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●固定電話の受話器のケーブルの出口の位置とその意味について●
人間工学の専門分野だから、解説します。
固定電話の置き場所は、右利きの人が机に座り、机の左側に乗せていることが前提となった設計がされています。
電話機は机の左端に置きます。
電話対応時、受話器を左手で握り耳と口にあてがいます。
右手は、ペンを持ちメモ帳に書き込むために使います。
固定電話機の受話器のケーブルは電話機の左から出ています。
ですから電話の受話器のケーブルは机の上には被さること無く電話対応とメモが同時に出来ます。
●良くテレビのドラマなどで間違った配置の例があります。
それは、電話機が右に置いてあるケースです。
右手で受話器を取り電話対応すると、メモの時、左手にわざわざ受話器を持ち替えます。
するとケーブルが机の右上から左下に掛けてまたぐことになりメモに支障をきたします。
さらに、最初からメモのため左手で受話器を取ろうとすると左手が届かないため椅子から腰を浮かす格好になります。
もちろんケーブルは机の上を斜めに横断し、メモすらままならない状態になります。
よく安物記者がへまをやらかし電話対応に奔走する場面で、電話機のケーブルとの格闘場面を心の描写と絡める演出
でよく目にされるでしょう。ディレクターは電話機の本来の位置のことなど知らずにやっているのでしょうが。ww
●ついでに、受話器の螺旋ケーブルのねじれ方向の秘密です。
配慮されたケーブルでは長さの半分ぐらいのところでねじれの向きが逆になっています。
もし、一方向のねじれだと受話器ケーブルを引っ張るとねじれがそのままなので長く引っ張りきれませんが、ねじれが
ケーブルの途中から逆になっているケーブルでは引っ張る毎にねじれがほどける作用になり、より長く受話器ケーブル
を伸ばすことが出来るようになっているのです。
●何気ない事ですが、そういう工夫に気が付く人はほとんど存在しません。
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