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ヒマラヤの奥深くに位置する王国ブータンでは、悪霊を退散させるシンボルとして太古から、家の壁面に
男根が描かれてきた。
しかし、近代化が進む同国の首都ティンプー(Thimphu)では、この男根画をめったに見かけなくなってきている。
今でも地方部ならば全国に存在するこの伝統的な絵柄が首都から消えつつあることは、外部の影響から
独自の文化をひたすら守り続けてきたブータンの水面下で、大きな変化が起きていることを示唆している。
インドと中国の間の地政学的に脆弱(ぜいじゃく)な位置にありながらも、
一度も植民地化されたことのないブータンでは、西洋的な価値観の影響を恐れ、
1974年まで外国人観光客が訪問したことはなく、1999年までテレビ放送は禁止されていた。
■男根で女悪魔を撃退した聖人の伝説
ティンプー郊外、首都を流れる川のそばに立つ自宅玄関の両脇に高さ2メートルの男根の絵が
描かれていることを、ツェワン・ニダップ(Tshewang Nidup)さん(46)は誇りに思っている。
「私たちは男根があれば悪霊が退散すると信じている。だからシンボルとしてのペニスが重要になった」。
ニダップさんの6人の子どもたちはこの絵柄に関心を示していないようだ。
ブータン文化における男根の歴史は、伝説の人物ドゥルクパ・クンレイ(Drukpa Kunley)に
由来する。「聖なる狂人」とも呼ばれるドゥルクパ・クンレイは、15~16世紀にブータン国中を放浪し、
女性を誘惑する一方で悪魔と戦ったチベット仏僧とされている。
ブータンの聖人として親しまれているこの仏僧は、信徒らを使って空中浮揚や火吹きなどの奇術を行った
という。
「彼はやって来て、自分の男根を使って女悪魔たちを屈服させたんだ」とニダップさんは語る。
ニダップさんは敬けんな仏教徒で、ブータンの格言を集めた書籍を共同執筆した。
「彼は瞑想で内なる炎をたぎらせ、それで男根を熱い鉄の棒に変えて、女悪魔たちを燃やしたのだ」。
この言い伝えから、ブータンの地方部の家では貢ぎ物の一種として、また悪魔撃退や不妊を防ぐために、
男性器の絵画や彫刻があしらわれている。
-続きます-