10/01/11 13:21:54 mu+E9FM10
「嘘です!嘘です、和尚さま、それは嘘です!どうぞ、そんな恐ろしいことはもう言わないでください」
「いや、本当だよ。阿弥陀様の前で嘘は言わぬ。良順は、表て向きは病気で死んだことになっているが
その実、わしが手をかけて死なせたのだ。それには事情があるのだよ、深い事情があるのだよ。
その事情というのはまことに恥ずかしいことだけれども、これだけはどうしてもお前に聞いてもらわねばならん。
わしは坊主となって四十年、その間、ずいぶん人間の焼けるにおいを嗅いだ。
はじめはあまり心地のよいものではなかったが、だんだん年をとるにしたがって、あのにおいが
たまらなく好きになったのだ。そうしてしまいには、人間の脂肪の焼ける匂いを一日でも嗅がぬ日があると
胸の中が掻きむしりたくなるような、いらいらした気持になって、じっとして坐っていることすらできなくなったのだ。
あさましいことだと思っても、どうにも致し方がない。
魚を焼いても、牛肉を焼いても、その匂いは決してわしを満足させてくれぬ。あの、したまがりの花の毒々しい色を思わせる
ような人肉の焼けるにおいは、とても、ほかのにおいでは真似ができぬ。
お前は、わしがこのあいだ貸してやった雨月物語の青頭巾の話を覚えているだろう。
童児に恋をした坊主が、童児に死なれて悲しさのあまり、その肉を食い尽くし、それからそれに味を覚えて、後には里の人々を
殺しに出たというあの話を。
わしは、ちょうど、あのとおりに人界の鬼となったのだ。そうして、とうとう、そのために、良順を殺すようなことになったのだ。
良順がしばらく病気をしたのを幸いに、わしはひそかに毒をあたえて、首尾よく彼を殺してしまった。
まさか、わしが殺したとは誰も思わないから、ちっとも疑われずに葬式を出した。
しかし、彼が焼かれる前に、彼の肉は、ことごとく、わしのために切りとられたのだ。そうしてそのことは、もとより誰も知るはずがなかったのだ。
それから、わしがその良順の肉をどうしたと思う。さすがにわしもたびたび人を殺すのは厭だから、なるべく長い間、彼の肉の焼けるにおいを嗅ぎたいと
思ったのだよ。そこでいろいろと考えた結果、ふと妙案を思いついたのだ。それはほかでもない、その肉の脂肪から、蝋燭を作ろうと考えたのだ」
363:4
10/01/11 13:23:11 mu+E9FM10
「蝋燭ならば坊主の身として、朝晩それを仏前で燃やしてにおいをかぎ、誰に怪しまれることもない。それに蝋燭にしておけば、かなり長い間楽しむことができる。
こう思って、わしはひそかに手ずから蝋燭を作ったよ。普通の蝋の中へ良順の脂肪をとかしこんで、わしは沢山思いどおりのものを作った。
そうして毎日、わしはもったいなくも、勤行の際に、その蝋燭を燃やして、わしの犬畜生にも劣る慾を満足させておった。時には勤行以外のおりにも
蝋燭を燃やして楽しんだことがある。だが今日まで、仏罰にもあたらず暮らしてきた。思えば恐ろしいことだった。
ところが、法信、わしの作った蝋燭には限りがある。毎日一本ずつ燃やしても一年かかれば三百六十五本なくなる。
だんだん蝋燭がなくなってゆくにつれて、わしは言うに言えぬもどかしさを覚えたよ。
この二、三日、わしはなんともいえぬやるせない心細さを感じてきた。これではなんとかしなければならんと
法信、わしは食べ物も咽喉をとおらぬくらい考え悩んだのだ。
ここにいま燃えているのが、良順の脂肪でつくった蝋燭のおしまいだ。わしは先刻から気が気でないのだ。
法信、わしは良順の代わりがほしくなった。
わしは、法信、お前を殺したくなった」
後ずさりする法信のふるえる腕を、力強く掴み、和尚は続けた。
「逃げようったとてもう駄目だ。この暴風雨は、人を殺すに屈竟の時だ。
泣いたとて、わめいたとて、誰にも聞こえやせん。お前はもう、蛇に見こまれた蛙も同然だ。いさぎよくわしの心を満足させてくれ。
これ、どうかわしの不思議な心をたのしませる蝋燭となってくれ」
364:5
10/01/11 13:28:12 mu+E9FM10
和尚に腕をつかまれた法信は、絶大な恐怖のために、もはや泣き声を立てることすらできず
その場に水飴のようにうずくまってしまった。でも、今が生死のわかれ目と思うと、
その心は最後の頼みの綱を求めて、思わず歎願の言葉となった。
「和尚さま、どうぞ勘弁してくださいませ!
わたしは死にたくありません、どうぞどうぞ、生命をお助けくださいませ」
「ふ、ふ、ふ」
和尚は悪魔の笑いを笑った。その時、暴風雨は一層つよく本堂をゆすぶった。
「これ、この期になって、お前がいくら、なんといっても、わしはもう容赦¥しない。さあ、覚悟をせい!」
こう言ったかと思うと、和尚は腰のあたりに手をやって、ぴかりとするものを取り出した。
「和尚さま、後生です、どうかその刃物だけは、どうか、御免なされてくださいませ! わたしは厭です、殺されては困ります」
この言葉をきくなり、和尚はふり上げた腕をそのまま、静かに下ろした。
「お前はそれほど生命がほしいのか」
「はい」
法信は手を合わせて和尚を拝んだ。
「それでは、お前の生命は助けてやろう。その代わり、わしの言うことをなんでもきくか」
「はい、どんなことでもします」
「きっとだな?」「はい」
「そうならわしの人殺しを手伝ってくれるか」「え?」
「お前を助ければ、その代わりの人を殺さにゃならん。その手伝いをお前はするか」
「そ、そんな恐ろしいこと」「できぬというのか」
「でも」「それならば、いさぎよく殺されるか」
「ああ、和尚さま!」「どうだ」
「ど、どんなことでも致します」「手伝ってくれるか」
「は、はい」「よし、それではこれからすぐに取りかかる」
「え?」「これから人殺しをするのだ」
365:本当にあった怖い名無し
10/01/11 13:55:28 u40zsT6S0
T「ああっ、もうダメッ!!破うあああーーーーっっっ!!!
ぁあ…破ぁ出るっ、破ぁ出ますうっ!!
破ァァッッ!ブボッ!破ァァッッッッッッ!!!!
いやぁぁっ!ぼく、こんなにいっぱい破ぁ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
いやぁぁっ!ぼく、こんなにいっぱいうんこ出してるゥゥッ!
破ァァッッッッッッっっっっ!!!!破ァァッッッッッッォォッッ!!!
ぁあ…破ぁ出るっ、破ぁ出ますうっ!!
破ァァッッッッッッ、破ァァッッッッッッッ、破ァァッッッッッッリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!成仏して、お願いぃぃぃっっっ!!!
破ァァッッッッッッッ!破ァァッッッッッッアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
破ァァッッッッッッアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!アッ、アアッ、除霊ァァァァァァ!!!
ムリムリイッッ!!破ァァッッッッッッッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!破ァァ!!あっ、ああっ、破ァぁぁ!!!成仏してぇっ 」
366:6
10/01/11 13:58:41 mu+E9FM10
「誰を殺すのですか」
法信の問へ返答する代わりに、和尚は殺気に満ちた顔をして、左手で、阿弥陀如来の方を指した。
「それではあの阿弥陀様を?」
「そうではない。あの尊像の後ろには、今、この暴風雨に乗じて、この寺にしのび入った賽銭泥棒がかくれているのだ。
それをお前の身代わりにするのだ。さあ来い」
和尚は立ち上がった。が、法信が立ち上がらぬ前に、そこに異様な光景があらわれた。
阿弥陀如来の後ろから、「破っ!!」という叫び声が聞こえたと同時に、巨大な鼠のような真っ黒な怪物が
青い光弾と共にさッと飛び出したのだ。
法信が、それを覆面の泥棒だと知るには幾秒かの時間を要した。
そしてその幾秒の間に、青い光弾が和尚の右肩を吹き飛ばしていたのだ。
「和尚さま!!」
不思議にもその時恐怖を忘れた法信が、こう叫んで、和尚に駈け寄ると、
和尚はぎゅッと彼の腕を掴み、今までとは似ても似つかぬやさしい顔をして言った。
「法信…勘忍してくれよ。今のわしの話した蝋燭の一件は、あれはわしがとっさの間にこしらえた話だよ。
さっき…わしは阿弥陀様の後ろに、ちらッと動くものを見たので、さては、泥棒がこの暴風雨に乗じて賽銭を盗みに
来たのだと知ったが、うっかりわめいては、先方がどんなことをするかも知れぬと思ったから…
これは策略で追い散らすより外はないと、考えたのだよ…
刀でもふりまわされた日にゃ、二人とも殺されてしまうかもしれないからなあ…」
そう言い残して息絶えた和尚の懐から、ぴかりと光るものが落ちた。
呆然とする法信を余所に、賽銭泥棒はそれを拾い上げて呟いた。
「これは刃物なんかではなく、銀色の扇子だったのか。
成程、恐ろしい時には、物が間違って見える。まんまと騙されたよ」
寺生まれはやっぱり凄い。寺生まれの賽銭泥棒は心からそう思った。
367:本当にあった怖い名無し
10/01/12 07:11:37 cR5nHAdO0
強盗殺人?とでもいうのだろうか・・・汗
368:本当にあった怖い名無し
10/01/13 13:34:26 ZZL77t9lO
死体蝋燭とはまたマニアックなものを・・・
369:本当にあった怖い名無し
10/01/13 17:13:05 4BnL4kcd0
軽くageとくか
370:本当にあった怖い名無し
10/01/13 20:49:02 tcq6dFBA0
破ぁ!
371:Ⅰ
10/01/16 22:04:23 zsesf9t20
Aさんは華のような女性だ。
それも過剰に派手だったり無駄に目立ったりするものではなく、もっと慎ましく
清らかで、ただそこにあるだけで周りを幸せにしてくれる種類の華だ。
この狭くて薄暗くて小汚い教室も、彼女がいれば緩やかで暖かいクリームのような
空気に満たされるのだ。
ところが最近、そのAさんに元気が無い。元々やせ形なのに、更に痩せたように見える。
ゼミも休みがちで、講義中も上の空なことが多い。
彼女はまるで夏の終わりの睡蓮のように、日を増す事に少しずつ萎れていくのだった。
近頃、隣町で若い女性ばかりが襲われるという物騒な事件が多発しているようだし、
彼女の身に何か良くないことがでも起こったのだろうか。
初めのうちはただ心配そうに見ていることしかできなかった僕も、ついには見てられなくなり
なけなしの勇気を振り絞って声をかけることにした。
これを機に親しくなれるかも…という不純な思いも無かったとは言えない。
が、何より僕にとって、彼女の笑顔が見れないということは死活問題なのだ。
「彼が消えちゃったんだ」と彼女は言った。
そりゃそうだ!彼氏くらいいるよなぁ、なんとなく分かってたよ。
…分かってたけどつらいもんはつらい。
それが消えただって?何も言わずに?こんな可愛い娘を残して?
何考えてやがるんだ!無性に腹が立ってきた。
いや、でもそんな甲斐性の無い男、いなくなってよかったよ。
君にそんな悲しい顔させるような奴のことなんか、さっさと忘れた方がいいよ。
などとはとても言えるわけもなくて、訥々と話す彼女の言葉に、相槌を打ち続けることしか
できずにいた。そればかりか、僕は遠慮するAさんを押し切ってまで強引に
「なくしもの探しのエキスパートを紹介する」という約束を取り付けてしまったのだ。
我ながら何たる逆走か。
そんなわけで、僕は久しぶりに寺生まれのTさんに連絡を取ることになったのである。
372:Ⅱ
10/01/16 22:08:47 zsesf9t20
「任せときな、破っと言う間に見つけてやるさ!」
40分遅れで待ち合わせの喫茶店にやってきたTさんは、悪びれる様子もなく
注文したナポリタンを豪快に食べ終えてから、高らかにそう宣言した。
このTさんは寺生まれで霊感が強く、除霊やまじない・霊視などを得意としている
少し変わった先輩だ。
少し変わったトラブルに巻き込まれた時に、男は日本酒一瓶、女は携帯番号を対価
として支払うことで、その類い希な力を貸してくれるというわけだ。
Aさんと、Aさんの番号が書かれたメモ交互に眺めながら、いやらしい顔をしている
Tさんを見ていると、心配事は尽きないが、
とにかく今は彼女の笑顔を取り戻すことが最優先だ。
「あの、そろそろ始めませんか?」と、いつまでもにやけてるTさんを促した。
「うむ、さっさっとやちまうか。頼んでたもの、持ってきてるよね?」
「はい」そう答えてAさんは鞄から数枚の写真と一着のスウェットを取り出して机に置いた。
「彼の写真と、彼が家に泊まりにきた時にいつも着てたものです…これで大丈夫でしょうか?」
おいおい、お泊まりまでしちゃってるのか!そうだよな…付きあってるんだもんな。
写真を見る限り、そんなに男前でもないと思うんだけどなぁ。
などと情けない僻みや嫉みに頭を巡らせている僕をよそにTさんは満足そうに頷いた。
「オーライ、これだけあればばっちりだ。まぁ見てな」
そう言うとTさんは打って変わって真剣な表情になり、机上のスウェットに手をかざし叫んだ。
「映屋ーーーっ!!」
373:Ⅲ
10/01/16 22:13:22 zsesf9t20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長い沈黙。
どうしたというのか?いつもならすんなり霊視を終わらせて、訊いてもいないことまで
べらべらとまくしたてるTさんが、額に汗を浮かべて固まっている。
僕もAさんもその場から動くことができず、固唾を呑んで見守るしかなかった。
それからどれくらい時間がたったろうか。
ようやく体勢を戻したTさんが煙草に火を付けながら口を開いた。
「すまん。…何も見えん」
「そんな!」僕はソファーから身を乗りだし、声を荒げた。
「どういうことですか!?何も見えないって…」
勇んでTさんを紹介した者として、このまま彼女を手ぶらで帰すわけにはいかない。
しかしTさんは食い下がる僕を遮るように頭を下げた。
「見えんもんは見えん。Aちゃん、申し訳ない」
Tさんに頭を下げられたAさんは、とても恐縮してしまっているし
その余りにも素直な謝りっぷりに、僕ももう何も言えなくなってしまった。
374:Ⅳ
10/01/16 22:18:20 zsesf9t20
何の収穫も無かったにも関わらず、Aさんは丁寧にお礼を言って帰っていった。
本当は駅まで送って行きたかったけれど、こんな状況で道中どんな話をしたらいいのかわからなかったのだ。
「Tさんでも失敗することあるんですね…」
僕はTさんを、そして自分を慰めるように呟いた。が、
Tさんは聞こえているのかいないのか、疲れた顔で紫煙を燻らせているだけだった。
これはTさんにも申し訳ないことをしたかな。それに明日からAさんと会うのがちょっと気まずいよなぁ…。
そんな事をなんとなく考えながら二杯目のコーヒーをすすっていると
Tさんがおもむろに、とんでもない言葉を発した。
「Aちゃんの『彼』な、死んでたわ」
「!!?」僕はコーヒーを吹き出してしまいそうになった。
そういうことだったのか!Tさんにはちゃんと視えていたのだ。悲劇的な結末が。
「…そりゃあ、彼女には言いにくいですよね」
「ん……まあな」と、なんとも歯切れの悪そうに答える思案顔のTさん。
そうなのだ、これを知れば彼女はもっと悲しむ事になる。
既に知ってしまった僕は一体これからどうすればいいのだろうか?どんな顔で彼女に会えばいいのか?
