10/08/22 23:34:27 dIDk7YAa0
大学時代の冬の昼下がり。
普段電車は全く利用しないが、その日はたまたま遠出の用があって、その帰り。
乗り換えの為の待ち時間を潰しがてら、駅ビルに寄ってみた。
この駅ビルに入るのは初めてのこと。
まずその中の書店に寄ると、読みたいファッション誌のコーナーで
金髪の若い男性が一人立ち読みしていた。
次に同ビル内にある喫茶店にも寄ると、僕が席に着いて注文をとった途端
ひとつ向こうの席に座っていた厚化粧の老婆が立ち上がり店を出て行った。
約8ヶ月後の夏休み。
また遠出の用事があり、8ヶ月ぶりに同じ駅ビルを訪れた。
書店の同じ場所に、8ヶ月前に見たのと同一人物の金髪の若者がブラブラとしていた。
人違いではなく、完全に冬に見た若者と一致。一瞬で思い出した。
「あいつ前もいたよなあ」とか考えながら、クリームソーダが食べたくなったので
以前と同じ喫茶店に入ると、前回と同じ席に同じ厚化粧の老婆がいた。
「！？？」と思いながら僕が席に着いた途端、老婆は前回と同じように店を出ていった。