10/09/16 07:35:47 qIrQ8svyO
怖いもの見たさって言うのか、大学で友達が百物語やろうぜーって言い出した
なんだかよくわからん間にそれは俺んちで行われることになった
百物語の大体のルールはこうだ
蝋燭百本に火をつけ、１人ずつ順番に怖い話をしていく
その間、語り手以外は何が起きても声を出してはいけない
話が終わったら、蝋燭の火を一本吹き消す。これを繰り返す
しかし蝋燭百本は勿体ないので、１０本を使い回すことにした
狭い部屋の中で、１０本の蝋燭を囲むようにして、俺、Ａ君、Ｂ君、Ｃ君、Ｄ君、Ｅ君、Ｆ君、Ｇ君、Ｈ君、Ｉ君の１０人が座っている
夜１０時、蝋燭に点火し、部屋の電気を消すと、辺りは闇に包まれた。蝋燭の火があるにも関わらず、すぐ隣に座っている人の顔もよく見えない
俺、Ａ君、Ｂ君・・・と順番に、一人約２、３分程度の怖い話を披露していく
何か起こるんじゃね？とかちょっと期待してたけど、途中で誰かが腹抱えてトイレ行ったくらいだった
開始から４時間強。ついに百話目のＩ君が話を終え、短くなった蝋燭の火を吹き消した
電気をつけ、みんなホッと一息。そこで俺は気付いた
一人足りない！
どういうことだ・・・
俺が一人焦っていると、トイレからＦ君が出てきた
腹痛で３０分ほどトイレで気張っていたらしい
なんだ、あの時トイレに行ったのはＦ君だったのか