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スペイン +++ サラマンカ・ホール (サラマンカ大聖堂)
URLリンク(www.gifu-fureai.jp)
日本とサラマンカ
サラマンカは、スペインの首都マドリッドから西へ200kmほど離れた人口約18万余りの美しい大学町です。
その大学は、12世紀の中頃に同市の大聖堂の中に設けられた学院が、徐々に形を整えて拡大を続け、
やがてスペイン第一の学府となったもので、16世紀には既にヨーロッパで最も古く、
かつ権威ある大学の一つに数えられていました。
新大聖堂の祭壇に向かっての両側には、所蔵オルガン中最も大きな2台が設置されています。
一つはルネッサンス期の、もう一つはバロック期の代表的な逸品ですが、▼前者はかなり前から
壊れたままとなっていました。
これを、中世ヨーロッパのオルガン研究のため旅行していた日本人のオルガン製作者
(故辻宏氏)が見て慨嘆しました。そして西洋音楽史上に特異な地位を占めるスペインの古い
オルガンがこのような状態にあることはいかにも残念であり、できることならこの修理を自分が
手がけてみたいと大聖堂側に申し出ました。
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戦前から日本人留学生に親しまれてきたサラマンカでは、良き理解者を得た一台の
パイプオルガンが縁となって、日本人とスペインを更によりよく理解しあうための努力が続けられています。