【寺生まれって】Tさん 2破ぁ!!目【スゴイ】at OCCULT
【寺生まれって】Tさん 2破ぁ!!目【スゴイ】 - 暇つぶし2ch200:本当にあった怖い名無し
09/10/14 21:43:08 iT4PwFQz0
200ゲトw
Tさんはしょっちゅう警察行ってるから
食い逃げなんてへっちゃらなのさ!!

201:本当にあった怖い名無し
09/10/15 00:24:25 wH36Phis0
警官「またお前か」
某T「破ァ、すんません」

202:本当にあった怖い名無し
09/10/15 12:12:31 AFXRYCtA0
Tさんは国と結構なつながりがあって少々の罪なら許されてるとかだったり

203:本当にあった怖い名無し
09/10/15 13:29:32 Opf96O6S0
オイこそが 203高地へと~

204:本当にあった怖い名無し
09/10/18 17:38:27 246z/sIWO
>>198
それ最早Tさんじゃない…

205:本当にあった怖い名無し
09/10/19 16:09:59 uKVbUGYnO
某スポットにて

死霊 「なぁ」
悪霊 「うん」
死霊 「・・・・・・」
悪霊 「・・・・・・」
死霊 「ぶっちゃけ暇じゃね?」

悪霊 「・・・・・・」
死霊 「・・・・・・」
死霊 「死ぬなよ」
悪霊 「死んでるよ」
悪霊 「・・・・・・」

死霊 「おい」
悪霊 「うん」
死霊 「なんか地縛霊の野郎写真に写りすぎじゃね?」
悪霊 「気のせいじゃね」
死霊 「気のせいか」

悪霊 「・・・・・・」
死霊 「首なしのおっさん、笑いすぎじゃね?」
悪霊 「・・・・・・」
死霊 「・・・・・・」



206:本当にあった怖い名無し
09/10/19 16:11:40 uKVbUGYnO
悪霊 「・・・・・・」
死霊 「やっべ、座敷わらしのアニキ、凸隊に特攻しちゃったよ」
悪霊 「すげー」
死霊 「・・・・・・」

悪霊 「・・・・・・」
死霊 「おい」
悪霊 「うん」
死霊 「なんか来た」
悪霊 「まじで」

死霊 「斜めからものすごい勢いで寺生まれのTさんが来た」
Tさん「波ぁ!!」
死霊 「――」

悪霊 「もうだめかもわからんね」

207:本当にあった怖い名無し
09/10/19 21:03:50 ii10Mbsg0
夜に自室の2Fで一人で本読んでたときのこと。
実家は立てた場所が悪いのか、ラップ現象が耐えんかった。
自分は単に家鳴りだと思ってたんだが、その日はポスターが鳴ったのでおかしいなぁと思っていた。
そのうち外で階段を上ってくる足音がして、兄貴が帰ってきたんだと思った。

けど、階段の足音がいつまで経っても止まない。
さすがに3分も経たないうちに不振に思ってドアを開けて外に顔をだした。
階段には困った顔をした見知らぬお姉さんが立っていた。

「あ、○○さん(兄貴)いますか?」
自分はとっさに、ああ兄貴の彼女かなと思って、「まだ帰ってないですよ」と告げた。
「そうなんですか」と途端にお姉さんはしょんぼりした顔になって階段を引き返していった。

また兄貴は変な人と付き合ってるなーと部屋に引き返したんだが、ふと気づいた。
兄貴、出張中で帰ってくるの二週間先なんだよ。
彼女だったらそれくらい知ってるはずじゃないか?
どうして自分はそれまで兄貴が出張なのを忘れてたんだ?

「帰ってくるまで、待たせてもらってもいいですか?」

背後から声がして、気づいたら朝だった。

目が覚めてから、あれは夢だったのかなーと思ったら、携帯に兄貴から連絡があった。
出たら、幼馴染が亡くなったから、焼香だけでも換わりに行ってくれないかって連絡だった。
(今思うと変な話だって思うんだけど)仕方なく制服着て、頼まれた住所に行った。

208:本当にあった怖い名無し
09/10/19 21:04:33 ii10Mbsg0
普通、お通夜のある家って、近くになると看板とか立ってるはずなのに、それがなくておかしいなと思った。
住所の家まで来ても、受付も何もなくて、兄貴が住所を間違えたんだと思って携帯をだしたとこで、玄関から出てきたおばさんに声をかけられた。
「○○くん(兄貴)?」
「あ、○○の弟です」
と答えると、○○くんはもう学生じゃないものね、と笑っておばさんは家に招き入れてくれた。
聞くと亡くなった幼馴染の家には違いないんだが、亡くなってもう5年経ってて、葬式には兄貴も参列したという。
仏壇に手を合わさせてもらったけど、写真は見たことない男の人だった。

どういうことなのかと思って、おばさんと少し話をしていたら、母親から電話が入った。
兄貴が出張先で事故に巻き込まれたという連絡だった。
おばさんに挨拶そこそこに飛び出して、母親との待ち合わせ場所の駅で落ち合って
そのまま兄貴の出張先に向かった。

思ったより早くついたけど、兄貴は乗用車の中に閉じ込められてて救出が遅れたらしく、生死の境を彷徨ってた。
医者にも覚悟してくださいって言われた。
母親を支えながら廊下のベンチに座ってる間、なんか変な足音に気づいた。
まだ明るいうちだったから、病院の待合なんて人いっぱいるから、足音なんて普通なんだけど、何故だかその足音だけ変なんだよ。
そのうち聞きなれた音だからって気づいた。実家の階段を上る音だって。

目の前に、家でみたお姉さんがいた。
「まだかなまだかなまだかな」
と繰り返し呟くお姉さんをみて、こいつが原因だととっさに思った。
自分はそいつを睨み付けて「どっかいけ!」と心で呟いた。
そしたら声がやんで女の目だけがぐるん、て動いてこっちをみた。
顔がぜんぜんうごいてないのに、眼球だけ、ぐるん、て。
さすがにここで、とんでもない相手をしていると気づいて背筋が凍った。

209:本当にあった怖い名無し
09/10/19 21:05:18 ii10Mbsg0
どうしたらいいのかわからず、しばらく女とにらみ合ってた。
そしたらまた、とんとんとん、て別の足音がしてそっちに視線を向けたら、次に女に視線を戻したときには女の姿はなかった。
どうしたんだろうと思ったら、今度は目の前に兄貴と同じ年くらいの男の人が立ってた。

「あいつに、苦労かけるな馬鹿野郎っていっといて」
というと、コブシでとんとんと二回、自分の頭をこついて笑った。
亡くなった、兄貴の同級生の顔だった。

一体何が起こっているかわからず、しばらく呆然とその人の顔を眺めてた。
そしたらまた、破っ!、て別の足音がしてそっちに視線を向けたら、次にその人に視線を戻したときには彼の姿はなかった。
どうしたんだろうと思ったら、今度は目の前に寺生まれで霊感の強いTさんが立ってた。

「大丈夫だったか?今のはかなり強い情念を持った霊のようだったぞ。
 だけどまぁ安心しろ。二度と出れないように、俺がきっちり瞑府送りしておいた」
そう言うと、Tさんはこちらの言葉は何も聞かず足早に去っていった。


兄貴は無事目を覚ました。
あとで聞いたら、兄貴は自分に電話をしていなかった。
着信履歴みたら、確か兄貴から電話があった記録がなくなっていた。

自分が体験した不思議なことを話たら、兄貴は泣いた。

210:本当にあった怖い名無し
09/10/20 14:22:51 KTo/EPY3O
Tさんが華麗にスルーされているw

211:本当にあった怖い名無し
09/10/20 15:40:03 lJuaYHFz0
ヨーロッパのとある国に留学してた時の話を

留学したてで言葉もままなら無い頃、よく日本人の友達を家に呼んで飲んでたんだ。
俺の家は、屋根裏で大き目の丸窓から地下鉄の出口が見える。
エスカレーターがだけでモロに出口専用なのだが、怖いのはたまに夜中過ぎに意味も
なく動き始めること。
夜中なもんだから車どおりもなく、音が良く響いて「ブーン」ってなるんだがこれが
怖い。たまに丸窓から覗いて確かめるんだがこれが誰もいない。
まぁそんなことがたまに起こる程度だった。

ところがある週末、いつものように友達を呼んで飲もうと思い、一番仲の良い画学生
に連絡をした。今ちょうど別の友達と飲んでたらしく、家に来るとのこと。

一時間ほどして、そいつが来たわけだが連れはなんと可愛い女の子。
俺は「羨ましい」と思ったのを良く覚えている。

で、その3人で飲み始め芸術や最近のこの町のことを語ったりしてた。
(俺は美術史の学生だった)

12時を過ぎ終電が無くなり、治安もあまり良くない場所なのでいつものように
「泊まってけ」と言ってまた再び飲みだした。
丸窓の傍でタバコを吸っている俺の友達が「エスカレーター動いてるぜ」と。
時計を見たら2時過ぎ。「またか」と思い「たまにあんだよ」と説明した。

すると連れの女の子が興味をもったらしく「どれどれ」とその丸窓を覗いて
「本当だ」となんだかはしゃいでいた。

俺は俺で酒を飲みながら「独りでそれがあると怖い」だのと、
あーでもない、こーでもないと話していた。実はその娘のことが気に入りだしてた
わけだが。


212:本当にあった怖い名無し
09/10/20 15:42:51 lJuaYHFz0
しばらく覗いている彼女がふと「誰かいるよ。」と言って俺を呼んだ。
「まさかぁ。」酔っ払いかなんかだろうと隣から覗くと誰もいない。
「いないじゃん」そういって彼女を見ると「いないねぇ」と俺の友達も
「誰もいるわけ無い」と言ってタバコをふかしていた。
俺はトイレに行き、友達はタバコを吸い終わり部屋で飲み始めた。
ところがずーっと覗いている彼女が、いきなり「あっ!」と小さく叫んだから
二人ともびっくりして「どうしたん?」と聞くと、

「二人出てきたよ。お母さんと子供かな」

「んな馬鹿な」と思い、覗いてみるがやっぱりいない。
「いねーじゃんか」「そういう冗談好きなのか?」「こえーから止めてくれ」
だの散々愚痴った挙句、俺は眠くなったのでそのまま寝てしまった。

翌朝(むしろ昼近くだった)起きると、俺の友達は眠りこけてたが、
彼女がいない。まぁ始発か朝方にでも帰ったのだろうと思い、
気にはかけなかった。が、別の意味で気にはなってたのでその夜電話した。

電話して昨日どうしたのか聞いてみると「寝れなかったから朝方早めに帰った」
とのこと。やっぱそうかぃと思い、どうでもいいような事を一通り話し、
なんとなく今度二人で遊ぼうと約束した。
電話を切ろうとした時、「エスカレーターさ」と話してきた。
なんであんなエスカレーターの話を引っ張るのか?その時は
不思議で仕方なかったが「今日も動くかもなぁ」と冗談交じりで話すと
「今度動いてもあまり覗かないほうがいいよ、見付かるよ」と
彼女が低い声で言った。あまりに低い声で言うものだったから、
その時は「マジで俺はびびりだから、そういうのは止めてくれ」と
ちょっと本気で頼んだことを覚えている。

で、それから3日後、二人で会うことになり、その日は彼女の家に
お邪魔した。俺は料理が出来るので(彼女が料理がまったく出来ない)
俺が夕食を用意して二人で乾杯をした。

213:本当にあった怖い名無し
09/10/20 15:48:22 lJuaYHFz0
それ以来、俺は彼女と付き合うようになった。
友達は偉く無関心で「あっそ、おめでと」ぐらいしか言わず
それからもよく家に来て飲んでたのを覚えている。

ところが、その交際もあまり続かなかった。
付き合い始めたのが、1月か2月だったから、半年程度。
理由はいきなり彼女が日本に帰国したからだ。

帰る間際には相当痩せこけていたのを覚えている、その時は
「やっぱり俺がいても寂しかったのかなぁ」などと
俺を捨てて帰国した理由を考えていた。
帰国前の二週間ほどは殆ど会ってもらえなかった。
おかげで別れもろくに言えず、今も少し引きずっている。

ただ余りに逃げるように帰ったので、俺は相当荒れた。
まぁその画学生の友達と「女なんかどうでもいい」だの
「あんな身勝手な奴だと思わなかった」だの愚痴りまくっていた。
友達は殆どうなずくだけであまり何も言わなかったのを覚えている。

それから半年して、ちょうど一昨年の今頃、
それから別の国のアート学校にさらに留学したその友人からメールが来た。

「彼女が入院した。」

なんでも怪我とかじゃなくて精神的なものらしい。
たしかに付き合ってた頃も結構不思議な子で、金縛りや、独り言は
日常茶飯事で、年中うなされたりひどいと叫んだりしてたのは覚えていた。

ただそこまで酷いとは思っていなかったのでかなりショックを受けた。
その時は日本に帰って様子だけでも見に行くべきかと思ったが、
悲しいもので、学校の単位的にも金銭的にも日本に帰ることは
出来なかった。

214:本当にあった怖い名無し
09/10/20 15:50:52 lJuaYHFz0
それから半年して、夏休みに一時帰国することがあったので、
そのついでに彼女の実家の広島まで行ってみた。
(俺は東京なので、交通費がかなりきつかった。)

住所を頼りに実家を訪問した。どうも様子がおかしいなと
彼女の実家の前で思ったことを覚えている。と言うのも、
なんて説明したらいいか分からんが、なんか色がくすんでた気がした。

インターホンを鳴らすと、彼女の母親が出てきた。
俺を一目見ると、「あなた、○○さん!」と、ほぼ叫んでた。
いきなり叫ばれたのでびびったが、やっぱりその時も変だと思った。

家に入れてもらい居間に通され、彼女の容態を聞こうと思ったとき、
愕然とした。

仏壇に彼女の大きな写真が、そして線香が焚かれていた。
俺はマジで混乱して、どういうことか把握できなかったから
「どうしたんですか!」と叫んだ、叫んですぐさま思ったのは、

「自殺したんだろう」

案の定、入院先から逃げ出してとある雑居ビルから飛び降りたらしい。
その時のことは、正直俺も記憶が今でもあやふやだ。ショックだったし
なにより、やり直すつもりでそれなりの覚悟をしてたからだ。