「それじゃ、行くか」僕の逡巡を断ち切るように、Tさんが立ち上がり言った。
いつものような力強さはないけれど、何かを決心したような、よく響く声だ。
「あ、帰ります?…今日はなんか、すいませんでした」
「何言ってんの、お前も来るんだよ」
「え?どこか行くんですか」
まだ頭の整理がついていない僕に、Tさんはまたとんでもない事をさらっと言う。
「え?遺体見に」
375:Ⅴ
10/01/16 22:20:59 zsesf9t20
「ええっ!!今からですか!?って僕も一緒に行くんですか!?」
「当たり前だろ。未発見の死体の場所がわかってるのに、ほっとけないだろうよ。
それにこれはお前が持ってきたヤマだろうが。俺だって本当は気が進まねぇんだよ?
多分もう腐敗始まっちゃってるだろうし。」
腐敗した死体。そんな事を聞かされたら余計に尻込みしてしまう。
でもこの人は、やると決めた事は他人がどれだけ拒んでも必ず実行する男だ。
僕は無駄と知りながらも、一縷の望みを賭けて別の提案をしてみる。
「そ、それならまず警察に連絡した方がいいんじゃないですか?」
「警察に何て説明すんだよ?『○×に死体がある気がするんで捜してみて下さい』
とでも言うのか?何にせよ一度現場には行かなくちゃならんだろ。
それに、タチの悪い自縛霊になってる可能性もあるしな。
経験上、こういうのは早めに対処するに越したことはない」
そう言い終わらないうちに、Tさんはもう僕の鞄を抱えて喫茶店の出口に
向かって歩き出していた。
もう観念するしかない。
僕は残されたレシートを握りしめ、急いでTさんの後を追った。
376:Ⅵ
10/01/16 22:23:31 zsesf9t20
Tさんに連れてこられたのは、僕らの住む街から電車で1時間程度の○×市にある
鬱蒼とした雑木林だった。
そしてその林の奥深く、大きな枯れ杉の下に『彼』は眠っていた。無惨に朽ちかけた姿で。
Tさんによって掘り出された『彼』を見た瞬間、不覚にも、というか案の定というか、
僕は昼に食べたものをすべて土に還してしまった。
そのTさんはといえば、始めの内は顔をしかめて片目だけで発掘作業をしていたものの
今ではもう慣れた様子で死体やその周りをしきりに観察している。
よくやるよ。と思いながらもこわいもの見たさから、もう一度だけ恐る恐る
『彼』の方に目を向けると、土まみれでボロボロの衣服に、かなりの量の
赤黒い染みがついていることに気がついた。
「…これって…血ですか?」
極力平静を装って聞いたつもりだったが、自分の声が震えているのが分かる。
「うん、滅多刺しにされてるよ。ひどいもんだ」
「さ、殺人事件じゃないですか!!」
「まあな。でもそんなもん、こんな人気のない雑木林に埋められてる時点でわかってただろ?」
なんてことだ。彼女の大切な『彼』はただ死んだのではなくて、誰かに殺されて、しかも隠されたのだ!
「それだけじゃない。もっと面倒くさいことになってるぞ」
何がおかしいのかTさんは唇の端を上げ呟いた。
「ここに『こいつ』の霊魂は居ない。…とっくに成仏した、わけないよな。
こんな酷い目にあっといて」
377:Ⅶ
10/01/16 22:27:01 zsesf9t20
「…どいうことです?」
「こういった遺体の場合な、その霊魂は殺された場所か殺した人のところに居る
もんなんだよ。で、ここが殺された場所だ。なのに居ない」
「じゃあ、殺した人のところに行ったんじゃないんですか?」
「それが居なかったんだよ。だからてっきりここに居るのかと思ってた」
「居なかったって、会ったんですか!?Tさんは誰が殺したか分かってるんですか!?」
「まあな。本当何もかも視えてたよ、事件が起きる瞬間もな。寺生まれ舐めんなよ?」
Tさんは少しおどけて「破っ」のポーズをとってみせたが、すぐにまじめな顔に戻って話を続ける。
僕を更に混乱させる。
「それで、近頃この辺を騒がせてる女子大生連続殺人事件、そっちの犯人は多分『こいつ』だわ。
探してるみたいだな、自分を殺した人間を。被害者からしたらとばっちりもいいとこだけど」
「それじゃあ『彼』の霊魂は復讐のために街を彷徨って、自分を殺した人に似た女を殺してるってことですか?
つまり『彼』をこんな目に遭わせたのは、若い女…」
そこまで言って、自分がとても恐ろしい事を言ってしまった気がして口を噤んだ。
これ以上考えてはいけない。何も聞きたくない。でもTさんはそれを許さない。
「お前も流石にもう気づいただろ?誰が『こいつ』を殺したか」
「……見当もつかないです」
「頼むぜ、俺に言わせる気かよ。俺だって本当はこんなこと言いたかないんだ。
今日、俺が霊視してからここに来るまでに会った人物で、尚かつ『こいつ』と関わりのある
若い女性なんて、一人しかいないだろ」
378:Ⅷ
10/01/16 22:30:53 zsesf9t20
「違う!」それは違う。Tさんは間違っている。彼女のはずない。
あんな優しい娘がこんな酷いことをするわけがない!
「もし彼女が犯人なら、言われた通り『彼』の写真や私物を用意するわけないじゃないですか。
偽物を持ってくればよかったんだから!自分の首を絞めるような真似をするなんておかしい!」
「まぁ、俺が本当に霊視出来るなんて思ってなかったんだろうな。
知らない人間い、いきなり霊視してやると言われて、信じる奴の方が珍しいさ」
Tさんは諭すように言って、それからこう締めくくった。
「いや、もしかしたら本当に見つけてほしかったのかもな…」
その後のTさんの行動は迅速そのものだった。
Tさんが一度「破っ!!」と叫ぶと、死体が浮かび上がり、街のどこかを彷徨っていた『彼』の霊魂は消滅し
もう一度「破っ!!」と叫ぶと、死体は警察病院へ、自宅で眠っていたAさんは刑務所へと飛んでいった。
「後半部分は蛇足だったな…この話、もっとコンパクトにまとめられたはずだ」
自分の活躍ぶりを振り返り、反省点まで述べているTさんを見て
寺生まれってやっぱりスゴイ。心からそう思った。
379:本当にあった怖い名無し
10/01/16 22:32:43 ddeja4sWO
飽きんなwwwwwwwwww
380:本当にあった怖い名無し
10/01/16 22:45:17 uwYuaApX0
くそっwwww
最後に持ってきやがったwwwww
381:371
10/01/16 22:56:41 txvXDE4q0
リアルタイムで見てる人がいたとは。
Tさん、いつも最後に出てくるだけだから
早めに登場させようと思ったら収拾つかなくなってしまった。
もう諦めて全部消そうかと思ったけど
土壇場でTさんの「破っ!!」に救われたぜ。
382:本当にあった怖い名無し
10/01/17 22:08:57 lnyH1pfe0
久々に正統派かと思ったらいつも通りじゃねえかwwwwwwww
383:本当にあった怖い名無し
10/01/19 14:39:24 bIiJBSSC0
12月30日
A「最近、Tの奴付き合い悪いんだが…忙しいのか?」
B「なんだA、知らんのか?」
A「何が?」
B「T、最強の宿敵がいるらしくて、そいつの出現までに仕事を片付けたいらしい」
B「そんなに強い相手なんか?」
A「ああ…」
俺達はTの親友だ。奴とは小学校からの付き合いだ。
年末になると、酒かっくらって遊び呆けるんだが…去年辺りから年末は付き合いが悪くなりやがった。
A「その…最強のライバル…って、誰や?お前、知ってんのか?」
B「ああ…お前も知ってるはずだ。だが、教えてもらうより、自分で調べた方が面白いぜ」
Bはクックックッと肩で笑っていた。こいつがこういう笑い方した時は、かなり面白い展開なんだろう。
384:本当にあった怖い名無し
10/01/19 14:42:38 bIiJBSSC0
12月31日
俺は色々調べてみたんだが、イマイチTのライバルってのがわからない。ただ協会生まれのKって奴より凄いらしい。
年越し蕎麦を食いに、Bがやって来た。後ろには疲労困憊のTとKもいた。
A「おいおいT…それにあんたKか?Tから話は聞いてるが…二人共、大丈夫か?」
まさに、精根尽き果てた感じだった。衣服もボロボロ泥だらけ。
T「破…腹減った…早く食わせてくれ…」
俺は素早く年越し蕎麦を作ることにした。
Bがテレビを点ける。年越しはやはり紅白歌合戦だろう。
それを見ながらTが呟いた。
T「これで奴も、手も足も出せまい…」
K「私達が嫌々ながら協力してまで、全国行脚してまで片付けてきたのから、あんな奴に出る幕はない筈です」
KがTに同意していた。ってか、なんでこの二人が協力してんだ?Bの話では、ライバル関係らしいのに。
年越し蕎麦を食い、紅白歌合戦も順調に消化され…遂にその時がきた!
385:本当にあった怖い名無し
10/01/19 14:43:58 bIiJBSSC0
テレビには某巨大女性歌手が登場し、歌い始めた。
W『あの頃は~破っ!』
そのフレーズと共に、手から光弾が放たれ、カメラへと突進してきた!
俺はまさか!と思ったよ。
Tの最強のライバルって…Wなのか!
光弾は、テレビから飛び出し、TとKの肩越しの何かに当たって消えた。
TとKは、勿論目で追っていたさ!
