10/08/18 17:06:22 oC/n7V570
俺の職場は小さな店のテナントにあった。
ちょうど仕事が終わり、その店からに出ようとした時家の鍵を落としてしまった。
鍵の落ちる音がして、足元を探すがなかなか見つからない。
カバンの中にもポケットにもなく、仕方なく店の人(テナント先だから顔見知り)に鍵が落ちていたら教えてくれと言い、そのまま帰宅した。
夜、当時姉は朝早い仕事をしていて、夜中の３時にはすでに家を出ていて、親もおらず俺一人だった。
俺は一人で寝てたんだが、寝苦しくてお茶を飲みに行こうかとした時、家の鍵の開く音がした。
姉が忘れ物でもしたのかとその程度に思っていたが、少し怖くて布団から出ずに様子を伺っていた。
その時俺の寝ている部屋の襖が開いて、薄目で襖のほうを見た。
暗くてあまり見えなかったが男がいた。人間か幽霊か分からないし、そのままじっとしていると
その男は俺の体のヘソのあたりで立って屈み(俺の体の両脇に足を置いて踏まないようにしていた)、何かを俺の耳元に落とした。
男はそのまま家を出ていき、俺はすぐに耳元にあるものを見た。
なくしたはずの鍵があった。すぐに家の鍵をかけた。
幽霊だと信じたい。
そう思うのも、テナント先の店にいる従業員(男)だが、その店で俺が買い物をしていると後ろにいたりする。
逆に俺の働いている店にしょっちゅう買い物に来てくれていたりするのはありがたいんだが
教えてもいない携帯の番号を知られていたりした。
心霊体験じゃなかったな。すまん。