理由を彼女の母親に尋ねるも、病院に入院していたこともあり、
精神的なものだとしか聞かされなかった。

結局、日も限られていて、墓参りをした次の日には東京に戻り、
その一週間後にはまた自分の留学先に戻った。
留学先の自分の屋根裏のアパートに戻ると、手紙が届いていた。
なんと彼女からだった。正直、生まれて一番びびったかもしれない。

215:本当にあった怖い名無し
09/10/20 15:52:34 lJuaYHFz0
封筒を開けると、酷いものだった。錯乱していた。辛うじて内容は
つかめたが、本当に荒れた字だった。

わたしはしぬ。あれからずっとおいまわされてる。
げんじつにもゆめにもずっと、あのおとと、あのふたりがついてくる。

読める範囲で理解できた言葉はそれだけだった。ただ、デッサンが同封
されており、なんてことは無い俺のアパートの丸窓だった。

俺はあまり泣かないほうだが、この時ばかりは泣いた。
15年ほど前にオヤジが死んだときも泣いたが、それ以上に泣いた。

それを機に、急遽帰国して今に至るわけだが。
帰国する前に、他国へ留学した画学生の国に遊びに行った。

相変わらず飄々としていたが、起こったことをすべて話すと
「黙っていたことがある」といって語り始めた。

なんでも彼女が、俺の家に初めて来て以来、ずっと変な親子に付きまとわ
れていたと言うこと。
なんとなくは予想していたが、当時は、本当にそんなことがあるとは思いも
しなかった。思えば、付き合った半年、後にも先にも彼女はその一度しか家
に泊まっていなかった。

俺にそれを黙っていたのは彼女の思いやりらしく、その画学生の友人も
約束を守り続けていたらしい。

216:本当にあった怖い名無し
09/10/20 15:53:25 lJuaYHFz0
そしてそれを聞かされあと、俺は留学を取りやめ帰国することを打ち明けた。

すると、「実はもう一つ黙っていたことがある」といい

「その親子の霊は、俺がさっさと祓ってやったんだよ」

そう続けた。「言ってなかったっけな?俺の実家寺なんだ」
そうも言った。いきなり言われたもんだから、信じれなかったが
「そしたら彼女にすごい感謝されちゃってさ」
「それ以来、お前に内緒でちょくちょく会ってたんだ」
「と言うか、ぶっちゃっけ付きあってた・・・でも」

そう言うと、いきなり怖い顔して俺にこう言った
「心までは救えなかったんだ」

帰国のための荷物を手っ取り早くまとめ、飛行機のチケットを手配し、
逃げるようにして日本に帰ってくるわけだが、
帰る前に、彼女との思い出の場所やらなんやらを一通り巡った。

その国での最後の夜に、ちょうど2時過ぎ頃、彼女が丸窓を覗いた頃、

エスカレーターがブーンと鳴り始めた。

俺は覗いた。しかもずっとそのエスカレーターが止まるまで見続けた。

そこには悲しげな眼でこちらを見つめる、彼女がいた。

217:本当にあった怖い名無し
09/10/20 20:44:30 Fh2hGjDCO
泣いた

218:本当にあった怖い名無し
09/10/21 15:57:45 nnz31id2O
好きな話だがTさんドコー

219:本当にあった怖い名無し
09/10/21 18:35:33 maB+kClc0
>218
よかった。Tさんが見えなかったのは俺だけじゃなかったんだな。

220:本当にあった怖い名無し
09/10/21 21:36:44 e63xn9cD0
画学生の友人がTさんじゃないの?

221:本当にあった怖い名無し
09/10/22 01:59:35 kC2DHiob0
10年前、サイパンに旦那と旅行に行きホテルで旦那は買い物・私は入浴してた。
真昼間に入浴し、ゆったりした外国の風呂で女王様気分を味わうつもりだったのに
泡風呂で体を沈めて5分もしないうちに浴室の壁からザッ!ザッ!ザッ!と
映画シーンで軍人さんが集団行進する軍靴音がしてきた。
泡の中で硬直する私・・・耳の錯覚だよね♪真昼間に幽霊は出るわけないじゃ。
否定しながらカラ鼻歌の声も震えてきた。 
浴室中の壁という壁、鏡の方からも行進足音はドンドン近づいてくて
ゾンビ軍人の幽霊が壁をぶち割るんじゃないかと・・・・
スッポンポンのカール・ルイスのダッシュに匹敵する0.8秒?で
ベッドに潜りこみました。
 かなり広い部屋だったので 真 昼 間でも部屋の電気は全て付けてました。

薄い毛布の繊維の隙間から部屋中の様子が透けて見えます。
と ブッ! ブッ! ドアの非常灯が音をたてて消えました。
そして又人ブッ!ブッ!とベッドから遠くの電球が音をたてて消えてくのです。
ベットスタンドの電気が消えた瞬間、横に薄っすら透けた軍人さんが立っているのが
解りました。
上目使って顔を見る事は恐怖でできずベッド横をみるだけで精一杯でした。
ドロドロだったどうしよう~~
軍人さんの革靴の踵をガツンと合わせた音が聞え、
敬礼しているような感じを受けました。
その瞬間、怖さと共にスゴイ悲しみを・・・チョット今思い出して泣いてます。

222:本当にあった怖い名無し
09/10/22 02:00:54 kC2DHiob0
その時です。
浴室の洗面台の下の扉を蹴り開けて、男が部屋に駆け込んで来たのです。

「ご先祖さん達よ、あんたらの悲しみ、苦しみは理解する。
だがこんな所まで出てきちゃいけないぜ」

恐る恐る毛布のすそをまくって様子を窺うと、なんとその男は
あの、寺生まれで霊感の強いTさんだったのです。

「彷徨える魂を導くのは俺達の役目、さぁもう安らかに眠るんだ」

語り掛けるようにそうつぶやくと、Tさんは軍人達の霊目掛けて
「破ぁーーーー!!」と両手を突き出したのです。
掌から放たれた青白い光弾はまばゆい光となって部屋に広がり、
それがおさまると部屋は元通り、しんと静まり返りました。

毛布から首だけ出して事の顛末を見守っていた私に向き直ると
「もう大丈夫ですよ奥さん。さ、心置きなく入浴の続きをどうぞ」

そう言ってTさんはもといた洗面台の下へと戻って行って中から扉を閉めました。


私は浴室の扉を閉め、側にあったスタンドでつっかい棒をして
逃げられなくするとフロントから警察を呼んで貰いました。

ちょうど戻って来た旦那と共に「寺生まれって凄い…」
改めてそう話し合いました。


223:本当にあった怖い名無し
09/10/24 22:05:01 wswxE5/c0
部屋の電気消して、歌番組を見てるとき、金縛りにあったんですよ。
若手歌手の音痴な歌を聴いてるときに、全く身動き出来なくなったんですね。
背筋にも悪寒が走るくらい、室内の空気がとてつもなく重くなり・・・
自分の背後の壁から、何かが迫ってる気配がしたんです。
(こりゃ、ヤヴァイ・・・)
でも、金縛りで動けない。
その時、どこからともなく颯爽とTさんが現れたんです!!
(これが噂のTさんか!助かったかも!!)
「そこまでだ!低俗霊め!」
Tさんがその腕から光弾を放とうとした、まさにその時。
『あの頃は~♪ 破!!』
某有名巨大女性歌手の歌と共に、TVから光弾が飛んできて、背後の霊に激突したんです!!!
低俗霊は木っ端微塵にw
Tさん、唖然としてましたよ・・・口をあんぐり開けて・・・
そして一言。
「ちくしょー!!この男女歌手め!!!俺の仕事の邪魔しやがって!!」
Tさん、右手で涙を拭いながら走り去っていきました。
寺生まれって変に凄い・・・ライバル視された某歌手も凄い・・・って心底思いましたね。






224:本当にあった怖い名無し
09/10/24 23:20:20 b2JOBI1gO
ちょwwあっこさんwwww

225:本当にあった怖い名無し
09/10/24 23:26:32 Y688dPilO
最強のライバルが登場…
本人の強さも含め、テレビによる全国一斉砲撃…
どうなるTさん!
ついに新章突入!
君も、あの鐘をならせ!

226:本当にあった怖い名無し
09/10/25 01:31:30 0nEIr9tZO
友達と二人で夜道を歩いたいた時なんですけど、その日は部活で遅くなって、近道をしたんです。
その近道…っていうのが、墓地を抜けるんです。
一人だととても怖いんですけど、友達と二人だったから『ま、いっか』みたいな感じで。
墓地の半ばに来た頃、なんだか急に重苦しくなっちゃって…
友達も「嫌な感じ」と泣きそうに…
その時、物音がしたんです!二人して抱き合って、腰が抜けちゃって、その場に座り込んじゃって、泣きじゃくってました。
凄く怖かったんです。
暫くすると、その辺の墓石から無数の人魂の様な物が、私達を取り囲む様に迫って来ました。
もうどうしていいかわからない。ここで死ぬのかなぁ…なんて、色々な想いが頭をよぎりました。
その時、友達のカバンの中から、けたたましい男勝りの笑い声が、墓地一帯に木霊したんです!
「あーっ破っ破っ破!あーっ破っ破っ破!」
笑い声と共に、純白の光が、まがまがしい人魂に向かって放たれました!
そういえば部活の時、景品が当たったと某巨大女性歌手の人形を持ってきて見せてくれたんです。
カバンから取り出すと、のたうち回りながら光弾を放ち続けてました。
やがて、人魂は消え去り、私達は助かったんです!
今度は嬉しくて泣きました。
すると…近くの木の陰から、男の人が泣きながら怒り顔で飛び出してきました。その人は、憎しげに人形を睨みつけ…
「破っ!破っ!破っ!…」
と青い光を腕から出して、人形を打ち続けました。
「!…何するんですか!」
私は怒りながら文句を言いました。
「…貴様のせいで!貴様のせいで、女子高生と仲良くなるチャンスを無くしたじゃないか!潰してやる!破っ!破っ!破っ!」
人形は粉々にされてしまいました。

寺生まれって酷い…本当に憎らしく思いました。

227:本当にあった怖い名無し
09/10/25 02:04:45 0nEIr9tZO
友達とカラオケに行ったんだ♪
寺生まれなんだけど、そんなのはどうでもいいらしくて、凄くはじけたんだよねo(^-^)o

途中からその友達のお兄さんも参加したんだ(*^-^)b
友達が『あの鐘を鳴らすのはあなた』を歌い始めた途端に、お兄さんの表情が一変してさぁ(-.-;)
「こいつ…こんな所まで俺の邪魔をする気か…」
とかなんとか呟いてるんよ(?_?)
友達は素知らぬ顔で歌い続けてるんだけどさぁ…お兄さんはみるみるうちに真っ赤になって、プルプル震えてる訳よ(((゜д゜;)))
歌が佳境に差し掛かった頃、突然お兄さんが暴れ出したの。もぅビックリしたわぁ( ̄□ ̄;)!!
「破ぁーーーーーっ!」
ってデカい声で怒鳴ったかと思うと、手から青白い光弾出してさ、カラオケマシンぶっ壊しちゃった\(゜□゜)/
気持ち良く歌ってた友達は、お兄さんの暴挙にブチ切れちゃってf^_^;
「何さらすんじゃ!このクソ兄貴!!」
「うるさい!お前がくだらん歌手の歌なんざ歌うからだろうが!」
って具合で兄妹喧嘩始めちゃったのよ(T_T)
ただの喧嘩なら可愛いんだけど、二人して光弾撃ちまくるもんだから、カラオケ屋が壊れる壊れる…Y(>_<、)Y
私は二人をほっといて、そそくさと退散させてもらったの(/_;)/~~

寺生まれの兄妹ってほんとバカねぇ…入れ替わり突入する機動隊を横目に、そう思ったわ……(-.-)zzZ

228:本当にあった怖い名無し
09/10/25 02:22:30 ufzn8Xa4O
なんとかの日記だろ?

229:本当にあった怖い名無し
09/10/25 05:13:47 gVtKWYk+O

群馬県の田舎の方である一家が心中したそうです。
それから数ヵ月後、その家が壊されることになりました。
その時、東京の大学の「オカルト研究会」みたいなサークルに所属する学生が
壊される前にその家を見物しに行こう、ということになりました。男2人女2人の4人で。行ってみるとその家は壊されかけでした。いろいろなモノが散乱しています。ビデオを撮りながら「お邪魔しまーす」。
「ここが台所ですね」「トイレ借りていいですか」
・・・ふざけてる内に片方の女の子が怖くなってしまったので帰る事にしました。
「お邪魔しました~」ここでビデオも撮るのをやめ、車に乗り込みました。
帰りの車の中でもう一人の女の子が
「この指輪拾ってきちゃった。記念に部室に置いとこーよ!」
後日。
男のアパートでビデオを見ることにしました。
「お邪魔しまーす」「いらっしゃい」
聞こえないはずの声が聞こええ4人は互いを見つめあいました。
「ここが台所ですね」「はい」
「トイレ借りていいですか」「どうぞ」
「お邪魔しました~」
「待て」
沈黙してしまった4人。その時、全員の携帯が一斉に鳴り出しました。
一瞬パニックになりましたが落ち着きを取り戻し全員電話に出てみました。
男2人の携帯はいずれも無言電話。怖がりの女の子も無言電話。
指輪を拾った子の携帯からは
「指輪返して・・・・・」
T『破ァ!!!!』
「ぐっ・・・指・・・輪・・・」
T『その指輪は人間が持っているべきものじゃない。俺に出来るのはここまでだ』
こうして彼らの、指輪を捨てる旅が始まったのです。



230:本当にあった怖い名無し
09/10/25 06:35:51 c+H1YgepO
朝からワロタ

みんなすごいなw

231:本当にあった怖い名無し
09/10/25 23:58:24 la9MQLA+0
Tさんは神出鬼没なのと共に、初見の一般人でも
もはや名の知らぬ人がいないほどの全国区なのかw

232:本当にあった怖い名無し
09/10/26 14:18:06 YxZWgq6u0
431 :おさかなくわえた名無しさん:2007/09/04(火) 16:00:23 ID:DnYdB0Ku

友人3人と料理好きの友人R子宅に遊びに行ったら、青菜入りのグラタンを作ってくれた。
おいしいね、とパクパクやっていたら、友人の一人N美が「あー、小エビも入ってる。
私小エビ好きなんだー」とエビっぽいものをパクリ。
するとR子が「え……?私エビなんか入れてないよ?」と不思議そうに言った。
じゃあ今のは?と思っていたらN美がごそごそやって「え?嘘でしょ、ほらもう一匹いた」
とまた小エビをスプーンの上にのせて見せてくれた。

加熱されて丸まった、小エビサイズの芋虫でした。

「破ぁ!!」
次の瞬間、食器棚から寺生まれで霊感の強いTさんが飛び出した!!
Tさんは目にも留まらぬ早業で二人に強烈な手刀をお見舞いすると、
グラタンの皿を引っ掴んで窓の外に放り投げた!