二人とも怒りで震えていた。
T「…くそっ!またやられた!」
K「疲れ切った私達が憑かれていたとは…盲点でした」
T「修行のやり直しか…来年こそ、貴様に負けん!W、覚えてろよ!」
その後、暴飲暴食で暴れまくり我が家を破壊し尽くしたのは言うまでもなく…T生まれとは友達止めた方がいいかもしれん…元旦から壊れた家見て思ったね…
B「…俺、存在感ないんだけと…orz」
386:本当にあった怖い名無し
10/01/19 19:28:39 Q9ShDwPf0
一人暮らしをしている大学生の男がいた
男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。
大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。
最近は誰かにつけられてる様な気もしてきた、流石に気味が悪くなってきた男は大学の友人に相談した。
男が「もしかして…ストーカーかな?警察に言うのが一番良いと思うけど…
警察は実際に被害が無いと動いてくれないって聞くしなぁ…どうしよ……。」
と困っていると、友人は「…じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで部屋を撮影しておいて、
もしストーカーが部屋に侵入してるのが撮れたらそのテープもって警察に行けば良いじゃん、
不法侵入してるわけだからさすがに警察も動いてくれるだろ。」
と具体的な解決策を提示してくれた、やはり持つべきは友!これは良い案だ!と思った男は
早速次の日の朝、部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。
大学から帰ってきた男は焦った、久々に部屋に違和感がある、
「これは期待出来る、マジにストーカー写ってるかも…」と思いながらビデオの録画を止め、再生した。
しばらくは何も写らなかった。
しかし夕方になると、知らない寺生まれが包丁を持って部屋に入ってきたのだ。
「…!!!!!!」ビビった男はすぐに友人に電話をかけた、
「ヤッベー!写ってる写ってるストーカー写ってる!!!!」と若干興奮気味に伝え、
それからは録画を見ながら友人に内容を実況した。
「ゴミ箱漁ってるよぉ…」「今度は服の匂い嗅いでる…キメェ!!」今までコイツは何回も来ていたのかと思うと
男は背筋が凍る思いだった。「これで警察も動いてくれるなぁ」と少しホッとしてると、画面の中の女は押入れに入った。
「うっわ…押し入れの中入ったよ、しかもなかなか出てこない……」などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。
男は言葉を詰まらせた。
部屋に入って来たのは自分だった。
そしてビデオの中の自分はカメラに近付き録画を止める。
そこでビデオは終わっていた。
387:本当にあった怖い名無し
10/01/20 17:09:04 vndfzIvr0
URLリンク(tera-tsan.net)
URLリンク(tsankopike.blog.shinobi.jp)
URLリンク(signalzigzag.blog59.fc2.com)
(寺生まれのTさんまとめ)
URLリンク(blog.livedoor.jp)
(コピペの中にTさん入れて台無しにするスレまとめ)
URLリンク(waranote.blog76.fc2.com)
URLリンク(narusoku.blog44.fc2.com)
(怖い話をTさんによって解決するスレまとめ)
388:本当にあった怖い名無し
10/01/20 21:24:10 XMHYhT940
386>>なぜ寺生まれと分かったしww
389:本当にあった怖い名無し
10/01/23 17:04:52 Rke/28tr0
これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に帰省した時の事である。
年に一度のお盆にしか訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、
早速大はしゃぎで兄と外に遊びに行った。
都会とは違い、空気が断然うまい。
僕は、爽やかな風を浴びながら、兄と田んぼの周りを駆け回った。
そして、日が登りきり、真昼に差し掛かった頃、ピタリと風か止んだ。
と思ったら、気持ち悪いぐらいの生緩い風が吹いてきた。
僕は、『ただでさえ暑いのに、何でこんな暖かい風が吹いてくるんだよ!』と、
さっきの爽快感を奪われた事で少し機嫌悪そうに言い放った。
すると、兄は、さっきから別な方向を見ている。
その方向には案山子がある。
『あの案山子がどうしたの?』と兄に聞くと、
兄は『いや、その向こうだ』と言って、ますます目を凝らして見ている。
僕も気になり、田んぼのずっと向こうをジーッと見た。
すると、確かに見える。
何だ…あれは。
遠くからだからよく分からないが、人ぐらいの大きさの白い物体が、くねくねと動いている。
しかも周りには田んぼがあるだけ。
近くに人がいるわけでもない。
390:本当にあった怖い名無し
10/01/23 17:10:38 Rke/28tr0
僕は一瞬奇妙に感じたが、ひとまずこう解釈した。
『あれ、新種の案山子じゃない?きっと!今まで動く案山子なんか無かった
から、農家の人か誰かが考えたんだ!多分さっきから吹いてる風で動いてるんだよ!』
兄は、僕のズバリ的確な解釈に納得した表情だったが、その表情は一瞬で消えた。
風がピタリと止んだのだ。
しかし例の白い物体は相変わらずくねくねと動いている。
兄は『おい…まだ動いてるぞ…あれは一体何なんだ?』と驚いた口調で言い、気になって
しょうがなかったのか、兄は家に戻り、双眼鏡を持って再び現場にきた。
兄は、少々ワクワクした様子で、『最初俺が見てみるから、お前は少し待ってろよー!』と言い、
はりきって双眼鏡を覗いた。
すると、急に兄の顔に変化が生じた。
みるみる真っ青になっていき、冷や汗をだくだく流して、
ついには持ってる双眼鏡を落とした。
391:本当にあった怖い名無し
10/01/23 17:11:27 Rke/28tr0
僕は、兄の変貌ぶりを恐れながらも、兄に聞いてみた。
『何だったの?』
兄はゆっくり答えた。
『わカらナいホうガいイ……』
すでに兄の声では無かった。
兄はそのままヒタヒタと家に戻っていった。
僕は、すぐさま兄を真っ青にしたあの白い物体を見てやろうと
落ちてる双眼鏡を拾い、恐る恐る兄が見ていた方角にレンズを向け、
そして驚愕した。
田んぼの向こうでゆらめくもの、それは白いカッターシャツを着たTさんだったのだ。
あの寺生まれで霊感の強いTさんが、狂ったように笑いながら、くねくね、くねくねと乱舞していたのだ。
人間とは思えない程なめらかな腰使い、がむしゃらながらも確かなキレのあるステップ。
そして満開の笑顔、ほとばしる汗・・・
それは初期衝動としか言いようのない、どんなジャンルにも属さない
オンリーワンのダンススタイル。
なまめまかしく蠢く指の一本一本までもが、何かを表現しているようだ。
夕日というミラーボールに彩られ、人生というダンスホールで
いつまでも踊り続けるTさんを見ながら
寺生まれはやっぱりスゴイ、心からそう思った。
392:本当にあった怖い名無し
10/01/23 17:23:32 9fq4K5jm0
喪主 「これですか、新しい省エネ霊柩車というのは」
Tさん 「はい。さようでございます」
喪主 「どこがいままでと違うんです?」
Tさん 「はい。ホトケさまを焼きながら、そのエネルギーで走るんです」
393:本当にあった怖い名無し
10/01/23 21:00:48 Tqsg07nR0
>>392
普通は燃やす方にエネルギー使うんだが、
それができてしまうのが寺生まれのTさんなんだよな。
394:本当にあった怖い名無し
10/01/25 02:07:21 DOsFJoog0
火葬なんて青白い炎で一瞬で終わりそうだな
395:本当にあった怖い名無し
10/01/27 15:27:42 APwvEOxx0
May 16, 1998
昨日、このしろから逃げ出そとしたけんきゅういんが一人、射さつされた、て はなしだ。
夜、からだ中 かゆい。
胸のにく かきむし たら 肉がくさり落ちやがた。
いったいおれ どうな て
May 19, 1998
やと ねつ ひいた も とてもかゆい
今日 はらへったの、いぬのエサ くう
May 21, 1998
かゆいかゆい スコット きた
ひどいかおなんで ころし
うまかっ です。
May 22, 1998
今日、寺生まれと名乗る男が現れた。
「へっ、Tウィルスってのか。俺もTってんだ。」
なんて言って、奴が光弾を打ってきて、研究所も俺も元通りになっちまった。
JAPANの寺生まれってスゲェ…、俺はそう思ったね。
396:本当にあった怖い名無し
10/01/27 18:35:26 BSVlgZKbO
坂東さんのモノマネのうまい芸人は数人いる。有名所で言えば、コージー冨田や松村邦洋がそれに当たるだろう
俺の好きな芸人にも上手い芸人がいる
年明けによくやるお笑いの生放送を見ていると、彼は出てきた
自衛隊のように整列さ、順番に番号を声に出していくあのネタだ
「どこに坂東エージがいるでしょ~か」
「1、2、3、4、5、6、7」
・・・!!いたいた!7番だ。本当に似てるなぁと笑いかけた瞬間
「破ち」
・・・!?まさか寺生まれのあの人がいるはずがない。あの人は俺がテレビの話題を出すたび
「テレビなんて所詮は点の集合体」と吐いて捨てるほどだからだ
気をせいだと続けて見ていると、なんと坂東さんご本人の登場だ
・・が、どうにも様子がおかしい
顔面蒼白で俯き、ぶつぶつと呟いている。司会や観覧席も静まり返ったが、芸人だけがいち早く駆け寄った。恐らくは気分を害したと心配したのだろう
嫌な予感はしていたが、芸人が走り寄ったその時に事は起こった
突然坂東さんが芸人に向けて腐った生卵をぶつけたのだ
ゆで卵ではない、生卵だ。これは尋常な出来事ではない
慌ててスタッフ数名が押さえつけに駆け寄るが凄まじい剛力で投げ飛ばされていく!柔道の試合であっても、人が数メートルも投げ飛ばされるなどという光景はお目にかかれないはずだ。
すると突然カメラが床のみを映す形になってしまった。どうやら投げ飛ばされたスタッフがカメラにぶつかったようだ。
怯える人々の声、坂東さんの奇声、幾百もの卵が割れる音が耳をつく
坂東さんの表情や剛力、それは霊的な何かかと思い、咄嗟に電話を手に取った
「・・Tさんに!」震える手でリダイヤルを探していた時だった
「ファンでした」
397:本当にあった怖い名無し
10/01/27 19:04:35 BSVlgZKbO
その会場でただ1人、誰かが落ち着いた声を発した。倒れたカメラの端に、下駄を履いた人の足が映り込んだのだ
途端に現場を映すカメラは5カメに切り替わり、全体が映される!
「間違いない!Tさんだ!」
テレビを意識してか「鼻メガネ」を装着してはいるものの、見覚えのある下駄に俺は確信した!
「投げてこいよ」
坂東さんがゆっくりと振り向き、標的はTさん(寺生まれの)に向けられたようだ
一瞬の出来事だった
坂東さんが凄まじい速さで卵を投げつける!
Tさんはすかさず呪文のようなものを唱えると握りこぶしを前に縦に並べて構え、「破ぁっ!」
て叫ぶとT3さんの両手に青く光る棒状の光が!
「破ぁぁああ!」
卵を芯で捉えた瞬間、卵から邪気のような紫の煙が弾け飛ぶ!
次に白い煙をもくもくとあげながら打ち返した瞬間
殻が綺麗に弾け飛んだ!
見事なゆで卵となった打球はホップしながら坂東の口元へうねりながら飛んでいく!
俺「いっけぇぇええ!!」
「・・うまい」
みるみるうちに坂東さんの顔色は良くなり、正気に戻っていく
「ぼかぁ一体・・・」 しかし既にTさんは姿を消していた
番組終了予定まであと数十秒、司会が慌てて謝罪し、番組は終了した
当然その後、鼻メガネの男はインターネットで話題を独占したが、ついにはマスコミまでも見つけることは出来なかったそうだ
俺はそんな「時の人」と知り合いなのを自慢気に思えた
そして何故鼻メガネ?とあの光景を思い出しコーヒーを吹いた
398:本当にあった怖い名無し
10/01/27 19:08:37 BSVlgZKbO
急いでやったので、誤字とかありました・・・すみませんが脳内変換お願いします
399:本当にあった怖い名無し
10/02/03 16:13:13 BV13c/8S0
破age!
400:400
10/02/03 23:52:05 vDTmGL860
400
401:本当にあった怖い名無し
10/02/04 19:00:58 yip/jRl30
まとめに元ネタのリンクも付けてほしいというのはやはり贅沢か。
大体は洒落怖からの改変?
402:本当にあった怖い名無し
10/02/04 19:28:55 wfozHe0Z0
>>401
それは流石に無理じゃないかね。
洒落怖だけならまだしも、他のサイトとかも考えると色々めんどくさいことがありそう。
初期は洒落怖の改変が多かったと思うけど、今はあそこも壊滅状態だしなぁ…。
403:本当にあった怖い名無し
10/02/04 19:37:15 yip/jRl30
やっぱきついか
たまに元ネタが気になるときがあるんだよね。
まぁ文章コピペしてググればいいんだけど。
404:本当にあった怖い名無し
10/02/08 23:02:17 yVpJqR9m0
俺の住んでいる市の街はずれに昔、閉鎖した植物園があった。
当時高校生でDQN入ってた俺は、カッコつける為に彼女と一緒に肝試しに行った。
深夜2時を回る頃、俺と彼女は敷地へ忍び込んだ。
正門は鎖と南京錠でびくともしなかったが、脇にある通用口は既に壊されて度々人の出入りがあるようだ。
ここは個人で運営していた小さな植物園で自宅と併設になっている。
その道では高名な植物学者だか何だかとその奥さんが細々と経営してたらしいが、ある時旦那が
トチ狂って正気の沙汰とは思えない生命工学に走り、いろいろとヤバい研究の果てに
最終的には奥さんを殺して自殺してしまったとか何とか。
そういうわけでこの廃墟は市内では有名な肝試しスポットになっていて、酷い時は何組ものDQNが
中で小競り合いまでしてるという話だ。だがどういう訳か今日は人が立ち入ってる様子はない。
構わず玄関の割れたが明日の隙間から中に入ると、中は手入れの放棄された鬱蒼とした密林になっていた。
「おいおい、たった数年でこんなになるワケ?」
「なんか変な実験してたって話だよね。そのせいじゃない?」
「やっぱ死んだ学者がマッドサイエンティストだったって本当なんじゃん?」
最初は全然怖くなくてハイテンションに話してた俺達だが、次第にそれはわざとらしいカラ元気の
セリフへと変わっていった。周囲の暗闇の中から、明らかに人ではない者の気配を感じる。
だが俺も彼女も解っていてもそれを口にできなかった。言えばそいつ等が飛びかかってくるように思え、
その為に必死で怖くないフリを装ったのだ。
「あっ沼じゃんこれ?」
「わーホントだ!魚でもいるんかな?」
「いそうだよねー、何のために飼ってたんだろう」
「実験の為じゃね?」
「だとしたらここのキ○ガイ学者、半魚人かカッパでも
生み出してたりしてな、ぎゃはは!」
「…!」
言った瞬間俺も彼女もしまった、と思った。周囲の気配が殺気に変わり、それがどんどん強くなっていく。
俺達は精いっぱい強がって軽口を叩くうちについ核心に触れてしまったのだ。
405:本当にあった怖い名無し
10/02/08 23:03:19 yVpJqR9m0
次の瞬間、茂みから数個の影が飛び出し彼女に掴みかかった。
そのまま彼女を抱えあげると、影は彼女の切り裂くような悲鳴と共に走り去った。
気づくと、それとは別の影が俺の前に2体。
漏れ入る月明かりが照らすと、それは紛れもない異形の者、巨大なキノコに顔と手足の付いた化け物、
そしてカッパとしか言いようのない醜いクリーチャーだった。
それだけじゃない、背後の木から大蛇のように鎌首を持持ち上げたあれは、花弁の中心に
牙をもった口のある、最早植物とは呼べない狂気の実験体のなれの果てだった。
声を出す事も逃げる事も出来ずに、瞬く間に壁際に追いつめられた。
人食い花の花弁から生臭い息を吹きかけられ、失禁するとともに俺は死を覚悟した。
「そこまでだ」
不意に後方から人の声、続いて「破あ!」の声と共に突き出した手から赤い炎の弾が飛び出し、
化け物どもを焼き尽くした。
そこには派手な原色の服を着た、ヒゲ面の男が立っていた。
「大丈夫か?ちょっと仕事で立ち寄ったらただならぬ雰囲気を感じてな」
俺は男にすがりつくと、彼女が化け物にさらわれた事を泣きながら訴えた。
「よし解った、お前は早くここを出ろ。俺と弟が必ず助け出してやる。
なあに、この手の化け物には慣れてるんでね」
そう言うと彼は俺の手に何かを握らせた。
「こいつを持って玄関まで走れ。いいか、周囲に化け物がいてもこいつがあれば奴らは
お前には手出しできない。だが効果は数十秒だけだ。だから止まらずに走れ、いいな?」
手に握らされた欠片はまるで星のように輝いていた。俺は泣きながら頷くと、彼にお礼を言って名前を聞いた。
「名乗る程の物じゃない、ただの配管工さ。おっと時間だ」
それだけ言うと、彼は人間業とは思えないような軽やかなジャンプで高い塀を超え、その向こうにある
旗のポールに捉まるとするすると降りて行った。
それに呼応するかのように、空には6発の花火が打ち上がり、
─そしてその明かりの下を見ると、出番を奪われ、唇を噛みしめながら
恨めしそうな顔で涙を流す寺生まれのTさんの姿があった。
406:本当にあった怖い名無し
10/02/08 23:56:08 qo7Si5gH0
_
┷┓(´・ω・) ←Tさん
/ヽ
>
407:本当にあった怖い名無し
10/02/11 21:14:33 CpldMsye0
配管工のMさんwwwwww
ってかこれはwww
408:本当にあった怖い名無し
10/02/11 22:32:18 E1vctO7h0
兄貴一人で来たのか?
