11/10/12 12:40:38.45
タイでモンスーンの豪雨による洪水の被害が深刻化している。
首都バンコクでも１１日までにチャオプラヤ川などが増水し、当局が洪水に備えた対策の強化に
追われた。
アユタヤ県のロジャナ工業団地では工場が操業停止に追い込まれたほか、
ユネスコの世界遺産に登録された古都アユタヤの遺跡も水没した。
災害対策当局によると、これまでの洪水による死者は２６９人に上り、
被害は全国７６県のうち約６０県に拡大、約８００万人に影響が及んでいる。
国営ＭＣＯＴ通信によると、インラック首相は１０日、水路の増設や堤防の増強を指示し、
バンコク北部のランシットと西部のタリンチャンには新たに３カ所の堤防が建設された。
さらに１５０万個の土嚢（どのう）が必要とされる状況で、インラック首相が民間からの
提供を
呼びかけている。
バンコクのタマサート大学内に設置された避難所には、周辺のアユタヤ県などから約１２００人が
避難している。ほかにも被災者の受け入れのために約２００カ所の仮設避難所が設置された。
当局が必要と判断すれば、バンコク東部を中心とする９地域の住民を避難させる計画。
タイでは熱帯低気圧が相次いで通過した影響でモンスーンの豪雨に見舞われ、洪水が発生。
政府によれば、北部から始まった洪水は中部を経て、バンコク周辺のパトゥムターニー県と
ノンタブリー県に達している。
アユタヤ県のロジャナ工業団地では工場などが操業停止に追い込まれ、洪水が悪化すれば
さらに被害が広がる恐れもある。ホンダも工場の操業を停止し、これまでに４５００台の生産に
影響が出たと話している。
ユネスコの世界遺産に登録された古都アユタヤの遺跡も水没した。
現在の水深は３メートル近くに達しているといい、洪水が長引けばば遺跡が深刻なダメージを
被ることも懸念される。
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