一仕事終えたTさんは、呆然とする私に向き直ると
「本来なら君も記憶を失くしてもらうんだが……。
 君みたいな美少女を殴るのは、あまりに忍びないぜ」
と言い残して玄関から出て行った。

泡を噴いて気絶している友人達を見て、寺生まれって凄い、改めてそう思った。

233:本当にあった怖い名無し
09/10/26 23:07:17 ligJrD8y0
霊感と関係ないよTさんwww

234:本当にあった怖い名無し
09/10/27 19:08:19 VU3VfdVi0
ここは江戸の奉行所。今、お白洲では奉行の裁きが行われているのであった。

「では義介、先日、一本桜にて異形の者を退けたのは自分であり、
 結果、襲われていた大黒屋一行を救ったのも自分である。と、そう申すか」
「その通りにございます」
「しかし、大黒屋親子と共に怪異におうた丁稚の佐吉は、
 自分達を助けてくれたのは『寺生まれで霊感の強いTさん』なる者だった。
 そう述べておるが、どうじゃ?」
「大黒屋のご主人は私を『化物退治してくれた人』だと認めて下さいました。
 年端の行かない小僧さんの言う事です。人が光の塊を撃ち出したとか、何か思い違いをしてるんだと思います。
 他愛ない勘違いなら良いのですが、人様を礼金を騙し取る詐欺師呼ばわりして、あげくにこのありさまでございましょう?
 私の疑いが晴れましたら、小僧さんにはきつくお灸をすえてやって下さい。」

「大黒屋は己が娘を庇う為に異形の者へ背を向けており、誰が祓ったかは見ておらん。
 その場に居た者で、一部始終を見ておったのは佐吉のみだが、それでもシラを切るか」
「お言葉ですがお奉行様、子供の言うことのみで断を下すとはあまりにも乱暴に過ぎると言うもの。
 私に罪があると仰るなら、きちんとした証拠をご用意頂きとうございますな」

「ほう、きちんとした証拠とな…」
「ええ、そうですとも。その丁稚が言う『光の塊を放って怪異を祓った、寺生まれで霊感の強いTさん』
 とやらを、ここに連れてきてもらおうじゃありませんか」
「その者がおれば、罪を認めると申すのだな?」
「はい、そんな奴が本当に居るなら、私は礼金をちょろまかそうとしたケチな詐欺師で結構でございます」

「おう義介、俺は今はこうやって侍をやってるが、元々は寺生まれなんだよ。
 で、T山だからTとだけ名乗ってたら、町の連中は俺をTさんと呼ぶようになった」
「えっ?」
「でもって、それなりに強い霊感ってのも持っててな… 破ッ!」


後日、江戸の町に『狐火を使う妖怪が奉行を喰い殺して入れ替わり、お裁きをしている』と、うわさが流れたという。


235:本当にあった怖い名無し
09/10/28 02:23:27 4bi+LeqiO
妖怪扱いwww

236:本当にあった怖い名無し
09/10/28 14:30:22 q5s8qnSCO
今日、TXの柏の破ァキャンパス駅で
Tさん見かけたよ。


237:本当にあった怖い名無し
09/10/28 21:55:12 I/ilKID50
友達と二人で話してたら、久しぶりに心霊写真を撮ってみたいと誰かが言い出したので、
近くの山道に惨殺事件があってからも未だに取り壊されず残されてた民家があるので夜中に行ってみた。
玄関から居間、風呂場とトイレ、キッチンに父親の部屋、階段から二階へ行き、
子供部屋からベランダ、母親の部屋、階段を降りて一階へ。
最後に家をバックに一人ずつ。片っ端から写真撮って帰った。

んで今日。出来上がった写真を見て俺達は驚いた。

何も写ってないのだ。
もちろん俺達は普通に写ってる。霊的な物が何も写ってなかったのだ。
「・・おかしくね?」
「もう成仏しちゃったとか、じゃねぇかな?」
「やっぱそうなのかな。じゃあ、あそこ行ってももう心霊写真撮れないって事か。無駄だったなぁ」
「そうでもないよ。行く途中に結構周りから孤立してる民家、一軒あるから。次はそこ行こうぜ」
「おぉ!マジで?そこも廃墟?」
「んな訳ねぇじゃん。普通に人住んでたよ。今日の夜行こうぜ」
「おっけ、分かった。今の内に適当に準備しとくわ」

「待て」

後ろから掛けられた声にハッとして振り返ると、柱の陰から男が現れた。
ここは雑居ビルの使われていない最上階フロア。用もなく誰かがやってくる事はない筈だ。
「やはりお前らか」
現れた男は大股でこちらにやってくる。

238:本当にあった怖い名無し
09/10/28 21:56:31 I/ilKID50
その男は、がっしりした長身で僅かに浅黒く日焼けし、伸び放題の肩までの黒髪と無精ヒゲで
一見して軽薄な最近の若者風だったが、その眼光は鋭かった。

「…誰だお前は…どうやってここが解った?」
「惨殺事件のあった山道の民家から、霊体の残滓を辿って調べていたのさ。
成仏できずに苦しんでいる霊に頼まれたんでね」
「!!するとあの家で心霊写真が撮れなくなったのは…!?」
「あぁ、うちの寺で手厚く弔って俺が成仏させた。そして彼等にお前達の事を聞いたのさ」

俺たちの目の前に仁王立ちになった男は静かに、しかし怒りも露わに俺達を睨みつけた。
「お前達のしてきた事は決して許される事じゃあない」
そう言うと男は左右の掌を俺達にかざす。
咄嗟に飛び退いて身をかわす俺達だったが男は素早かった。
「無駄だ悪鬼ども!おのれの業を贖え!!破ぁ~~~!!!!」

両手から放たれた二つの青白い光弾が俺と友人の胸を貫く。
刹那、醜い獣の顔をした煙のようなものが俺達の体から引剥がされ、
弾き飛ばされて苦悶の顔を見せて消滅した。
俺と友人は魂でも抜かれたようにぽかんと口をあけてその場にへたり込んだ。
片手で煙草に火を付けると、男は窓から外の様子を窺うように背を向けた。
遠くでパトカーのサイレンが鳴っている。

「お前達に憑いていたモノは消滅した」
「お、俺達は一体…」
「…お前らは邪悪な存在に操られていたのさ」
「じゃあ俺達のしてきた事は…」
「奴らに唆されてした事だ、だがな…」

239:本当にあった怖い名無し
09/10/28 21:57:40 I/ilKID50
「だが責任の一端はお前達にもある」
「!?」
「お前達はな、奴らに魅入られたのさ。奴らは取り憑く相手を選ぶ。
お前達の邪な心が奴らを呼び寄せたんだ」
「そんな…じゃあ俺達は…やっぱりこの手で…」

こちらを振り返り俺達を憐みの目で見つめると、男はやるせなさそうに、ゆっくりと煙草の煙を吐いた。
「…警察の偉いさんに…俺の親父の知り合いがいてな、親父づてに事情は話してある。
悪鬼は祓った。今度はお前達が贖う番だ。
お前達に真摯に償う気持ちがあれば罪はそんなに重くはならないだろう。」

やがてパトカーがビルの真下に停まり、刑事と数名の警察官に促されて俺達は大人しく捕まった。
連れて行かれる前に後ろを振り返ると、男はまだ窓際に佇んでいた。
「あの…ありがとうございました」
振り向きもせず、片手を挙げて応える男に深く一礼すると俺達は再び歩き出す。
そうして部屋を出る間際の俺達の背に、呟くように男が声を掛けた。

「悔い改めろよ…俺にだって、祓えないものはあるんだ…人の心、とかな」
ハッとして振り向くと、相変わらず向こうを向いてはいるが、その拳は何かに耐えるように固く握られ、
背中はまるで泣いているかのようだった。

その背中に再度深々とお辞儀をすると、寺生まれって凄い、溢れ出す涙を拭いながら俺はそう思った。

240:本当にあった怖い名無し
09/10/28 22:24:12 Tnmb/TmdO
これはいいTさん

241:本当にあった怖い名無し
09/11/03 02:11:11 qoaBAWLdO
下がりすぎage

242:本当にあった怖い名無し
09/11/03 02:44:14 z1jgHUfs0
破ァ!

243:本当にあった怖い名無し
09/11/04 00:03:17 mV0wFTGi0
俺が大学生の頃の話。
学校の近くの寮に住んでた俺はある日の朝、電話の音で目覚めた。
受話器をとると、

「誰やお前!?なんででるねん!」の声。
ちなみに俺は大阪在住。学校も大阪。
びっくりして何か言いかえそうとしたら、既に電話は切れていた。
で、変な電話だなあと思いつつも起床して学校へ行った。

夕方

その日はサークルの飲み会があって、皆とバス停で待ち合わせ。
しかし誰もこない。
携帯電話を持ってない俺は誰とも連絡がとれず、家の留守電に
何かメッセージが入ってないか確認しようと思い、公衆電話から家にかけてみた。
すると、受話器をとる音が。
誰も居ないはずなのに。

驚いた俺は

「誰やお前!?なんででるねん!」
「俺だ。」

俺は受話器を取られた時以上に驚愕した。

244:本当にあった怖い名無し
09/11/04 00:04:20 5/8El4Ud0
「い…いや!だから誰やねんお前!?」
「すまんな、勝手に上がらせて貰った。俺はここから歩いて5分の…ちょっと待て」
受話器の向こうからは激しい戦闘音が聞こえ、やがて
「破ァーーー!!」という声と共に
何か光弾のようなものが炸裂する音が聞こえ、そして静かになった。
「…あぁ、悪い。俺はここから歩いて5分程の所の寺のTってもんだが」

「実はうちで除霊してた壷からタチの悪い悪霊が飛び出して
この部屋に逃げ込んだんだ」

「だが安心しろ、たった今そいつは俺が仕留めた。部屋が少しばかり
散らかっちまったな、片付けておくから勘弁してくれ、じゃあな」

一方的にそれだけ言うと、電話は切れてしまった。
慌てて寮に戻ると部屋の中は何かと争った跡と、散らかった物を適当に
隅に寄せた跡があり、とても片付けたとは言えないぐらい雑然としていた。
ブツクサ言いながら整理していると、押入れの襖が開けられ、
そこに物を適当に詰め込みかけの状態で放置されていた。
嫌な予感がして中を調べると、奥の段ボールが物色されており、
俺のエロDVDコレクションの中から秘蔵の
『メモリアル・コレクション 堤さやか引退記念』のDVDがなくなっていた。


245:本当にあった怖い名無し
09/11/04 00:06:02 5/8El4Ud0
なぜかIDが変わっとるが>>233>>244は同じ一話ですじゃ。

246:本当にあった怖い名無し
09/11/04 00:07:04 mV0wFTGi0
間違えたorz
>>243と>>244が同じ一話ね。

247:本当にあった怖い名無し
09/11/04 00:33:05 LepVCk7vO
何人いるんだw

248:本当にあった怖い名無し
09/11/04 00:50:37 FerqbLg40
>>243-244
Tさん、霊が絡まなきゃただの泥棒だ。 いや、絡んでても泥棒か。

秘蔵って言うくらいだから凄いんだろうけど、どのくらい凄いのか良くわかんないや > DVD
うおおぉぉぉぉ~そりゃ酷ぇよTさんッ! なんて共感できなくて残念。

でも面白かった。

249:本当にあった怖い名無し
09/11/04 01:42:02 mV0wFTGi0
>>247
自分でもびっくりですw

250:本当にあった怖い名無し
09/11/04 02:30:53 juUzKm9g0
ID:mV0wFTGi0 「誰やお前!?なんで(違うID)でるねん!」
ID:5/8El4Ud0 「俺だ。」
ID:mV0wFTGi0 「い…いや!だから誰やねんお前!?」
ID:5/8El4Ud0 「破ァーーー!!」

ID:mV0wFTGi0 のエロDVDコレクションの中から秘蔵の
『メモリアル・コレクション 堤さやか引退記念』のDVDがなくなっていた。

251:本当にあった怖い名無し
09/11/04 08:55:44 GUOmI79+O
そのDVDが欲しい

252:本当にあった怖い名無し
09/11/04 21:52:07 1YAF62tU0
深夜二時ごろ、家に帰る途中で腹が痛くなって、ある公園のトイレで大便をしたんだ。
その公園は昔ホームレスが自殺したって話で、普段は深夜に絶対近づかないんだけど、その日は背に腹は代えられず仕方なく入った。
薄暗くて不気味で、汚れた壁は落書きだらけ、そんな男子トイレで、なんか寒気がするなーとビビりながら無心で用を足したんだ。

出した後で紙がない事に気付いた。
仕方なく、女子トイレからトイレットペーパーを拝借する事にして、一旦ズボンを上げて外に出た。
女子トイレって外からは見えないように作られているから、入口から中は全く見えないんだよね。
中に人がいたら変態になっちゃうから、入口にむけて
「すいませ~ん、すいませ~ん」
って何度か呼びかけて、返事がないのを確認した後、おそるおそる女子トイレを覗きこんだんだ。

すぐに違和感を感じた。

人の呼吸というか、気配があるんだよね、それにじっと見られてる感じがする。
視線を辿ると、奥に個室が2つ見えた。
右は空いてるんだけど、左は閉まってる。だけど、鍵はかかってないんだ。lockのマークになってないのね。
あれ? って首を傾げた。
明らかに人が入ってるよな、て。
中でドアが開かないように押さえているんだ、と。
だけどなんで? 返事をしないのはおかしい。
それに、物音一つたてずに静まりかえってるのがやけに不気味で、中に入るのを躊躇したんだよね。

