10/05/18 21:47:00 5QZ2PLdk0
うちの学校はプールに併設して古いコンクリートのシャワー棟があった。
入り口はひとつで、中に入ると左右に男女別の扉があって、その奥は脱衣所みたいなロッカー室、
さらにもうひとつ奥がシャワー室(敷居がなくてノズルだけがずらっと並んでいる)という構造。
男女のロッカー室・シャワー室はちょうど左右対称になっていて、天井のところの20センチぐらいだけ男女で吹き抜けになっていた。
その男子シャワー室の中に、夜一番最後まで残っていた水泳部の奴らが深夜まで閉じ込められた。
そいつら曰く、いつの間にかシャワー室と脱衣所の間の引き戸が開かなくなっていたらしい。
部活動終了の報告は先に帰った部長がやっていたため、しばらく後に当直に電源が落とされて真っ暗になった。
運悪くみんなタオル一枚持ち込んでいなかったので濡れた体を拭くことも出来ず、
シャワーの温水はやがてタンクの備蓄を使い切って水に変わり、晩秋の夜を震えながら過ごしたとか。
で、真っ暗になってから数時間後、10時~12時ごろのいつかに突然女子シャワー室のほうからガラガラと引き戸を開ける音がした。
そしてペチペチとタイルの床を人が歩く気配。当然、閉じ込められた男子たちは大声で助けを求めたわけだが、
どういうわけかその足音の人物はそれに全く反応することなく蛇口をひねってシャワーの水を出し始め、
真っ暗闇の中で3分ほどシャワーをばしゃばしゃと浴び続けたんだとか。