11/11/17 08:39:39.95
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日本で2009年に、鉄道ファンのみならず、一般利用客からも惜しまれつつ姿を消した寝台特急
「ブルートレイン」が、ここマレーシアで新たな出発をすることが決まり、来年1月から正式に運行が
開始される予定だ。
半島マレーシア東海岸線(単線)を走るのは、「富士」と「はやぶさ」の中古車両で、
九州旅客鉄道(JR九州)から8両、西日本旅客鉄道(JR西日本)から6両の合計14両が
マレー鉄道公社(KTMB)に無償譲渡された。
7両編成の2本で、タイとの国境に近い北部クランタン州トゥンパッから、マレーシア最南端の街
ジョホール州ジョホールバルを経て、シンガポールのウッドランズまでを結ぶ。
車体は青が基調の一部オレンジ、名称は「ブルー・コーチ/マラヤン・タイガー・トレイン」と発表された。
◆5年で投資回収
10月25日には、クランタン州ワカバル駅で来賓を迎えてのプレ開幕式典が行われ、
KTMBのアミヌディン・アドナン社長があいさつに立ち、これまでの経緯や今後の展望について
説明した。
効率的な代替輸送手段と鉄道利用の促進を目的としたマレーシア政府の国家経済開発プランの
第9次マレーシア計画に沿って、もともと車両数が不足していた東海岸線への導入を目的に、
運輸省を通じて日本政府に要請し、今回の無償での車両提供が実現した。
また日本政府からは、技術面でのサポートとして国際協力機構(JICA)から専門家が派遣され、
KTMB職員への教育・指導にあたったほか、選出された8人の職員が日本を訪れ、
北海道旅客鉄道(JR北海道)で現役の寝台列車を視察し、みっちり3週間の研修を受けるなど、
手厚い支援が行われた。
しかし、提供された車両はKTMBの規格サイズよりも大きく、当地のレール幅に合わせて
改造する必要があり、寝台列車特有の複雑な設備やメンテナンス知識を会得しなければならないなど、
ハード面とソフト面ともにクリアすべき問題が山積し、開業に向けての調整や試運転が重ねられ、
ようやく運行開始のめどが立った。
続く記者会見では、輸送および車両整備にこれまで650万リンギット(約1億5840万円)の
コストがかかったことについて、譲り受けた14両の車齢が35~40年と古いこと、
赤字を抱えるKTMBが巨額の先行投資をした点について、とくに集中して質問が投げかけられた。
アミヌディン社長は
「頑丈で状態もよく、少なくとも10年は使用可能だと考えている。
年間30万人いる従来の東海岸線利用客に加え、この新しいマラヤン・タイガー・トレインのみの
乗客目標はおよそ18万5000人、約5%の収入上乗せで、全体収益として520万リンギットを
見積もっており、今後5年間で(投資額の)回収が見込める」と自信をみせた。
また将来的には、インターネット接続が可能な車内設備をめざすことにも意欲を示した。
-続きます-