253:本当にあった怖い名無し
09/11/04 21:52:48 1YAF62tU0
ちょっと考えて、もしかして、中にいた女の人は用を足す途中で、返事するのが恥ずかしかったのかもって思った。
今も音とか聞かれたくなくて、じっとしてるのかもってね。
だから、トイレの傍にあるベンチで座って少し待つ事にしたんだ。
だけど5分くらい待っても誰もでてこない。お尻のうんこも時間が経って気持ち悪い。
決心してまた女子トイレに声をかけたんだ
「すいませ~ん、紙借りても良いですか?」
返事は無かった。おそるおそる再び中を覗いて、びっくりした。
今度は、右のドアが開いて、左のドアが閉まってる。
中の人が移動してるんだよね。そして、開いてる個室には、見えるようにトイレットペーパーが8束くらいつまれてるんだ。
それを見て血がひいて、ゾクッとした。

あっ、中に入れたいんだ、誘い込もうとしてるんだって。
おそらく男子トイレの分のトイレペーパーも全部そこに集めて、取りにくるのを待ち構えてるんだ。って。
それに気付いた恐怖で、つい呆然と立ち尽くしてた。
そしてたら、閉まってる個室の中から、低い、じじいみたいな声が聞こえたんだ。

「紙、あるよ」


って。


254:本当にあった怖い名無し
09/11/04 21:54:31 1YAF62tU0
そしてゆっくりと、閉まってたドアがギィィィィっと開きはじめた。
隙間からは、吊り上がった恐ろしい目がこちらを覗いていた。

直ちに身を翻して、全速力で、逃げ出さなくてはならない。
そんな事分かってる。しかし、腰を抜かしてしまったのか、足が竦んでしまったのか
誰かに掴まれいるみたいに体の自由がきかない。
俺は、既に誘い込まれていたんだ。

少しずつ、少しずつ。何かに引きずられるように、俺の体は開かれたドアに近づいていく。
その分、体は軋み意識は遠のいていく。もういい、もういい。もう早く楽にしてくれ!
そう念じたその時だった。

「おい!」

聞き慣れた声が頭にこだました。懐かしくて力強いバリトンだ。
助けが来たのか?でも一体どこから・・・?

「おいってば!いつまで寝てんだよ!軽めの破ぁっ!!」

目を開くと俺は電特急電車の座席にいて、隣に座った寺生まれのTさんが
面倒くさそうな顔でこちらを見ていた。

全部夢だったのか。長時間の電車移動に疲れて眠ってしまっていたようだ。
なにやら頬の辺りがじんじんと痛むが、とりあえずTさんに何事か聞いてみる。

「もうすぐ静岡だぞ、そっちの窓から富士山見えるんじゃないか」

なんとTさんは、俺が富士山を見逃さないようにと起こしてくれたのだ。
それも、手から気の弾まで打ち出して。

結局、急な大雨で俺達は富士山を見れなかったけど、寺生まれってやっぱりすごい。
鯛飯をパクつきながら、なんとなくそう思った。

255:本当にあった怖い名無し
09/11/05 01:27:34 T4VlZXIUO
破ぁっ!!

256:本当にあった怖い名無し
09/11/05 02:04:42 gL2zyhqr0
軽めの破ぁっ!!

257:本当にあった怖い名無し
09/11/05 07:30:46 dhZ9lXOcO
Tさん可愛いw

258:本当にあった怖い名無し
09/11/05 19:35:21 29HrObbn0
少し前に体験したお話。
夢、だと思うんです…しかし、あまりにも生々しかった。

確か夜中の3時頃だった、はず。いろんなサイトで怖い話を読んでおりましたところ、ある瞬間、PCモニターの上部に「何か黒いもの」があることに気がついたのです。

人の頭。
黒髪の頭がPCモニターの上部から出た状態。
PCモニターの裏側に人の顔があり、裏側から頭を出しているんです。

しかもそれは、少しずつ、少しずつ、上へ上へと上がってきています。
恐怖で体が動かず逃げ出すことが出来ません。前髪が見えてきて、目が見えてきて、そのままの状態で止まりました。

「目は絶対に合わせてはいけない」と感じ、PC画面だけを見てはいたものの
視界には入っています。

声の主はその黒髪の頭でしょう。

「大人になるまで、このことは話しちゃだめだよ?」

少女が、友達と他愛もない約束をする、そんな口調でした。
目が不気味に、細まっていました。きっと笑っていたんですね。

259:本当にあった怖い名無し
09/11/05 19:36:09 29HrObbn0
その瞬間、モニターに人影が映っていることに気づきました。
目の前に生首、背後に人の気配。
私は振り返る事が出来ずに、ただただモニターを凝視するしかありませんでした。
すると、背後の何者かがおもむろに声を発しました。

「大人になるってどういういことだい?二十になればそれで大人か?
 それとも夢を捨てることか?」

聞き覚えのある声にびっくりして振り返ると、そこに立っていたのは寺生まれで霊感の強いTさんだったのです。
Tさんはこちらを見ずに、窓の外を眺めていました。
星を探しているように。あるいは何かを思い出しているように。

しばらくTさんに奪われていた視線を元に戻すと、PCの後ろの生首が
いつの間にか消えていました。

なんだかよく分からないけれど、Tさんが助けてくれたようなので
丁寧にお礼を言うと、Tさんは
「俺が大人にしてやろうか?」
などとのたまい、そのまま警察に連れていかれました。

「寺生まれってやっぱりスゴイ」
慣れた様子でパトカーに乗り込むTさんを見て、本当にそう思いました

260:本当にあった怖い名無し
09/11/05 19:44:45 Yi+XrFjoO
Tさんがクマ吉くんで再生された

261:本当にあった怖い名無し
09/11/05 20:28:15 lOhKC3sBO
>>260
誰かと思ってググッたらギャグ漫画日和のよく逮捕される奴か。
一理ある。

262:本当にあった怖い名無し
09/11/05 22:31:37 lq9JR8zDO
社長「今日から我が社に入社することになったマンコさんだ」
社員「ザワザワザワザワザワ…」
社長「じゃあマンコさん。みんなに挨拶して」
マンコ「…く…く波゚ぁ!」
社員「よろしくね!一緒に頑張りましょうね!」
マンコ「く波゚ぁ!」

263:本当にあった怖い名無し
09/11/06 01:53:18 DTO0s9lc0
昔うちの近所に変な自販機があった。
何故か日によってある場所が違い、どこにもない日もあった。
売っているものは「心霊写真」。
10枚位陳列されていて、写りがいいものほど値段が高かった。
漏れは買った事なかったけど。

ある時、ふと興味が湧いてその写真を買ってみようと思った。
夕暮れに染まる例の変な自動販売機。今日はちゃんとある。
小銭を持って何故だかドキドキしながら近づいて行くと、
突然自動販売機が2本の足を生やして立ちあがった!

いや、よく見ると若い男が自動販売機を担いでいたのだった。
「なんだボウズ?今日はもう終わりだぞ」
そう言ってその男はそのまますたすたと歩いて行った。
「また明日な。…破ぁ、こいつを背負って週5で寺との往復はきついぜ。
おまけにさっぱり売れないと来たもんだ。やっぱ寺に持ち込まれた
写真の焼き増しじゃあダメなのかな。
しかし親父の目を盗むのは大変で写真ぐらいしかブツブツ…」

寺生まれっていろいろと大変だな。
後ろ姿を豆粒ぐらいになるまで見送りながら、改めてそう思った。

264:本当にあった怖い名無し
09/11/06 01:58:13 u8UJfOm8O
VIPで自販機が自力で動き回るSS読んだの思い出した

265:本当にあった怖い名無し
09/11/06 02:29:58 WKaJ98WX0
哀愁

266:本当にあった怖い名無し
09/11/09 18:53:16 qLXluR8m0
Tさんに34歳婚活詐欺女を破ァしてもらいたい

267:本当にあった怖い名無し
09/11/10 01:31:06 qAcm6GavO
T「おっとそこまでだ。
男を手玉に取るピザ女、お前には地獄の鬼がお似合いだぜ!!破ぁっ!!!」

268:本当にあった怖い名無し
09/11/10 10:35:52 Ud8/o12S0
Tさんの手が青白く光った。
すると閃光が直径1メートルほどの輪になり回転しながら
あまりのまぶしさに俺は目が
青白い閃光がデブスを貫き肉塊がポップコーンのように飛び散った

269:本当にあった怖い名無し
09/11/10 10:47:08 Ud8/o12S0
スマン訂正します

Tさんの手が青白く光った。
すると閃光が直径1メートルほどの輪になり回転しながらTさんの頭上高くに浮かび上がった
あまりのまぶしさに俺は目がくらんだ
その瞬間、青白い閃光がデブスを貫き肉塊がポップコーンのように飛び散った

「ぎゃぁああぁ」
奇怪な絶叫が響き、都会のビルのあちこちに反響する
野獣のような声だった

女の体からは紫色の煙が立ち上がり
炎につつまれた

270:本当にあった怖い名無し
09/11/13 17:00:12 NOF12C8xO
破ぁ!!

271:本当にあった怖い名無し
09/11/13 17:10:17 zqUaHm6bO
俺「Tー1000初めまして~」

T「破ぁ!!!!!」

俺「ぐはぁΣ( ̄□ ̄)!!!」

272:本当にあった怖い名無し
09/11/13 18:22:10 VSjQ+QNJ0
クリスマス、トムはサンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていた。
朝起きるとクリスマスツリーの下にプレゼント箱が3つほどあった。
窓からサンタが中を覗いているのが見える。サンタはニタニタと
笑いながらトムを見ている。トムはニタニタ笑っているサンタを見て少し
不機嫌に思いながらもプレゼントの置いてある所に行った。トムはまず
一つ目のプレゼントを手に取った。サンタは更にニタニタと笑っている。
プレゼントの箱を空けると中から長ズボンが出てきた。トムは少しがっかり
したような表情をしながらも次の箱を手に取った。サンタは腹を抱えて
笑っている。二つ目の箱を開けると中からサッカーボールが出てきた。
トムはますます不機嫌になり、とても腹が立った。
トムは続けて一番大きな最後の箱を開けた。
すると中から自転車が出てきた。サンタは雪の上を転がりまわって笑っている
トムはとうとう耐え切れなくなって泣き出してしまった。

「そこまでだ!」
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには寺生まれで霊感の強いTさんの姿が!
「サンタの名を騙るサタンか……だが、もう大丈夫だぜ少年、破ァ!」
Tさんの手から青白い光弾が飛び出し、サンタを消し飛ばした。

「とんだ災難だったな、少年。
あとこれは俺からのプレゼントだ、メリークリスマス」
その言葉を残し、Tさんはどこかへと立ち去って行った。

僕が本当に欲しかったものを残して。

寺生まれってすごい、包茎から脱出した僕の息子を見ながらあらためてそう思った。

273:本当にあった怖い名無し
09/11/14 20:59:22 Tky7aveDO


274:本当にあった怖い名無し
09/11/17 18:51:26 mABLzED20
店員「お弁当温めますか?」
男「もう一度触ってみな・・・」
店員「あ、温まっている・・・あれ、お客さん?」
店員「行っちゃったよ、寺生まれってスゴイ」ビクンビクン



275:本当にあった怖い名無し
09/11/17 19:42:31 iVTimfXwO
買わないのか?

276:本当にあった怖い名無し
09/11/19 00:33:26 cDuwtqB90
ある所にとても仲のいい夫婦と彼らの幼い息子の3人家族が住んでいた。
ある時この夫婦が言い争いになって、優しいが短気だった夫は
妻の言い分に激昂し、思わず包丁で妻を刺し殺してしまった。
我に返り青ざめた彼は、台所の床下に穴を掘るとそこに妻の死体を埋めた。
そして息子に「ママは遠いところへ旅に出た」とだけ告げ、近所の人達には
「実家へ帰っている」と嘘をつき、ごまかし通す事にした。

ところがその日からどうも息子の自分を見る目がおかしい。何か言いたそうに
黙ってこちらを見つめてくる。
遂にごまかし切れないと感じたある日、男は食事の席で息子に
「お前に言っておきたい事がある」と言った。
すると男を手で制し、息子がこんなことを聞いてきた。
「パパ、僕もパパに聞きたい事があるんだ。
どうしてパパは、ずっとママをおんぶしているの?」

『愛憎深き故、だ。人間の業なのさ』
「「!?」」

男と息子が振り返ると、ダイニングの入り口に男が立っていた。
あれはそう、寺生まれで霊感の強いTさんだ!
「少年よ、人は、いや漢は時として愛する者を手に掛けて心の中で
血の涙を流すものだ。そう、まるでサウザーやラオウのように…」
男泣きしながら世代的に完全にズレたよく解らない説明を息子にすると
Tさんは男の方に向かって手をかざし「破ァーーー!!」と唱えた。

Tさんの手から青白い光弾のようなものが飛び出し、眩い光の尾を引いて炸裂すると
男を粉みじんに粉砕して跡形もなく消し去った。

「これですべて解決だ。少年よ、幸せにな」
グッとサムアップすると、Tさんはいい笑顔でダイニングの入り口から悠然と去って行った。

あとには(゚Д゚)な顔をした息子と母親の霊だけが残った。

277:本当にあった怖い名無し
09/11/19 07:04:45 UhCtDsuiO
子どもの頃、僕は2階建ての借家にすんでいた。
母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分一人のことが多かった。
ある日、夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。
「おかあさ~ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はあ~い」と応える声がする。
もういっかい呼ぶとまた「はあ~い」。
自分を呼んでいるような気がして、2階へあがる。
階段をあがったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から「はあ~い」と声がする。
奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで、奥の部屋へゆっくりと近づいていく。
そのとき、下で玄関を開ける音がする。
母親があわただしく買い物袋をさげて帰ってきた。
「しゅんすけ、帰ってる~?」明るい声で僕を呼んでいる。
僕はすっかり元気を取り戻して、階段を駆け下りていく。
そのとき、ふと奥の部屋に目をやる。
奥のの部屋のドアがキキキとわずかに動いた。
僕は一瞬、ドアのすきまに奇妙なものを見た。
こっちを見ている白い人間の顔だった。
「動くな!!!」
颯爽と謎の人物が白い人間と私の間に躍り出た。
その人は何やらキリストへの祈りの言葉のようなものを唱え、最後に「haaaaaaa!!」と叫けび、M60機関銃をぶっ放した。
すると白い人間はドアもろとも粉々になって消滅した。
僕は恐怖におののきながらもその砕けた様子が硝子細工のように感じられ、
子供心ながらにどきどきしたのであった。
「危なかったな…まさかこんな家に隠れていたとは…奴ら、ベトコンみてえにタチが悪い」
その人は自分のことをTと名乗り、海兵隊上がりのせいで嫌々ながらもこのようなお払いじみたことをしているのだいう。
軍隊上がりってスゴイ、そう思った。

278:本当にあった怖い名無し
09/11/19 07:51:09 yIWtRAvdO
Tさん脱線ぎみw

279:本当にあった怖い名無し
09/11/19 19:35:57 ldIjriSw0
Tさんどこまで行くんだww

280:本当にあった怖い名無し
09/11/20 13:06:03 zmcW9h1uO
戦争は地獄だぜフゥハハハ破ぁーっ!

