09/11/04 00:04:20 5/8El4Ud0
「い…いや!だから誰やねんお前!?」
「すまんな、勝手に上がらせて貰った。俺はここから歩いて5分の…ちょっと待て」
受話器の向こうからは激しい戦闘音が聞こえ、やがて
「破ァーーー!!」という声と共に
何か光弾のようなものが炸裂する音が聞こえ、そして静かになった。
「…あぁ、悪い。俺はここから歩いて5分程の所の寺のTってもんだが」
「実はうちで除霊してた壷からタチの悪い悪霊が飛び出して
この部屋に逃げ込んだんだ」
「だが安心しろ、たった今そいつは俺が仕留めた。部屋が少しばかり
散らかっちまったな、片付けておくから勘弁してくれ、じゃあな」
一方的にそれだけ言うと、電話は切れてしまった。
慌てて寮に戻ると部屋の中は何かと争った跡と、散らかった物を適当に
隅に寄せた跡があり、とても片付けたとは言えないぐらい雑然としていた。
ブツクサ言いながら整理していると、押入れの襖が開けられ、
そこに物を適当に詰め込みかけの状態で放置されていた。
嫌な予感がして中を調べると、奥の段ボールが物色されており、
俺のエロDVDコレクションの中から秘蔵の
『メモリアル・コレクション 堤さやか引退記念』のDVDがなくなっていた。