10/06/11 15:08:27 9fNa15FvO
1F図画工作室に飾ってある作品で、
わたしの入学当初からある茶色い粘土で作られた手の置物が不気味で
その教室に入るたびに興味をひかれていた。
4年生になってある日の昼休み、
3F資料室の前を通りがかったら扉が少し開いていた。
そのまま素通りして10分後に戻ってきたら同じ状態で開いたままなのに気付き、
興味がわいたので隙間からこっそり中を覗いてみた。
そしたら薄暗い室内の奥の棚に、
図画工作室に置かれているはずの手の置物があった。
4年間この学校にいて、あの置物が動かされたのを見た事がなかったので
なぜこんな所にと得体の知れない恐怖にかられ、慌ててその場を離れた。
その日の下校時に外の窓から図画工作室を確認してみると
その手はいつも通りそこにあった。
資料室に戻ってみるともう扉は閉まっていた。
それから約一年後、社会の授業で使った資料を戻すため
資料室に入る機会があったけど手の置物はそこになかった。
あの隙間から見た手はなんだったんだろうか。
何か曰くありの物だったわけではなく、ただ子供心に怖かったってだけの話です…