11/10/24 12:48:29.51
ソースは
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アイフォーン、アイパッドなど世界的な人気製品を生み出したカリスマ、米アップルの共同創業者、
スティーブ・ジョブズ氏(5日死去、56歳)。実はかなり「日本好き」だった。
その素顔は?
ジョブズ氏が死期を予感し、友人を招いて“お別れ会”を繰り返したすし屋が、
米カリフォルニア州シリコンバレーにある。すし職人、金子典民さん(46)と高橋一郎さん(39)が
共同経営する「陣匠(じんしょう)」だ。
「この巻物のトロ、何時にたたいた?」
08年夏のお昼、1人でカウンターに座った男性客は、やたらと質問が多かった。
「このサバはどこから来たの」。
細かく確認し、新鮮と分かると、うれしそうに味わった。それがジョブズ氏だった。
膵臓(すいぞう)がん発覚後、手術が成功し、体調が回復していたころだ。
握り以外にもエビの天ぷら、ざるそばを注文し、オレンジムースで仕上げるのがパターン。
酒はほとんど飲まなかったが、昨年夏にゴア元副大統領とカウンターに座った時は、
梅酒で顔を赤らめていた。
食欲がガクンと落ちたのは1月ごろ。
6月上旬、公から姿を消し、その頃から店の予約が増えた。
「6月下旬から7月初めまで、多い時は週3回も、3~4人の少人数で来ていました。
弱音を吐かない人なので、それがお別れ会とは思わなかった」と高橋さん。
7日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、陣匠に医師らを招き「親しい仲間に別れを告げた」と
報じている。
会食が一段落した7月中旬、妻ローレンさんと2人で昼時に訪れた。
ウミマス、タイ、サバ、穴子。好物を8貫頼んだものの、時折苦しそうに頭を抱え込んだ。
半分食べ残したまま、鍋焼きうどんを注文。しかし、じっと見つめるだけだった。
「食べて元気になりたかったんだと思います。あきらめてなかった。
痛々しいぐらい必死で生きようとしていた」。
高橋さんは、食べられなくても注文を続ける姿に、わずかな可能性でも挑もうとする気合を感じた。
それが最後だった。
-続きます-