11/11/09 10:58:17.56
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タイの首都バンコク(Bangkok)が、ゆっくりと沈んでいる―
もともと湿地だった土地に作られたバンコクを襲った洪水は、気候変動による暗い未来への
序章にすぎないと専門家たちが警告している。
バンコクは、タイ湾(Gulf of Thailand)から、わずか30キロ北方の低地帯に建設された。
地球温暖化の影響で、タイ湾の海面は、2050年には現在よりも19~29センチ上昇しているだろう
と、多くの専門家が予測する。
さらに、現在も定期的に氾濫を起こすチャオプラヤ(Chao Phraya)川も、
水位が増していくことが予測される。
何も対策を講じなければ、「50年後には、バンコクのほぼ全域が海抜以下になる」と、
気候変動を専門とするチュラロンコン大学(Chulalongkorn University)の
アノンド・スニドボンス(Anond Snidvongs)氏は言う。
バンコクを襲う脅威は、地球温暖化だけではない。
工場や1200万の市民の需要を満たすため、長年にわたって大量の地下水を
くみ上げてきたことによる沈下問題もある。
バンコクは1970年代、1年で10センチずつ地盤が低下したと、世界銀行(World Bank)と
アジア開発銀行(ADB)、日本の国際協力銀行(Japan Bank for International Cooperation、
JBIC)が2010年に報告している。
同報告によれば、その後は政府が地下水くみ上げ規制を導入したため、
地盤の沈下は1年1センチ未満まで減少した。
だが、アノンド教授は悲観的だ。
バンコクは現在も、毎年1~3センチという「懸念すべきレベル」で沈んでいるという。
■沈むバンコク
主張する数値に差はあれ、巨大都市を待ち受ける運命については、みな見方は一致している。
「もう昔にはもどれない。バンコク(の地盤)が再び上昇することはないのだ」
と、ADBの気候変動専門家、デービッド・マコーリー(David McCauley)氏は言う。
世界銀行も、地盤沈下、温暖化、海面上昇と3つの脅威に直面し、
2050年のバンコクでは洪水リスクが現在の4倍に高まっていると予測する。
さらにバンコクは、経済協力開発機構(OECD)が2070年までに世界で最大の
沿岸洪水危機に瀕すると警告した10都市にも名を連ねている。
-続きます-