09/10/24 12:03:03 6s4b1LFf0
高校2年の夏休み、俺は部活に出ていた。
文芸部室はクーラーが効いるのでとても過ごしやすい。
昼飯を食べてウトウトしていると、ドアの前に教頭先生が立っていた。
「あ、こんにちは」
俺が挨拶をすると、軽く微笑みながら片手を上げ、そのまま部屋から出て行った。
何をしに来たのだろうかと思ったが、家に帰る頃にはそんな事など忘れてしまう。
夏休みが終わり、校長が訓話を始める。
その話は「8月14日に教頭先生が病没された」という内容だった。
俺が教頭先生に会ったのは20日あたりだった筈。
色々と話をした先生だったけど、最後の挨拶に来てくれたのだろうか?
ちなみに、教頭先生に会った人は複数いる。
技研部の部長は「教頭の後ろ姿を見た」と言っていた。