10/02/25 19:16:33 kew/Dznx0
俺の通ってた都内にある某高校の旧校舎の話をしよう。
その校舎は真相は良くわからないが、戦後まもなく軍関係の施設を改装して造られたという話だった。
12年前に新校舎が建てられた際、旧校舎は取り壊される事に。
その時俺は2年生だったんだが、クラスで旧校舎の思い出を残そうという企画が持ち上がり、
クラスの主だった者5人ばかりで許可を取って写真撮影を敢行した。
ついでに調度品などの荷物の搬出もやらされたが、撮影は滞りなく進んだ。
それは図書室にあった本棚を搬出した際の事だった。
本棚の後ろに錆付いた扉を発見した。
合鍵を調べて空けようとしたが、全てのマスターキーの中にその扉の鍵はなく、
仕方無しにもう取り壊すんだからとこじ開ける事になった。
かなり難儀したものの扉は開いた。
中には古びた椅子が一つあるだけで窓も何もない。
クラスメイトの一人が、隠し部屋だと興奮してライトを付けたら、壁に赤茶けた塗料で五芒星が描いてあるのが
みえた。
呪文のようなものは描いてなかったが、煤けた壁に描いてあるそれを見た瞬間怖気が指したのを今でも覚えてる。
皆も同じだったようで急いで逃げるように旧校舎を後にした。
未だにあの部屋が何だったのか分からないし調べようもない。
ただ、昔旧日本軍の施設だったという話があっただけだ。