281:本当にあった怖い名無し
09/11/21 19:45:27 wnBXoHdP0
私が高校生だった頃、隣のクラスに寺生まれで霊感の強い人(通称Tさん)がいて、私は恋心を抱いていた。
一年ほど片想いをしていたが、体育祭の日、Tさんが私に告白をしてきて付き合うことになった。
Tさんは高校でもかなりモテていたが、私みたいな冴えない女と付き合うなんてどうかしてる!と、クラスの人が噂するのをよく耳にした。
私も何度か
『私なんかのどこがいいの?』
と尋ねた。
Tさんは毎回ハニカミながら
『笑顔が好きになった。周りが何を言おうが、俺が好きなんだからいいだろ!』
と言ってくれた。
すごく真っすぐな人だった。
私は昔から自分自身にコンプレックスを持っていた。
『私は不細工で頭も悪い』
それが自分の口癖だった。
Tさんはそんな私に
「でも俺はそんなお前が好きなんだ。自分で悪く言うのはやめろよ。」
と。
私にはとても出来過ぎた人だった。

高校を卒業し、私は電機メーカーに就職、Tさんは大学へ進学した。
Tさんは大学の授業が終わるとしょっちゅう会社の前で私の事を待ってくれていた。
19才のとき、妊娠した。Tさんは周囲の反対(Tさんが大学生だった為)を無視して結婚した。
Tさんは当然、大学を中退。私とTさんの間には元気な女の子が産まれた。
生活費を稼ぐために、Tさんは半年後には実家の寺を継いで家計を助けてくれた。
お金は無かったけど毎日幸せだった。
娘が二歳になって間もなく、Tさんは事故で他界した。邪神と戦った末に相打ちになったそうだ。

私は葬式でも涙が出なかった。Tさんの死を信じられなかった。

282:本当にあった怖い名無し
09/11/21 19:48:21 wnBXoHdP0
それから三年経った。
私は今でもTさんの事を引きずっている。
私なんかと出会わなければTさんは…
私はTさんのお陰で幸せだったけど、Tさんは私のせいで幸せを掴みそこなったんじゃないのか…とか、
生活するために戦いに明け暮れ、Tさんは、Tさんの忘れ形見の娘との会話もあまり無かった。
そのせいか、娘はいつも一人で絵を描いている。
昨日、仕事から帰ると、また娘が何か描いていた。
「それなに?」
愛想なく聞くと娘は
「おとうさん」
と答え、絵を書き続けた。
一瞬、ドキッとした。
「え?おとうさん?…お父さん何してるの?」
と聞き直すと
「今日はオトーサンと神社の境内で遊んだの。」
娘が言った。

私は、娘に聞いた
「どこのお父さん?お友達の?」
娘ははっきりと
「違うよ、灯美(娘)のお父さんだよ。昨日も遊んだの」
と。

娘は続けてこう言った
「美優おとーさん大好き、おとーさんもねぇ、美優とママが大好きなんだよ。」
私は娘を抱き上げ、すぐに神社の境内に走った。

283:本当にあった怖い名無し
09/11/21 19:49:49 wnBXoHdP0
境内に着くと、もちろん、そこにTさんはいなかった。
娘は
「おとーさんはこの神社が大好きなんだって。いつも美優より先に着てるよ。」

その言葉を聞き私は思い出した。この神社は高校時代、よくTさんと立ち寄り、始めてキスしたのもこの公園。
私は、娘の前で号泣した。むせる様に泣いた。
娘はポカーンとしていた。
私は娘を抱きしめ、謝った。
「ごめんね。」と。

Tさんが死んだ事を受け入れられず、多感な年頃の娘の相手もせず、毎日クヨクヨ生きていた自分自身が恥ずかしかった。
Tさんは死んでも、娘の遊び相手になって。
私は死んだTさんにも苦労をかけていた。

284:本当にあった怖い名無し
09/11/21 20:44:24 a8YFUEc1O
(´;ω;`)ウッ

285:本当にあった怖い名無し
09/11/21 21:22:32 8HX6wJvN0
なに、この泣けるTさん・・・・゚・(ノД`)・゚・。

286:本当にあった怖い名無し
09/11/22 14:17:58 gMjcsasc0
邪神とか神社とか細かいツッコミどころを仕込んであるのが憎いw

287:本当にあった怖い名無し
09/11/22 22:18:03 ys3BO/86O
おしゃれイズムにTさんてww

288:本当にあった怖い名無し
09/11/23 00:12:56 ImBNcHf/O
>>287
kwsk

289:本当にあった怖い名無し
09/11/23 12:28:05 oRYWyrB00
 ジョバンニは姉と病気の母と、三人で暮らしていました。
父は漁のために北の海に行ったまま消息がわからず、母は病気で家から出られないので
姉とジョバンニは苦しい家計を支えるために、学校に出かける前と帰ってからの朝夕、
毎日のように活版所で活字を拾い、お金を稼ぐ生活をしています。

そのため友だちと遊ぶ時間は無く、学校で勉強が上手くいっていないことや
父が帰ってこないことで、他の子ども達からはよくからかわれていました。
幼なじみのカムパネルラだけは、ジョバンニをからかうことは無かったけれど
仕事が忙しく、もう長い間一緒に遊んでいませんでした。

ある日、母のために牛乳を買いに向かう途中、今日がケンタウル祭りの日である
ことを知ったジョバンニは、カムパネルラを誘って祭りに行こうと思いました。
けれど、街角でばったり会った意地悪な同級生のザネリに辛い言葉を浴びせられ
逃げるようにして町外れの小高い丘に登ったのです。



丘から見える町の灯りは闇の中を、まるで海の底のお宮の景色のようにともり
子ども達の歌う声や口笛、きれぎれの叫び声かすかに聞こえてくるのでした。

しばらく野原の上に寝そべって、遠く星空に思いを馳せていたジョバンニでしたが
ふと気がついてみると、いつの間にか、夜の鉄道の、小さな黄色の電燈のならんだ
車室に、窓から外を見ながら座っていたのです。

290:本当にあった怖い名無し
09/11/23 12:30:31 oRYWyrB00
 
辺りを見渡すと、ジョバンニのすぐ前の席に、どうも見たことのある子どもが
窓から頭を出して、外を見ているのでした。
それはカムパネルラだったのです。
「ああ、そうだ。僕はカムパネルラと誘い合って旅をしているんだ」

それから、二人で汽車の外から見える天の川の話や汽車の行き先の話をしたていたら、
カムパネルラはポツリと

「誰だって一番善い事をしたら幸いなんだねえ。だから、おっかさんは許して下さると思う」
と言いました。

しばらく汽車が走ると小さな子2人と学生がびしょびしょに濡れながら乗ってきました。
訊けば、氷山にぶつかって沈んだ船に乗っていたと言うのです。

「なんとかして救命ボートにこの子たちを乗せようと思いましたが
ボートまでのところには、まだまだ小さな子ども達や親達がいたのです。
勇気を出して押しのけようかとも思いましたが、そこまでして助けるより
このまま皆で天国に行く方がこの子たちの幸福とも思い、
こうしてこの汽車に乗っているのです」

291:本当にあった怖い名無し
09/11/23 12:32:56 oRYWyrB00
 その後も汽車はどんどん進んでいろいろな人と出会い、別れていきました。
汽車はやがて天上の駅に着き、学生と子ども達も降りていき、遂にはカムパネルラと
ジョバンニの2人だけになりました。

ジョバンニはカンパネルラに

「僕たちは、どこまでもどこまでも一緒に行こうね」と言うと
「ああ、きっと行くよ」とカンパネルラは答えました。

 でも次の瞬間、カムパネルラは汽車から居なくなり、ジョバンニは夢から覚めました。
夢から覚めたジョバンニは急いで牛乳を受け取りに行き、その後、カンパネルラが船から落ちた
ザネリを助けた後、行方が分からなくなった事を知りました。

カムパネルラがもうひとりで銀河のはずれまで行ってしまったことを感じたジョバンニは
いろいろなことで胸がいっぱいで何も言えず、河原を駆けだしました。
その時です。

「ぷ破ぁっ!!」

ぐったりしたカムパネルラを担いだ、寺生まれのTさんが夜の水面に顔を出したのです。
Tさんはジョバンニにカムパネルラの身体を預けると、やさしい、チェロのような声で話しかけました。

「今回は運良く助かったけど、本当のお別れってのはいつか必ずやってくるんだ。
終着駅は人それぞれ違う。お前はお前の切符をしかっりと持っておくんだよ」

そう言い終わるやいなや、Tさんはジョバンニの手から牛乳を取ると一息に飲み干し、また河に帰っていきました。
帰ってきたカムパネルラと空になった牛乳瓶を見て、ジョバンニは、何とも言えず
うれしいような悲しいような気がするのでした。


292:本当にあった怖い名無し
09/11/23 12:40:51 VDd6Eonv0
ところどころ、「カムパネルラ」が「カンパネルラ」になってるorz
小さい頃に間違って覚えたから、未だにごっちゃになる。

もしまとめに載るようなら直して戴けると幸いです…


293:本当にあった怖い名無し
09/11/23 13:22:37 QVyAIgH80
「しかっり」は直さなくていいのか?

294:本当にあった怖い名無し
09/11/23 19:31:31 XM2X1+0pO
>>288
ゲスト小森純だったんだけど、
元カレの事Tさんつってたww

そんだけ…

295:本当にあった怖い名無し
09/11/23 19:48:41 ImBNcHf/O
>>294
thx、thx

296:本当にあった怖い名無し
09/11/23 19:55:49 XM2X1+0pO
>>295
おk、おk(^p^)g

297:本当にあった怖い名無し
09/11/23 23:42:27 a3MI3BS40
>>291
Tさん、霊的に物事を解決しろよwww

298:本当にあった怖い名無し
09/11/24 14:30:06 LacQOHWYO
チェロのような声で噴いたw


299:本当にあった怖い名無し
09/11/24 20:46:36 NECYni4v0
今年も紅白にヤツが出てくるな…

300:本当にあった怖い名無し
09/11/24 21:48:55 Y1vDd8mTO
あっのっころっは!破ぁ!か…

301:本当にあった怖い名無し
09/11/25 12:13:07 IueggwYd0
Tさんとこの除夜の鐘は鐘の音よりも掛け声の破ァーー!の方がうるさそうだ

302:本当にあった怖い名無し
09/11/26 15:25:44 8vjn7Rkn0
きっと破ァー!!と叫びながら打っているからだ。

・・・青白い光弾で。

303:本当にあった怖い名無し
09/11/27 00:08:27 1J8xncvb0
むしろTさん自身が煩悩の塊っぽいけどなw

304:本当にあった怖い名無し
09/11/27 05:20:57 oieoXoJe0
有り余る煩悩を御してこそ一人前の僧だってばっちゃが言ってた

305:本当にあった怖い名無し
09/12/04 13:09:31 pd/kQj7LO
ほし

306:本当にあった怖い名無し
09/12/05 20:47:13 6k211wch0


307:本当にあった怖い名無し
09/12/05 21:01:27 BJGkjOgy0
破ァービー

308:本当にあった怖い名無し
09/12/06 19:27:28 jdwhHazb0
299 本当にあった怖い名無し 2009/09/28(月) 04:45:07 ID:fooGk+L3O
怖い話というか、新しく発見した話を

自分は常々幽霊はいると思っている。っというか広い宇宙、UMA、宇宙人よろしく、まだ確認、発見されてない物なぞ、いくらでもあると考えているからだ。

考えるようになったが正確か。
勿論いまいる空間、空気中にもあるかも知れない

自分の知り合いに寺生まれのT(仮)と言うやつがいる。
彼は日頃からよく、金縛り、ワンピースの女云々、不思議な体験をしていると言っていた。

自分は勿論、彼の語る不思議体験を話半分を聞いていたわけだが…
ある日、彼を含めた知り合い何人かで某滝に行くことになった。
所謂超有名心霊スポット。

季節は秋、深夜2時。

そこに向かう車内、異様なテンションの中で見えると豪語するTにかけられた期待は大きかった。誰も口にはださなかったが。

現地に着くと中々いい雰囲気
かなり肌寒い中、滝の流れる音と草木がすれる音がする。

309:本当にあった怖い名無し
09/12/06 19:28:12 jdwhHazb0
300 本当にあった怖い名無し 2009/09/28(月) 05:04:19 ID:fooGk+L3O
その雰囲気にのまれ全員押し黙っている

「…破っくしょい!」

Tだ。

「風邪でもひいたか?www」
「馬鹿でも風邪ひくのか?ww」
などとみんなTをちゃかす。Tも「あ゛ー」といいながら鼻をすすっている。
それにより若干全員の緊張が緩んだ。

なをも2回、3回とくしゃみをするT。

…4回、5回

中々止まらない

…10回、15回

「おいおい、くしゃみしすぎだろ」
もうかれこれ30分はくしゃみをしている。

結局幽霊も何もみずに帰宅することに。Tのくしゃみは止まらない。
一行はそのまま24時間開いてるファミレスへ入り、今日の感想を言い合う事にする。

別に何もなかったね、などと話していると不意にTが口を開いた。

「いや実際やばかったよ、数えきれないぐらいいっぱいいた。一人ファミレスの入口までついて来てたしw」

310:本当にあった怖い名無し
09/12/06 19:30:27 jdwhHazb0
301 本当にあった怖い名無し 2009/09/28(月) 05:18:08 ID:fooGk+L3O
一同、は?ってなった。