409:本当にあった怖い名無し
10/02/12 23:37:13 z17ZXeCQ0
分かると思うけど
さらった奴、キノコみたいな奴=K
河童=N
人食い花=P
渡された物=S
410:本当にあった怖い名無し
10/02/13 09:21:58 0cnYstyD0
小学生のときのこと。
バレンタインデーの日の朝、母親がニッコリと笑いながら、「もしチョコをもらったらこの中に入れて帰りなさい」と言って、紙袋を俺に見せた。
俺は「どうせもらえないからいいよ」と母親に言ったが、「Tちゃん(俺の名前)はカッコいいからたくさんもらえるよ!」と言って自信ありげに俺に紙袋を持たせたので、俺は紙袋を持って登校することにした。
やっぱりチョコは一つももらえなかった。
下校時、俺は母親からもらった紙袋を無駄にしてはいけないと思い、家に帰るまでに道端に落ちていた怨霊を破ぁして、紙袋に入れて帰った。
家に帰り着くと、玄関先で母親が笑顔で出迎えてくれた。俺は「もらえなかったよ」と言って、怨霊の入った紙袋を母親に見せた。
すると母親は、「Tちゃんはエラいね。いつかチョコもらえると思うよ」と言うと、涙をポロポロと流し始めた。
俺もその姿を見て泣いてしまった。
それから約20年が経つ。
俺はいまだにチョコをもらったことがない。
母親は数年前に破ぁした。
411:本当にあった怖い名無し
10/02/13 22:19:07 nnJliAjv0
破ぁっておまwwww
412:本当にあった怖い名無し
10/02/17 12:46:27 7U3zUXWR0
母親すら波ぁしちまうのかよwwwww
413:本当にあった怖い名無し
10/02/17 13:35:37 voQkTsKh0
そろそろ最下層なのでage
414:本当にあった怖い名無し
10/02/22 12:46:37 B2wCYcEHO
捕手
415:1
10/02/27 20:13:28 faj2cxwk0
47 本当にあった怖い名無し [] 2010/02/22(月) 16:53:53 ID:0VeJrv2L0 Be:
昨日の夢です。 場所は小学校の校舎
懐かしい気持ちいっぱいで中を散策していると、
急にチャイムの音が聞こえました。
キーンコーン カーンコーン
ふと廊下の左側にある窓ガラスに映る自分を見てみると、
女の子を肩車している。重さというか肩車をしている感じさえしない
その女の子は黄色い帽子を目深くかぶって、赤いスカートをはいている。
私はまったく恐怖心を感じずそのまま歩く。
歩くたびに窓ガラスに映る女の子が、まるでパラパラ漫画を見るように
上体を動かしていく。どんどん揺れるスピードがはやくなって高速で頭が
ぶれていく。頭がとれるんじゃなかろうかってくらいにブンブン、ブンブンと。
さすがに気持ち悪くなってきて、来た道を戻ろうと、振り返ろうとしたら
両頬をガシっと両手でつかまれ顔を動かす事ができない。
焦りだす私を尻目に ピンポンパンポーン 校内アナウンスが流れた
「次は何町に住むAさん(私の名前)に決まりました。おめでとうございます。
Aさんの頭がなくなるまでもう少しの辛抱ですよ。」
もう訳が分からず私は廊下を進みます。
右手にある教室に明かりがついているので中を覗き見ると子供たちが
楽しそうに大人たちの手足を切り落としているところでした。
のこぎりを引く女の子。ナイフを突き刺し、千切りとろうと悪戦苦闘する
男の子。私は声を出さないよう吐き気を我慢し走り出しました。
416:2
10/02/27 20:16:04 faj2cxwk0
「Aさんの足がなくなりました。」 アナウンスが流れます。
と同時に目の前が明るくなり私は教室の中にいました。
「次はこれだね。」
男の子が呟き私の足にのこぎりをあてます。
もう無我夢中で男の子を突き飛ばした私は教室を飛び出しました。
その途中に、いくつか教室があったのですが見る余裕もなく、
出口であろうと思われる運動場へでる扉を探しました。
必死に走っている途中廊下の窓ガラスに映る私の頭の上には女の子が楽しそうに頭を振り続けています。
「Aさん Aさん 何何町に住むAさん。今は図工の時間ですよ。」
アナウンスが流れました。 必死走る私の10m先に扉が見えます。
片方の扉が開きかけ、外の明かりがみえました。
たすかったぁ 安堵感がこみ上げ私は扉を開けました。
頭頭頭頭頭 子供子供子供子供子供 頭と子供
女の子が大事そうに男の頭を抱きかかえています。
もう一人の子は地面においた頭の上に逆さまになって倒立しています。
おでことおでこをくっつけている男の子もいます。
キーンコーン カーンコーン チャイムが鳴り響きます。
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
一斉に子供たちが振り返ります。墨色の袈裟を脱ごうとしている、寺生まれのTさんが、そこにはいました。
「袈裟をマジックテープにしてよかったぜ。亡者に引かれずに済んだ」
上半身をあらわにしたTさんは、腕に力をこめると青白い光を発射しました。
「無害な霊を操り、領土を広げるチンケな悪霊め! 破ァ!」
それはカーブを描きながら、放送室に向かっていきます。
「子供に悪い遊びを教えちゃいけないぜ。子供を守るのは大人の役目だ」
放送室が崩壊すると、子供たちはほのかな人魂になって空へ向かいました。
Tさんは、子供の霊に「今時マジックテープかっこわるい」といわれ、「破ァーッ!」と光弾を発していました。
寺生まれってスゴイ。改めて時代遅れだと思いました。
417:本当にあった怖い名無し
10/02/28 12:42:23 BxcB49tW0
∧_∧
( ゚ω゚ ) お祓いは俺に任せろー
バリバリC□l丶l丶
/ ( ) やめて!
(ノ ̄と、 i
しーJ
// /_,. -;=''" _,
// '-'"`" -‐ニ‐"___=__---
:/レ ____-__-_ /`''-w´ヽ ,√"´\ /`''-w´ヽ
.,/′ /::::::::: : ̄ ̄0 ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄oヾ  ̄ ̄ ̄`゛ ̄ ̄
∧_∧ ; i:::″ ;::...::::.... ::::::. ....○...........o.......〈..............................〉..
破ァ!( ゚ω゚ ) .!::^: 丶、 ::::::::,.... _ _.........../...............................\............................./
C□ つ.!::^: ヽノ:::::... _ _ ,/´O ゚ ○ ゙`'i、 ,
/ | i:: :: : ヽ ::;;: _-__ o ヾ _ , O /
(ノ ̄∪ ヽ ヾ ヽ` :;;... 三__ ̄ ̄ ̄`ヽ、_,/ ̄ ̄ヾ_/ ̄ ̄ ヾ
ヾ\\: \,. -;=''" _,.-;-\ \ ̄ノ
418:本当にあった怖い名無し
10/03/03 19:26:35 +b0kw8ac0
Tさん酷過ぎるwwすげえ威力ww
419:本当にあった怖い名無し
10/03/06 00:32:07 eACzUAkHO
何がバリバリ言ってるんだこれwww
420:本当にあった怖い名無し
10/03/06 00:43:16 ss0VIIis0
811 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/03/05(金) 18:19:17 ID:IFDj3VQF0
参加者:メリーさん くねくね 口裂け女 首無し@ライダー 花子 閲覧(1)
───────────
首無し@ライダー:さっきからROMってる奴きめぇから入って来いや
───────────
花子:見てて楽しいのかしら?
───────────
メリーさん:なんかうざいよね・・・
───────────
くねくね:さっさと入って来いやカス
───────────
口裂け女:まだ見てるよ・・・
───────────
<T>が入室しました
───────────
<花子>が消滅しました
───────────
<首無し@ライダー>が消滅しました
───────────
<くねくね>が消滅しました
───────────
<口裂け女>が消滅しました
───────────
<メリーさん>が消滅しました
───────────
421:本当にあった怖い名無し
10/03/06 09:33:43 yRvYlv5x0
破ァを言う暇もなくww
422:本当にあった怖い名無し
10/03/06 11:56:37 n5S3L8sC0
さすがTさん
423:本当にあった怖い名無し
10/03/06 12:54:53 xr8Xt77k0
>>420
これ元のコピペ通りTさんは消滅させるつもりないのに
入室したらみんなが消滅しちゃったとかだったらすごく切ないwww
424:本当にあった怖い名無し
10/03/08 19:50:38 gSWwDL4k0 BE:2714529986-2BP(1)
その明くる日も、ごんはくりを持って、兵十のうちへ出かけました。兵十は、物置でなわをなっていました。それで、ごんは、うちのうら口から、こっそり中へ入りました。
そのとき兵十は、ふと顔を上げました。と、きつねがうちの中へ入ったではありませんか。こないだ、うなぎをぬすみやがったあのごんぎつねめが、またいたずらをしに来たな。
「ようし。」
兵十は立ち上がって、なやにかけてある火なわじゅうを取って、火薬をつめました。そして、足音をしのばせて近よって、今、戸口を出ようとするごんを、ドンとうちました。
ごんは、ばたりとたおれました。
兵十はかけよってきました。うちの中を見ると、土間にくりが固めて置いてあるのが、目につきました。
「おや。」
と、兵十はびっくりして、ごんに目を落としました。
「ごん、おまい(おまえ)だったのか、いつも、くりをくれたのは。」
ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
兵十は、ひなわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。
その時突然、見たことのないお坊さんが扉をけやぶって入ってきました。
「Tさん!おらぁ・・・なんてことを・・・ごんを・・・」
「まだあきらめるな!おれが何とかする!・・・破ァァァァァァーーーーーー!!」
お坊さんの手の先から光の球がいくつもごんにあたったかとおもうと、ごんの体にあったたまのあとがきれいさっぱりなくなり、傷がすっかり治ってしまったではありませんか。
「おお!さすがはてらのうまれ!もうなんていったらよいか・・・」
「なんとかまにあったな。兵十さん、あわてちゃいけねえぜ。ひなわじゅうをうつときはあいてをよくみることだな。ごんもまぎらわしい動きはしないようにな。じゃあな!」
兵十はTさんにかんしゃしながら、こわされた扉をどうなおそうかこまってしまったのでした。
425:本当にあった怖い名無し
10/03/09 23:46:58 yeRi6cVm0
深夜、チャットで雑談していた。
「後ろを見てみな」
割り込まれた。
「見てみなって」
無視した。
「・・・仕方ないな」
やんわり、肩に手が触れた。
「波ぁ!!」
突如俺のPCから爆音がして、画面から俺に向かって青い光弾が飛んできた。
背後から断末魔が上がり、急いで振り返ると砂埃のようなものがそこで巻き上がっていた。
「下等霊とはいえ、面白いものが見えるチャンスだったんだぞ?勿体ないな」
書き込んでいたのはTさんだった。寺生まれってスゴイ。改めてそう思った。
426:本当にあった怖い名無し
10/03/12 22:56:29 LsS9CtbX0
面白いものってなんだったんだww
427:本当にあった怖い名無し
10/03/13 22:17:41 TCgyou7n0
生徒A「私達、T先生の授業なんて受けたくないです!」
生徒B「そうだよ、勉強が遅れちゃうもん」
生徒C「首になっちゃえ」
生徒D「帰れwwww帰れwwwww」
T「波ーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
生徒A「さて、学校早退してカラオケに行くか」
428:本当にあった怖い名無し
10/03/14 02:30:09 qsYwVAkY0
9回裏、ツーアウト満塁。4対1。一打逆転のチャンス。
私は、バッターボックスに入った。この打席、私はホームランを打たなければならない。
あの少年との約束を守るために。
「タカシ君。どうして手術を受けないんだい?」
「だって怖いんだもん」
「でも、手術を受ければ、みんなのように野球だってできるんだよ」
「でも、怖いんだよ。僕はプロ野球の選手みたいに強くないんだもん。だから手術が怖いんだよ」
「私だって、バッターボックスに入るときは怖いさ。ファンのみんなは、私のホームランを期待してる。
心臓がドキドキして、打てなかったらどうしようという恐怖と闘ってるんだ。
チャンスであれば、あるほどね。よし!今日の試合、私はタカシ君のためにホームランを打つよ」
「僕のために?」
「ああ、約束する。私もがんばるから、君もがんばるんだ。
今日ホームランを打ったら、手術を受けてくれるかい?」
「うん、ホームラン約束だよ!」
打ったぁ~、大きい、大きい、入った!ホームラン!!
私は、約束を果たし、急いで病院へ向かった。
「タカシ君、見ててくれたかい?」
「あ、すいません、サッカーの方が好きなもんでそっちを見てたんです。
そしたら…坊主刈りの人が来て強引にチャンネル替えちゃって…」
タカシ君に強引に野球を見せたというその男は
「ホームランの瞬間を見届けないと、サッカーだろうと野球だろうと今後一生できないようにしてやる」
と脅したらしい。
さらに男がテレビに向かって「破ァッ!」と叫ぶと、サッカーは急な事故で中止になってしまったそうだ。
手術は成功したが、タカシ君はその男を倒すための勉強も始めた。
429:本当にあった怖い名無し
10/03/17 12:39:51 6xRHau6U0
小さい頃の私は所謂「霊感」みたいなのがあった
とは言っても、見えたりするわけではなく。たまーに、気配を感じたり声が聞こえたりする程度だ
しかし、ある日を境にその能力を喪失してしまった
これはその時の話だ
その日私は、いや、私たちは宿題を忘れて居残り勉強をさせられていた
ひたすらプリントに向かって鉛筆を走らせていると、教室に誰かが入ってくる気配が
「ねぇ、今誰か来た?」
いや、知らない。他の生徒はそう言った
気のせいだったのだろうか。そう思いつつ課題に戻る
すると今度は教卓の辺りを何かが横切っ
「破ぁ―――!!!!」
一足速く課題を終わらせたT君が、腕から青白い光弾を放ち気配は教卓と黒板ごと消し飛んだ
「危ないところだったな。しかし、俺より先に気付くとは凄いな」
そう言いつつT君は私に向けて光弾を放った!!
