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[ロンドン 14日 ロイター] 世界保健機関(WHO)は14日、
従来の薬が効かない多剤耐性結核や超多剤耐性結核の感染が欧州・中央アジア地域で
急速に拡大しており、保健当局が阻止できなければ多くの死者が出ると警告した。
世界中で結核による死者は年間約170万人に上っている。
ヒト型結核菌に感染すると肺の細胞組織が破壊され、菌は咳によって空気感染する。
多剤耐性結核や超多剤耐性結核の感染は急速に拡大しており、
世界で毎年約44万人が新たに感染。
中央アジアと欧州の53カ国では毎年8万人以上が多剤耐性結核に感染し、
特に東欧と中央アジアは感染率が高いという。
多剤耐性結核と超多剤耐性結核の治療は2年以上を要し、
薬代だけで最大1万6000ドル(約123万円)かかる。
さらに、隔離された病院などに入院する場合は、20万―30万ドルかかるという。
専門家らによると、通常の結核では患者の約7%が死に至るが、
多剤耐性結核の場合は死亡率が約50%に達するという。
WHOの結核撲滅計画では、結核の症状などに対する医師や患者の意識を
高めることを促すとともに、迅速な診察と治療を強調している。
計画が完全に実施されれば、2015年までに多剤耐性結核患者12万7000人の
治療に成功し、12万人が死亡するのを防ぐことができるとしている。
ソースは
URLリンク(jp.reuters.com)