自分「いやいやお前普通だったじゃんw」

T「普通じゃなかったべ?くしゃみいっぱいでたしw」

自分「意味わかんねwくわしく説明しろ!」

T「いや俺幽霊限定なんだけど、近くにいるとくしゃみでるんだよねw」

そういえばファミレスに入ってからはくしゃみをしていない。
しかし俄かには信じられない。
そんな事ってあるのか?と思いながらファミレスをでた瞬間、またTがくしゃみをする。

「まだいたのかー、今日は俺についてくるきだな。うち寺だしまぁいいけどw」

Tは寺についてもまだくしゃみをしていた。


後日Tにあれは本当だったのか聞いてみた。

「うん。なんかアレルギーみたいなものなんだよね。その日の調子によってもかわるけど、大体5m圏内にいるとくしゃみが止まらなくなるw便利だろ?案外幽霊もなんかの物質でできてて、それのアレルギーなのかもなw」

と笑っていた。

311:本当にあった怖い名無し
09/12/07 01:03:02 3/+37f+zO
くしゃみで次々と訳も分からないうちに払われていく霊たちの無念といったら

312:本当にあった怖い名無し
09/12/08 10:09:24 OeIYuQlwO
ないねww
いやでも、何もわからないうちのほうがいいかもしれないねw

313:本当にあった怖い名無し
09/12/09 17:25:52 DYlrpOri0
もう二十年以上も前のことだ。
そのころ僕は、色々と問題を抱えた両親のもとを離れて、Tさんの住む、
田舎の古くて広い家で暮らしていた。
僕は七歳で、Tさんは二十いくつか。ぼくたちは親戚で、それもひどく
遠縁の親戚に当たるのだが、
一緒に暮らしていた―僕が思い出せないころの昔から。

この家には他にも住んでいる人がいた。みんな同じ一族だ。
だが、その人たちは僕らを押さえつけていて、ときには泣かされたりもした
ものだが、僕らの方はだいたいの時、眼中にさえ入れてなかった。
僕らは互いに親友なのだ。Tさんは僕のことを「相棒」と呼ぶのだが、
それは昔、彼の親友だった男の子のことをそう呼んでいたからだ。
その「相棒」の方は、彼がまだ子供だったころに亡くなっていた。
まあ彼は今でも子供みたいなものだが。

何はともあれ、お互い他に友達らしい友達もなく、遊びや勉強、その他の色んなことを
知らない僕らの、一番の楽しみは一年に一度のクリスマスだった。
毎年、十一月の終わりごろのある朝がやってくると、Tさんは台所に立って
「フルーツケーキの季節がきたよ!」と高らかに宣言する。

それから僕らは、懸賞や家の手伝いや、花を売ったりして1年がかりで貯めた
お金をはたき、大量の材料を買い込み、
四日がかりで、31個ものフルーツケーキを焼き上げる。
今まで僕らが出会った人たちや、まだ出会ったことのない人たちのために。

そういった人たちからお返しに送られてくる、一セント葉書や
カリフォルニアやボルネオの消印がついた礼状なんかを見ていると、
僕らはこの空の他には何も見えない台所のずっと彼方にある、
活気に満ちた外の世界に結びつけられたような気持ちになれるのだ。

314:本当にあった怖い名無し
09/12/09 17:26:43 DYlrpOri0
僕らは他のことには滅多にお金を使わなかった。
ただ週に一度、僕が映画を見にいく時以外にはTさんは映画を見た事がなかった。また、見たいとも思わなかった。
「おれはお前の話を聞いてる方がいいんだよ、相棒。
その方が想像をふくらますことができるからね。
それにおれは、あまり目を使い過ぎちゃいけないのさ。
肝心な時に霊や妖気が見えなくなったら困るから。
何より、今見えているものだけでおれはとても充分なんだよ」

待ちに待ったクリスマス。
その年も、僕のTさんへのサプライズプレゼントは手作りの大きな凧だった。
そしてTさんもまた、僕へのプレゼントに立派な凧を作っていてくれたのだ。
ぼくらは朝ご飯も食べず、凧を抱えて近所の牧草地まで走っていく。

それから、クリスマスの広い空に舞い上がった二つの大きな凧を眺めながら
僕らは草の上に横になって蜜柑を食べた。
十二月だというのに太陽の光が暖かく、この上なく幸せな気持ちだ。
Tさんも興奮した様子でぽつりと呟く。
「おれはね、相棒。今日という日を目に焼き付けたまま、
今ここで死んでもかまわないよ」

315:本当にあった怖い名無し
09/12/09 17:29:39 DYlrpOri0
これが僕らがともに過ごした最後のクリスマになった。

人生が僕らの間を裂いてしまう。
わけしり顔の連中が、僕は寄宿舎に入るべきだと決める。
そして軍隊式の獄舎と起床ラッパに支配された冷酷なサマーキャンプを
惨めにたらいまわしにされることになる。

Tさんは一人取り残されて、何をすることもなく台所をうろうろしている。
その後何年かは、11月がくると、彼は独力でフルーツケーキを焼き続ける。
それほど沢山の数ではないけれど、いくつかは焼く。
言うまでもないことだが、僕に「いちばん出来のいいやつ」を送ってくれる。
そしてまた、どの手紙にもちり紙でくるんだ十セント玉が入っている。
「映画を観て、おれにその筋を教えておくれ」

彼はやがて僕と、彼の昔亡くなったもう一人の相棒とを混同し始める。
ベッドから起きあがらない日が増えていく。そして十一月のある朝が訪れる。
木の葉が落ち、鳥の姿も消えた、冬の訪れを告げる朝だ。
しかし彼が起きあがって「フルーツケーキの季節がきたよ!」と
叫ぶことは二度とない。

それからというもの、十二月の特別な日の朝、僕は学校の校庭を歩き、
空に浮かんだ大きな迷い凧を眺めながら「寺生まれってやっぱりすごい」
と、そう思うのだった。

316:本当にあった怖い名無し
09/12/09 20:43:29 TKjV8JGxO
馬鹿やろう……

317:本当にあった怖い名無し
09/12/10 05:08:55 7HPF4skG0
 26 :ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/03/24(火) 01:47:20.24 ID:aVKKFp9NO
私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、
母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えないほど質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま学校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確かに海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし、彩りも悪いし、
とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「破ぁーーーーー!」とついきつく言ってしまった。
そうして、母は光に包まれて消えた。

寺に生まれた事のすごさと、これから待ち受ける戦いの日々を思う。
私は、武者震いを誤魔化すためにタバコをくわえた。

318:本当にあった怖い名無し
09/12/12 15:16:45 GzVAjCls0
225:09/06(土) 00:16 Kd3v2fAOO
静かなマックの店内にて後ろから「シャカシャカシャカバサッッ!」と音がしたら
私の足元にシャカシャカチキン。
 
3メートル位離れた場所でシャカチシャカチキンの袋のみを持った(゚Д゚)ポカーンの表情のTさん。
 
更にTさんがポツリと
「これはひどい…」と;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )
 
477 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2008/04/02(水) 18:30:52 ID:Kuv8lS+W
>>476
どんだけはりきって振ったのかw
 
480 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2008/04/02(水) 19:13:07 ID:M+u6r+Ak
      □
 
 (*゚∀゚)彡
□⊂彡
 
(*゚д゚) ミ●
□⊂彡
 
(*゚д゚ )      ...●
□⊂
 
481 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2008/04/02(水) 19:21:42 ID:WQKpZB6r
>>480
こっちみんなw

319:本当にあった怖い名無し
09/12/13 07:40:19 JFUu9ZMY0
>>318
ワロタ

320:本当にあった怖い名無し
09/12/15 15:42:35 qwElukew0
    ┌───破ぁ!───┐
    │                   ↓
 - - - - - - - - - - -裏- - - - - - - - - - - -
┌───┐        ┌───┐
│    Tさん   ├─除霊→│   悪霊   │
└───┘        └──┬─┘
      ↑                        │
  感謝の気持ち             攻撃
      │                        ↓
┌─┴────────┐
│            一般人             │
└─────────┘

321:本当にあった怖い名無し
09/12/15 15:56:12 Dt4wJSOsO
裏ってなんだwww

322:本当にあった怖い名無し
09/12/15 17:17:20 qHflUf0o0
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々に破ぁ!!
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | こういう無茶を沢山やってた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のTさんなんだよな今のTさんは何でも
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 力でゴリ押しするから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_

323:本当にあった怖い名無し
09/12/15 23:37:08 J3tCGSYD0
>320
何か「感謝の気持ち」でワロタww

324:本当にあった怖い名無し
09/12/16 01:27:10 LtVJlW5q0
以前、Tさんがデジカメを買って嬉しそうに色々撮ってたけど、そのうちメモリが
いっぱいになったらしくてメカ音痴なTさんは「ねえ、これ写らなくなっちゃっ
たんだけど…」と遠慮気味に相談してきたけど、漏れは面倒くさかったから
「なんだよ、そんなの説明書読めばわかるよ! 忙しいからくだらないこと
で話しかけるなよな!」と罵倒してしまった。
そのTさんが先日亡くなった。
遺品を整理してたら件のデジカメを見つけたので、なんとはなしに撮ったもの
を見てみた。
漏れの背後霊が写っていた。
涙が出た。

325:本当にあった怖い名無し
09/12/17 23:38:37 VnGrC+lK0
>>320
悪霊が何の得もしてないじゃないかw

326:本当にあった怖い名無し
09/12/18 22:30:17 j21i5TVs0
寒い寒い風の吹く、冬の日だった。
お腹がすいて草むらにへたり込んでいた僕に
1匹の猫が声をかけて来た。
「ちいさいな…おまえ、母ちゃんやきょうだいはどうした」
「…わかんない。いつのまにかひとりになってた」
「そうか…。どこか行くあてはあるのか」
「……ううん」
「……」
「……」

「…おい、ちび。包丁はもっているか」
しばらくの沈黙のあと、その猫は僕に言った。
「?」
「もってないのか…なら、これをつかえ」
そう言って彼は、一本の小さい包丁を取り出した。
ちょっと古ぼけてはいたが、それでもきらりと光っていた。
「おれは…もう、つかえないから」
彼は、ちょっと寂しそうにそうつぶやいた。
よく見ると、彼の体はうっすらと透けているように見えた。
「いいか、これからおしえるにんげんのいえへ行け。
そしてこの包丁をだして、今からいうとおりにしゃべるんだ。
しっかりおぼえ「破ァ!!」

声と共にとんできたひかりのたまに彼の姿は掻き消えた。
「しかし、動物霊が刃物を持ち出すかぁ? あぶねえなぁ…」
彼を消した、おおきなにんげんはTさんだった。
「じゃ、あっちに引っ張られないよう、しっかり生きろよ」
Tさんは、僕の頭をぽんぽんと軽くたたくと、去っていった。

もう僕に声をかけてくれる者はだれもいない。
お腹すいた…

327:本当にあった怖い名無し
09/12/19 01:00:07 oezhDhjO0
29 :('A`):05/02/23 02:41:28
TさんがMonday(日曜)をモンデーと発音したとき俺だけ大爆笑して、みんなの冷たい視線を浴びたことあったな

53 :('A`) :05/02/27 03:31:39
>>29
わざわざ日本語訳までつけていただいたのに悪いが、Mondayは月曜だ

328:本当にあった怖い名無し
09/12/20 02:50:55 u2laaCqA0
54 :Temple :05/02/27 04:35:75
>>53 破ぁ!!

55 :('A`) :05/02/27 04:44:41
うわなにをするやm

329:本当にあった怖い名無し
09/12/20 15:25:59 m6+czp/n0
休み時間ヒマだったので、Tさんのパソコンに

「は」→「波」

などを辞書登録しておいた。
幸いまだバレていないようだ

330:本当にあった怖い名無し
09/12/21 13:35:19 yEeK6ysQO
345:12/01(火) 23:37 m3qlzuGsO [sage]

銭湯に行った。あがる前にサウナで一汗かくのが俺の日課だ。
俺が入って1分くらいで、男が1人入って来た。
勝負だ。コイツが出るまで俺は出ない。これも日課だ。
10分経過。相手の男は軽く100キロはありそうなデブだった。
15分経過。滝のような汗を流してるくせに、頑張るじゃないか、デブめ。
18分経過。ついにデブが動いた。今にも倒れそうな程フラフラになりながらサウナを出ていく。
俺の勝ちだ!!俺はサウナルームの真ん中でガッツポーズをとった。
するとその時、出ていこうとしたデブがドアにもたれ掛かるようにして倒れてしまった。
「おい、しっかりしろ!」と言ってそのデブを動かそうとしても重くて、しかも汗で滑って
うまくいかない。このままでは脱水症状でデブも俺も死んでしまう。その時…
「ん、どれどれ。こりゃあ入りすぎで倒れたな。」俺と一緒に入っていた寺生まれのTさんだ。
「Tさん、こいつどかさないと俺ら死んでしまいますよ!」「まあ、そんなに慌てるな。すぐ片付けてやる。破ァァッッ!」
すると、そのデブは空中に浮かび上がり、ドアから離れたのだった!
「すげえ!」
「後は助けを呼んできな。浮かばせたままでデブを運べないことは無いが、かなり疲れるんでな。」

目を覚ますと俺は見慣れない部屋にいた。どこかで見たようなオッサンが覗きこんでくる。
番台にいたオッサンだ。オッサンは言った。「私が点検に行ったら君が倒れてたんだよ。ドアにもたれかかるようにして失神していた」
どうやら熱中症を起こしたらしい。少し頑張り過ぎたか。オッサンはやれやれとばかりに
「君を運ぶのはまったく骨が折れたよ。寺生まれのTさんが君を空中に浮かせてどかせてくれなかったらどうなってたか分からないぞ。今度からは気を付けてくれよ」
俺はオッサンにお礼を言って帰った。寺生まれはすごい。そう思った。

331:本当にあった怖い名無し
09/12/21 14:41:10 /nHt8s110
  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ´∀`)< オマエモ破ー
 (    )  \_________
 | | |
 (__)_)

332:本当にあった怖い名無し
09/12/22 20:07:57 WndNo9Jb0
Tさん
ぼくは がっこうに いかなくては いけなくなったんだ
Tさん
ぼくらの は!は なんだったのか わかるか
Tさん
きみは たくさんの れいたちを たおしてきた
Tさん
おまえは ぼくのみえないところで にやにや わらってたんだね
Tさん
もう は!は おわりだ ほんとうに おわりだ
Tさん
がっこうにいってくるからさ
Tさん
おまえは すきなひとを は!すればいい

333:本当にあった怖い名無し
09/12/23 09:50:46 G2G+Kh30O
破ぁ?