「な、何故・・・」
「こんな力は無い方がいいのさ。というわけで俺が貰っとくぜ」
言うや否や光弾はT君の下へ戻っていった
その日以来、私は見えない存在を感じ取れなくなった
寺生まれってスゴイ。私はその時はそう思った
ただ、今はこうも思う
・・・Tさん何気に火事場泥棒的だ
430:本当にあった怖い名無し
10/03/17 13:21:17 uQ3bVzSL0
「アド街見たんですけど・・」
「破ぁ?」
431:本当にあった怖い名無し
10/03/18 21:06:24 TCrLibwU0
「お母さん、赤い手袋が落ちてる」
「あら、中身も入っt「破ぁっ!」
「何も入ってないよ」
「寺生まれってすごい。改めてそう思った」
432:本当にあった怖い名無し
10/03/23 08:42:03 6kZewNWe0
>>431
母ww
どうして寺生まれってわかるんだ……自己紹介のたびに言っているんだろうか
433:本当にあった怖い名無し
10/03/23 20:50:15 chyO4TDr0
>>432
きっとTさんは全国で指名手配されていて、みんな手配書見ていて顔を覚えてるんだよ。
434:本当にあった怖い名無し
10/03/24 02:16:38 FsNzcqZG0
まぁ世界規模で謎の破壊活動してりゃな・・・。
過激派と認定されても仕方ない
435:本当にあった怖い名無し
10/03/25 21:39:53 y7lQ3ZyO0
過激破のTさん
非道すぎる
436:本当にあった怖い名無し
10/04/05 20:58:32 dc1Bcot/0
破ぁ
437:本当にあった怖い名無し
10/04/08 04:12:29 XkQYaQbbO
破、破、破~(笑)
438:本当にあった怖い名無し
10/04/08 04:26:11 HdOSxUYNO
はぁはぁ(*´д`*)
439:本当にあった怖い名無し
10/04/09 14:25:46 T4smos5D0
てす破ぁ
440:本当にあった怖い名無し
10/04/09 14:46:26 T4smos5D0
2年前から月に一度、うちの集合ポストにへんなものが届く。
クリアパック。
100円ショップで売っている小さなビニール袋にチャックがついてるやつだ。
袋の中はいつもいっぱいの爪。
メモが一枚そえられている。
「あと一人です」
どういう意味だろう?
「破!!!」
後ろから凛とした声がすると同時に、クリアパックは青白い光弾とともに消滅した。
「危なかったわね」
振り返ると、はっとする程の美人がいた。胸がでかい。
「色んなモノを溜めると、良くないのが寄ってきちゃうのよ」
前かがみになる。谷間が見えた。
「僕、良かったらあたしが…」
…どこからか音楽が流れる。
「破ぁ、Tね…もしもし?この前仕送りしたでしょ?早く働きなさいよ!これだから寺生まれの家系は…」
そのまま去ってしまった。
寺生まれって色々凄い。僕は部屋でおかずにした。
441:本当にあった怖い名無し
10/04/09 22:29:15 etfqlw7mO
つまらん
晒しage
442:本当にあった怖い名無し
10/04/17 09:54:10 fMfrSsre0
友達の話。
俺の友達はどうやら霊感があるらしく、幽霊やら怪現象の体験談がやたら多い。
その友達が地元の友人と遊んでいるうちに、勢いで「山に行こう」ということになり、男4人で夜の山に車で向かったそうだ。
最初は盛り上がっていた彼らだが、道はだんだん細くなり、草木もぼうぼうと茂って『なんかやばい感じ』に。
そのまま走り続けたが、とうとう道が消えてしまった。
街頭もない真っ暗闇の中で立ち往生の4人。
「これじゃ帰れないぞ!」と焦って、細い道を車を押して戻る。
すると、近くの茂みからガサガサと音が。
なんだ、何が来る!
現れたのはイノシシの親子。
イノシシ「トコトコトコトコトコトコトコトコ」
Tさん「破ぁー!!」
青白い光と共に吹っ飛ぶイノシシの親子を見送ってから、
再び車を押し、もと来た道を帰ったそうな。
寺生まれって容赦ない。ぼたん鍋をつつきながら、あらためてそう思った。
443:本当にあった怖い名無し
10/04/17 16:05:00 zh1Xr/IH0
ウリボウ・・・(´;ω;`)
444:M百貨店の夜間警備
10/04/18 03:27:38 SMUAAEHN0
大学出てすぐの頃の話です。
当時の僕は就職も決まらず警備のバイトで暮らす毎日。
バイトでも食っていけるし、もうこのままでもいいかな。なんて投げやりな考えを抱いたりもしていました。
そんなある日のことです、いつもの商社のビルではなくデパートでの仕事が入ってきたのは。
そこは催事場を有した大きなデパートで、夏休み中と言うこともあり大恐竜展の最中で
ホールには本物の化石を使った大きな骨格標本が吊り下げられていました。
かつて大地を駆け抜けたであろうその姿を見上げると、不思議と気分が高揚してきて
「就職氷河期がなんだ、とことんやってやるぞ」という気になったものです。
不貞腐れ気味だった僕にはいい刺激でした。
しかしその前向きな気分も、陽が沈むまでのことでした。
そのデパートはなんというかいろいろ曰く付きの建物で、「出る」ともっぱらの噂だったのです。
夜なお騒がしい繁華街の道路に面したビルや、周囲を住宅に囲まれた学校と違い、
夜間になるとすべての店舗から人がいなくなる商店街のその最奥にあるデパートは
山奥の森のような不気味な静けさを醸し出していました。
普段担当する建物とのあまりの違いにビビりつつ、見回りを始めました。
まずは残っている人がいないかの確認です。施錠も兼ねます。
稀に、残業中に寝てしまった人なども居るため、大きめの部屋などでは声かけをしていきます。
「施錠しまーす。残ってる方はいませんか~?」
そうしていくつかの部屋を巡った時のことです。
445:M百貨店の夜間警備 2
10/04/18 03:30:02 SMUAAEHN0
カツーン
廊下に足音らしきものが響きました。
一瞬、同僚かと思いましたが下のフロアはここよりも広いため、まだチェックが終わっているとは思えません。
従業員がまだ残っていたのか、面倒だなあ、うるさい人じゃないといいなあ。などと思いつつ
カツーンカツーンと足音の響いてくる廊下に出て懐中電灯を向けました。
――誰もいません。
ドッ、と汗が噴き出てくるのがわかりました。この建物に関するいくつかの噂が瞬時に脳裏を掠めました。
しかし、幽霊なんて見間違いか勘違いだという理性に押され、誰もいない廊下に向かって声を掛けました。
「○○さん(同僚の警備員)ですかー?」
カツーン カツーン
答えはありません。足音だけが響いてきます。人の姿もありません。
「じ、従業員の方ですかー?」
カツーン カツーン
答えはありません。そして相変わらず廊下には足音だけが響いて誰の姿もないのです。
―不安に負けて、やめておけばいいのに、僕はその質問をしてしまいました。
「…生きている方ですかー?」
446:M百貨店の夜間警備 3
10/04/18 03:33:00 SMUAAEHN0
静寂。
ややあって。
カツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツカツ!!!!!!!
廊下の向こうから急速に迫ってくる足音。僕はもう悲鳴をあげることさえ出来ずに回れ右して駈け出しました。
走っても走っても足音は追ってきます。
廊下を駆け抜け、曲がり角を曲がって、ホールまで来たところでバランスを崩し転んでしまいました。
後方からなおも迫る足音。
もう駄目だ、つかまる!心が恐怖に塗りつぶされそうになったその時、
「破Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaooooooooooooooowwwwwwwwnnnnnnn!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
眩しいほどの青白い光を発しつつ咆哮する巨大な骨格標本!
その威にあてられ、すぐ後ろまで迫っていた気配が四散霧消するのを肌で感じました。
前を見上げればそこには燦然とそびえ立つ古代の勇姿が。
Tラノサウルスってすごい。改めてそう思いました。
447:本当にあった怖い名無し
10/04/18 03:35:08 KhNZwb9x0
人でなしのTさん…
448:本当にあった怖い名無し
10/04/19 00:12:51 jhJO7ZYu0
かっこよすぎるぜ…
449:本当にあった怖い名無し
10/04/19 23:57:08 5EPBwgvi0
中学からの付き合いだった親友Bが自殺した。
まだ22歳だった。
4年付き合った彼女ともうすぐ結婚するんだといって、
うれしそうに話していたのに。
俺には前日まで笑って話していたのに。
そのときは
もう遺書まで用意してたんだ。
相談ならいくらでものったのに…力になれなかっ「ご破ぁん!!」
突然窓から聞こえてきた大音声で正気にかえった。
そうだ。
自殺じゃない、自炊だ。
外食派のBが珍しく自炊するというので家に呼ばれてたんだ。
部屋の隅に座り込んで何してたんだろう俺は。
アパートの外に出ると、買出しの帰りらしい近所の寺生まれのTさんが、
ネギのはみ出たエコバッグを提げて鼻歌交じりに歩いていくところが見えた。
「悪霊につけ込まれないコツは、規則正しい生活だ。毎日食べようおいしいご破~ん♪」
寺生まれってやっぱりスゴイ。改めてそう思った。
450:本当にあった怖い名無し
10/04/20 21:59:47 7Elma60C0
そんなに怖くないのですがきいてください
私がまだ4~5歳の頃の話です。
当時家には風呂が無く、よく母親と銭湯に行っていました。
まだ小さかったので母と女湯に入っていました。
或る日のこと、身体を洗った後飽きてしまった私は、湯船の
中でプールよろしく遊んでいました。
今迄気付かなかったのですが、湯船の横から階段状になりドア
が付いているんですね(何処もそうなのかも知れません)
私はふとそのドアが気になって段々を昇りドアの前まで行った。
ドアノブの直下に大きな鍵穴があるのです。
ワクワクして覗きました。・・・・・向こう側は何かに覆われて見えない。
なんだ、ツマらない。いったん顔をあげました。
しかし何を思ったか、もう一度鍵穴を覗き込もうとしたところ、
「破ァァー!」
朗々と響く声とともに青白い光の球がドアもドアノブも鍵穴も全部吹き飛ばしてしまいました。
振り返ってみると、そこには湯船につかった寺生まれで霊感の強いTさんの姿がありました。
ゆっくりとタオルで顔を拭いながらTさんはこう言いました。
「経験から言わせてもらうと……覗いたって満足できないんだぜ」
寺生まれって凄い。番頭さんに連れられて風呂場を出ていくTさんの背中を見ながら、改めてそう思いました。
451:本当にあった怖い名無し
10/04/20 23:12:48 rgVf8QH70
最近賑やかで嬉しい。
452:本当にあった怖い名無し
10/04/24 06:53:09 mD7Pm0KR0
俺はいつも三人の友達とふしぎな遊びばかりしてた。宇宙ごっことか心霊の遊びとか。
北斗七星を見ては宇宙にお前らと一緒に存在してることに感動したりしたよな。
海へ遊びに行くときには、たらふくイカ焼き4人前食った大輔が車で吐いたよな(笑)
十分楽しかった。なにくわぁ顔で俺に教えてくれたあの言葉の意味・・。過去をばかり思いだす。
学校でテストがあったんだ解けない問題は1つもなかった。和美と大輔と啓太にカンニングさせたっけ。
小学6年の時には、神童とお母さんにいわれてたのに今じゃこいつらと同じ悪い仲間だね(笑)
2学期なっていろいろと、読書もするようになった友達達。俺も勉強いっぱいしてたんだよ本当は。
でも去年の成績は全然、俺らしくなかった。5問も間違ったのを大輔にバカにされた。
八月には、心霊スポットではしゃいで楽しかったらろ?あれは俺をバカにしたお前ら呪う為だったんだよ
でも、そんな友達もみんな破んでしまった。9月のころ交通事故で。呪いが強すぎたんだね。
!!
453:本当にあった怖い名無し
10/04/25 13:25:40 QqENc/8L0
学校でテストがあったんだ 解 けない問題は1つもなかった。和美と大輔と啓太にカンニングさせたっけ。
2学期なっていろいろと、 読 書もするようになった友達達。俺も勉強いっぱいしてたんだよ本当は。
俺はいつも三人の友達とふ し ぎな遊びばかりしてた。宇宙ごっことか心霊の遊びとか。
海へ遊びに行くときには、 た らふくイカ焼き4人前食った大輔が車で吐いたよな(笑)
でも去年の成績は全然、俺 ら しくなかった。5問も間違ったのを大輔にバカにされた。
小学6年の時には、神童と お 母さんにいわれてたのに今じゃこいつらと同じ悪い仲間だね(笑)
北斗七星を見ては宇宙にお 前 らと一緒に存在してることに感動したりしたよな。
八月には、心霊スポットで は しゃいで楽しかったらろ?あれは俺をバカにしたお前ら呪う為だったんだよ
でも、そんな友達もみんな 破 んでしまった。9月のころ交通事故で。呪いが強すぎたんだね。
十分楽しかった。なにくわ ぁ 顔で俺に教えてくれたあの言葉の意味・・。過去をばかり思いだす。
!!
454:本当にあった怖い名無し
10/04/25 15:53:52 I1GLFX0e0
こないだ子供と公園でボール遊びしてたんだが、息子が明後日の方向に蹴り飛ばして近くの川にぽっちゃん。
息子はフェンスにかじりついて泣き出したので、仕方ないと諭していると
すぐ近くの寺生まれの人が「どうしました?」って声かけてくれた。
事情を話すと「あ、あれですね。ちょっと待っててもらえますか」って戻っていって
ハシゴでもあるんだろうかって待ってると、ショベルカー持ってきた。
んでバケツ部分にもう一人が乗って、アームを下ろしてボールを回収。
たかがボールの為にわざわざ申し訳なく恐縮してると、
「この機械は人を便利にする為のもんですから」と言ってまた仕事に戻っていった。
本当に有り難かった。
それ以来、息子は重機のミニカーに凝る様になってしまった。
455:本当にあった怖い名無し
10/04/26 15:29:53 BquMM1340
684 名前: Mr.寺生まれさん Mail: 投稿日: 2008/11/01(土) 20:48:34
教習所で唯一食らった減点
T「後方よし!発進!破ぁ!」
教「『破ぁ』は言わんでよろしい」
456:本当にあった怖い名無し
10/04/27 00:54:10 i3qaNvnk0
青白いバックファイア出そうだw
457:τ
10/05/12 20:39:17 oxLz/w+p0
破ぁ!!
