10/08/16 00:34:53 tkX2QgEUO
俺には最近出来た可愛い彼女がいる。本当可愛くてしょうがない。彼女の為ならなんでもしてやりたい。ははっ、俺も恋人には甘いな。
テレビでは殺人事件が報道されてる。犯人は逃走中。あぶねぇな、俺が彼女を守らなくちゃな。テレビを観ながらぼんやりそんなことを考えてると、彼女が駆け込んで来た。
「ど、どうしたＹ子！！」
彼女は所々怪我をしてるのか血が付いていた。
「怖い人がいるの！いきなり襲ってきて、二人組で私を車に乗せようとしたの！！」
「ええっ！！」
可哀想に、彼女は震えて顔面蒼白だ。許せなかった。そいつをフルボッコしなきゃ気が済まない。彼女に対して土下座もさせて、警察も呼ばないと。
ずかずかと男が入ってきた。厳つくて人相の悪い、黒いコートの男だ。
「この人！！」
彼女が俺の後ろに隠れる。何としても守らないと。そいつは何かを取り出そうとした。俺はその隙を見逃さず、近くにあった辞書で思いっきり殴った。
そいつは倒れた。持ち物は……手帳と紙切れだけか。コートが捲れて腰が見えた。こいつ銃なんか持ってやがんの。奪おうとしたらそいつバネみたいなやつで銃とホルダーを繋いでたから、ぶっちぎって奪った。
銃を持って外を見る。たしかに黒い車がある。こっちを睨んでる男がいた。
彼女は俯き震えている。俺は深呼吸し、銃を後ろ手に知らないフリをしてそいつに近付いてった………。