334:。
09/12/24 12:24:53 kZb3bm7bO
2年ほど前だろうか。僕は彼女に指輪をプレゼントしようと歩きで宝石店に向かっていた。賑やかな通りに出るまで、割と細めの道が続き踏み切りが1つある。

普段は車が多いのだが、やはり特別なものを買うのだから、自分の足で向かいたかった。
踏み切りが目の前に見えてくると、カンカン鳴りはじめたが上機嫌な僕は小走りで駆け抜けようとした。

   
ガッ!・・・!?突然足に何かが引っ掛かり、転んでしまった。  足元に目をやると両足首が青白い手に捕まれている。
とてつもない力で、とても振りほどけない。まだ電車は見えない。
僕は自由な手を使って向かいで踏切待ちをしている車に向かって必死で手を振った。しかしまるで僕の存在がないものであるかのように気付いてくれない。


今まで数回心霊体験をしたせいで、変に付け狙われる体質になっちまったのか・・・そんなことを心で嘆いている内に左右から電車がやってきた。やはりブレーキをかけるそぶりすらない。
「見えてないのかよ!!」
諦めて死を覚悟した。


すると僕の眼前に大の字に立ちはだかる人が!!寺生まれで霊感の強いTさんだ!上下スウェットのTさんは何か呪文のようなものを小さい声で唱えると両手を左右にビシッと広げ「破っ!」と叫んだ。


すると左右の電車の前に青く光る大きな壁が現れた!僕の足首をつかむ感覚もきえた。壁にぶつかる衝突音もなく電車の勢いがピタリと止まった。するとTさんはため息を吐きながら腰の抜けた僕を抱え上げ、踏切を出た所で再び「破!」と叫んだ。
その途端電車がすごいスピードで通過していった。


「Tさん、なぜここに?」
Tさんは「ダイヤを乱しちまったかな?ハハ」と言いながらジョギングしていった。
その後ろ姿を見て、寺生まれはスゴい。改めてそう思った。

335:本当にあった怖い名無し
09/12/24 12:32:42 Dh6zQTXo0
あの頃は

336:本当にあった怖い名無し
09/12/24 12:40:42 6fnoJoq0O
「ヤツ」の出現まであと一週間…

337:本当にあった怖い名無し
09/12/24 13:41:40 hfTxX7IZO
>>334
こういう正統派はいいな。

338:本当にあった怖い名無し
09/12/24 15:36:39 kZb3bm7bO
>>337
ありがとう!まとめサイト見て笑わせてもらったから、加えてもらえたらと初めて書いてみた
時間は狙ってないよ

339:本当にあった怖い名無し
09/12/25 01:21:29 lo7GPYH50
まとめサイト見てたけど、カムパネルラの命救ったTさんパねえw

340:本当にあった怖い名無し
09/12/25 18:12:46 V0ZM+TimO
まとめサイト管理人の方、乙です。自分のネタが載っていて嬉しかった。

341:本当にあった怖い名無し
09/12/25 22:48:19 8KRlAnBzO
-親子喧嘩-


今回は俺の尊敬する、寺生まれで霊感の強いTさんが冒頭から珍しく登場する。

-二日前-
T「お前さ、俺んち来たことなかったよな?」
俺「はい、何度かお参りには行ってますけど」
T「明日BBQやるから昼に来いよ。それに最近よく憑かれるみたいだから祓いもしてやる」
俺「ありがとうございます、じゃまた明日」


-当日-
俺は約束通りTさんの寺へ向かった。階段を登りきり境内が見えてきた辺りでいきなり人がふっ飛んできた。

この寺生まれで霊感の強いTさんだ!とっさにTさんを抱き止めると

前方からサングラスをかけたコワモテな50台のおじさんが現れた。T「クソ・・親父のやつ」
俺「はいっ!?」

なんとTさんの親父さんだったのだ。親父さんは俺に気付くと
「お客人!BBQちと待ってね!説教してるから!」と言った

父「オラそんなもんか!こいや!」
Tさんは勢いよく走っていく。今までに何度か見た青い光弾が飛びかう。漫画でも見ているようだ

俺なんかに全てを見切れるはずはなかったが、Tさんの放った光弾の1つが親父の頬をかすり、血が流れた


342:本当にあった怖い名無し
09/12/25 22:51:25 8KRlAnBzO
その時だった。大気が震え、大木はざわめき、小鳥が一斉に飛び立ち、親父さんのサングラスが割れた

T「虎を起こしたか・・・」
親父さんは無言のまま首を鳴らす
そして突然叫んだ!!!
「葉ぁっ!」
大木から無数の葉が飛び、Tさんを中心に渦を作る!

「刃いっ!!」
BBQ用の刃物数本がTさん目がけ飛んでいき、シャツの端を貫きTさんごと背後の大木に突き刺さる

身動きが取れなくなったTさんを睨みながら、親父さんは半身になり右の脇腹辺りに両手を構えた

小さな声で呪文か何かを唱えると、親父さんの両手に今まで見たことがない黄金の光弾が見えた

父「破ぁぁぁ・・・」今にもそれが放たれようかとした時

Tさん「参った!」
Tさんの声が響くと、親父さんは構えを解いた。

落ち着いた親父さんに何があったのかを尋ねると、親父さんは
父「イヤ、俺らみたいのは極力人前で力を使っちゃいかんのよ」

「なのにコイツはサーフィンしながら除霊したり、電車を止めたりやりたい放題だから喝を入れたんだよ。すまなかったねお客人」
親父さんはそう言うとやさしい笑顔を初めて見せてくれた。

T「ま、そういうわけだからお前も霊に絡まれないようにしろよな」
俺はそれからお祓いをしてもらったが、2人のバトルでBBQ道具はなくなっていたのは言うまでもない
3人で言ったラーメン屋で、今日起こった信じられない出来事を思い出しながら
寺生まれで片付く話じゃない、そう思った

343:本当にあった怖い名無し
09/12/25 22:55:49 8KRlAnBzO
誤字発見・・・申し訳ないです

344:本当にあった怖い名無し
09/12/26 01:28:55 j+ao6ZxM0
BBQって・・・
肉食うのかよwwwww

345:本当にあった怖い名無し
09/12/26 17:36:13 7U5W6ihpO
これ好きだwww

346:本当にあった怖い名無し
09/12/27 03:15:37 eC9muqkl0
終電が過ぎてしまって困っていた。
「あぁ、どうしよう」そんなことを何度も呟いていた。
ふと気づくと、目の前に黒いスーツを着た男が立っていた。

その男は俺と目が合うと驚いた表情をして俺にこう言った。
「お前さん、この前の・・・」
俺は考えた。見覚えがない人間にそんなこと言われても。
10秒間の沈黙があった。何故か俺はただならぬ危機感を感じていた。
「お前さん、この前の」
男が再びその言葉を口にしたとき、俺は気づいてしまった。

俺はその場を駆け出した。必死に走った。
どこかで「破ァー」という声が聞こえたが、構わず走る。
もう大丈夫だろうと思って後ろを振り向くと男の姿はなかった。
そして、作務衣を着た男が現れて、こう言った。
「大丈夫、あいつは悪霊じゃない。ただの人間だ。
寺生まれの俺が追い払おうとしても、消えなかったのだから」
あの「破ァー」男だ。
俺は呟いた。
「あぁ、どうしよう」

数日後、俺が黒スーツ男に殺されたのは言うまでもない。

結論:寺生まれ男も当てにならない。


347:本当にあった怖い名無し
09/12/31 01:00:27 N+H3sWYaO
俺は久々に嫌な夢を見た
ノコギリを持った男が俺の部屋に立っている・・・
俺は恐怖のあまり動くことが出来ず、ただその男を眺めている。
すると男は突然ノコギリで家の柱を切り出した!
思わず「やめろ!!」と叫ぶ俺

するとゆっくりこちらを振り返る男
その顔は、見るも無残に潰されて顔中に釘が打ち付けてある
「お前もこうなりたいのか?お前もこうなりたいのか?
してやろうか?してやろうか?」

ゆっくり俺に近づく男・・・俺は金縛りにあったように動けず、そして・・・
男のノコギリが俺の顔に・・・

そこで目が覚めた

嫌な夢だ、後味が悪い・・・俺は水を飲もうと立ち上がった
俺の目に飛び込んできたのは、無残にも傷つけられた家の柱!
俺は恐怖で腰を抜かしてしまった、あの男は現実に!!
そして次はホントに俺の顔が刻まれてしまうのではないかと

その日のバイトで、俺は寺生まれで霊感の強いTさんにその夢を相談してみた
しかし、Tさんは「しょせん夢だろ?」と冷たい対応
仕方がなく俺は教会育ちで神父のKさんに相談する事にした


348:本当にあった怖い名無し
09/12/31 01:02:50 N+H3sWYaO
しかしKさんは俺に「大丈夫です、あなたには私と聖なる力が付いています」とだけ言って帰って行った

次の日、不安ながらも朝の早かった俺は床に付いた、そこでまた夢を見た
「つづき、つづき、つづき!つづき!つづき!つづき!」

またあの男だ!!俺は夢の中でKさんの事を信じて必死に恐怖に耐える事しか出来なかった
しかしKさんは一向に現れない・・・男はついに俺にノコギリを振りかざした。
もうおしまいだ!!

そう思った次の瞬間、Kさんが部屋の窓を派手に割って俺の目の前に現れた。
「あいたた…やはり派手なアクションは私向けじゃありませんね」
Kさんに気付いた男は、背を向けた彼の頭目掛けてノコギリを振り下ろした。
「Kさん!危ない!!」
俺がそう叫ぶと、なんとKさんは素手でノコギリを受け止めた。

「神の御加護があらん事を・・・」
Kさんがそう呟くと、男の動きが凍り付いたように静止した
「ア ー メ ン」
Kさんが胸の前で十字を切りながらそう唱えると、男の体はまばゆい光に包まれて跡形も無く吹き飛んだ
Kさんは手に刺さったノコギリを抜いから、血まみれの手を隠すようにしてこちらを向いて微笑んだ。それから俺は夢から目覚めた

その話をTさんに話すと
「全身を吹き飛ばすとは・・・あいつまた強くなりやがったな・・・」Tさんはタバコに火を付けながらそう呟いた。

「困っている人を見捨てるとは、貴方も堕ちたものですね」
どこからともなく現れたKさんがTさんに言った。
「俺だって悪霊払い三昧で忙しいんだよ。それよりお前、その手はどうした?」
「これは・・・料理中にちょっと手を滑らせてしまいまして・・・ね」

寺生まれもスゴイけど、教会育ちもスゴイ、俺は新しい感動を覚えずにはいられなかった。


349:本当にあった怖い名無し
09/12/31 13:33:52 YqKyrvXP0
年の瀬に新キャラ登場かよwww

350:本当にあった怖い名無し
09/12/31 21:31:59 gUjRLmQX0
しかも、早速まとめサイトに追加されてるし!
(管理人さん、乙です!)

351:本当にあった怖い名無し
09/12/31 22:35:05 WmPNayQY0
>>350
URLちょうだい

352:本当にあった怖い名無し
09/12/31 23:26:52 gUjRLmQX0
URLリンク(tsankopike.blog.shinobi.jp)

353:本当にあった怖い名無し
09/12/31 23:48:20 1E63Yjmi0
Tさん、来年もよろしく!

354: 【大吉】 【1911円】
10/01/01 01:20:02 YZz7ghp10
あけおめ!
今年はどんなTさんに会えるでしょうか!

355:本当にあった怖い名無し
10/01/05 05:12:20 Z7k4mQSh0
ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!