458:本当にあった怖い名無し
10/05/13 21:06:39 CjuWYSuw0
軽トラで農作業の帰りに40km制限の道を60kmで走ってたら、
後ろの車がパッシングして来たんです。
見たらDQN仕様マジェスタで中には恐ろしい顔をした少年らが乗ってました。
煽られてると思いアクセル全開にしたけどやっぱり軽トラ、90km位しか出ないんです。
急カーブもノーブレーキで突っ込んでいきましたが、相手はピッタリと後ろに付いて
クラクションを鳴らし出しました。
これはDQN様因縁申し入れの後ブラッドカーニバルin自分と思ったので、
次の赤信号で車から降り、速攻で相手がボコボコになるくらい謝ったら、
マジェスタから少年たちが「T!T!」と言いながらワラワラと降りてきました。
ハッ!と思い軽トラの後ろを見たら血まみれの寺生まれのTさんが!
そうです。農作業に一緒に連れて行って、仕事中は車に繋いで置いたことを忘れていました。
少年らは教えようとパッシングしたりしてくれたそうで、
その間Tさんは飛んだり転げ回ったりしてたそうです。
幸い、Tさんは足の骨2本の骨折と全身の擦り傷だけで助かりました。
寺生まれってやっぱりすごい。本当にそう思いました。
459:本当にあった怖い名無し
10/05/14 00:21:40 LF+xz01L0
繋がれるTさんw
しかし元ネタは犬かなんかなんだろうがひどい話だな
460:本当にあった怖い名無し
10/05/14 20:44:35 CTr1aI/U0
40:T :2005/12/03(土) 03:42:38 ID:5X1y0U0L0
シュレディンガーの茶漬けってのは半分生きていて、半分死んでいる。
これは確定的なことではない。
逆に言うと、人間とて同じことな訳だ。物質で出来ているのだから。
では人間にもこれを適用すると、人間も複数の状態の重ね合わせで存在することになる。
彼は「生きている状態」と「死んでいる状態」が重なり合って、
同時に存在しているのだから、それをそのまま人間に適用してやれば、
人間も「生きている茶漬けを見ている状態」と「死んでいる茶漬けを見ている状態」として、
同時に存在していることになる。
これが多世界解釈
44:T :2005/12/03(土) 03:44:27 ID:5X1y0U0L0
もじぴったん。もじぴったん。ケセラセラウララw
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/12/03(土) 03:45:04 ID:81gmpItF0
>>44
たった4レスで何がお前をそこまで変えてしまったんだ
461:本当にあった怖い名無し
10/05/20 19:18:15 giR1wq7g0
私が特別変なものを見た、とか聞いたってことでもないんだが、なんか未だに後味のよくない体験だったもんで、話させてもらいます。あんま怖くないし、長くなるんで読み飛ばしていただいても構わないです。
私がただ話したいだけなので・・・。
一年くらい前のハナシなんだけど、当時私には付き合っている人が居た。便宜上、仮にYとしとく。
その前日の日から、連休だった事もあって私はYのマンションで二人きりの宅飲みをし、バカ騒ぎをしながらそのまま泊まりこんだ。そして私が朝、目を覚ますと隣で寝ていたはずのYが何故かいない。
ふと机の上を見ると、チラシの裏に急いで書いたような書き置きがあった。細かい内容は覚えていないが、どうも休み明けまでに纏めなきゃならない書類を忘れたので会社に取りに戻る。それから、適当にある物を食べていい事と、昼までには戻るってな感じの事が書かれていた。
時計を見ると、丁度昼。外は曇りなのか雨なのか、窓から入る光は鈍く暗かった事を妙に記憶してる。
そのときの私は少し空腹ではあったが、書き置きの文面どおりならそろそろ帰ってくる頃だろう。
Yが帰ってきてから一緒に食事をとろうと思い、私はYを待った。
テレビを見ながらダレていると、携帯に着信が。Yからのメールだった。
も う す ぐ だ よ
ま っ て て
いつもはちょっと長ったらしくて絵文字を多用したメールを寄越すYだが、そのときの内容は完全にこれだけだった。
よっぽど急いでいたのか。あるいは電車の中にいて、携帯を出しているのに引け目を感じてたった数文字だけでメールを送信したのかもしれない。
私は小心者のYなら有り得るな、などと思いながら少し笑った。
一通目から10分程度経った時、二通目の着信があった。
462:本当にあった怖い名無し
10/05/20 19:19:43 giR1wq7g0
き た よ
ホントそれだけだった。
そういやYは長くて絵文字いっぱいの文章だけでなく、小難しい漢字が好きで、ひらがなばっかのメールってのも珍しかった。それに、急いでるにしたって自分ちに帰るのに「来る」って表現になんかズレたモノを感じた。
ちょっと違和感があったんだよ。
一通目もそうだったけど、無駄な字間があったし。それに、もう着いてるならメールなんか寄越さず早く上がってくればいいだろ?
まぁそんなの些細なことだったし、私は軽く"じゃあ待ってるから"的な返信をしてYを待った。
そしたら三通目だよ。
ご め ん
あ け て
私は鍵でも忘れて上まで入れなくなったのかと思った。
言い忘れたが、Yのマンションは1階の玄関にロックがかかるシステムになっていて、自宅の鍵で開けるか、インターホンで住人に開けて貰わないと入れない。
少し抜けたところのあるYは忘れ物などしょっちゅうだ。
でも、それならばインターホンで私を呼び、開けてくれと言えばいいのに、なぜ・・・。
徐々に大きくなる違和感。
玄関口に立っているのは、もしかしてYではないのかもしれないと感じ始めていた。せめて、一階でインターホンさえ押してくれれば顔を確認できるのに。
オートロックのシステムには防犯のため、インターホンにカメラが付いている。そしてそれは、これまた防犯のためか、呼び出されないと部屋からでは起動できなかった。
私は念のため、「鍵忘れたの?」と返信を試みた。もしホントにYだったなら随分意地の悪い返事だなと思いはしたが、不安だったんだ。
463:本当にあった怖い名無し
10/05/20 19:34:51 0nCU6wnt0
ご め ん
あ け て
四通目。駄目だ、これはもう変な人かもしれない。でも受信されてきた登録名はYの名だ。Yのイタズラ説も頭をよぎりはしたが、どう考えてもYらしくない。
頭がぐるぐるした。変質者なら開けてはならないが、このマンションの他の住人が帰ってくるなりして入り口を開けてしまえば入られてしまう。
どうすればいい?警察に通報?でも何事もなかったらただ恥かきなだけだし、住人であるYにも悪い。
2、3分か、それとももっと経っていただろうか。返事も行動も出来ず迷っている私の耳に、インターホンの音が届いた。部屋の入り口からだった。1階からではなく。チャイムの音が違うからすぐにわかるのだ。
来た。誰かが。出なくてはならない。
私は硬直していた。五通目のメールは着ていない。
鍵が開く音がした。扉が開く。玄関からまっすぐの廊下から部屋のドアはよく見えた。
寺生まれで霊感の強いTさんだった。
どうして開けてくれなかったの?訊かれた言葉に閉口している私に、Tさんは少し怒っているようだった。
インターホン鳴らしたのに。・・・どうしたの?変なテレビでも見た?よっぽど私は蒼白な顔でもしていたんだろう。Tさんは私の顔をのぞき込んで笑った。
そのあと、急いで警察に連絡し無事Tさんは逮捕された。しかし、どうにもあのメールのことが腑に落ず、意を決して連行されていくTさんに質問した。
Tさんは胸を反らせながらこう答えた。
「俺くらいの霊感の持ち主になるとメールの差し出し人表記くらい、簡単にいじれるようになるんだよ」
寺生まれって本当に凄い。シーツにくるまり震えながらそう思った。
464:本当にあった怖い名無し
10/05/20 19:37:24 NYMTFnhb0
Tさん何やってんだw
465:本当にあった怖い名無し
10/05/22 05:28:34 8iWDUt8A0
T「どうして離れになんか寝てるんだい」
勇太「この村の子供たちは、転校してきた僕と仲良くしてくれないから、
座敷わらしと友達になろうと思って」
T「なんだ、そんなことか。それなら…破ァーー!」
数ヵ月後
勇太「あいつは君たちの仲間じゃなかったの?」
座敷わらし・ペドロ「ありゃ寺生まれのTって奴で、オラ達の敵。いじめっ子達の邪気だげでなぐ、
オラ達まで吹ぎ飛ばしよっで、そんでオラ達、来るのが遅れたんだわ」
466:本当にあった怖い名無し
10/05/23 17:44:32 DSZHszMl0
ある街の柱の上に幸福な王子の像が立っていました。王子の像は全体を薄い純金で覆われ、
目は二つの輝くサファイアで、王子の剣のつかには大きな赤いルビーが光っていました。
そんなとても美しい王子は、街に住む全ての人々の自慢でした。
ある晩、その街に小さなツバメが飛んできました。友達らはすでに六週間前にエジプトに
出発していましたが、そのツバメは残っていました。彼は最高にきれいな葦に恋をして、
冬が間近に迫るまで留まっていたのです。
しかし、どうしても靡くばかりで頼りない葦の様子にじれてやはり南に渡ろうと思ったのです。
「どこに泊まったらいいかな」一日中飛び続け、疲れ果てたツバメは言いました。
「泊まれるようなところがあればいいんだけれど」それからツバメは高い柱の上の像を見ました。
「あそこに泊まることにしよう」と声をあげました。「あれはいい場所だ、新鮮な空気もたくさん吸えるし」
そしてツバメは幸福の王子の両足のちょうど間に止まりました。
「黄金のベッドルームだ」ツバメはあたりを見まわしながらそっと一人で言い、眠ろうとしました。
ところが、頭を翼の中に入れようとしたとたん、大きな水の粒がツバメの上に落ちてきました。
「何て不思議なんだ!」とツバメは大きな声をあげました。
「空には雲一つなく、星はとてもくっきりと輝いているというのに、雨が降っているなんて。
北ヨーロッパの天候はまったくひどいもんだね。」 すると、もう一滴落ちてきました。
「雨よけにならないんだったら、像なんて何の役にも立たないな」とツバメは言いました。
「もっといい煙突を探さなくちゃ」ツバメは飛び立とうと決心しました。
でも、翼を広げるよりも前に、三番目の水滴が落ちてきて、ツバメは上を見上げました。
すると―何が見えたでしょうか。
幸福の王子の両眼は涙でいっぱいになっていました。そしてその涙は王子の黄金の頬を流れていたのです。
王子の顔は月光の中でとても美しく、小さなツバメはかわいそうな気持ちでいっぱいになりました。
「あなたはどなたですか」ツバメは尋ねました。
「私は幸福の王子だ」
467:本当にあった怖い名無し
10/05/23 17:47:49 DSZHszMl0
「それなら、どうして泣いているんですか」とツバメは尋ねました。「もう僕はぐしょぬれですよ」
「まだ私が生きていて、人間の心を持っていたときのことだった」と像は答えました。
「私は涙というものがどんなものかを知らなかった。というのは私はサンスーシの宮殿に住んでいて、
そこには悲しみが入り込むことはなかったからだ。庭園の周りにはとても高い塀がめぐらされていて、
私は一度もその向こうに何があるのかを気にかけたことがなかった。
周りには、非常に美しいものしかなかった。廷臣たちは私を幸福の王子と呼んだ。実際、幸福だったのだ、
もしも快楽が幸福だというならば。私は幸福に生き、幸福に死んだ。
死んでから、人々は私をこの高い場所に置いた。ここからは町のすべての醜悪なこと、
すべての悲惨なことが見える。私の心臓は鉛でできているけれど、泣かずにはいられないのだ」
「何だって! この王子は中まで金でできているんじゃないのか」とツバメは心の中で思いました。
けれどツバメは礼儀正しかったので、個人的な意見は声に出しませんでした。
王子の像は低く調子のよい声で続けました。「ずっと向こうの小さな通りに貧しい家がある。
窓が一つ開いていて、テーブルについたご婦人が見える。顔はやせこけ、疲れている。
彼女の手は荒れ、縫い針で傷ついて赤くなっている。彼女はお針子をしているのだ。
その婦人はトケイソウの花をサテンのガウンに刺繍しようとしている。
部屋の隅のベッドでは、幼い息子が病のために横になっている。
熱があって、オレンジが食べたいと言っている。母親が与えられるものは川の水だけなので、
その子は泣いている。
ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん。私の剣のつかからルビーを取り出して、
あの婦人にあげてくれないか。両足がこの台座に固定されているから、私は行けないのだ」
468:本当にあった怖い名無し
10/05/23 17:49:57 DSZHszMl0
「私は男の子が好きじゃないんです」とツバメは答えました。
「去年の夏、川のほとりにいたとき、二人の乱暴な男の子がおりました。
粉引きの息子たちで、二人はいつも僕に石を投げつけました。もちろん一回も当たりませんでしたよ。
僕たちツバメはそういうときにはとてもうまく飛びますし、その上、僕は機敏さで有名な家系の出ですから。
