていた。

この話はこれで終わりです。
中学時代はAといると日常生活でもこの手の不思議なことがよくありました。
あと不思議な話聞かせてもらったり、A的自分の評価話とか。


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