「破ぁっ!!」
その途端、僕ははっと我に返った。


356:本当にあった怖い名無し
10/01/05 05:14:44 Z7k4mQSh0
僕の手にはコミックが握られており、ルイズたんが笑顔を振りまいていた。
しかし僕は冷静に呟いた。「これは…、絵だ…。」
するとTさんがぼくの肩に手を乗せた。
「さっきのは絵巻物に取り付いて、人の魂を引きこませ、抜け殻にしちまうってぇケチな悪霊さ。
 もともとこういう絵には人の心が宿るもんだが、まぁほどほどにするこったな。破っ破っ破」

そう言って、僕が集めたエロラノベをちゃっかり2,3冊持っていったTさんの背中を見て、やっぱり寺生まれはスゴイ、と思った。

357:本当にあった怖い名無し
10/01/05 12:49:10 T3WDfQwT0
Tさんともなると二次元の世界に行ったりもできそうだ

358:本当にあった怖い名無し
10/01/05 20:42:08 AR8fg7rAO
ちょっと転生して寺生まれになってくる

359:本当にあった怖い名無し
10/01/06 22:18:44 iaZUyqlL0 BE:1357265546-2BP(1)
「さあ なけ! ないて ルビーのなみだを ながすんだ!
ごうじょうなやつ! これでもか!」
ピサロ「ロザリー!
き きさまら! ロザリーに なにをしたっ!?」
ロザリー「ピ…サロさ…ま……。 きて…くださったのですね……。
わたしの さいごの わがままを きいてください……。
どうか どうか…… やぼうをすてて この わたしと……。 ぐふっ!」
ピサロ「ロ ロザリー!
…………。
ゆるさんぞ! にんげんどもめ! たとえ わたしが どうなろうとも ひとりのこらず ねだやしに してくれん!」
Tさん「ちょっとまちな!あんた、うらむあいてがまちがってるぜ。それより、そのおじょうさんをみせてみな。」
Tさんはロザリーのしたいにめをやった。
Tさん「ん、ま、これくらいならもんだいないな。ピサロ、すこしはなれてろ・・・はァァァァァァァァーーーーーーッッッ!!」
ロザリーは いきかえった!
Tさん「ひとのふこうをみるとほっとけなくてな・・・よけいなおせわかもしれんが、こうしてやってきたわけだな。」
ピサロ「ザオリクでもロザリーのいのちをとりもどせなかったのに・・・どこのそうりょかぞんじあげないが、かんしゃする。
     てらうまれはすごいのだな。」
Tさん「ふふ、まあな。かのじょはだいじにしろよ。それと、こんかいのじけんのくろまくはにんげんじゃないぜ。ゆうしゃ
    たちときょうりょくしてかいけつするんだな。あばよ!」

360:1
10/01/11 13:04:44 mu+E9FM10
宵から勢いを増した風は、海獣の飢えに吠ゆるような音をたてて、庫裡、本堂の棟をかすめ、
大地を崩さんばかりの雨は、時々砂礫を投げつけるように戸を叩いた。縁板という縁板、
柱という柱が、啜り泣くような声を発して、家体は宙に浮かんでいるかと思われるほど揺れた。
 
夏から秋へかけての暴風雨の特徴として、戸内の空気は息詰まるように蒸し暑かった。
その蒸し暑さは一層人の神経をいらだたせて、暴風雨の物凄さを拡大した。
だから、ことし十五になる小坊主の法信が、天井から落ちてくる煤に胆を冷やして、部屋の隅に
ちぢこまっているのも無理はなかった。

「法信!」
 隣の部屋から呼んだ和尚の声に、ぴりッと身体をふるわせて、あたかも、恐ろしい夢から覚め
たかのように、彼はその眼を据えた。そうしてしばらくの間、返答することはできなかった。
「法信!」
 一層大きな和尚の声が呼んだ。
「は、はい」
「お前、御苦労だが、いつものとおり、本堂の方を見まわって来てくれないか」
 言われて彼はぎくりとして身をすくめた。常ならば気楽な二人住まいが、こうした時には
うらめしかった。この恐ろしい暴風雨の時に、どうして一人きり、戸締まりを見に出かけられよう。

「あの、和尚様」
 と、彼はやっとのことで、声をしぼり出した。
「なんだ」
「今夜だけは……」
「ははは」
 と、和尚の哄笑いする声が聞こえた。
「恐ろしいというのか。よし、それでは、わしもいっしょに行くから、ついて来い」

 法信は引きずられるようにして和尚の部屋にはいった。
いつの間に用意したのか、書見していた和尚は、手燭の蝋燭に火を点じて、先に立って本堂の方へ
歩いて行った。五十を越したであろう年輩の、蝋燭の淡い灯によって前下方から照し出された瘠せ顔は
髑髏を思わせるように気味が悪かった。

361:2
10/01/11 13:06:48 mu+E9FM10
 本堂にはいると、灯はなびくように揺れて、二人の影は、天井にまで躍り上がった。
空気はどんよりと濁って、あたかも、はてしのない洞穴の中へでも踏みこんだように感ぜられ、
法信は二度と再び、無事では帰れないのではないかという危惧の念をさえ起こすのであった。
 正面に安座まします人間大の黒い阿弥陀如来の像は、和尚の差し出した蝋燭の灯に、
一層いかめしく照し出された。和尚が念仏を唱えて、しばらくその前に立ちどまると、金色の仏具は
思い思いに揺れる灯かげを反射した。香炉、燈明皿、燭台、花瓶、木刻金色の蓮華をはじめ、
須弥壇、経机、賽銭箱などの金具が、名の知れぬ昆虫のように輝いて、その数々の仏具の間に、何かしら
恐ろしい怪物、たとえば巨大な蝙蝠が、べったり羽をひろげて隠れているかのように思われ、
法信の股の筋肉は、ひとりでにふるえはじめた。

「恐ろしい風だなあ」
 和尚の言葉に法信はどきりとした。
「時に法信」
 しばらくの後、和尚は突然あらたまった口調で、法信の方に向き直って言った。
「今夜わしは、阿弥陀様の前で、お前に懺悔をしなければならぬことがある。
 幸いこの暴風雨では、誰にきかれる憂いもない。耳をさらえてよく聞いておくれよ」
 和尚はその眼をぎろりと輝かして一段声を高めた。
「実はなあ、お前はわしを徳の高い坊主だと思っているかもしれんが、わしは阿弥陀様の前では、
じっとして坐っておれぬくらいの破戒無慚の、犬畜生にも劣る悪人だよ」
「えっ?」
 あまりに意外な言葉に法信は思わず叫んで、化石したかのように全身の筋肉をこわばらせ
和尚の顔を穴のあくほどながめた。
「わしはなあ、人を殺した大悪人だ。さあ、驚くのも無理はないが、お前がこの寺に来る前に
雇ってあった良順という小坊主は、あれはわしが殺したのだ」

362:3
10/01/11 13:21:54 mu+E9FM10
「嘘です!嘘です、和尚さま、それは嘘です!どうぞ、そんな恐ろしいことはもう言わないでください」
「いや、本当だよ。阿弥陀様の前で嘘は言わぬ。良順は、表て向きは病気で死んだことになっているが
 その実、わしが手をかけて死なせたのだ。それには事情があるのだよ、深い事情があるのだよ。
その事情というのはまことに恥ずかしいことだけれども、これだけはどうしてもお前に聞いてもらわねばならん。
 わしは坊主となって四十年、その間、ずいぶん人間の焼けるにおいを嗅いだ。
はじめはあまり心地のよいものではなかったが、だんだん年をとるにしたがって、あのにおいが
たまらなく好きになったのだ。そうしてしまいには、人間の脂肪の焼ける匂いを一日でも嗅がぬ日があると
胸の中が掻きむしりたくなるような、いらいらした気持になって、じっとして坐っていることすらできなくなったのだ。
あさましいことだと思っても、どうにも致し方がない。

 魚を焼いても、牛肉を焼いても、その匂いは決してわしを満足させてくれぬ。あの、したまがりの花の毒々しい色を思わせる
ような人肉の焼けるにおいは、とても、ほかのにおいでは真似ができぬ。
 お前は、わしがこのあいだ貸してやった雨月物語の青頭巾の話を覚えているだろう。
童児に恋をした坊主が、童児に死なれて悲しさのあまり、その肉を食い尽くし、それからそれに味を覚えて、後には里の人々を
殺しに出たというあの話を。

 わしは、ちょうど、あのとおりに人界の鬼となったのだ。そうして、とうとう、そのために、良順を殺すようなことになったのだ。
良順がしばらく病気をしたのを幸いに、わしはひそかに毒をあたえて、首尾よく彼を殺してしまった。
まさか、わしが殺したとは誰も思わないから、ちっとも疑われずに葬式を出した。
 しかし、彼が焼かれる前に、彼の肉は、ことごとく、わしのために切りとられたのだ。そうしてそのことは、もとより誰も知るはずがなかったのだ。
 それから、わしがその良順の肉をどうしたと思う。さすがにわしもたびたび人を殺すのは厭だから、なるべく長い間、彼の肉の焼けるにおいを嗅ぎたいと
思ったのだよ。そこでいろいろと考えた結果、ふと妙案を思いついたのだ。それはほかでもない、その肉の脂肪から、蝋燭を作ろうと考えたのだ」

363:4
10/01/11 13:23:11 mu+E9FM10
「蝋燭ならば坊主の身として、朝晩それを仏前で燃やしてにおいをかぎ、誰に怪しまれることもない。それに蝋燭にしておけば、かなり長い間楽しむことができる。
こう思って、わしはひそかに手ずから蝋燭を作ったよ。普通の蝋の中へ良順の脂肪をとかしこんで、わしは沢山思いどおりのものを作った。
 そうして毎日、わしはもったいなくも、勤行の際に、その蝋燭を燃やして、わしの犬畜生にも劣る慾を満足させておった。時には勤行以外のおりにも
蝋燭を燃やして楽しんだことがある。だが今日まで、仏罰にもあたらず暮らしてきた。思えば恐ろしいことだった。

 ところが、法信、わしの作った蝋燭には限りがある。毎日一本ずつ燃やしても一年かかれば三百六十五本なくなる。
だんだん蝋燭がなくなってゆくにつれて、わしは言うに言えぬもどかしさを覚えたよ。
この二、三日、わしはなんともいえぬやるせない心細さを感じてきた。これではなんとかしなければならんと
法信、わしは食べ物も咽喉をとおらぬくらい考え悩んだのだ。
ここにいま燃えているのが、良順の脂肪でつくった蝋燭のおしまいだ。わしは先刻から気が気でないのだ。
法信、わしは良順の代わりがほしくなった。
わしは、法信、お前を殺したくなった」

後ずさりする法信のふるえる腕を、力強く掴み、和尚は続けた。
 「逃げようったとてもう駄目だ。この暴風雨は、人を殺すに屈竟の時だ。
泣いたとて、わめいたとて、誰にも聞こえやせん。お前はもう、蛇に見こまれた蛙も同然だ。いさぎよくわしの心を満足させてくれ。
これ、どうかわしの不思議な心をたのしませる蝋燭となってくれ」

364:5
10/01/11 13:28:12 mu+E9FM10
和尚に腕をつかまれた法信は、絶大な恐怖のために、もはや泣き声を立てることすらできず
その場に水飴のようにうずくまってしまった。でも、今が生死のわかれ目と思うと、
その心は最後の頼みの綱を求めて、思わず歎願の言葉となった。
「和尚さま、どうぞ勘弁してくださいませ!
 わたしは死にたくありません、どうぞどうぞ、生命をお助けくださいませ」
「ふ、ふ、ふ」
 和尚は悪魔の笑いを笑った。その時、暴風雨は一層つよく本堂をゆすぶった。
「これ、この期になって、お前がいくら、なんといっても、わしはもう容赦¥しない。さあ、覚悟をせい!」
 こう言ったかと思うと、和尚は腰のあたりに手をやって、ぴかりとするものを取り出した。
「和尚さま、後生です、どうかその刃物だけは、どうか、御免なされてくださいませ! わたしは厭です、殺されては困ります」
 この言葉をきくなり、和尚はふり上げた腕をそのまま、静かに下ろした。
「お前はそれほど生命がほしいのか」
「はい」
 法信は手を合わせて和尚を拝んだ。
「それでは、お前の生命は助けてやろう。その代わり、わしの言うことをなんでもきくか」
「はい、どんなことでもします」
「きっとだな?」「はい」
「そうならわしの人殺しを手伝ってくれるか」「え?」
「お前を助ければ、その代わりの人を殺さにゃならん。その手伝いをお前はするか」
「そ、そんな恐ろしいこと」「できぬというのか」
「でも」「それならば、いさぎよく殺されるか」
「ああ、和尚さま!」「どうだ」
「ど、どんなことでも致します」「手伝ってくれるか」
「は、はい」「よし、それではこれからすぐに取りかかる」
「え?」「これから人殺しをするのだ」

365:本当にあった怖い名無し
10/01/11 13:55:28 u40zsT6S0
T「ああっ、もうダメッ!!破うあああーーーーっっっ!!!
ぁあ…破ぁ出るっ、破ぁ出ますうっ!!
破ァァッッ!ブボッ!破ァァッッッッッッ!!!!
いやぁぁっ!ぼく、こんなにいっぱい破ぁ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
いやぁぁっ!ぼく、こんなにいっぱいうんこ出してるゥゥッ!
破ァァッッッッッッっっっっ!!!!破ァァッッッッッッォォッッ!!!
ぁあ…破ぁ出るっ、破ぁ出ますうっ!!
破ァァッッッッッッ、破ァァッッッッッッッ、破ァァッッッッッッリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!成仏して、お願いぃぃぃっっっ!!!
破ァァッッッッッッッ!破ァァッッッッッッアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
破ァァッッッッッッアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!アッ、アアッ、除霊ァァァァァァ!!!
ムリムリイッッ!!破ァァッッッッッッッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!破ァァ!!あっ、ああっ、破ァぁぁ!!!成仏してぇっ 」

366:6
10/01/11 13:58:41 mu+E9FM10
「誰を殺すのですか」
 法信の問へ返答する代わりに、和尚は殺気に満ちた顔をして、左手で、阿弥陀如来の方を指した。
「それではあの阿弥陀様を?」
「そうではない。あの尊像の後ろには、今、この暴風雨に乗じて、この寺にしのび入った賽銭泥棒がかくれているのだ。
 それをお前の身代わりにするのだ。さあ来い」
 和尚は立ち上がった。が、法信が立ち上がらぬ前に、そこに異様な光景があらわれた。
阿弥陀如来の後ろから、「破っ!!」という叫び声が聞こえたと同時に、巨大な鼠のような真っ黒な怪物が
青い光弾と共にさッと飛び出したのだ。
法信が、それを覆面の泥棒だと知るには幾秒かの時間を要した。
そしてその幾秒の間に、青い光弾が和尚の右肩を吹き飛ばしていたのだ。

「和尚さま!!」
 不思議にもその時恐怖を忘れた法信が、こう叫んで、和尚に駈け寄ると、
和尚はぎゅッと彼の腕を掴み、今までとは似ても似つかぬやさしい顔をして言った。

「法信…勘忍してくれよ。今のわしの話した蝋燭の一件は、あれはわしがとっさの間にこしらえた話だよ。
さっき…わしは阿弥陀様の後ろに、ちらッと動くものを見たので、さては、泥棒がこの暴風雨に乗じて賽銭を盗みに
来たのだと知ったが、うっかりわめいては、先方がどんなことをするかも知れぬと思ったから…
これは策略で追い散らすより外はないと、考えたのだよ…
刀でもふりまわされた日にゃ、二人とも殺されてしまうかもしれないからなあ…」
そう言い残して息絶えた和尚の懐から、ぴかりと光るものが落ちた。
呆然とする法信を余所に、賽銭泥棒はそれを拾い上げて呟いた。

「これは刃物なんかではなく、銀色の扇子だったのか。
 成程、恐ろしい時には、物が間違って見える。まんまと騙されたよ」

寺生まれはやっぱり凄い。寺生まれの賽銭泥棒は心からそう思った。
 





367:本当にあった怖い名無し
10/01/12 07:11:37 cR5nHAdO0
強盗殺人?とでもいうのだろうか・・・汗


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