でも、石を投げてくるっていうのは失礼な証拠ですよね」
でも、幸福の王子がとても悲しそうな顔をしましたので、小さなツバメもすまない気持ちになりました。
「ここはとても寒いですね」とツバメは言いました。
「でも、あなたのところに一晩泊まって、あなたのお使いをいたしましょう」
「ありがとう、小さなツバメさん」と王子は言いました。
そこでツバメは王子の剣から大きなルビーを取り出すと、くちばしにくわえ、
町の屋根を飛び越えて出かけました。
ツバメは川を越え、船のマストにかかっているランタンを見ました。ツバメは貧民街を越え、
老いたユダヤ人たちが商売をして、銅の天秤でお金を量り分けるのを見ました。
やっと、あの貧しい家にたどり着くと、ツバメは中をのぞき込みました。
男の子はベッドの上で熱のために寝返りをうち、お母さんは疲れ切って眠り込んでおりました。
ツバメは中に入って、テーブルの上にあるお母さんの指ぬきの脇に大きなルビーを置きました。
それからツバメはそっとベッドのまわりを飛び、翼で男の子の額をあおぎました。
「とても涼しい」と男の子は言いました。「僕はきっと元気になる」そして心地よい眠りに入っていきました。
それからツバメは幸福の王子のところに飛んで戻り、やったことを王子に伝えました。「妙なことに」とツバメは言いました。
「こんなに寒いのに、僕は今とても温かい気持ちがするんです」
「それは、いいことをしたからだよ」と王子は言いました。
そこで小さなツバメは考え始めましたが、やがて眠ってしまいました。考えごとをするとツバメはいつも眠くなるのです。
469:本当にあった怖い名無し
10/05/23 17:56:44 DSZHszMl0
「今夜、エジプトに行きます」次の日の朝、ツバメは言いました。ツバメはその予定に上機嫌でした。
町中の名所をみな訪れてから、教会の尖塔のてっぺんに長い時間とまっていました。
ツバメが行くところはどこでもスズメがチュンチュン鳴いていて、「素敵な旅人ね」と口々に言っていましたので、
ツバメはとてもうれしくなりました。
月がのぼると、ツバメは幸福の王子のところに戻ってきて声をあげました。「もうすぐ出発します」
「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん。もう一晩泊まってくれませんか」と王子は言いました。
「ずっと向こう、町の反対側にある屋根裏部屋に若者の姿が見える。彼は紙であふれた机にもたれている。
傍らにあるタンブラーには、枯れたスミレが一束刺してある。彼の髪は茶色で細かく縮れ、唇はザクロのように赤く、
大きくて夢見るような目をしている。彼は劇場の支配人のために芝居を完成させようとしている。
けれど、あまりにも寒いのでもう書くことができないのだ。暖炉の中には火の気はなく、空腹のために気を失わんばかりだ」
「…もう一晩、あなたのところに泊まりましょう」ツバメは言いました。
「もう一つルビーを持っていきましょうか」
「ああ!もうルビーはないのだよ」王子は言いました。
「残っているのは私の両目だけだ。私の両目は珍しいサファイアでできている。
私の片目を抜き出して、彼のところまで持っていっておくれ。彼はそれを宝石屋に売って、
食べ物と薪を買って、芝居を完成させることができるだろう」
「私にはできません」ツバメは泣き始めました。
「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。
「私が命じたとおりにしておくれ」
そこでツバメは王子の目を取り出して、彼の部屋へ飛んでいきました。屋根に穴があいていたので、入るのは簡単でした。
ツバメは穴を通ってさっと飛び込み、部屋の中に入りました。その若者は両手の中に顔をうずめるようにしておりましたので、
鳥の羽ばたきは聞こえませんでした。そして若者が顔を上げると、そこには美しいサファイアが枯れたスミレの上に乗っていたのです。
若者は大声を出しました。「これは誰か、熱烈なファンからのものだな。これで芝居が完成できるぞ」若者はとても幸福そうでした。
470:本当にあった怖い名無し
10/05/23 18:00:34 DSZHszMl0
次の日、ツバメは波止場へ行きました。大きな船のマストの上にとまり、水夫たちが大きな箱を
船倉からロープで引きずり出すのを見ました。箱が一つ出るたびに「よいこらせ!」と水夫たちは叫びました。
「僕はエジプトに行くんだよ!」とツバメも大声を出しましたが、誰も気にしませんでした。
月が出るとツバメは幸福の王子のところに戻りました。
「おいとまごいにやってきました」ツバメは声をあげました。
「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。「もう一晩泊まってくれませんか」
「もう冬です」ツバメは答えました。「冷たい雪がまもなくここにも降るでしょう。王子様、僕は行かなくちゃなりません。
あなたのことは決して忘れません。来年の春、僕はあなたがあげてしまった宝石二つの代わりに、
美しい宝石を二つ持って帰ってきます。ルビーは赤いバラよりも赤く、サファイアは大海のように青いものになるでしょう」
「下のほうに広場がある」と幸福の王子は言いました。「そこに寺生まれの青年がいる。売り物のお札を溝に落としてしまい、
全部駄目になってしまった。お金を持って帰れなかったら、お父さんが彼ををぶつだろう。だから彼は泣いている。
彼は靴も靴下もはいていないし、何も頭にかぶっていない。私の残っている目を取り出して、寺生まれの青年にやってほしい。
そうすればお父さんからぶたれないだろう」
「もう一晩、あなたのところに泊まりましょう」ツバメは言いました。「でも、あなたの目を取り出すなんてできません。
そんなことをしたら、あなたは何も見えなくなってしまいます」
「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。「私が命じたとおりにしておくれ」
そこでツバメは王子のもう片方の目を取り出して、下へ飛んでいきました。ツバメは寺生まれ青年のところまでさっと降りて、
宝石を手の中に滑り込ませようとしました。
ところが、その青年はひらりと身をかわし叫びました。「人を狙うとはなんと危険なツバメだ!」
そしてもの凄い速さで印を結び、「破ぁ!!」という掛け声とともに、ツバメ目掛けて青白い光弾を飛ばしてきました。
間一髪逃げ延びたツバメは宝石を寺の入口に置き、王子のところに戻りました。
471:本当にあった怖い名無し
10/05/23 18:03:04 DSZHszMl0
「あなたはもう何も見えなくなりました」とツバメは言いました。「だから、ずっとあなたと一緒にいることにします」
「いや、小さなツバメさん」とかわいそうな王子は言いました。「あなたはエジプトに行かなくちゃいけない」
「僕はずっとあなたと一緒にいます」ツバメは言いました。そして王子の足元で眠りました。
やがて、雪が降ってきました。その後に霜が降りました。通りは銀でできたようになり、たいそう光り輝いておりました。
水晶のような長いつららが家ののきから下がり、みんな毛皮を着て出歩くようになり、子供たちは真紅の帽子をかぶり、
氷の上でスケートをしました。
かわいそうな小さなツバメにはどんどん寒くなってきました。でも、ツバメは王子の元を離れようとはしませんでした。
心から王子のことを愛していたからです。パン屋が見ていないとき、ツバメはパン屋のドアの外でパン屑を拾い集め、
翼をぱたぱたさせて自分を暖めようとしました。
でも、とうとう自分は死ぬのだとわかりました。ツバメには、王子の肩までもう一度飛びあがるだけの力しか残っていませんでした。
「さようなら、愛する王子様」ツバメはささやくように言いました。「あなたの手にキスをしてもいいですか」
「あなたがとうとうエジプトに行くのは、私もうれしいよ、小さなツバメさん」と王子は言いました。
「あなたはここに長居しすぎた。でも、キスはくちびるにしておくれ。私もあなたを愛しているんだ」
「私はエジプトに行くのではありません」とツバメは言いました。「死の家に行くんです。『死』というのは『眠り』の兄弟、ですよね」
そしてツバメは幸福の王子のくちびるにキスをして、死んで彼の足元に落ちていきました。
その瞬間、像の中で何かが砕けたような奇妙な音がしました。それは、鉛の心臓がちょうど二つに割れた音なのでした。ひどく寒い日でしたから。
472:本当にあった怖い名無し
10/05/23 18:07:32 DSZHszMl0
次の日の朝早く、市長が市会議員たちと一緒に、像を見上げていました。
「おやおや、この幸福の王子は何てみすぼらしいんだ」と市長は言いました。
「ルビーは剣から抜け落ちてるし、目は無くなってる。これでは乞食とたいして変わらんじゃないか」
「それに、死んだ鳥なんかが足元にいる」市長は続けました。
「われわれは実際、鳥類はここで死ぬことあたわずという布告を出さねばならんな」
そこで書記がその提案を書きとめました。
そこで彼らは幸福の王子の像を下ろしました。
「もう美しくないから、役にも立たないわけだ」大学の芸術の教授が言いました。
溶鉱炉で像を溶かすときに、その金属を使ってどうするかを決めるため、市長は市議会を開きました。
「もちろん他の像を立てなくてはならない」と市長は言いました。「そしてその像は私の像でなくてはなるまい」
「いや、私の像です」と市会議員たちがそれぞれ言い、口論になりました。私が彼らのうわさを最後に聞いたときも、まだ口論していました。
「おかしいなあ」鋳造所の労働者の監督が言いました。「この壊れた鉛の心臓は溶鉱炉では溶けないぞ。捨てなくちゃならんな」
心臓は、ごみために捨てられました。そこには死んだツバメも横たわっていたのです。
あくる日、そのごみだめに寺生まれの青年がごみ漁りにやってきました。
「もったいない、鉛が捨てられている。これでありがたい仏像を作るとしよう」
「おや、こちらにはツバメが死んでいる。可哀想に。上手いことしてあげよう。破ぁ!」
こうして、幸福な王子様の像とツバメは、上手いこと幸せになったそうです。
寺生まれってっやぱりすごい。お堂から街を眺めながら、王子の仏像はそう思いました。
473:>>470と>>471の間が抜けていた。
10/05/23 18:12:35 DSZHszMl0
次の日一日、ツバメは王子の肩に止まり、珍しい土地で見てきたたくさんの話をしました。
ナイル川の岸沿いに長い列をなして立っていて、くちばしで黄金の魚を捕まえる赤いトキの話。
世界と同じくらい古くからあり、砂漠の中に住んでいて、何でも知っているスフィンクスの話。
黒檀のように黒い肌をしており、大きな水晶を崇拝している月の山の王の話。
広く平らな葉に乗って大きな湖を渡り、蝶といつも戦争しているピグミーの話。
「可愛い小さなツバメさん」王子は言いました。「あなたは驚くべきことを聞かせてくれた。
しかし、苦しみを受けている人々の話ほど驚くべきことはない。度しがたい悲しみ以上に解きがたい謎はないのだ。
小さなツバメさん、町へ行っておくれ。そしてあなたの見たものを私に教えておくれ」
ツバメはその大きな町の上を飛びまわり、金持ちが美しい家で幸せに暮らす一方で、
乞食がその家の門の前に座っているのを見ました。暗い路地に入っていき、ものうげに
黒い道を眺めている空腹な子供たちの青白い顔を見ました。橋の通りの下で小さな少年が二人、
互いに抱き合って横になり、暖め合っていました。「お腹がすいたよう」と二人は口にしていましたが「
ここでは横になっていてはいかん」と夜警が叫び、二人は雨の中へとさまよい出ました。
それからツバメは王子のところへ戻って、見てきたことを話しました。
「私の体は純金で覆われている」と王子は言いました。「それを一枚一枚はがして、貧しい人にあげなさい。
生きている人は、金があれば幸福になれるといつも考えているのだ」
ツバメは純金を一枚一枚はがしていき、とうとう幸福の王子は完全に輝きを失い、灰色になってしまいました。
ツバメが純金を一枚一枚貧しい人に送ると、子供たちの顔は赤みを取り戻し、笑い声をあげ、通りで遊ぶのでした。
「パンが食べられるんだ!」と大声で言いました。
474:本当にあった怖い名無し
10/05/23 18:41:42 gtCic+Eo0
汚い、さすが寺生まれ、汚すぎる
475:本当にあった怖い名無し
10/05/23 20:26:34 V1/XFTZG0
837 名前:名無しの心子知らず[sage] 投稿日:2008/11/28(金) 14:09:00 ID:EocgBNX/
今日、三歳息子と公園行ったら、よく会うT君(三歳)親子と出会った。
T君は、将来住職か?みたいな寺生まれで、公園で遊ぶにも
全身ビシっとブランドもので決めていて、とてもオシャレ。
(オシャレなのはお母さんなんだけど)
「お、T君!今日もカッコいいねえ」と挨拶すると、 T君はニコリと笑って
「俺、かっこよくないよ。今も破アもらしているしね!」
と爽やかな笑顔でハキハキと答えてくれた。お母さんが大慌てで
パンツを確認すると、そこにはでっかい破アが!!
