【南アフリカ】アパルトヘイトの負の遺産、私刑「ネックレス」が復活[11/08/05]at NEWS5PLUS
【南アフリカ】アパルトヘイトの負の遺産、私刑「ネックレス」が復活[11/08/05] - 暇つぶし2ch1:やるっきゃ騎士φ ★
11/08/05 10:12:06.30
ソースは
URLリンク(www.afpbb.com)

南アフリカ・ポートエリザベス(Port Elizabeth)の
ニュー・ブライトン(New Brighton)タウンシップで、ここでは日常茶飯事と言ってもいい事件が
起きた。
2人組の男が年配女性の家に押し入り、テレビを奪った上、女性を守ろうとした間借り人を刺し殺したのだ。

翌朝、近所の人々は2人組の居場所を突き止めた。
2人を引きずり出してそれぞれの首にタイヤをかけ、タイヤにガソリンを注いで火を付けた。

「2人は随分前からこの一帯で悪事を働いてきた。われわれは彼らにおびえていたんだ」と、
一部始終を目撃したある住民は説明した。
「すべてが映画のワンシーンのようにあっという間に行われた。2人が炎に包まれる間、
みんなはありとあらゆる罵声を浴びせていたよ」

「ネックレス」と呼ばれるこの私刑は、アパルトヘイト(人種隔離政策)の負の遺産の中でも
最も身の毛のよだつものだ。
少数白人政権との戦闘が激化した1980年代、タウンシップ(非白人居住区)では裏切り者に対して
この私刑が行われた。常習犯が「人民裁判」にかけられ、ネックレスの刑を執行されることもあった。

その「ネックレス」が、ここポートエリザベスでも、自警のための新たな手段として復活しつつある。
タウンシップではもともと、警察力が遠く及ばないことへの強いいらだちがある。
地元警察の広報、ドゥミレ・グワブ(Dumile Gwavu)氏は「わずか2週間で未遂も含めて
約6件のネックレス事件がありました」と話した。

警察の統計によれば、南ア全体で見ても、1日平均46件の殺人件数のうち5%が自警目的のものだ。

■背景に暴力の歴史と警察不信
先のニュー・ブライトンにおけるネックレス事件では、2人が本当に有罪なのか、
刑の執行が正しかったのかに関し、疑問を差し挟む者は無きに等しかった。
刑を目撃していた男性はAFP記者に、「2人組の片方は刺し殺された間借り人の服を着ていた」と話した。

「彼らの悪事を警察に通報したが、次の日にはまた悪事を働いたんだ。
われわれは、どうにもならない未解決事件に嫌気がさしたんだよ。
こうした状況が続けば、また(ネックレスを)やるよ。問題を永遠に取り除けるからね」

警察広報のグワブ氏は、ネックレス事件では住民同士が結託するため、過去のネックレス事件で
逮捕者が出た事例は無いと話す。
「われわれはこれまで、住民たちとの会合で、法の裁きを独自に下すことはできないと説明してきたの
ですが。(被害に遭った)住民たちは怒っていて聞き入れてくれないし、
警察そのものを信用していないんです」

警察統計によると、凶悪事件の約80%は貧しい地域で起こっている。
犯罪者が個人的に知っている相手に危害を加える場合が多く、このことが「集団的暴力」の増加に
一役買ったと、シンクタンク「Centre for the Study of Violence and Reconciliation
(暴力と和解のための研究センター)」のノムフンド・モガピ(Nomfundo Mogapi)氏は言う。

「この国が暴力の歴史を歩んできたこともあり、人々は政治家、役人、警察に自分たちの不満を
聞いてもらうには暴力という手段しかないと感じているのです。
(ネックレスは)政府庁舎に放火する、警察車両に投石する、道路をバリケードでふさぐなど、
アパルトヘイト時代に用いられた暴力と同じパターンに属すると言えます」

-以上です-


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