美少年で寺生まれで霊感が強くても、やはり三歳児だなあ
可愛いやら可笑しいやらw
476:本当にあった怖い名無し
10/05/25 02:01:27 1jeSM5WZ0
, - 、 テラウマレダゾー
ヽ/ 'A`)ノ . - 、
{ / 、('A` }ノ ハァー
ヽj )_ノ
477:本当にあった怖い名無し
10/05/26 00:24:06 qrzwOda60
ある日のこと。私は山道に車を走らせていました。
その日は友人達と夕食を食べたりドライブをしていました。
雑談が長引いたりあっちこっち寄り道をしたおかげで、
友人達を全員送り終えた頃には日が変わっていました。
この時、私は運転しながら内心ビクビクしていました。
というのも、先ほど送り終えた友人が家に着くまでいろいろと怖い話を
話していたからです。
深夜であることと山道というのもありますが、
それに加え雨天と雨霧で視界が悪く、蒸し暑さもあって何かが
出そうな雰囲気を感じていたのです。
(何も出ませんように・・・)
私は心の中で祈るようにその言葉を何度も繰り返していました。
ドン
突然、車の上から一際大きな音がしました。
雨音と思いたかったのですが、その音には雨音とは明らかに違う重みがあった
のです。
しかも・・・
ガタ・・・ガタ・・・
車の上を移動するような音が続けて聞こえてきたのです。
上に何かがいるのは明らかでした。
478:本当にあった怖い名無し
10/05/26 00:25:45 qrzwOda60
気が動転した私は逃れたい一心で山道にも関わらずスピードを
上げました。
しかし、音は一向に止みません。
半泣きになりかけていた私でしたが、その時友人が最後に話していた
寺生まれのTさんの話を思い出しました。
寺生まれのTさんは霊感が異常に強くあちらこちらで心霊現象を解決している
凄い人らしいのですが、本当に怖くてどうしようもなくなった時は
心の中でそのTさんに助けを求めろと友人は言っていました。
(助けて寺生まれのTさん、助けて寺生まれのTさん、助けて寺生まれのTさん)
私は念仏の如く心の中でTさんに助けを求めました。
しかし、事態はもっと悪くなりました。
フロントガラスの上方から人の髪の毛のようなものが見えてきたのです。
「ぬーっと」という表現がありますが、正にその表現通りに髪が垂れていき
遂には白目を剥いた青白い顔が見えてきたのです。
「助けて寺生まれのTさん!破ァ!」
恐怖のあまりに助けるを求める声と同時に、私は話に聞いたTさんの真似を
して手の平をフロントガラスに向けて突き出しました。
その時です。
「人の恐怖心を煽る下級霊め!」
突然手の平が光ったと思いますと、そこから私と同じ様に手の平を突き出し
ながら一人の男が現れたのです。
「破ァァァァァァァァ!」
私はつい急ブレーキを踏みましたが、男は構わずに突き出した手の平から
青白い光弾をフロントガラスに向かって放ちました。
479:本当にあった怖い名無し
10/05/26 00:27:19 qrzwOda60
凄い振動を感じましたがすぐに止み、雨音だけが周囲から聞こえていました。
「もう大丈夫だ」
先ほどの男が爽やかな笑みを浮かべていつの間にか助手席に座っていました。
フロントガラスを見ますとあの青白い不気味な人の顔はありませんでした。
それどころかフロントガラスも粉々に吹き飛んでなくなっていました。
「・・・あの、ありがとうございました。ところであなたは?」
名前を聞くと男はTといい寺生まれであると言いました。
そう、その男こそ友人の話していたTさんだったのです。
「いったいどうやってここへ?」
「俺を呼ぶ強い念を感じたんでな。すっとんで来たってわけさ」
私は初めて寺生まれが凄いと思いました。
「あ、来たのはいいけど帰りどうしようかな」
帰れないらしいので私がTさんを家まで送りました。
ちなみにフロントガラスはTさんが直してくれました。
480:本当にあった怖い名無し
10/05/26 03:27:19 YhkoPrtF0
Tさんすげぇwww
481:本当にあった怖い名無し
10/05/26 04:51:35 3hJRJE8a0
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/02(土) 00:09:30.47 ID:X4m2IyLK0
ファミレスで「T」とだけ書いておいたら、普通に
「寺生まれのTさんー」と呼ばれた。
ほんと普通に呼ばれたので思わず吹き出してしまった。
「奥の席でもよろしいですか?」と聞かれたので、
「破ァ・・・・・・」と答えたら
店員が鼻水飛ばして吹き飛んだ
482:本当にあった怖い名無し
10/05/26 07:39:28 RBPhNg3I0
噴いたw
483:本当にあった怖い名無し
10/05/26 14:47:12 whvRJh2q0
インターネットオークションサイト『Yahoo! オークション』で『iPhone』を落札したはずなのに、『iPhone』の箱しか届かなかった!
そんな悲しみの声をあげている人がおり、インターネット上で注目されている。
Aさんは『Yahoo! オークション』を利用し4万3000円で『iPhone』を落札(したと思っていた)。しかし、実際に届いたのは『iPhone』の箱だけで、
出品者に問い合わせたところ「出品したのは箱だ」と返答があったという。
実際に出品ページを確認してみると、掲載されている写真は箱のみで、商品説明にも本体があるとは記載されていない。
しかし、商品タイトルや商品説明を読んだ限りでは『iPhone』本体を出品していると思ってしまってもおかしくない。
慎重に質問等をしなかった出品者にも非があるかもしれないが、入札開始価格が3万円であることもあり、10人中9人が
『iPhone』本体を出品していると思ってもおかしくない。
出品者も箱だけを出品するならば、勘違いしないように気を使って「箱のみの出品となります」などの注意書きを入れるべきだと思われる。
そのような文が一切ないことから、落札者は「商品説明はいかにも本体を販売していると思うもので、高額で箱を落札させようという悪意が
感じられます」と言っているわけだ。
一人で悩んでもどうにもならないと思ったのか、落札者Aさんは『Yahoo!知恵袋』に相談を書き込みし、「悪質なオークション出品者に引っかかって
しまい本当に困っています。どうかお力をお貸しください!」と嘆いていたところ、即座に「俺に任せろ、破ぁっ!!」という回答が書き込まれ、
それと同時にAさんの落札した箱が炎上、消滅した。
現在のところ、「出品者からの返金も返答もまだありませんが、寺生まれってやっぱりすごいですね」という状態のようで、進展はないようだ。
そんなAさんの相談に、多くの人たちが「消費生活センターにでも相談してはいかがでしょうか」とアドバイスしている。
484:本当にあった怖い名無し
10/05/26 16:27:11 Qv6Yirui0
>>466->>473
この話し子供の頃ボロ泣きした憶えがあるんで今でも涙が出てくる。
Tさん…
>>483
箱消滅したらヤバいだろw
485:本当にあった怖い名無し
10/05/29 10:21:39 f5YvnwtV0
3月頃、深夜の帰宅途中に近所のラーメン屋駐車場で
泣きながら店の入り口に貼りつく幼女を見た
気になって観察してたら、どうも車と店先を何度も往復してて
店に入りたいのに入れない様子
嫁が一緒だったんで「どうしたの?ママ中にいるの?」と声かけたら無言でコクリ
見れば春先の花冷え陽気な深夜に女の子は半袖ワンピ一枚で震えてる
とりあえず俺のスカジャン被せて嫁が抱っこして
親が出て来る可能性に賭けて十分だけ待つ事にした
嫁は「保護して警察連れてこうか」っつったけど誘拐と間違われても厄介だし
しばらくしたら男連れの30代くらいの女がバカ笑いしながら出てきて
俺らに気付いた
そしたら女の子が「あっ、ママー」って手を伸ばしたから
嫁が「お母さんですか?この子店の外で泣いてたんで・・」って説明しようとしたら
黙って女の子を引ったくって上着投げ返してよこして
女の子の頭叩いて「あたしらが食べてる間は車で待ってろっつったでしょ!!」と怒鳴りつけた
連れの男(どう見ても父親には見えない20代DQN)は横でヘラヘラ笑ってた
そのとき駐車場に一台の車が鮮やかなドリフトを決めながら現れた!
ドアを蹴破って車から飛び降りたのは寺生まれのTさんだ
「こんな小さな子供に何という仕打ち!人格が悪霊に支配されているのか!破ァッ!」
Tさんは両手から青白い光弾を放ってそいつらを吹っ飛ばした
「やれやれ、危ないところだった。あのままだとこの子も悪霊に憑かれていた」
Tさんはそう言って女の子の頭を撫でた
女の子はTさんの車に乗せられていったので、そのあとは知らん
あの子が今も元気ならいいがと思う
486:本当にあった怖い名無し
10/05/30 06:47:17 l94efXFH0
816 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 05:24:41.89 ID:R8VtFaFu0
うひゃひゃひゃひゃひゃ
本当のからくり教えてやる うひゃひゃひゃ
お 前 ら 封 筒 の 場 所 に 来 な く て よ か っ た な
うひゃひゃうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
vひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃvひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
822 :T:2006/07/30(日) 05:25:55.08 ID:nJMWyFXB0
>>816
破ぁ!
832 :1 ◆uA7Hz14RQg :2006/07/30(日) 05:27:10.12 ID:R8VtFaFu0
>>822
半年ROMるわ
851 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/30(日) 05:30:05.32 ID:GdFxg8AtO
>>822 テラすごすwwww
487:本当にあった怖い名無し
10/05/30 20:14:08 tHL/kjO80
朝起きる。
小便をしようと便所へ行き便器の蓋を開ける。
顔が半分抉られた女の生首が中からこっちを恨めしそうに見ている。
ゴボゴボゴボ
邪魔なので流す。
「破ぁ~・・・流しても流しても毎朝出やがって、
寝起きは吹き飛ばす気力も湧かないってのに」
ぼやきながら小便を済ませる。
そのうち、いちいち流すのが面倒になってそのまま用を足すように
なるかもしれない。
488:本当にあった怖い名無し
10/05/31 22:40:52 O2zv1//Z0
まあ、寺生まれでも朝はそんなもんだろ
489:本当にあった怖い名無し
10/06/02 22:16:13 bMO4BbgH0
339 毛無しさん sage 2009/07/01(水) 22:37:26 ID:LlRes/T5
さっきTさんに大変な事が起きた
風呂場から「うわ!」とTさんの唸り声
焦った声で「かーさん!ちょっと来てくれ!」
オカンが慌てて風呂場へ
「なにそれ!」とオカンの叫び声
俺も慌てて駆けつけたら、Tさんの頭が緊急事態!
自慢のフサフサのロマンスグレイが所々うすくなっている
皮膚病にかかった猫みたいに所々にまだらハゲが
「どうしちゃったの髪の毛」とオカン
Tさんは青い顔してフルチンで
「わからん!クシで髪をといたらゴッソリ抜けた」
「病気じゃないのかい」とオカンもオロオロしている
「見てみろ、どんどん抜ける」と何度もクシを入れている
俺はぞっとして、心の中で叫んだ
それ、クシじゃないよ!
髪を減らすのに使うヘアカッターだよ
昨日ダイソーで買ったばかりだから切味抜群だよ
昼間、風呂場で自分で散髪した時に置き忘れてた
ごめんよTさん
490:本当にあった怖い名無し
10/06/04 07:49:31 e6S8lLSjO
Tさんwww
491:本当にあった怖い名無し
10/06/04 10:51:27 7rIIq93L0
坊主頭じゃなかったんだw
492:本当にあった怖い名無し
10/06/05 14:46:51 o4o8iTHF0
【T様】
T様とは、自分の知りたいことを何でも教えてくれる男の人だ。
T様を呼び出す方法は、簡単。
まず公衆電話に十円玉を入れて、自分の携帯電話に電話をかけて「T様、T様、おいでください。」といえばOK。
後はなんでもいいので生肉を購入、24時間以内に必ずT様から電話が来る。
A子はその方法を友達から聞いて、さっそく実行してみた。
そのわけは、仲のいい男子が好きで、その男子の気持ちが知りたいからだ。
そしてA子は電話して、友達から教わった方法の通りにした。
そして電話を待っていた。でも、いくら待っても電話は来ない。
やっぱりただの噂だったのか、とA子は思い、諦めて寝ることにした。そしたら、突然自分の携帯電話が鳴った。
急いで電話に出ると、「俺はT様。只今君の家に行く道を歩いているんだ。」そう言って、電話は切れた。
するとまた暫くたったら電話が来て、「私T様。今君の家の前だよ。」A子はだんだん怖くなった。
すると、「俺T様。今君の家の階段を上がっているよ。」そしたら、電話がまた鳴った。
そして、「俺T様。今君の後ろにいるよ。」といった。A子は急いで振り向いた。
でもA子は質問をすることができなかった。友達は、大切なことを言い忘れていた。T様の姿を見たら、自分は破ァされてしまうと・・・
493:本当にあった怖い名無し
10/06/05 18:50:05 jgYCGKVdO
Tさん、もはやただの悪霊www
494:本当にあった怖い名無し
10/06/06 09:18:50 gVhV1GKq0
107 爆音で名前が聞こえません sage 2010/05/16(日) 00:26:03 ID:iYKekQ5OO
破ぁ禁止令が出た
隠れてやるとして、寝室のドアが開いてからベッドに潜るまでの時間
服を着て靴下を脱ぐ→4秒
頭に貼ったお札を剥がす→3秒
まとめてこたつの中に入れてベッドへ→5秒
合計12秒
なんとか大丈夫そうだ
110 爆音で名前が聞こえません sage 2010/05/16(日) 01:04:04 ID:iYKekQ5OO
>>108
ああ、親が寝てる時の話ね
母親の方は寝室→トイレ→寝室の確率が一番高くて、茶の間をたまに見る程度だからまあ最悪隠せなくても
父親の方は寝室→(トイレ・茶の間)→(茶の間に居座る・寝室)だから休みの日は絶対危険
つまり今日はやらない
112 爆音で名前が聞こえません sage 2010/05/16(日) 01:16:09 ID:iYKekQ5OO
その通り。
この時気をつけるべきは時間ではなく音
いかに音を立てずに事を済ますかだ
破ぁは小声でもできる。
威力が高いのでほんの少しでも物や人が吹っ飛ぶ
テレビ周りには鉄やガラスもあるので飛んだ物が当たればそれなりの音がする
それを抑えることが何よりも重要視されて、時間は二の次でいいのだ
だが万が一、そう考えるとつい急ぎがちになってしまうのである
495:1/2
10/06/07 14:38:21 wtUT/oZj0
「私メリーさん…今駅前に居るの…」
そんな電話が深夜にかかってきたら誰でもビックリするだろう
続けて電話が鳴る「私メリーさん…今貴方の家の近くに居るの…」
ヤバい…近づいてくる、俺は段々恐ろしくなってくる
もしここまで来られたら一体どうなってしまうのか…俺は恐怖する
ジリリリリ、電話が鳴り恐る恐る俺は受話器を取った…
「もしもし…ワたシめリーsン…いマ玄カんのmェに…」
風景がグワングワンと揺れ、頭がパニックになる
電話の向こうでも何を言ってるのか分からない
その時、バンッ!、玄関のドアが叩かれる音が響いた
バンッ!…バンッ!…1回、2回…ドアが叩かれる
ガタ…ガタガタガタガタガタ…向こう側からドアを開けようと押しているのが分かる
ジリリリリ!!けたたましく電話が鳴り、俺は覚悟を決めた
俺『…もしもし』
メリーさん「…アケテ?」
俺『…すいません、ウチ引き戸ですし鍵かかってません』
メリーさん「・・・・・・・ほぇ?」
あまりにも間の抜けた可愛らしい声に苦笑し俺は玄関まで迎えに行ってやった
玄関先の彼女は顔を真っ赤にして「すくゎqwせdrftgyふじこl!!」とか
わけの分からない事を叫んでいて近所迷惑だったので部屋に連れ込みお茶を振る舞ってやり落ち着かせる
落ち着いた彼女と世間話をする、1日のノルマがどうとか先輩メリーがどうとか
お化けの世界も大変なんだろうと少し同情してしまった
それ以来、メリーさんは暇があると俺の家にお茶をたかりに来るようになった
彼女曰く「別にたかりに来てるわけではなく呪いに来てるのだ」とのこと
顔を真っ赤にして言っても説得力がないんだが、と俺は微笑ましく思っていた